大地を歩こう › 2016年07月
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2016年07月22日
【仙丈ケ岳】3日目 日本アルプス横断の旅 地蔵尾根から仙塩尾根へ
【3日目】
やはり山にいると早く目が覚めます。
4時過ぎには起きて、しばらくまったりします。
前室でお湯を沸かしてコーヒーを飲んでましたが、やはり息子も起きてきました。
今日は北沢峠に帰るだけの工程なので、そのままテントでのんびりします。
いつもは歩きながらの朝食ですが、この日はこのまま朝ごはんです。
御飯終了後、ちゃっちゃと後片付けし、6時を回った頃にテン場を出発しました。
6:15、出発です。
今日は林道歩きだけで、登山道は歩きません。
靴ヒモも緩めで軽ーく出発です。
野呂川はとにかく水が綺麗ですね、吸い込まれそうです!
野呂川出合までの林道は、危険箇所は無いのですが落石・崩落に注意ですね。
ココなんか、中から何かがせり出して来てます。
怖いですね。
あー、今日は天気が良いですね。
昨日、この天気が欲しかったです。
一番右に北岳、左側には小太郎山ですね。
この林道、色々な山を見上げながらテクテク歩くので、気持ちの良い道です♪
あの稜線、昨日歩いてきた道ですね。
横川岳かな?
正面には甲斐駒ケ岳が見えます。
両俣小屋まで43分17秒って・・・
細かいですね(笑
正面に見えてきたのは小仙丈ケ岳です。
これだけ晴れてしまうと、悔しいものがあります。
今日、もう一度稜線に上がりたい気分です。
息子は激しく拒絶してますが。
こちらは森林限界ぐらいなので、2755ピークかな?
林道を歩きながら、ひたすら上ばかり見上げてしまいます。
たぶん、こちらが仙丈ケ岳です。
今日は快晴!
くやしいです!(^^)
やがて2時間少々歩くと・・・
ゲートが見えてきました。
野呂川出合いですね。
ここから両俣小屋まで8kmなんですね。
息子、バスの時間を見に行きましたが、30分待つとで来るようです。
北沢峠まで歩く気満々でしたが、ここから1時間20分ほどかかります。
歩いて行ってバスに抜かれるのもなんだか悔しいので、待って乗る事にしました。
と言う事で、今回の山行はここでおしまいです。
バスを乗り継ぎ、仙流荘まで戻りました。
今回の山行は中日がメインなのにその日が天候悪く、なかなか息子に辛い思いをさせてしまいましたが、仙丈小屋の管理人さんのおかげで、精神的にも天候に強くなった感じがしました。
「これもまた山」
すごく息子は気に入ったようです。
楽しい事だけでは無く、辛い事も全てひっくるめて山なんだと。
人生のようですね。
さぁ、今回の旅は仙塩尾根を野呂川越まで道を繋ぎました。
次回は一気にここから太平洋まで繋ぎたいと思います。
夏の大冒険、天候次第ですがなんとか完歩したい所です。
今年、太平洋まで歩いて行けるでしょうか?
2016年 7月16~18日
歩行距離 33.50km
累積標高差 登り 3446m
下り2483m
日本横断へ
総日数 21日間
総歩行距離 313.00km
総累積標高差 登り20798m
下り21405m
(※SMRT標高による)
また一歩、太平洋に近づいた!
やはり山にいると早く目が覚めます。
4時過ぎには起きて、しばらくまったりします。
前室でお湯を沸かしてコーヒーを飲んでましたが、やはり息子も起きてきました。
今日は北沢峠に帰るだけの工程なので、そのままテントでのんびりします。
いつもは歩きながらの朝食ですが、この日はこのまま朝ごはんです。
御飯終了後、ちゃっちゃと後片付けし、6時を回った頃にテン場を出発しました。
6:15、出発です。
今日は林道歩きだけで、登山道は歩きません。
靴ヒモも緩めで軽ーく出発です。
野呂川はとにかく水が綺麗ですね、吸い込まれそうです!
野呂川出合までの林道は、危険箇所は無いのですが落石・崩落に注意ですね。
ココなんか、中から何かがせり出して来てます。
怖いですね。
あー、今日は天気が良いですね。
昨日、この天気が欲しかったです。
一番右に北岳、左側には小太郎山ですね。
この林道、色々な山を見上げながらテクテク歩くので、気持ちの良い道です♪
あの稜線、昨日歩いてきた道ですね。
横川岳かな?
正面には甲斐駒ケ岳が見えます。
両俣小屋まで43分17秒って・・・
細かいですね(笑
正面に見えてきたのは小仙丈ケ岳です。
これだけ晴れてしまうと、悔しいものがあります。
今日、もう一度稜線に上がりたい気分です。
息子は激しく拒絶してますが。
こちらは森林限界ぐらいなので、2755ピークかな?
林道を歩きながら、ひたすら上ばかり見上げてしまいます。
たぶん、こちらが仙丈ケ岳です。
今日は快晴!
くやしいです!(^^)
やがて2時間少々歩くと・・・
ゲートが見えてきました。
野呂川出合いですね。
ここから両俣小屋まで8kmなんですね。
息子、バスの時間を見に行きましたが、30分待つとで来るようです。
北沢峠まで歩く気満々でしたが、ここから1時間20分ほどかかります。
歩いて行ってバスに抜かれるのもなんだか悔しいので、待って乗る事にしました。
と言う事で、今回の山行はここでおしまいです。
バスを乗り継ぎ、仙流荘まで戻りました。
今回の山行は中日がメインなのにその日が天候悪く、なかなか息子に辛い思いをさせてしまいましたが、仙丈小屋の管理人さんのおかげで、精神的にも天候に強くなった感じがしました。
「これもまた山」
すごく息子は気に入ったようです。
楽しい事だけでは無く、辛い事も全てひっくるめて山なんだと。
人生のようですね。
さぁ、今回の旅は仙塩尾根を野呂川越まで道を繋ぎました。
次回は一気にここから太平洋まで繋ぎたいと思います。
夏の大冒険、天候次第ですがなんとか完歩したい所です。
今年、太平洋まで歩いて行けるでしょうか?
2016年 7月16~18日
歩行距離 33.50km
累積標高差 登り 3446m
下り2483m
日本横断へ
総日数 21日間
総歩行距離 313.00km
総累積標高差 登り20798m
下り21405m
(※SMRT標高による)
また一歩、太平洋に近づいた!
2016年07月21日
【仙丈ケ岳】2日目 日本アルプス横断の旅 地蔵尾根から仙塩尾根へ
【2日目】
昨夜17時に寝たものの、20時頃に響き渡る轟音で目が覚めてしまいました。
最初、雷かと思ったのですが、よくよく聞いていると花火の音でした。
花火が山間を伝わってくる独特の音です。
街で聞く花火の音とは少し違うので、山に住んでいないと分からない音です。
21時には音が消えて、再びぐっすりと寝ました。
どこの花火大会だったのでしょう・・・?
それでも早寝したおかげで、息子も私も3時には目が覚め朝からスッキリ。
どんどん荷物を撤収して、4時を回った頃に小屋を出ることが出来ました。
最後に掃き掃除をしてから出発です。
一旦コルまで、まだ暗いのでヘッデンで歩きます。
この日はここから一気に地蔵岳へ向けて300mほど高度を上げます。
朝から急に高度を上げる道なので、負担が少ないようにゆっくりゆっくり歩きました。
少しすると木々の間から朝焼けが見えてきました。
もう少しで日が昇りそうですね。
しかし最初の登り、想像以上に足が上がらないのと、森林地帯は道がしっとりと濡れて木の根っこや石がとにかく滑ります。
松峰のトラバース以降道はだんだん歩きにくくなってきました。
しかも倒木が増えてきました。
小屋を出て1時間半ほどで、ようやく地蔵岳を巻いた鞍部に出ました。
ここから一旦地蔵岳へ行けるのですが。。。
今日の行程は長いので、息子には申し訳ないですが地蔵岳はスルーする事にしました。
三角点があったのに・・・
諦めて頂きます。
高度が上がるとようやく少し周りが見えてきました。
鋸岳の稜線が見えます。
その向こうには雲海が広がっているのが見えますね。
地蔵岳からしばらく細かいアップダウンをしながらユルユル歩いて行くと、道は再び急登となります。
この辺りから植生も少し変わり始め、樺系の木々が目立つようになってきました。
小屋を出てからここまで3時間過ぎてますが、青空が見えたりで息子も歌いながら歩いたりと超ご機嫌でした。
しかし。。。
急登が終わる2736ピークを巻いた辺りで・・・
登山道が南側にまき始めると、急激に風が体を打ちつけ始めて、あっという間にガスの中に入ってしまいました。
さっきまで良い天気だったのに・・・
こうなると、息子のテンションガタ落ちで、急に一言も喋らなくなってしまいました。
そして森林限界を超えてハイマツ帯を歩くと、雲の水滴を集めたハイマツのおかげでズボンも服もびしょ濡れです。
もう行くしかないので淡々と歩いていたのですが・・・
あれ?道が無い・・・
もう少しで山頂近くの分岐点に出るはずなのですが、道を見失ってしまいました。
GPSで見ると、ほんの少しだけずれて、登山道に平行して歩いているようです。
しかし、濡れたハイマツ帯をかき分けて戻るのも嫌なので、このまま進む事に。
すると突然人の声と共に登山道に出ました。
24時間ぶりに人の声を聞きました。
松峰ルート、登山道の入口からここまで林営区の作業員の方を見かけただけで、誰にも会わずでした。
登山道に出ましたが、それでもガスガス。
でも見覚えがあります。
ここは分岐点の上だと判断したので、小屋に寄りたいので一旦下る事にしました。
20mもあるくと直ぐに地蔵尾根ルートの分岐点に出ました。
ホントはココに出るはずだったんですね。
さて、一旦小屋へ降りましょう。
8:30
ガスガスの中にぼんやりと小屋の姿。
前回来た時もこんなガスの中でしたね。。。
小屋の前のイスに座り、びしょ濡れになったズボンの裾を取り外し、下だけレインウェアを着込みます。
荷物の整理をしていると、小屋の管理人が小屋前の登山客に色々と注意して回ってました。
大変そうだな~と思ったら、
「イス人が座るところだから、ザックは置かないで下さいね~」
と注意されました。
ごもっともです。
荷物をパッキングし直して下に下ろしました。
とりあえず腹ごしらえ。
食べ物は持ってきてますが、時間の短縮を考えてカップラーメンを購入です。
ここで御飯を食べながら仙丈小屋の管理人、宮下さんと少しお話しました。
松峰小屋から来て、これから両俣小屋に向かうと話したら少し優しくなり、いろいろなお話が聞けました。
ただ、子連れでこの天候だと厳しいかも知れないから、最悪はビバーグするように勧められました。
途中、高望池の水場も出ていないから、ここから水をたっぷり持っていくように。
との事で、水を4リッター追加しました。
しかしこの天候の悪化・・・
息子もテンションが下がっていたのですが・・・
宮下さんが息子に
「これもまた山。暑くも無く、寒くもなく、良い天気じゃないか!
頑張っていっぱい歩こう!」
と励ましてくれました。
この言葉は、息子にとても大きな勇気を与えてくれました。
とは言え、時間も押しています。
私のTTK(※Toranu Tanukino Kawazanyou)でも仙丈ケ岳の山頂を出発するリミットは10時。
それを過ぎたら両俣小屋への到着が遅くなるので、その時は仙丈ケ岳から北沢峠へ下山の予定でした。
宮下さんにお礼を言って、小屋を出発です。
小屋から歩いて20分ほど、あのこんもりしたのが山頂ですね。
山頂!
って、先ずこっちから(笑
三角点タッチ!
ニ等三角点
点名「前岳」
それからこっちです。
順番待ちして撮って頂きました。
この天気なのに、山頂は凄い人です。
滞在時間5分、そそくさと山頂を後にします。
24時間人に会わなくて人恋しかったくせに、いざ沢山居るとなんとなくその場を離れたくなってしまいます。
どちらにしても、のんびりしている時間も無いですが・・・
さぁ、行こうか、仙塩尾根。
息子に最終確認。
今日、仙塩尾根を歩いてみるか、北沢峠に下りるか。
仙塩尾根が大変なのは、地図を見ているので息子は知っています。
「お父さん、僕行くよ。」
おっし、よく言った、行こう。
9:55、ギリギリリミット前に分岐を出発です。
まずは大仙丈ケ岳を目指しましょう。
ここからは一部やせ尾根の岩陵帯を歩きますが、ガスガスのおかげで高度感も無く、息子は予想以上にスイスイ歩きます。
しかし、風も吹きつけて時折雨も混じり始めました。
レインウェアの上も着込む事にしました。
40分程で大仙丈ケ岳に到着です。
吹き付ける風雨に耐えて、息子は予想以上に元気になって来ました。
「お父さん、景色は見えないけど、これもまた山だよね。」
と先ほどの言葉を自分で言い聞かせています。
うん、強くなったね。
管理人さんの言葉は彼の心に響いたようで、雨の山でも納得して歩けるようになったようです。
さて、次へ行きましょう。
大仙丈ケ岳を過ぎると、2755ピークまでは細かいアップダウンをしながらユルユルと高度を下げていきます。
ガスガスに時折雨交じりの強い風ですが、息子は鼻歌を歌う余裕も出てきました。
道が山梨県側に巻くと、急に風が無くなり、長野県側側や稜線は強風です。
少し痩せた尾根を通ったりします。
風が吹きつけてザックカバーがパンパンに膨らんでます。
ガスの中、綺麗な花畑の中も歩いたりします。
この花、なんでしょう・・・?
チングルマかな?
短い夏を一生懸命咲いています。
やがて2755ピークを下回ると、木々の間を歩くようになってきました。
こうなるともう風は受けないので安心です。
昨日から続けている、1時間歩いて10分休憩を繰り返し・・・
13:00ちょっと、伊那荒倉岳に到着しました。
息子、心に余裕ができたのでこの段階でもかなり元気です。
伊那荒倉岳の三角点です。
三角点タッチ♪
三等三角点
点名「荒倉岳」
写真だけ撮ったら直ぐに出発です。
13:20
少し歩いて高望池に到着しました。
ここで中休止をすることにしました。
行動食を食べてのんびりします。
なぜかここは携帯の電波が入ります。(ドコモ)
高望池、確かにビバークできそうな幕営地点ではあるのですが・・・
基本的に幕営禁止です。
仙丈小屋ではビバークも勧められましたが、この時間ならもう大丈夫です。
ここを15時回るようでしたら、最悪はそうしようかと思っていました。
今日は息子の足がへばりません。
しかし、残念な事が・・・
「ゴミは両俣小屋まで」
の看板があります。
池の前には何故かゴミが散乱してます。
山にゴミを捨てていく人って、どう言う人たちなんでしょう。
そんな人になりたくないし、そんな人と一緒に山を歩きたくない。
少し悲しかったです。
30分ほど休憩して、池を後にしました。
ここから横川岳までは、アップダウンを繰り返す森歩きです。
上げては下げて、下げては上げて。
流石にバカ尾根と言われてしまうのも分かる気がします。
独標到着。
ピークは写真に残しておきます。
ホントはココから北岳や間ノ岳、遠く塩見岳、歩いてきた仙丈、大仙丈、この仙塩尾根が一望できるのでしょうが、なーんも見えません。
それでも今日の息子は楽しそうに歩いてくれます。
見えるはずの景色は、次回にお預けだね。
しばらく歩いていると、やっと見つけました。
ギンリョウソウ。
ずっと探していたのに目に入らなかったのか、やっとお目にかかれました。
不思議な花です。
さぁ、今日最後の登りだよ。
横川岳に到着です。
今日はこのあとはもう下るだけです。
やっと長い尾根が終わる!
横川岳には古い御料局の三角点がありました。
さぁ、降りよう。
この道は基本的に倒木祭りです。
15:45
ようやく野呂川越まで来ました!
今回の線繋ぎの目的地点です。
良く頑張った!
この先の道は、次回の旅から繋ぐ事にします。
さあ、後は両俣小屋へと稜線を離れます。
少し休憩した後に、降り始めますが、地図で等高線が混んでいたそのまま、結構な下りでした。
次回はここをフル装備の大荷物で上がってくるんですね・・・
きつそうだな。。。
斜度のある下り、小休止を挟みながら降りると40分程で川が見えてきました。
野呂川ですね。
道が平らになり、歩く事10分・・・
16:40
両俣小屋に到着しました。
こじんまりしたなんとも可愛い小屋です。
本日ココまで、よーく歩いたね~。
お疲れちゃん♪
テン場の受付をして、直ぐに幕営します。
もう17時近いですからね。
今回、内幕のカヤライズと共に新調した、DXフライシートです。
前室の広さに憧れて買ってしまいました。
テントを張って、荷物の整理して・・・
ぷはー
いや、最高です。
この前室の広さ、とても良いです。
明るいうちに夕ご飯を食べました。
この日は息子も良く食べる良く食べる。
昼に食べなかった分まで2食分たいらげました。
さすがに疲れたね~。
夕ご飯も終えて寝る準備も終わり、あとはまったりですが、息子はなんだかずっと地図を見ています。
今日歩いてきた道と、今後歩く道をじっくり眺めているようでした。
いいね、こうやって色々覚えていくといいね。
それじゃ、お休み!
明日は、北沢峠に帰るだけですね!
続く
昨夜17時に寝たものの、20時頃に響き渡る轟音で目が覚めてしまいました。
最初、雷かと思ったのですが、よくよく聞いていると花火の音でした。
花火が山間を伝わってくる独特の音です。
街で聞く花火の音とは少し違うので、山に住んでいないと分からない音です。
21時には音が消えて、再びぐっすりと寝ました。
どこの花火大会だったのでしょう・・・?
それでも早寝したおかげで、息子も私も3時には目が覚め朝からスッキリ。
どんどん荷物を撤収して、4時を回った頃に小屋を出ることが出来ました。
最後に掃き掃除をしてから出発です。
一旦コルまで、まだ暗いのでヘッデンで歩きます。
この日はここから一気に地蔵岳へ向けて300mほど高度を上げます。
朝から急に高度を上げる道なので、負担が少ないようにゆっくりゆっくり歩きました。
少しすると木々の間から朝焼けが見えてきました。
もう少しで日が昇りそうですね。
しかし最初の登り、想像以上に足が上がらないのと、森林地帯は道がしっとりと濡れて木の根っこや石がとにかく滑ります。
松峰のトラバース以降道はだんだん歩きにくくなってきました。
しかも倒木が増えてきました。
小屋を出て1時間半ほどで、ようやく地蔵岳を巻いた鞍部に出ました。
ここから一旦地蔵岳へ行けるのですが。。。
今日の行程は長いので、息子には申し訳ないですが地蔵岳はスルーする事にしました。
三角点があったのに・・・
諦めて頂きます。
高度が上がるとようやく少し周りが見えてきました。
鋸岳の稜線が見えます。
その向こうには雲海が広がっているのが見えますね。
地蔵岳からしばらく細かいアップダウンをしながらユルユル歩いて行くと、道は再び急登となります。
この辺りから植生も少し変わり始め、樺系の木々が目立つようになってきました。
小屋を出てからここまで3時間過ぎてますが、青空が見えたりで息子も歌いながら歩いたりと超ご機嫌でした。
しかし。。。
急登が終わる2736ピークを巻いた辺りで・・・
登山道が南側にまき始めると、急激に風が体を打ちつけ始めて、あっという間にガスの中に入ってしまいました。
さっきまで良い天気だったのに・・・
こうなると、息子のテンションガタ落ちで、急に一言も喋らなくなってしまいました。
そして森林限界を超えてハイマツ帯を歩くと、雲の水滴を集めたハイマツのおかげでズボンも服もびしょ濡れです。
もう行くしかないので淡々と歩いていたのですが・・・
あれ?道が無い・・・
もう少しで山頂近くの分岐点に出るはずなのですが、道を見失ってしまいました。
GPSで見ると、ほんの少しだけずれて、登山道に平行して歩いているようです。
しかし、濡れたハイマツ帯をかき分けて戻るのも嫌なので、このまま進む事に。
すると突然人の声と共に登山道に出ました。
24時間ぶりに人の声を聞きました。
松峰ルート、登山道の入口からここまで林営区の作業員の方を見かけただけで、誰にも会わずでした。
登山道に出ましたが、それでもガスガス。
でも見覚えがあります。
ここは分岐点の上だと判断したので、小屋に寄りたいので一旦下る事にしました。
20mもあるくと直ぐに地蔵尾根ルートの分岐点に出ました。
ホントはココに出るはずだったんですね。
さて、一旦小屋へ降りましょう。
8:30
ガスガスの中にぼんやりと小屋の姿。
前回来た時もこんなガスの中でしたね。。。
小屋の前のイスに座り、びしょ濡れになったズボンの裾を取り外し、下だけレインウェアを着込みます。
荷物の整理をしていると、小屋の管理人が小屋前の登山客に色々と注意して回ってました。
大変そうだな~と思ったら、
「イス人が座るところだから、ザックは置かないで下さいね~」
と注意されました。
ごもっともです。
荷物をパッキングし直して下に下ろしました。
とりあえず腹ごしらえ。
食べ物は持ってきてますが、時間の短縮を考えてカップラーメンを購入です。
ここで御飯を食べながら仙丈小屋の管理人、宮下さんと少しお話しました。
松峰小屋から来て、これから両俣小屋に向かうと話したら少し優しくなり、いろいろなお話が聞けました。
ただ、子連れでこの天候だと厳しいかも知れないから、最悪はビバーグするように勧められました。
途中、高望池の水場も出ていないから、ここから水をたっぷり持っていくように。
との事で、水を4リッター追加しました。
しかしこの天候の悪化・・・
息子もテンションが下がっていたのですが・・・
宮下さんが息子に
「これもまた山。暑くも無く、寒くもなく、良い天気じゃないか!
頑張っていっぱい歩こう!」
と励ましてくれました。
この言葉は、息子にとても大きな勇気を与えてくれました。
とは言え、時間も押しています。
私のTTK(※Toranu Tanukino Kawazanyou)でも仙丈ケ岳の山頂を出発するリミットは10時。
それを過ぎたら両俣小屋への到着が遅くなるので、その時は仙丈ケ岳から北沢峠へ下山の予定でした。
宮下さんにお礼を言って、小屋を出発です。
小屋から歩いて20分ほど、あのこんもりしたのが山頂ですね。
山頂!
って、先ずこっちから(笑
三角点タッチ!
ニ等三角点
点名「前岳」
それからこっちです。
順番待ちして撮って頂きました。
この天気なのに、山頂は凄い人です。
滞在時間5分、そそくさと山頂を後にします。
24時間人に会わなくて人恋しかったくせに、いざ沢山居るとなんとなくその場を離れたくなってしまいます。
どちらにしても、のんびりしている時間も無いですが・・・
さぁ、行こうか、仙塩尾根。
息子に最終確認。
今日、仙塩尾根を歩いてみるか、北沢峠に下りるか。
仙塩尾根が大変なのは、地図を見ているので息子は知っています。
「お父さん、僕行くよ。」
おっし、よく言った、行こう。
9:55、ギリギリリミット前に分岐を出発です。
まずは大仙丈ケ岳を目指しましょう。
ここからは一部やせ尾根の岩陵帯を歩きますが、ガスガスのおかげで高度感も無く、息子は予想以上にスイスイ歩きます。
しかし、風も吹きつけて時折雨も混じり始めました。
レインウェアの上も着込む事にしました。
40分程で大仙丈ケ岳に到着です。
吹き付ける風雨に耐えて、息子は予想以上に元気になって来ました。
「お父さん、景色は見えないけど、これもまた山だよね。」
と先ほどの言葉を自分で言い聞かせています。
うん、強くなったね。
管理人さんの言葉は彼の心に響いたようで、雨の山でも納得して歩けるようになったようです。
さて、次へ行きましょう。
大仙丈ケ岳を過ぎると、2755ピークまでは細かいアップダウンをしながらユルユルと高度を下げていきます。
ガスガスに時折雨交じりの強い風ですが、息子は鼻歌を歌う余裕も出てきました。
道が山梨県側に巻くと、急に風が無くなり、長野県側側や稜線は強風です。
少し痩せた尾根を通ったりします。
風が吹きつけてザックカバーがパンパンに膨らんでます。
ガスの中、綺麗な花畑の中も歩いたりします。
この花、なんでしょう・・・?
チングルマかな?
短い夏を一生懸命咲いています。
やがて2755ピークを下回ると、木々の間を歩くようになってきました。
こうなるともう風は受けないので安心です。
昨日から続けている、1時間歩いて10分休憩を繰り返し・・・
13:00ちょっと、伊那荒倉岳に到着しました。
息子、心に余裕ができたのでこの段階でもかなり元気です。
伊那荒倉岳の三角点です。
三角点タッチ♪
三等三角点
点名「荒倉岳」
写真だけ撮ったら直ぐに出発です。
13:20
少し歩いて高望池に到着しました。
ここで中休止をすることにしました。
行動食を食べてのんびりします。
なぜかここは携帯の電波が入ります。(ドコモ)
高望池、確かにビバークできそうな幕営地点ではあるのですが・・・
基本的に幕営禁止です。
仙丈小屋ではビバークも勧められましたが、この時間ならもう大丈夫です。
ここを15時回るようでしたら、最悪はそうしようかと思っていました。
今日は息子の足がへばりません。
しかし、残念な事が・・・
「ゴミは両俣小屋まで」
の看板があります。
池の前には何故かゴミが散乱してます。
山にゴミを捨てていく人って、どう言う人たちなんでしょう。
そんな人になりたくないし、そんな人と一緒に山を歩きたくない。
少し悲しかったです。
30分ほど休憩して、池を後にしました。
ここから横川岳までは、アップダウンを繰り返す森歩きです。
上げては下げて、下げては上げて。
流石にバカ尾根と言われてしまうのも分かる気がします。
独標到着。
ピークは写真に残しておきます。
ホントはココから北岳や間ノ岳、遠く塩見岳、歩いてきた仙丈、大仙丈、この仙塩尾根が一望できるのでしょうが、なーんも見えません。
それでも今日の息子は楽しそうに歩いてくれます。
見えるはずの景色は、次回にお預けだね。
しばらく歩いていると、やっと見つけました。
ギンリョウソウ。
ずっと探していたのに目に入らなかったのか、やっとお目にかかれました。
不思議な花です。
さぁ、今日最後の登りだよ。
横川岳に到着です。
今日はこのあとはもう下るだけです。
やっと長い尾根が終わる!
横川岳には古い御料局の三角点がありました。
さぁ、降りよう。
この道は基本的に倒木祭りです。
15:45
ようやく野呂川越まで来ました!
今回の線繋ぎの目的地点です。
良く頑張った!
この先の道は、次回の旅から繋ぐ事にします。
さあ、後は両俣小屋へと稜線を離れます。
少し休憩した後に、降り始めますが、地図で等高線が混んでいたそのまま、結構な下りでした。
次回はここをフル装備の大荷物で上がってくるんですね・・・
きつそうだな。。。
斜度のある下り、小休止を挟みながら降りると40分程で川が見えてきました。
野呂川ですね。
道が平らになり、歩く事10分・・・
16:40
両俣小屋に到着しました。
こじんまりしたなんとも可愛い小屋です。
本日ココまで、よーく歩いたね~。
お疲れちゃん♪
テン場の受付をして、直ぐに幕営します。
もう17時近いですからね。
今回、内幕のカヤライズと共に新調した、DXフライシートです。
前室の広さに憧れて買ってしまいました。
テントを張って、荷物の整理して・・・
ぷはー
いや、最高です。
この前室の広さ、とても良いです。
明るいうちに夕ご飯を食べました。
この日は息子も良く食べる良く食べる。
昼に食べなかった分まで2食分たいらげました。
さすがに疲れたね~。
夕ご飯も終えて寝る準備も終わり、あとはまったりですが、息子はなんだかずっと地図を見ています。
今日歩いてきた道と、今後歩く道をじっくり眺めているようでした。
いいね、こうやって色々覚えていくといいね。
それじゃ、お休み!
明日は、北沢峠に帰るだけですね!
続く
2016年07月20日
【仙丈ケ岳】1日目 日本アルプス横断の旅 地蔵尾根から仙塩尾根へ
先の3連休ですが、ようやく日本アルプス横断の旅の続きを歩いてきました。
ようやく南アルプスに入りましたが、南アルプスは深い山が多く、1日で道を繋ぐ事がなかなか出来ません。
今回は3連休を使い、前回歩いた戸倉山から降りた市野瀬地区から仙丈ケ岳への線を繋いできました。
当初の予定では仙流荘から戸大川沿いに歩き、北沢峠へ。
そこから両俣小屋まで歩く線を繋ぐ予定でいました。
もちろんその理由は地蔵尾根を仙丈ケ岳まで歩き、その後仙塩尾根を歩く行程がなかなか厳しいからです。
しかし昨年仙流荘まで歩けた事により、今年のこの3連休でなんとか仙丈ケ岳に行けそうになりましたので、やはりトランスジャパンアルプスレース(以下TJAR)の軌跡を辿る旅としては、ここの道は外せないだろうと言う事で、息子と話し合って行く事にしました。
さて、それではいつもの長文、行きましょう。
【1日目】
7月16日
前夜に車を走らせて仙流荘の駐車場まで来て車中泊でした。
時間も12時ぐらいでしたので、まだまだ空きがありました。
もちろん、一杯引っ掛けてからゆっくり就寝です。
朝5時前に周りの車から準備をする音で目が覚めました。
3連休は繁盛期なので臨時バスがどんどん出るはずです。
北沢峠に行かない私達は、もう少し寝ることにしました。
6時起床です。
のんびりと服を着がえてからトイレに行ったりなんだりと・・・
南アルプス林道バスの乗り場は大混雑でした。
既に臨時便が3台ほど出発してるのに、まだまだ行列は続きます。
よく見ると駐車場も河川敷側まで一杯でした。
これは凄いな・・・
7時ごろ私達も出発準備を終えて、車を出る事にしました。
林道バスの乗り場で、登山届けを提出しておきます。
私達が乗るのはこちらです。
長谷循環バス。
ここから市野瀬地区を目指します。
バスの時間が7:57でしたので、もっと早く歩いていっても良かったのですが、息子の体力温存を考えてあえてバスに乗る事にしました。
少し時間に余裕があったので、南アルプス林道バスの職員の方と少しお話したり・・・
地蔵尾根の松峰ルートから仙丈ケ岳に上がり、そのまま両俣小屋まで行くと話したら、息子に「頑張って!」とプレゼントを貰ってしまいました。
仙丈ケ岳の絵葉書セットです。
まだバスの時間に余裕もあるので、車に置いておきます。
ありがとうございます!
さて、定刻通りに長谷循環バスが来ました。
乗客は私達親子だけです。
運転手さんに柏木地区に行くにはどこで降りれば良いかと聞くと、
「伊那里で降りれば良いんだけど、もう少し手前の一番近いところで止まるよ~」
とバス停の無い所で下ろしてもらえる事になりました。
と言う事で、前回歩いた道の途中の国道152号沿い、戸倉山登山口の入口からスタートになります。
国道から橋を渡って、登山道の入口がある柏木地区へと向かいます。
しかし・・・
まぁここの道がこれまた結構な登りです。
実はバス停から登山道入口までで、既に標高差300mを上げなければならないのです。
しっかりここも登山ですね。
最初はこんなに元気だったのですが、いきなりの登りにだんだん元気も無くなったり。。。(^^;
と、ここでこんな看板。
あれ?前面通行止め?
どうしよう・・・
まぁとりあえず上がるしかないです。
行ってみる事に。
すると、舗装工事に合わせて道を横切るように側溝を埋める作業をしていました。
工事の人にお話したら、歩きなので通って良いとの事でした。
機械が止まっている隙に通過させてもらえました。
ありがとうございます。
8月6日まで8~12時、13~17の間で全面通行止めだそうです。
こちらの登山道に行かれる方は、時間に気をつけて下さいね。
柏木地区の登山道口の近く・・・
なんと、セリカ2000GT Rallyが・・・
保存状態も良く、オーナーさんが大事にしているのが伺えます。
凄い個体があるものですね。
さて、ここで分岐です。
駐車場は真っ直ぐですが、左に徒歩用のショートカットルートがあります。
数百メートルの短縮になりますので、私達は左に曲がり草むらの道を歩きました。
9時少し。
バスを降りて1時間ほど歩いてようやく登山道入口です。
ここで休憩する事にしました。
家内が握ってくれた朝食のおにぎりを二人で頬張り、景色を堪能します。
真正面の雲の中、あれは塩見岳かな?
この夏、再びあそこを通らないといけないですね。
展望の良い休憩場所は吹きぬける風も心地よく、小休止でも充分に癒されました。
それでは長い長い地蔵尾根、松峰ルートへ行きましょう。
登山道を少しあるくと、「孝行猿の墓」と言うのがあります。
コレがあるのは知ってましたが、なんなのかは知りませんでした。
案内板を読んで、少し切なくなりました。
そっか、そうだよね。。。
道はそんなに急登でも無く、淡々と高度を上げ続けます。
段差も無く歩きやすい道です。
なかなか雰囲気が良く、気持ち良い森歩きが続きます。
やがて、登山道は林道を横切ります。
ここのルートは6回林道を横切りました。
1回目は横切るだけで、向こう側に道が続きます。
たまにフキが群生していますが、結構大きいので息子は少し怖いようです。
相変わらずなビビリーです(笑
この花は覚えました、ヤマホタルブクロですね。
丸っと可愛い花です。
再び林道に出ます。
2回目、今度は林道を300m歩きます。
林道歩きは相変わらずテンションの上がらない息子。
トボトボと歩き続けます。
300m歩くと道は左カーブ。
登山道は真っ直ぐ入り込む所があります。
基本的に案内板もしっかりあり、オレンジ色のリボンがついているので、そんなに迷う事は無いと思います。
登山道の途中に、タイヤが落ちてました。
一体どこから・・・?
少しして、上に林道がある事に気付きました。
まーっすぐな道です。
この辺りはとても歩きやすいです。
キチンと登山道は整備されていますし、踏み明瞭です。
何故この道が山と高原地図の破線ルートなのかわかりません。
まぁ、登る人は少ないのでしょうが・・・
林道に出ること3回目です。
今度は林道を800m歩きます。
お約束、息子テンション上がらず。
ペースガタ落ち。
しばーらく歩くと、やがて右側が開けた所に出ます。
ここの左に再び登山道への入口があります。
景色も良いし、時間も来たので休憩です。
今回は1時間歩いて10分休んでと言うのを正確に続けて歩いてみる事にしました。
真正面には前回上った戸倉山が見えますね。
既にこの位置は戸倉山の山頂よりも高い所まで来ています。
雲が無ければ中央アルプスまで見えたでしょう。
さて、それでは行きましょう。
この斜めの道、見落とさないで下さいね。
しばらく歩くと、4度目の林道に出ます。
ここは斜め左方向にカーブした林道を横切ります。
しかし、その先で直ぐに登山道がまた道に出るのが見えます。
と言う事で、私は登山道を、息子は林道を歩いてみる事に。
結果、少しだけ登山道の方が速かったです。
林道を横切ります。
5回目。
しかしこの林道、いったいどこまで続いているのでしょう。。。?
後に分る事になるのですが。
凄い数のピンクリボンがあります。
しかし、この道の案内は基本的にオレンジリボンのようです。
ピンクリボンは林営区のリボンのようですね。
古い宮内庁の印です。
見出境界標ですね、古い!
このあと、少し登山道を外れて見ることにしました。
登山道の直ぐ上の林道に一度出て・・・
さらに藪に突っ込みます。
登山道の無い道を尾根沿いに歩きますが、伐採した倒木祭りでした。
しかし尾根沿いには獣道のように古い踏み痕が少し見えます。
辿っていくと・・・
いた!
ピンクのハチマキしたこの子!
1983.5ピークの三角点!
登山道から外れているので、寄る人は殆ど居ないと思います。
もちろん三角点ハンターの息子が逃す訳がありません。
三角点タッチ♪
三等三角点
点名「伊那里」です。
なんとも綺麗な形の三角点でした。
滅多に人は来ないだろうな~。
哀愁漂う三角点でした。
それでは登山道へ戻ります。
そのまま尾根を反対方向に歩き続けます。
微妙な踏み跡を辿ります。
うは、木の皮が削れて爪を研いだ跡が・・・
熊かな?イノシシかな?鹿かな?
やがて林道に出ました。
まだ登山道ではありません。
GPSで見ると登山道と平行しているようなので、そのまま歩く事にしました。
急に開けて、伐採されて木々が並び機械や作業小屋がありました。
遠くではチェーンソーの音が響きます。
このあたりで林営区の方が働いているようですね。
正面の森の中に高い山が見えます。
あれが松峰ですね。
少し歩くと、やがて登山道が現れました。
6度目の林道を横切るポイントです。
ここで登山道に戻る事にしました。
それ以降少しの間は登山道の直ぐ脇に林道があります。
最初は左側。そしてその内右側に別の林道。
松峰を巻くようにトラバース気味に道が続きますが、ここがまた歩きにくいのです。
道が斜めになってるので、山側の足首が変な方に曲がり、少々疲れます。
延々歩いていると、やがて下のほうに・・・
バックホーと車。
今まさに林道を切り開いている所でした。
登山道に延々と平行する林道は松峰の南側まで伸びてきています。
2名の方の作業員がチェーンソーで木を切り、バックホーで道を作っていました。
これはいつか松峰小屋まで道が繋がりそうですね。
ちなみにこの日、登山道では人に会わず、この作業員の方の姿を見ただけでした・・・
斜めの道、ホントに歩きにくいです。
でもあともう少しで松峰小屋です。
頑張れ!
やがて松峰を回りきると、松峰と地蔵岳の鞍部に松峰小屋の看板が出てきました。
ようやく着いた!
今日の目的地です。
「100m」の文字が見えます。
それでは降りましょう。
道は最初不明瞭ですが、獣道が分かる人には問題ありません。
薄い踏み跡を辿ると、直ぐに道が分かるようになり、やがて下に小屋の屋根が見えてきました。
道のり100m、高度差約50mと言うところでしょうか。
と言う事で、14:10松峰小屋に到着です。
ココを本日の寝床とする!
小屋はあくまで避難小屋です。
管理小屋ではありません。
窓も一つしかなく、中は薄暗い・・・
隙間が多く虫たちは入り放題。
息子、嫌がるかと思ったら・・・
「お父さん!僕ココ気に入った!」
と、意外な返事でした。
良かった、嫌がらなくて。
まぁ、誰も来る気配も無いですし、小屋の中にテントを張ることにしました。
今回新調した、ライペンのカヤライズの内幕です。
メッシュ状でとても涼しく、まさに蚊帳です。
虫除けになりますね!
と言う事で、荷物を展開して落ち着いたら、水の確保です。
沢を降りると水場があるとの事で、小屋の下の沢を降りて行きました。
もう50mほど高度を下げた所で、小屋筋の沢と隣の沢と、2本の水場がありました。
それぞれの水を一度汲んでみましたが、小屋筋の方が濁っていなかったので、そちらの水を汲む事にしました。
今回から南アルプスで水を稼ぐ為に、セイシェルの浄水器を投入です。
かなりの浄化能力があるので、安心して水を確保できます。
もう沢に下りてこなくて良いように、4リッターほど確保しました。
小屋に戻り、まったり。
息子とトランプして遊んだり、上げてきたビール飲んだり。
しかしあまりに暇なので、早めの夕ご飯にしました。
どちらにしても翌日は行程が長いので、早起きする予定です。
小屋は薄暗いのでこれまた都合よく、17時には二人とも就寝してしまいました。
それではおやすみなさい。
明日天気になーれ。
ならなかったんですけどね。。。
つづく
ようやく南アルプスに入りましたが、南アルプスは深い山が多く、1日で道を繋ぐ事がなかなか出来ません。
今回は3連休を使い、前回歩いた戸倉山から降りた市野瀬地区から仙丈ケ岳への線を繋いできました。
当初の予定では仙流荘から戸大川沿いに歩き、北沢峠へ。
そこから両俣小屋まで歩く線を繋ぐ予定でいました。
もちろんその理由は地蔵尾根を仙丈ケ岳まで歩き、その後仙塩尾根を歩く行程がなかなか厳しいからです。
しかし昨年仙流荘まで歩けた事により、今年のこの3連休でなんとか仙丈ケ岳に行けそうになりましたので、やはりトランスジャパンアルプスレース(以下TJAR)の軌跡を辿る旅としては、ここの道は外せないだろうと言う事で、息子と話し合って行く事にしました。
さて、それではいつもの長文、行きましょう。
【1日目】
7月16日
前夜に車を走らせて仙流荘の駐車場まで来て車中泊でした。
時間も12時ぐらいでしたので、まだまだ空きがありました。
もちろん、一杯引っ掛けてからゆっくり就寝です。
朝5時前に周りの車から準備をする音で目が覚めました。
3連休は繁盛期なので臨時バスがどんどん出るはずです。
北沢峠に行かない私達は、もう少し寝ることにしました。
6時起床です。
のんびりと服を着がえてからトイレに行ったりなんだりと・・・
南アルプス林道バスの乗り場は大混雑でした。
既に臨時便が3台ほど出発してるのに、まだまだ行列は続きます。
よく見ると駐車場も河川敷側まで一杯でした。
これは凄いな・・・
7時ごろ私達も出発準備を終えて、車を出る事にしました。
林道バスの乗り場で、登山届けを提出しておきます。
私達が乗るのはこちらです。
長谷循環バス。
ここから市野瀬地区を目指します。
バスの時間が7:57でしたので、もっと早く歩いていっても良かったのですが、息子の体力温存を考えてあえてバスに乗る事にしました。
少し時間に余裕があったので、南アルプス林道バスの職員の方と少しお話したり・・・
地蔵尾根の松峰ルートから仙丈ケ岳に上がり、そのまま両俣小屋まで行くと話したら、息子に「頑張って!」とプレゼントを貰ってしまいました。
仙丈ケ岳の絵葉書セットです。
まだバスの時間に余裕もあるので、車に置いておきます。
ありがとうございます!
さて、定刻通りに長谷循環バスが来ました。
乗客は私達親子だけです。
運転手さんに柏木地区に行くにはどこで降りれば良いかと聞くと、
「伊那里で降りれば良いんだけど、もう少し手前の一番近いところで止まるよ~」
とバス停の無い所で下ろしてもらえる事になりました。
と言う事で、前回歩いた道の途中の国道152号沿い、戸倉山登山口の入口からスタートになります。
国道から橋を渡って、登山道の入口がある柏木地区へと向かいます。
しかし・・・
まぁここの道がこれまた結構な登りです。
実はバス停から登山道入口までで、既に標高差300mを上げなければならないのです。
しっかりここも登山ですね。
最初はこんなに元気だったのですが、いきなりの登りにだんだん元気も無くなったり。。。(^^;
と、ここでこんな看板。
あれ?前面通行止め?
どうしよう・・・
まぁとりあえず上がるしかないです。
行ってみる事に。
すると、舗装工事に合わせて道を横切るように側溝を埋める作業をしていました。
工事の人にお話したら、歩きなので通って良いとの事でした。
機械が止まっている隙に通過させてもらえました。
ありがとうございます。
8月6日まで8~12時、13~17の間で全面通行止めだそうです。
こちらの登山道に行かれる方は、時間に気をつけて下さいね。
柏木地区の登山道口の近く・・・
なんと、セリカ2000GT Rallyが・・・
保存状態も良く、オーナーさんが大事にしているのが伺えます。
凄い個体があるものですね。
さて、ここで分岐です。
駐車場は真っ直ぐですが、左に徒歩用のショートカットルートがあります。
数百メートルの短縮になりますので、私達は左に曲がり草むらの道を歩きました。
9時少し。
バスを降りて1時間ほど歩いてようやく登山道入口です。
ここで休憩する事にしました。
家内が握ってくれた朝食のおにぎりを二人で頬張り、景色を堪能します。
真正面の雲の中、あれは塩見岳かな?
この夏、再びあそこを通らないといけないですね。
展望の良い休憩場所は吹きぬける風も心地よく、小休止でも充分に癒されました。
それでは長い長い地蔵尾根、松峰ルートへ行きましょう。
登山道を少しあるくと、「孝行猿の墓」と言うのがあります。
コレがあるのは知ってましたが、なんなのかは知りませんでした。
案内板を読んで、少し切なくなりました。
そっか、そうだよね。。。
道はそんなに急登でも無く、淡々と高度を上げ続けます。
段差も無く歩きやすい道です。
なかなか雰囲気が良く、気持ち良い森歩きが続きます。
やがて、登山道は林道を横切ります。
ここのルートは6回林道を横切りました。
1回目は横切るだけで、向こう側に道が続きます。
たまにフキが群生していますが、結構大きいので息子は少し怖いようです。
相変わらずなビビリーです(笑
この花は覚えました、ヤマホタルブクロですね。
丸っと可愛い花です。
再び林道に出ます。
2回目、今度は林道を300m歩きます。
林道歩きは相変わらずテンションの上がらない息子。
トボトボと歩き続けます。
300m歩くと道は左カーブ。
登山道は真っ直ぐ入り込む所があります。
基本的に案内板もしっかりあり、オレンジ色のリボンがついているので、そんなに迷う事は無いと思います。
登山道の途中に、タイヤが落ちてました。
一体どこから・・・?
少しして、上に林道がある事に気付きました。
まーっすぐな道です。
この辺りはとても歩きやすいです。
キチンと登山道は整備されていますし、踏み明瞭です。
何故この道が山と高原地図の破線ルートなのかわかりません。
まぁ、登る人は少ないのでしょうが・・・
林道に出ること3回目です。
今度は林道を800m歩きます。
お約束、息子テンション上がらず。
ペースガタ落ち。
しばーらく歩くと、やがて右側が開けた所に出ます。
ここの左に再び登山道への入口があります。
景色も良いし、時間も来たので休憩です。
今回は1時間歩いて10分休んでと言うのを正確に続けて歩いてみる事にしました。
真正面には前回上った戸倉山が見えますね。
既にこの位置は戸倉山の山頂よりも高い所まで来ています。
雲が無ければ中央アルプスまで見えたでしょう。
さて、それでは行きましょう。
この斜めの道、見落とさないで下さいね。
しばらく歩くと、4度目の林道に出ます。
ここは斜め左方向にカーブした林道を横切ります。
しかし、その先で直ぐに登山道がまた道に出るのが見えます。
と言う事で、私は登山道を、息子は林道を歩いてみる事に。
結果、少しだけ登山道の方が速かったです。
林道を横切ります。
5回目。
しかしこの林道、いったいどこまで続いているのでしょう。。。?
後に分る事になるのですが。
凄い数のピンクリボンがあります。
しかし、この道の案内は基本的にオレンジリボンのようです。
ピンクリボンは林営区のリボンのようですね。
古い宮内庁の印です。
見出境界標ですね、古い!
このあと、少し登山道を外れて見ることにしました。
登山道の直ぐ上の林道に一度出て・・・
さらに藪に突っ込みます。
登山道の無い道を尾根沿いに歩きますが、伐採した倒木祭りでした。
しかし尾根沿いには獣道のように古い踏み痕が少し見えます。
辿っていくと・・・
いた!
ピンクのハチマキしたこの子!
1983.5ピークの三角点!
登山道から外れているので、寄る人は殆ど居ないと思います。
もちろん三角点ハンターの息子が逃す訳がありません。
三角点タッチ♪
三等三角点
点名「伊那里」です。
なんとも綺麗な形の三角点でした。
滅多に人は来ないだろうな~。
哀愁漂う三角点でした。
それでは登山道へ戻ります。
そのまま尾根を反対方向に歩き続けます。
微妙な踏み跡を辿ります。
うは、木の皮が削れて爪を研いだ跡が・・・
熊かな?イノシシかな?鹿かな?
やがて林道に出ました。
まだ登山道ではありません。
GPSで見ると登山道と平行しているようなので、そのまま歩く事にしました。
急に開けて、伐採されて木々が並び機械や作業小屋がありました。
遠くではチェーンソーの音が響きます。
このあたりで林営区の方が働いているようですね。
正面の森の中に高い山が見えます。
あれが松峰ですね。
少し歩くと、やがて登山道が現れました。
6度目の林道を横切るポイントです。
ここで登山道に戻る事にしました。
それ以降少しの間は登山道の直ぐ脇に林道があります。
最初は左側。そしてその内右側に別の林道。
松峰を巻くようにトラバース気味に道が続きますが、ここがまた歩きにくいのです。
道が斜めになってるので、山側の足首が変な方に曲がり、少々疲れます。
延々歩いていると、やがて下のほうに・・・
バックホーと車。
今まさに林道を切り開いている所でした。
登山道に延々と平行する林道は松峰の南側まで伸びてきています。
2名の方の作業員がチェーンソーで木を切り、バックホーで道を作っていました。
これはいつか松峰小屋まで道が繋がりそうですね。
ちなみにこの日、登山道では人に会わず、この作業員の方の姿を見ただけでした・・・
斜めの道、ホントに歩きにくいです。
でもあともう少しで松峰小屋です。
頑張れ!
やがて松峰を回りきると、松峰と地蔵岳の鞍部に松峰小屋の看板が出てきました。
ようやく着いた!
今日の目的地です。
「100m」の文字が見えます。
それでは降りましょう。
道は最初不明瞭ですが、獣道が分かる人には問題ありません。
薄い踏み跡を辿ると、直ぐに道が分かるようになり、やがて下に小屋の屋根が見えてきました。
道のり100m、高度差約50mと言うところでしょうか。
と言う事で、14:10松峰小屋に到着です。
ココを本日の寝床とする!
小屋はあくまで避難小屋です。
管理小屋ではありません。
窓も一つしかなく、中は薄暗い・・・
隙間が多く虫たちは入り放題。
息子、嫌がるかと思ったら・・・
「お父さん!僕ココ気に入った!」
と、意外な返事でした。
良かった、嫌がらなくて。
まぁ、誰も来る気配も無いですし、小屋の中にテントを張ることにしました。
今回新調した、ライペンのカヤライズの内幕です。
メッシュ状でとても涼しく、まさに蚊帳です。
虫除けになりますね!
と言う事で、荷物を展開して落ち着いたら、水の確保です。
沢を降りると水場があるとの事で、小屋の下の沢を降りて行きました。
もう50mほど高度を下げた所で、小屋筋の沢と隣の沢と、2本の水場がありました。
それぞれの水を一度汲んでみましたが、小屋筋の方が濁っていなかったので、そちらの水を汲む事にしました。
今回から南アルプスで水を稼ぐ為に、セイシェルの浄水器を投入です。
かなりの浄化能力があるので、安心して水を確保できます。
もう沢に下りてこなくて良いように、4リッターほど確保しました。
小屋に戻り、まったり。
息子とトランプして遊んだり、上げてきたビール飲んだり。
しかしあまりに暇なので、早めの夕ご飯にしました。
どちらにしても翌日は行程が長いので、早起きする予定です。
小屋は薄暗いのでこれまた都合よく、17時には二人とも就寝してしまいました。
それではおやすみなさい。
明日天気になーれ。
ならなかったんですけどね。。。
つづく
2016年07月04日
将棋頭山
トレーニング第2弾で、将棋頭山へ行ってきました。
前回の笠新道は高負荷急登の精神力トレーニングでしたので、今回は軽負荷のスピードトレーニングです。
ただ、土曜日の天気予報はどこを見てもあまり良くありません。
上空は風が強いようです。
ですので、どこの山に行こうかと考えましたが・・・
①西からの風を防ぐ為に東面からの登山道であること。
②日帰りできる山である事。
③できれば百高山。
と言う事で、最終的に蝶ヶ岳か将棋頭山か迷いましたが、勾配的に将棋頭山へ行く事に決めました。
それでは行きましょう。
7月2日土曜日
前日夜に車を走らせて、桂木場の登山道口まで来ました。
天気予報では午後から荒れそうなので、早発早下山を目標に3時に起床。
4時にスタートする事にしました。
最近寝起きの良い息子も起きた瞬間からイソイソと準備し、着替えもさっさと済ませました。
4:10桂木場登山道口スタートです。
まだ薄暗いのでヘッデンを使いました。
今日は軽装なので最初からスピードを高めに歩きます。
歩き始めて最初に崩落箇所迂回の為の道に入るところがありました。
封鎖はされてなかったのですが、まだ足元が暗かったので迂回路に入ることにしました。
20分ほど歩いて水場、「ぶどうの水」です。
今回は必要な水分も用意してきましたので、ここでは汲まない事にしました。
でもここの水、美味しかったです♪
ここの登山道はとても歩きやすい道です。
一切の段差もなく、程よい勾配でゆるゆると高度を上げて行きます。
いつもより少しだけハイスピードで足を上げて行きます。
荷物も軽いのでキュンキュン歩けます。
5:20
上の水場、野田場に到着です。
枯れている事もあるそうですが、この日はコンコン出ていました。
ここの水も美味しいですね♪
ここまでCT1:40の所を1:20で上がってきました。
とても良い感じです。
高度も結構上げているのですが、勾配が緩く歩きやすいのでそれほど疲れもありません。
10分ほどの朝食休憩ですぐに出発しました。
いや、ホントにここに道は歩きやすいです。
走れそうな感じですね、走らないですけど(^^;
地図上には無い、横山分岐です。
地理院の地図には出ていましたが、山と高原地図には出ていませんでした。
下の横山地区へと続いているようです。
馬返しです。
昔はここまで馬が来たのですね。
峠っぽくなっていました。
ここでも小休止。
こまめにおにぎりを食べます。
そしてすぐに白川分岐です。
この道が登山道としては一番短そうなのですが、登山道口までの道がゲートで閉鎖されているのですよね・・・
歩いていると、ふとこんな看板・・・
こんな森の中で落雷事故があったのですか。
”青暗い林の中
級友がうめいている
おとうさん、お母さんに会いたい
「出発」の声で
先生が頼もしく輝いた”
・・・色々考えてしまいます。
合掌してから立ち去りました。
行者岩展望地なのですが、なーんも見えません。
少し上からは雲の中のようです。
まぁ、今日は展望は期待してません。
トレーニングなのでガシガシ登ります。
馬返しから上は苔生した感じの良い雰囲気の道です。
こんな感じの森、結構好きです♪
6:15
大尊小屋に到着しました。
野田場からCT1:00の所を45分ほどで。
良い感じのペースですね。
それでもまだ息子には余裕がありそうです。
ここで15分ほどの休憩です。
朝食おにぎりを食べつつ息子と山談義。
いっちょまえな事も言うようになってきました。
チラリ
ついでに小屋の中も見て見ましたが、とても綺麗です♪
6:30、再び出発です。
登山道口からもう800mほど上げてきてます。
大体370m/hのペースで標高を稼いでますね。
フル装備の時は300m/hなので、今日は良いペースです。
さて、ここから胸突八丁坂です。
しかし、息子のペースが落ちません。
前回フル装備の笠新道を上がった息子、精神力が鍛えられたようです。
流石に荷物も軽いしかなり余裕があるらしく、
「お父さん、どこから胸突八丁の坂が始まるの?」
と、なかなか言ってくれるじゃないですか。
桂木場からのもう一つのルート、信大ルートの分岐です。
帰りに通ってみたい道ですね。
と、いきなり登山道がふさがれてました。
大きな木が縦に登山道を塞いでいます。
なんとか乗越してきました。
まさに「根こそぎ」倒れています。
登山道はこんな感じです。
確かに笠新道に比べたら楽ですが、今までの息子ならヒィヒィ言ってるはずです。
笠ヶ岳、行っといて良かったです♪
2300m付近、やっとこ平でしょうか?
ベンチ付きの休憩所です。
ここで再び小休止です。
息子は調子に乗って休まず行けると言いますが、ここはやはり休みましょう。
おにぎりを食べます。
ここには新しいたて看板や、補修用の木材が置かれていました。
ここの道はとても歩きやすい上に、とても良く整備されています。
管理されている方にとても感謝します。
10分ほど休んでから出発しました。
弘法石とありましたが・・・
地図と位置が違うようですね・・・
この辺りからたまに強い風が吹き、
周りは雲の中に入ってきました。
津島神社跡です。
さすがにココまで登ってくると息子も少し疲れてきたようで、
「休みたくないけど、休んでもいいよ。」
と、ツンデレなセリフ(笑
じゃぁお父さんが休みたいから休もうか。
と、5分ほど休憩しました。
少し上にはまたベンチ付きの広場です。
こっちで休めば良かった。
ここはスルーします。
この道沿いには古い境界標がありますね。
御料局のものでしょうか?
尾根の向こうは国有林、手前は私有地と言う事でしょう。
8:00
胸突きの頭に到着しました。
CT1:40の所、1:30です。
でも間に15分休んでいるのでなかなかのペース。
息子もまだ余裕そうなので、そのまま歩きます。
一瞬の雲の切れ間に目の前が少し見えました。
そろそろ森林限界が近い感じですね。
茶臼山分岐です。
今日、余裕があれば茶臼山山頂まで行く予定です。
そしてその後分水嶺の稜線に出たのですが・・・
凄い風と雲です。
一旦林の中に戻って、上着を着込みます。
コルになっているので、風の通り道のようです。
凄まじいい気負いで木曽側から風と雲が駆け上がってきてました。
一瞬だけ、行者岩が見えました。
あれのもう一つ婿に茶臼山があるのですが、
稜線を歩くのは今日は難しそうですね。
風と雲に吹き晒された場所を少しだけ歩きます。
この後すぐにピークの東側に巻くので、風から逃れられました。
一瞬の雲の切れ間から伊奈の街が見えました。
すぐに雲の中に戻りましたが。。。
少し歩くと、ガスの中に人口の建造物が見えてきました。
おぉ、あれが西駒山荘ですね。
建造物があると少し安心します。
まだ営業前でした。
荷揚げは少しずつされているみたいですが・・・
とても綺麗な小屋ですね。
石室は開放されているようです。
さてそれでは山頂へ行きましょう。
少し歩いたら将棋頭山の分岐です。
ここで雷鳥に遭遇しましたが、カメラを構える前にハイマツの中に隠れてしまいました。
独特の泣き声だけが聞こえます。
天水岩です。
色々な伝説があるようですね。
分岐から稜線側に出ただけで、凄い強風に晒されます。
山頂ピストンを急ぎましょう。
あれが山頂かな?
最後は濃いハイマツ帯を歩いて・・・
無事、山頂を頂きました!
しかし風が強くてこのカメラで写真を撮るにしても、三脚ごとカメラが倒されて何度も撮りました(^^;
即撤収します。
将棋頭山2730m
百高山の一つです。
最近、百高山に興味を持ち始めてます。
数えてみたら、これで34座目です。
今年、いくつ登れるかな?
さぁ帰りましょう。
先ほどの天水岩、形が乗鞍の剣ヶ峰と奥ノ院みたいですね。
花の名前は分からないですが、一生懸命咲いてます。
可愛い花ですね。
小屋まで戻ってきました。
少し稜線から外れるだけで風は弱いです。
ここで残りのおにぎりとパンを頂きます。
お昼ごはんですね。
と言ってもまだ9時なんですが・・・
御飯を食べなていると、小屋のすぐ前に小高いピークがあるのが見えました。
国土地理院の地図を見ると、一番拡大した時は三層前のピークに「将棋頭山」
と書いてあるんですよね。。。
と言う事で・・・
一応登っておきましょう。
もうガスガスですが。
ピークのケルンに触っておきます。
さて、30分近く休んだので帰りましょう。
9:25下山開始です。
相変わらず分水嶺付近はガスガス&強風です。
さっさと通過します。
茶臼山へは稜線を歩くと思うので、今回はやめにします。
このまま降りましょう。
帰りも調子よくスタスタ歩くのですが、胸突八丁あたりから息子のペースが落ち始めました。
と言うか、もともと下りが遅い息子です。
まぁ、仕方なしかな・・・
信大ルート分岐です。
こちらから降りたかったのですが、慎重派の息子が行きたくないと言うので辞めました。
分岐に「迷」の一文字が書いてあったのが決め手のようです。
歩きたかったな~
11:00
と言う事で、大尊小屋です。
ここで今日初めてCTを少しオーバーです。
膝に疲れが来たらしく、15分ほど休憩します。
しかし・・・
空を見上げるとなんだか晴れてるジャマイカ。
天気予報ではだんだん悪い方向に向かうはずなのに・・・
風は強いでしょうが、今山頂だと景色が綺麗でしょうね~。
早出が裏目に出たかな?
まぁ、山はタイミングです。
タラレバ言っても仕方ないですね。
行者岩。
ピークは雲の中ですが、晴れています。
いいなぁ~
馬返し以降はやはり歩きやすい道です。
息子も再びペースが上がり、キュンキュン高度を下げていきます。
面白い植物ですね。
木の枝にたまったホコリのように垂れ下がっています。
最後、水場も過ぎて崩落地分岐です。
やはりこちらからも閉鎖はされてないので言ってみる事にしました。
ここが崩落地です。
ちゃんと道が出来ていました。
注意すれば通行に問題はありませんが、落ちたらタダではすまない高さです。
圧倒的に迂回しないほうが楽でした(^^;
12:50
と言う事で桂木場です。
下山完了しました!
今回は軽負荷で息子に自信をつけさせるトレーニングでしたが、とても良かったです。
速度もCTを上回り、次に繋がりますね。
次はいよいよ南アルプスを仙流荘より南下します。
太平洋を目指しましょう!
帰りの道中、車から見える将棋頭山・・・
すんごい良い天気。
天気予報、違うじゃん~・・・
前回の笠新道は高負荷急登の精神力トレーニングでしたので、今回は軽負荷のスピードトレーニングです。
ただ、土曜日の天気予報はどこを見てもあまり良くありません。
上空は風が強いようです。
ですので、どこの山に行こうかと考えましたが・・・
①西からの風を防ぐ為に東面からの登山道であること。
②日帰りできる山である事。
③できれば百高山。
と言う事で、最終的に蝶ヶ岳か将棋頭山か迷いましたが、勾配的に将棋頭山へ行く事に決めました。
それでは行きましょう。
7月2日土曜日
前日夜に車を走らせて、桂木場の登山道口まで来ました。
天気予報では午後から荒れそうなので、早発早下山を目標に3時に起床。
4時にスタートする事にしました。
最近寝起きの良い息子も起きた瞬間からイソイソと準備し、着替えもさっさと済ませました。
4:10桂木場登山道口スタートです。
まだ薄暗いのでヘッデンを使いました。
今日は軽装なので最初からスピードを高めに歩きます。
歩き始めて最初に崩落箇所迂回の為の道に入るところがありました。
封鎖はされてなかったのですが、まだ足元が暗かったので迂回路に入ることにしました。
20分ほど歩いて水場、「ぶどうの水」です。
今回は必要な水分も用意してきましたので、ここでは汲まない事にしました。
でもここの水、美味しかったです♪
ここの登山道はとても歩きやすい道です。
一切の段差もなく、程よい勾配でゆるゆると高度を上げて行きます。
いつもより少しだけハイスピードで足を上げて行きます。
荷物も軽いのでキュンキュン歩けます。
5:20
上の水場、野田場に到着です。
枯れている事もあるそうですが、この日はコンコン出ていました。
ここの水も美味しいですね♪
ここまでCT1:40の所を1:20で上がってきました。
とても良い感じです。
高度も結構上げているのですが、勾配が緩く歩きやすいのでそれほど疲れもありません。
10分ほどの朝食休憩ですぐに出発しました。
いや、ホントにここに道は歩きやすいです。
走れそうな感じですね、走らないですけど(^^;
地図上には無い、横山分岐です。
地理院の地図には出ていましたが、山と高原地図には出ていませんでした。
下の横山地区へと続いているようです。
馬返しです。
昔はここまで馬が来たのですね。
峠っぽくなっていました。
ここでも小休止。
こまめにおにぎりを食べます。
そしてすぐに白川分岐です。
この道が登山道としては一番短そうなのですが、登山道口までの道がゲートで閉鎖されているのですよね・・・
歩いていると、ふとこんな看板・・・
こんな森の中で落雷事故があったのですか。
”青暗い林の中
級友がうめいている
おとうさん、お母さんに会いたい
「出発」の声で
先生が頼もしく輝いた”
・・・色々考えてしまいます。
合掌してから立ち去りました。
行者岩展望地なのですが、なーんも見えません。
少し上からは雲の中のようです。
まぁ、今日は展望は期待してません。
トレーニングなのでガシガシ登ります。
馬返しから上は苔生した感じの良い雰囲気の道です。
こんな感じの森、結構好きです♪
6:15
大尊小屋に到着しました。
野田場からCT1:00の所を45分ほどで。
良い感じのペースですね。
それでもまだ息子には余裕がありそうです。
ここで15分ほどの休憩です。
朝食おにぎりを食べつつ息子と山談義。
いっちょまえな事も言うようになってきました。
チラリ
ついでに小屋の中も見て見ましたが、とても綺麗です♪
6:30、再び出発です。
登山道口からもう800mほど上げてきてます。
大体370m/hのペースで標高を稼いでますね。
フル装備の時は300m/hなので、今日は良いペースです。
さて、ここから胸突八丁坂です。
しかし、息子のペースが落ちません。
前回フル装備の笠新道を上がった息子、精神力が鍛えられたようです。
流石に荷物も軽いしかなり余裕があるらしく、
「お父さん、どこから胸突八丁の坂が始まるの?」
と、なかなか言ってくれるじゃないですか。
桂木場からのもう一つのルート、信大ルートの分岐です。
帰りに通ってみたい道ですね。
と、いきなり登山道がふさがれてました。
大きな木が縦に登山道を塞いでいます。
なんとか乗越してきました。
まさに「根こそぎ」倒れています。
登山道はこんな感じです。
確かに笠新道に比べたら楽ですが、今までの息子ならヒィヒィ言ってるはずです。
笠ヶ岳、行っといて良かったです♪
2300m付近、やっとこ平でしょうか?
ベンチ付きの休憩所です。
ここで再び小休止です。
息子は調子に乗って休まず行けると言いますが、ここはやはり休みましょう。
おにぎりを食べます。
ここには新しいたて看板や、補修用の木材が置かれていました。
ここの道はとても歩きやすい上に、とても良く整備されています。
管理されている方にとても感謝します。
10分ほど休んでから出発しました。
弘法石とありましたが・・・
地図と位置が違うようですね・・・
この辺りからたまに強い風が吹き、
周りは雲の中に入ってきました。
津島神社跡です。
さすがにココまで登ってくると息子も少し疲れてきたようで、
「休みたくないけど、休んでもいいよ。」
と、ツンデレなセリフ(笑
じゃぁお父さんが休みたいから休もうか。
と、5分ほど休憩しました。
少し上にはまたベンチ付きの広場です。
こっちで休めば良かった。
ここはスルーします。
この道沿いには古い境界標がありますね。
御料局のものでしょうか?
尾根の向こうは国有林、手前は私有地と言う事でしょう。
8:00
胸突きの頭に到着しました。
CT1:40の所、1:30です。
でも間に15分休んでいるのでなかなかのペース。
息子もまだ余裕そうなので、そのまま歩きます。
一瞬の雲の切れ間に目の前が少し見えました。
そろそろ森林限界が近い感じですね。
茶臼山分岐です。
今日、余裕があれば茶臼山山頂まで行く予定です。
そしてその後分水嶺の稜線に出たのですが・・・
凄い風と雲です。
一旦林の中に戻って、上着を着込みます。
コルになっているので、風の通り道のようです。
凄まじいい気負いで木曽側から風と雲が駆け上がってきてました。
一瞬だけ、行者岩が見えました。
あれのもう一つ婿に茶臼山があるのですが、
稜線を歩くのは今日は難しそうですね。
風と雲に吹き晒された場所を少しだけ歩きます。
この後すぐにピークの東側に巻くので、風から逃れられました。
一瞬の雲の切れ間から伊奈の街が見えました。
すぐに雲の中に戻りましたが。。。
少し歩くと、ガスの中に人口の建造物が見えてきました。
おぉ、あれが西駒山荘ですね。
建造物があると少し安心します。
まだ営業前でした。
荷揚げは少しずつされているみたいですが・・・
とても綺麗な小屋ですね。
石室は開放されているようです。
さてそれでは山頂へ行きましょう。
少し歩いたら将棋頭山の分岐です。
ここで雷鳥に遭遇しましたが、カメラを構える前にハイマツの中に隠れてしまいました。
独特の泣き声だけが聞こえます。
天水岩です。
色々な伝説があるようですね。
分岐から稜線側に出ただけで、凄い強風に晒されます。
山頂ピストンを急ぎましょう。
あれが山頂かな?
最後は濃いハイマツ帯を歩いて・・・
無事、山頂を頂きました!
しかし風が強くてこのカメラで写真を撮るにしても、三脚ごとカメラが倒されて何度も撮りました(^^;
即撤収します。
将棋頭山2730m
百高山の一つです。
最近、百高山に興味を持ち始めてます。
数えてみたら、これで34座目です。
今年、いくつ登れるかな?
さぁ帰りましょう。
先ほどの天水岩、形が乗鞍の剣ヶ峰と奥ノ院みたいですね。
花の名前は分からないですが、一生懸命咲いてます。
可愛い花ですね。
小屋まで戻ってきました。
少し稜線から外れるだけで風は弱いです。
ここで残りのおにぎりとパンを頂きます。
お昼ごはんですね。
と言ってもまだ9時なんですが・・・
御飯を食べなていると、小屋のすぐ前に小高いピークがあるのが見えました。
国土地理院の地図を見ると、一番拡大した時は三層前のピークに「将棋頭山」
と書いてあるんですよね。。。
と言う事で・・・
一応登っておきましょう。
もうガスガスですが。
ピークのケルンに触っておきます。
さて、30分近く休んだので帰りましょう。
9:25下山開始です。
相変わらず分水嶺付近はガスガス&強風です。
さっさと通過します。
茶臼山へは稜線を歩くと思うので、今回はやめにします。
このまま降りましょう。
帰りも調子よくスタスタ歩くのですが、胸突八丁あたりから息子のペースが落ち始めました。
と言うか、もともと下りが遅い息子です。
まぁ、仕方なしかな・・・
信大ルート分岐です。
こちらから降りたかったのですが、慎重派の息子が行きたくないと言うので辞めました。
分岐に「迷」の一文字が書いてあったのが決め手のようです。
歩きたかったな~
11:00
と言う事で、大尊小屋です。
ここで今日初めてCTを少しオーバーです。
膝に疲れが来たらしく、15分ほど休憩します。
しかし・・・
空を見上げるとなんだか晴れてるジャマイカ。
天気予報ではだんだん悪い方向に向かうはずなのに・・・
風は強いでしょうが、今山頂だと景色が綺麗でしょうね~。
早出が裏目に出たかな?
まぁ、山はタイミングです。
タラレバ言っても仕方ないですね。
行者岩。
ピークは雲の中ですが、晴れています。
いいなぁ~
馬返し以降はやはり歩きやすい道です。
息子も再びペースが上がり、キュンキュン高度を下げていきます。
面白い植物ですね。
木の枝にたまったホコリのように垂れ下がっています。
最後、水場も過ぎて崩落地分岐です。
やはりこちらからも閉鎖はされてないので言ってみる事にしました。
ここが崩落地です。
ちゃんと道が出来ていました。
注意すれば通行に問題はありませんが、落ちたらタダではすまない高さです。
圧倒的に迂回しないほうが楽でした(^^;
12:50
と言う事で桂木場です。
下山完了しました!
今回は軽負荷で息子に自信をつけさせるトレーニングでしたが、とても良かったです。
速度もCTを上回り、次に繋がりますね。
次はいよいよ南アルプスを仙流荘より南下します。
太平洋を目指しましょう!
帰りの道中、車から見える将棋頭山・・・
すんごい良い天気。
天気予報、違うじゃん~・・・