大地を歩こう › 海外
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2018年02月15日
Grand Circleの旅 Day11 日本へ帰る
翌朝、4時には目を覚ましました。
飛行機が早いので、早立ちします。
今日はラスベガスから一路ロスへ。
トランジットして成田へ飛びます。
早朝ホテルをチェックアウトし、大量のスーツケースを抱えて2台のタクシーに分乗します。
早い時間に流しのタクシーを拾いますが、スーツケースの量に運ちゃん達困惑。
それでもなんとか押し込んでくれて、一路空港へ。
一生懸命荷物を押し込んでくれたり、対応が優しかったプラス、ドルを残してもしょうがない事もあり少し多めにチップを払いました。
もう運ちゃん達ご機嫌♪
別れ際は笑顔で手を振っていきました。
賄賂と紙一重ですが、チップはサービスに対する正当な報酬です。
使い方次第でけっこうな融通が利きますよ。
ベガスの空港。
朝でも人がそれなりにいます。
ターミナルに向けて、場内レールにて移動します。
流石ラスベガス、空港内にもスロットが普通にある!
最後にドルを使い切るのには丁度良いのかな?
って言っても、ここはアメリカの国内線かぁ。。。
そうそう、日本へ手紙を出さないと・・・
空港内でポストを探しました。
日本だとポストは分かりやすいですが、慣れないアメリカのポストを探すのは一苦労。
これはいい勉強と思い、息子に探させる事にしました。
しばらくして見つけたようです。
うまく人に聞けたのかな?
「お父さん、ココ!」
どこ?
コレか!
なんとも分かりにくい。。。
ストンとエアメールを落とします。
無事に届きますように。。。
ターミナルのメインエントランス。
目に焼き付けておきます。
予定通りに搭乗し、一路ラスベガスへ。
フライト時間も1時間弱ほど。
ロスまで300マイルも無いのです。
巡行高度までも上がらずでした。
それでも車だと6~7時間かかりますけどね。
あっという間にロス上空。
しかし、ここからが長かった…
流石ロスの空港。
滑走路に降りてから駐機場に行くまでにあっち行きこっち行き、立ち止まり。。。
着陸から45分経ってもまだウロウロ。
その時撮った写真。
分かりにくいですけど奥に見える飛行機。。。
多分アントノフAn-124、珍しいですね。
最初、C-5ギャラクシーかと思いましたが、水平尾翼の位置が違うので、多分アントノフですね。
珍しい機体を見ることができました。
ロスにも東側の機体が飛んできてるんですね。
これの超巨体版、An-225ムリーヤがたまに日本にも飛んできてますよね。
と、機窓から見るだけでも萌えまくりだから、1時間近く誘導路走っててもまったく飽きません。
機内では待たされてイライラするのか、舌打ちしたり溜息つく人がいるけど大体アジア人。
気が短いなー。
という事で、ロス。
来るときにバタバタと走って飛び乗った75番Gateの近くが今回の出国Gateでした。72番だったかな?
そう、国内線と国際線のターミナルが一緒なんです。
アメリカは、入国の際にはかなり厳しい審査や検査がありますが、出国はザル。
国内線とそんなに変わらずにスポーンと送り出してくれます。
ハンコ押してバーンとか、そんなのもありません。
入れないけど出やすい国、アメリカ。
まぁ、小腹が空いたので、トランジットの間に少しお腹に入れておきましょう。
飛行機に乗ったら直ぐに機内食が出るので、少しだけ・・・
流石に10日間も居ると、だんだん慣れてきます。
息子も一人でお買い物ができるレベルになりました。
英語力なんて要らんのですよ、気持ちです。
出川哲郎氏を見習いましょう。
しまった、最後までアメリカ舐めてた。
少しだけのつもりでフライドポテト一つ頼んだらコレ。
デカい、最後までこれは学習しきれてなかったか・・・
私も、バーガーでは無くてなんとかってやつを頼んだら、コレ。
バーガーやん。。。
まぁ、最後にアメリカンな食事で、いいお土産でしょう。
さぁ、日本に帰ろう。
乗った飛行機はUnitedの飛行機。
今回はANAとの共同運航では無くて、正真正銘のUnited
色々不安ですが、ANAで飛ぶと一人当たりプラス数万円ですからね。
節約節約・・・
でも、この窓の写真を見てピンとくる人は同じく飛行機好きなはず。
これだけで飛行機の型が分かるはず。
ボーイング787ですよ。
最新機。
窓に手で下ろすバイザーが無く、液晶バイザーとなっております。
ボタンでピッピやってくと、だんだん暗くなり、真っ暗に。
液晶スリットで明るさを調整します。
アレですね、溶接用の保護レンズと同じ仕掛けです。
お昼、少し遅れて11:30頃のフライトでした。
さぁ、今日は長い長い1日となります。
今度は来るときとは逆に、西へ西へと飛ぶので、太陽の日を追いかけながら飛ぶことになります。
しかも、偏西風に逆らって飛ぶので、来る時よりプラス1時間。
それでも、窓の外の景色が好きです。
すごく好きです。
山の上に居る時よりも、もっともっと碧い空。
宇宙に向かって吸い込まれそうですね。
787のウィングレットは他の飛行機のように上方に跳ね上がるタイプではでは無く、先端が後退するような形で同じ効果を得ているとの事です。
のぺっとした翼の形がとても綺麗です。
はぁ・・・
美しい・・・
乱流と層流がせめぎ合う、あの先端に流れる空気を可視化して見てみたい。
翼を見ているだけで何時間でも過ごせそうです。
さて、昼寝したりなんだり、映画を2本ぐらい見たりした所で陸地が見えてきました。
霞ヶ浦が下に見えますねー。
雲の形がラピュタっぽい。
流石成田近くです。
並行して飛ぶ飛行機、旋回すると後ろに何機も並んで居たり。
着陸態勢に入ります。
着陸~。
フラップ、エアブレーキ全開。
これでエンジンの逆噴射も見れれば最高なんですが。
787の逆噴射は、エンジンカバー全体が後退するんで、なかなか見ごたえあるんですよ。
という事で、787ありがとう、楽しい旅でした。
さて、ただ今の時刻、23:30
朝4時から動いているので、かなり眠いです。
ここで時計を日本時間に戻しまして。。。
15:30と、16時間「進み」ます。
飛行機に乗ったのは1月12日のAM11:00ごろ。
到着したのは1月13日の15:30頃。
私たちの1月12日の午後と13日の午前はどこに?
24時間近く、丸々失った気分です。
アメリカについた時は時を遡った訳ですから。
トータル経過時間は同じなんですけどね。
日付変更線を越えるマジックです。
荷物を受け取り、家族には優しい入国審査をスルっと通り。
あー、日本だ。
預けていた車を受け取り、まず最初に行くのは・・・
成田山新勝寺で初詣です。
正月から出かけていたので、訪れました。
ここ毎年、初詣は成田山です。
そして、そのまま・・・
丸源ラーメン・・・
涙が出るほど美味しい。。。
と言うか、安心する。
日本に帰って来たんやね。
この日はそのまま千葉の実家へ。
そして翌日高山へ。
さらにその次の日から全開で仕事に戻りました。
一気に現実に戻り、そのまま駆け足で仕事をしながらこのブログを書いてきましたが、本当にいい旅をすることが出来ました。
今回の旅に出るにあたり、多大なる尽力をしてくれた妹にはとても感謝しています。
両親と一緒に旅行する事も出来たし、家族をつれて海外に行く事も出来た。
そして、息子と一緒に海外のトレイルを歩く目標も達成できた。
いつも山に行けないカミさんを、トレイルに連れて行く事ができた。
娘を初めて飛行機に乗せて、遠い異国の地を見せてあげることが出来た。
常に子供達の良い兄ちゃんで居てくれたA君、感謝しています。
違和感なくファミリーに溶け込み、一緒にトレイルを歩いたYちゃんも、また旅の仲間です。
とても欲張りな旅でしたが、無事に帰ることが出来たこと、全てに感謝しています。
ただ観光するのでは無く、一歩踏み込む「旅」
最初に訪れたベルロックが遠い昔の事のようですが、しっかりと心に刻まれています。
子供達にはどのように目に映ったのだろうか?
良く、「子供が小さく良くわからないうちに旅をしても意味が無い」と言う人が居ますが、そんな事は無いと思います。
多感な子供の時期だからこそ、日常ではない空間・景色・匂い・文化に触れる事により、五感を刺激し、感受性を高めるのでは無いかと私は思います。
その場所に行く事に意味があるのか?では無くて、日常外の旅が人を育むのでは無いかと思います。
あくまでも自論ですけど。
今回レンタカーで走った距離が、2389.876㎞
なんの因果か、グーグル先生が教えてくれる、北海道の「稚内」から九州の最南端「佐多岬」までの距離とほぼ一致します。
良い距離走りましたね♪
旅に出る前は、もうアメリカに行く事は二度と無いかな?と思っていましたが、まだまだ見ていない景色や空間が、沢山ありすぎます。
また機会を作って、是非行かねばなりませんね。
また、何人いらっしゃるかはわかりませんが、これだけの長文にお付き合い頂いた読者の方、ありがとうございました。
またこれに懲りずに、長文を書き続けます。
あくまで、数年経った時の、自分の備忘録なもので・・・
その時見たもの、感じたことを綴っておくのが、このブログの目的です。
一つの旅は、また次の旅へ。
ご通読、ありがとうございました。
おわり
飛行機が早いので、早立ちします。
今日はラスベガスから一路ロスへ。
トランジットして成田へ飛びます。
早朝ホテルをチェックアウトし、大量のスーツケースを抱えて2台のタクシーに分乗します。
早い時間に流しのタクシーを拾いますが、スーツケースの量に運ちゃん達困惑。
それでもなんとか押し込んでくれて、一路空港へ。
一生懸命荷物を押し込んでくれたり、対応が優しかったプラス、ドルを残してもしょうがない事もあり少し多めにチップを払いました。
もう運ちゃん達ご機嫌♪
別れ際は笑顔で手を振っていきました。
賄賂と紙一重ですが、チップはサービスに対する正当な報酬です。
使い方次第でけっこうな融通が利きますよ。
ベガスの空港。
朝でも人がそれなりにいます。
ターミナルに向けて、場内レールにて移動します。
流石ラスベガス、空港内にもスロットが普通にある!
最後にドルを使い切るのには丁度良いのかな?
って言っても、ここはアメリカの国内線かぁ。。。
そうそう、日本へ手紙を出さないと・・・
空港内でポストを探しました。
日本だとポストは分かりやすいですが、慣れないアメリカのポストを探すのは一苦労。
これはいい勉強と思い、息子に探させる事にしました。
しばらくして見つけたようです。
うまく人に聞けたのかな?
「お父さん、ココ!」
どこ?
コレか!
なんとも分かりにくい。。。
ストンとエアメールを落とします。
無事に届きますように。。。
ターミナルのメインエントランス。
目に焼き付けておきます。
予定通りに搭乗し、一路ラスベガスへ。
フライト時間も1時間弱ほど。
ロスまで300マイルも無いのです。
巡行高度までも上がらずでした。
それでも車だと6~7時間かかりますけどね。
あっという間にロス上空。
しかし、ここからが長かった…
流石ロスの空港。
滑走路に降りてから駐機場に行くまでにあっち行きこっち行き、立ち止まり。。。
着陸から45分経ってもまだウロウロ。
その時撮った写真。
分かりにくいですけど奥に見える飛行機。。。
多分アントノフAn-124、珍しいですね。
最初、C-5ギャラクシーかと思いましたが、水平尾翼の位置が違うので、多分アントノフですね。
珍しい機体を見ることができました。
ロスにも東側の機体が飛んできてるんですね。
これの超巨体版、An-225ムリーヤがたまに日本にも飛んできてますよね。
と、機窓から見るだけでも萌えまくりだから、1時間近く誘導路走っててもまったく飽きません。
機内では待たされてイライラするのか、舌打ちしたり溜息つく人がいるけど大体アジア人。
気が短いなー。
という事で、ロス。
来るときにバタバタと走って飛び乗った75番Gateの近くが今回の出国Gateでした。72番だったかな?
そう、国内線と国際線のターミナルが一緒なんです。
アメリカは、入国の際にはかなり厳しい審査や検査がありますが、出国はザル。
国内線とそんなに変わらずにスポーンと送り出してくれます。
ハンコ押してバーンとか、そんなのもありません。
入れないけど出やすい国、アメリカ。
まぁ、小腹が空いたので、トランジットの間に少しお腹に入れておきましょう。
飛行機に乗ったら直ぐに機内食が出るので、少しだけ・・・
流石に10日間も居ると、だんだん慣れてきます。
息子も一人でお買い物ができるレベルになりました。
英語力なんて要らんのですよ、気持ちです。
出川哲郎氏を見習いましょう。
しまった、最後までアメリカ舐めてた。
少しだけのつもりでフライドポテト一つ頼んだらコレ。
デカい、最後までこれは学習しきれてなかったか・・・
私も、バーガーでは無くてなんとかってやつを頼んだら、コレ。
バーガーやん。。。
まぁ、最後にアメリカンな食事で、いいお土産でしょう。
さぁ、日本に帰ろう。
乗った飛行機はUnitedの飛行機。
今回はANAとの共同運航では無くて、正真正銘のUnited
色々不安ですが、ANAで飛ぶと一人当たりプラス数万円ですからね。
節約節約・・・
でも、この窓の写真を見てピンとくる人は同じく飛行機好きなはず。
これだけで飛行機の型が分かるはず。
ボーイング787ですよ。
最新機。
窓に手で下ろすバイザーが無く、液晶バイザーとなっております。
ボタンでピッピやってくと、だんだん暗くなり、真っ暗に。
液晶スリットで明るさを調整します。
アレですね、溶接用の保護レンズと同じ仕掛けです。
お昼、少し遅れて11:30頃のフライトでした。
さぁ、今日は長い長い1日となります。
今度は来るときとは逆に、西へ西へと飛ぶので、太陽の日を追いかけながら飛ぶことになります。
しかも、偏西風に逆らって飛ぶので、来る時よりプラス1時間。
それでも、窓の外の景色が好きです。
すごく好きです。
山の上に居る時よりも、もっともっと碧い空。
宇宙に向かって吸い込まれそうですね。
787のウィングレットは他の飛行機のように上方に跳ね上がるタイプではでは無く、先端が後退するような形で同じ効果を得ているとの事です。
のぺっとした翼の形がとても綺麗です。
はぁ・・・
美しい・・・
乱流と層流がせめぎ合う、あの先端に流れる空気を可視化して見てみたい。
翼を見ているだけで何時間でも過ごせそうです。
さて、昼寝したりなんだり、映画を2本ぐらい見たりした所で陸地が見えてきました。
霞ヶ浦が下に見えますねー。
雲の形がラピュタっぽい。
流石成田近くです。
並行して飛ぶ飛行機、旋回すると後ろに何機も並んで居たり。
着陸態勢に入ります。
着陸~。
フラップ、エアブレーキ全開。
これでエンジンの逆噴射も見れれば最高なんですが。
787の逆噴射は、エンジンカバー全体が後退するんで、なかなか見ごたえあるんですよ。
という事で、787ありがとう、楽しい旅でした。
さて、ただ今の時刻、23:30
朝4時から動いているので、かなり眠いです。
ここで時計を日本時間に戻しまして。。。
15:30と、16時間「進み」ます。
飛行機に乗ったのは1月12日のAM11:00ごろ。
到着したのは1月13日の15:30頃。
私たちの1月12日の午後と13日の午前はどこに?
24時間近く、丸々失った気分です。
アメリカについた時は時を遡った訳ですから。
トータル経過時間は同じなんですけどね。
日付変更線を越えるマジックです。
荷物を受け取り、家族には優しい入国審査をスルっと通り。
あー、日本だ。
預けていた車を受け取り、まず最初に行くのは・・・
成田山新勝寺で初詣です。
正月から出かけていたので、訪れました。
ここ毎年、初詣は成田山です。
そして、そのまま・・・
丸源ラーメン・・・
涙が出るほど美味しい。。。
と言うか、安心する。
日本に帰って来たんやね。
この日はそのまま千葉の実家へ。
そして翌日高山へ。
さらにその次の日から全開で仕事に戻りました。
一気に現実に戻り、そのまま駆け足で仕事をしながらこのブログを書いてきましたが、本当にいい旅をすることが出来ました。
今回の旅に出るにあたり、多大なる尽力をしてくれた妹にはとても感謝しています。
両親と一緒に旅行する事も出来たし、家族をつれて海外に行く事も出来た。
そして、息子と一緒に海外のトレイルを歩く目標も達成できた。
いつも山に行けないカミさんを、トレイルに連れて行く事ができた。
娘を初めて飛行機に乗せて、遠い異国の地を見せてあげることが出来た。
常に子供達の良い兄ちゃんで居てくれたA君、感謝しています。
違和感なくファミリーに溶け込み、一緒にトレイルを歩いたYちゃんも、また旅の仲間です。
とても欲張りな旅でしたが、無事に帰ることが出来たこと、全てに感謝しています。
ただ観光するのでは無く、一歩踏み込む「旅」
最初に訪れたベルロックが遠い昔の事のようですが、しっかりと心に刻まれています。
子供達にはどのように目に映ったのだろうか?
良く、「子供が小さく良くわからないうちに旅をしても意味が無い」と言う人が居ますが、そんな事は無いと思います。
多感な子供の時期だからこそ、日常ではない空間・景色・匂い・文化に触れる事により、五感を刺激し、感受性を高めるのでは無いかと私は思います。
その場所に行く事に意味があるのか?では無くて、日常外の旅が人を育むのでは無いかと思います。
あくまでも自論ですけど。
今回レンタカーで走った距離が、2389.876㎞
なんの因果か、グーグル先生が教えてくれる、北海道の「稚内」から九州の最南端「佐多岬」までの距離とほぼ一致します。
良い距離走りましたね♪
旅に出る前は、もうアメリカに行く事は二度と無いかな?と思っていましたが、まだまだ見ていない景色や空間が、沢山ありすぎます。
また機会を作って、是非行かねばなりませんね。
また、何人いらっしゃるかはわかりませんが、これだけの長文にお付き合い頂いた読者の方、ありがとうございました。
またこれに懲りずに、長文を書き続けます。
あくまで、数年経った時の、自分の備忘録なもので・・・
その時見たもの、感じたことを綴っておくのが、このブログの目的です。
一つの旅は、また次の旅へ。
ご通読、ありがとうございました。
おわり
2018年02月14日
Grand Circleの旅 Day10 ラスベガスを歩く
昨日、疲れ果てた体で一気にラスベガスまで走ってきました。
泊ったホテルはこちら。
フレモント ホテル&カジノです。
夜遅くにチェックインし、そのまま荷物を整理して倒れるように眠りに入りました。
カミさんは子供達の荷物整理でもっと遅くまで作業してたみたい・・・
10日目は、ラスベガスで1日観光します。
旅は終わり、観光へ。
大自然の真っただ中から、都会のど真ん中へ。
朝、遅めに起きました。
かなり体が重いです。
とりあえず、私たちはこの日ラスベガスに1日居ますが、妹夫婦とYちゃんは朝の飛行機でロスで行きます。
ホテルのロビーで見送りました。
正直ここまでの予定がいっぱいいっぱいで、この日ラスベガスで何をしようかまでは、まったく計画を立てていませんでした。
とりあえず、朝食はホテルのビュッフェへ。
これがまた美味しかったです。
食事が終わったら、観光に出ます。
ラスベガスの街は、大きく分けるとストリップエリアとダウンタウンエリアに分かれます。
どこにもカジノはあるのですが、よくテレビで見るようなショーであるとか、噴水とかああいうのはストリップエリアと呼ばれる、新しい観光地になります。
もともとラスベガスにある老舗のカジノとかがあるのがダウンタウンエリアで、懐かしい、古き良き時代のビカビカした電飾系のホテルやカジノが連なる場所です。
時代に合わせて、映像の映るアーケードを設けたりしてます。
今回泊まったのはダウンタウンですね。
とりあえずは、タクシーに乗ってストリップエリアの一番南に行きますが…
ごめんなさい、私この日の序盤の記憶があまりなくて。。。
ラスベガスニューヨークで、息子とジェットコースターに乗ったのは覚えてるのですが・・・
これですね。
あんまり怖く無かったです、後楽園レベル。
ラスベガスにエッフェル塔。
あ、あと『バッバ ガンプ シュリンプ』のお店もありました。
中を見たかったのですが…
なんだかひたすら歩いたのを覚えていますが、あまりに疲れていてボーっとしてて・・・
とりあえず、みんなについて回らないとと思っていたのですが。。。
気が付いたら家族からはぐれて一人でいました。
やらかした…
なんだったかな、3時にサーカスサーカスに行くのだったか。。。
なんて思って、ひたすらサーカスサーカスまで歩いて行きました。
あ、あれ。
ラスベガスのトランプタワー。
なんて見てる場合じゃない。
ですけど、なんだか記憶が違うような気がしてて。。。
そうそう、思い出した。
3時にベラージオホテルの噴水ショーって言ってたような気がする。
と思い、再び歩いて戻って。。。
ごめんなさい、ホントに疲れてておかしかったんです。
もう何時間一人で歩いたかわからないんです。
それほど疲れ果てていました。
戻ってきました。
『ベラージオ・ホテル・アンド・カジノ』
あー、これテレビで見たやつや。
多分、夜の方が綺麗だろうなぁ~。
一人で噴水ショー見る。
見ると言うより、これを見ているはずの家族を探すためにウロウロ。
あんまりよく覚えていない。
と、噴水をぐるっと一周したところで、ようやく家族を見つけました。
向こうは私がどこかで寝てると思ったから探して無かったのだとか。。。
そりゃないぜ~。
と、ここでみんなでサーカスサーカスに行くとの事で、タクシーに乗り移動しました。
あ、タクシーで行くとこ、歩いて往復して来たんだ。
よく覚えてないけど、確かにすごく歩いたような気がします。
ラスベガスは基本的にカジノの街。
カジノにお金を落として欲しいので、ホテルを建て、ホテルで無料のショーや派手なアクション、アトラクションを設けて人を集める。
人を集めてカジノで収益を上げる。
全てはカジノの為の街です。
町全体がエンターテイメントと化していても、それは全てカジノの為。
裏の話では、ダウンタウンエリアの古いホテルなんかでは、不夜城ラスベガスは深夜まで外部騒音が凄いので、あえて部屋の防音性を落とし、客を寝付かせないようにして、カジノへ誘ったり。
とりあえず、全面カジノ押し。
凄い街だ。
でも、もういいや、疲れた。
山へ帰りたい。
タクシーを降りて、『サーカス・サーカス・ホテル & リゾート』へ。
このホテルは無料でサーカスのショーが見れたり、子供でも遊べる、カジノとは言わないまでもちょっとしたゲーセンっぽい所があったり。
ここでサーカスを見て、少し遊んでいきました。
すんごい距離が近い、ほぼ見ている真上でのショー。
短くても、なかなか見ごたえがありました。
でも、ここでゆっくり出来たおかげで、ようやく少し体力が復活して来たのか、ここから先の記憶がちゃんとあります(笑
子供達が遊べる色々なゲームでもらえるチケットを沢山集めると、集めた分でおもちゃと交換できるシステム。
これはゲーセンでUFOキャッチャーやコインドーザーにはまれる人にはたまらない遊びですね。
あ、私はまれる人です。
子供達、大喜び。
昨日までの大自然の中とは違う、こんなのもまた良いのでしょうね。
子供達が喜んでる姿を見ると、来て良かったなと思えます。
さぁ、外もだんだん暗くなってきたので、また移動します。
サーカスサーカスから少し北に歩きます。
暗くなっても、メイン通りを歩けば治安は良いです。
目指すは、アレ。
『Stratosphere Casino, Hotel & Tower』です。
ラスベガスを代表するストラトスフィア・タワーですね。
あれです、テレビで見るタワーの上から飛び出す変な乗り物やらなんやらがついているやつ。
途中、こんなのもありました。
自称『世界一大きなお土産屋』だそうで。
という事で、タワーの展望台へ。
日没を待ってから来て良かった。
350mの高さは、東京タワー(333m)より高い。
ラスベガスの夜景、凄いなー。
昨日までの静寂と星空はどこに行ったんだろう。
正直、ここラスベガスは砂漠のど真ん中に出来た町。
人間は、何もない砂漠に100年かけずにこれだけの街を作り上げたのです。
先ほどのグーグル先生のマップをどんどんズームアウトしていくと、砂漠の中にあるラスベガスの街が良くわかります。
今まで何億年と言う時間をかけて出来た自然の造形を見る旅をしてきたのに、この町は100年足らずで砂漠から人工的なオアシスに変わり、人と経済を集めたのですね。
それを今見せられています。
人間って恐ろしい生き物だ・・・
恐ろしいと同時に可能性も秘めた生物でもあるんですよね。
進む道次第で破壊にも創造にもなる生き物なのでしょうね・・・
なんて事考えても、ちっぽけな私の頭ではどうにもならないですね。
このワイヤー。
見覚えがある。
ニュージーランドのタワーにもありました。
フリーフォール見たいなやつで、タワーから飛び降りるやつだ。
『Sky Jump』これはやってみたいやつ。
『Insanity』(インサニティ)これはダメなやつ。
絶対ダメだ。
『X-Scream』(エクストリーム)これは乗ってはいかんやつ。
気絶しますね、コレは。
『Big Shot』(ビッグショット)これは問題ないやつ。
という事で、これだけは息子と乗ってきました。
写真も映像も無いですが、夜のラスベガスの空へ向けて打ち上げられるのは、楽しかったです。
タワーの上に向かって飛び出した瞬間、思わず。
「たかーーーーーい!」
と叫んでしまいました。
やっぱり普通の打ち上げものより高度感半端ないです。
でも夜だと多少効果半減ですね。
綺麗さは倍増ですけど。
もしかして、夜ならさっきのダメなやつといかんやつ、乗れるかな・・・?
いや、辞めておきましょう。
でも、落ちるやつはやりたかった・・・
という事で、タワーも堪能したので、降りてホテルへ戻る事に。
タクシーを拾ってフレモントへ戻りました。
再びホテルのビュッフェで夕飯です。
ここのホテルのビュッフェ、ホントに美味しいです。
食後は、フレモントホテルの目の前にあるのは、アーケード。
これ、泊まったホテルのカジノ。
このビカビカ電飾が何となく一世代前をかもし出して、いい雰囲気です。
これですね~。
有名なアーケード。
見ごたえがあります。
歩行者天国のアーケードには、パフォーマーが沢山居て、夜なのに・・・
と言うか夜の方が大勢の人やなんやらで盛り上がっています。
毎日祭りのような感じなんですね。
時間があれば、このアーケードを貫くジップライン、やってみたかったです。
もう時間も9時過ぎ。
そして、どうしてもラスベガスで見たかった建物が近くにあるので、それだけはわがままを言って見に行かせてもらいました。
アーケードの一番端っこまで歩いて、その向かいにあるホテル・・・
あぁ。。。
もう満足。
皆さん、わかりますか?
バックトゥザフューチャーの映画の中で、お金持ちになったビフ・タネンが建てた豪華ホテル。
コレですよ。
このビカビカ感、たまらん(笑
さて、見たいものを見させてもらったので、ホテルに戻る事に・・・
と、ここで超余談なのですが、凄い事が起こりました。
起こったというか、見たというか。。。
すれ違った家族の連れている小さな女の子が・・・
娘そっくり。
来ている服の感じ、背丈、髪型、顔、全てがそっくり。
違うのは髪の色だけ。
向こうはブロンド。
こちらは、向こうの人からしたらエキゾチックな黒髪。
でも、それ以外はもの凄くそっくり・・・
世界には自分にそっくりな人が3人は居るといいますが。。。
いや、プライベートな事なので写真の掲載は止めておきます。
でも、こんな事ってあるんですね。
娘も
「自分みたいな人が居る」
と、認識していたようです。
さて、ホテルに戻って・・・
翌朝早い飛行機で日本に帰ります。
早く寝・・・
ませんでした(笑
せっかくラスベガスに来たのに、まだやってないことが一つ。
カジノ
子供が寝てから部屋を抜け出して、ホテルのカジノへ。
何か一発当てるとかどう事では無く、とりあえずラスベガスに来たのにカジノもやらんで帰るってのは自分の中でナシだなと。
ほんの少しでもと、遊びに行ってみました。
同じ考えの母親も誘って、少しだけ遊んできましたよ。
(※注意!:アメリカの法律で子供を単独で放置することは法に触れます!
この時は、カミさんと子供を部屋において、自分の母とカジノへ行きました。)
昔、マカオのカジノに行ったときは、入るときにセキュリティやなんだりとかなり厳しかったですが、ここはザルですね。
とりあえずは一番やっすいスロットで遊んだりなんだり。
勝つ気じゃなければ、安い金額で結構遊べたりするんですね。
程よくドキドキさせて貰った所で撤収しました。
ホテルのエレベーター。
『MEET MEAT』
疲れた体に恐怖の記憶が呼び戻されます。
エレベーターの中で一人でガクブル
肉はしばらくいいな、うん。
さすがに今日は疲れたので、ここで寝ることにしました。
今日はこの辺で勘弁してやるぜって感じですね。
薄い壁から、外のアーケードの音がガンガン入ってきますが。
それでもベッドに沈み込むように落ちていきました。
さぁ、明日はもう日本に帰るだけです。
Day11に続く
泊ったホテルはこちら。
フレモント ホテル&カジノです。
夜遅くにチェックインし、そのまま荷物を整理して倒れるように眠りに入りました。
カミさんは子供達の荷物整理でもっと遅くまで作業してたみたい・・・
10日目は、ラスベガスで1日観光します。
旅は終わり、観光へ。
大自然の真っただ中から、都会のど真ん中へ。
朝、遅めに起きました。
かなり体が重いです。
とりあえず、私たちはこの日ラスベガスに1日居ますが、妹夫婦とYちゃんは朝の飛行機でロスで行きます。
ホテルのロビーで見送りました。
正直ここまでの予定がいっぱいいっぱいで、この日ラスベガスで何をしようかまでは、まったく計画を立てていませんでした。
とりあえず、朝食はホテルのビュッフェへ。
これがまた美味しかったです。
食事が終わったら、観光に出ます。
ラスベガスの街は、大きく分けるとストリップエリアとダウンタウンエリアに分かれます。
どこにもカジノはあるのですが、よくテレビで見るようなショーであるとか、噴水とかああいうのはストリップエリアと呼ばれる、新しい観光地になります。
もともとラスベガスにある老舗のカジノとかがあるのがダウンタウンエリアで、懐かしい、古き良き時代のビカビカした電飾系のホテルやカジノが連なる場所です。
時代に合わせて、映像の映るアーケードを設けたりしてます。
今回泊まったのはダウンタウンですね。
とりあえずは、タクシーに乗ってストリップエリアの一番南に行きますが…
ごめんなさい、私この日の序盤の記憶があまりなくて。。。
ラスベガスニューヨークで、息子とジェットコースターに乗ったのは覚えてるのですが・・・
これですね。
あんまり怖く無かったです、後楽園レベル。
ラスベガスにエッフェル塔。
あ、あと『バッバ ガンプ シュリンプ』のお店もありました。
中を見たかったのですが…
なんだかひたすら歩いたのを覚えていますが、あまりに疲れていてボーっとしてて・・・
とりあえず、みんなについて回らないとと思っていたのですが。。。
気が付いたら家族からはぐれて一人でいました。
やらかした…
なんだったかな、3時にサーカスサーカスに行くのだったか。。。
なんて思って、ひたすらサーカスサーカスまで歩いて行きました。
あ、あれ。
ラスベガスのトランプタワー。
なんて見てる場合じゃない。
ですけど、なんだか記憶が違うような気がしてて。。。
そうそう、思い出した。
3時にベラージオホテルの噴水ショーって言ってたような気がする。
と思い、再び歩いて戻って。。。
ごめんなさい、ホントに疲れてておかしかったんです。
もう何時間一人で歩いたかわからないんです。
それほど疲れ果てていました。
戻ってきました。
『ベラージオ・ホテル・アンド・カジノ』
あー、これテレビで見たやつや。
多分、夜の方が綺麗だろうなぁ~。
一人で噴水ショー見る。
見ると言うより、これを見ているはずの家族を探すためにウロウロ。
あんまりよく覚えていない。
と、噴水をぐるっと一周したところで、ようやく家族を見つけました。
向こうは私がどこかで寝てると思ったから探して無かったのだとか。。。
そりゃないぜ~。
と、ここでみんなでサーカスサーカスに行くとの事で、タクシーに乗り移動しました。
あ、タクシーで行くとこ、歩いて往復して来たんだ。
よく覚えてないけど、確かにすごく歩いたような気がします。
ラスベガスは基本的にカジノの街。
カジノにお金を落として欲しいので、ホテルを建て、ホテルで無料のショーや派手なアクション、アトラクションを設けて人を集める。
人を集めてカジノで収益を上げる。
全てはカジノの為の街です。
町全体がエンターテイメントと化していても、それは全てカジノの為。
裏の話では、ダウンタウンエリアの古いホテルなんかでは、不夜城ラスベガスは深夜まで外部騒音が凄いので、あえて部屋の防音性を落とし、客を寝付かせないようにして、カジノへ誘ったり。
とりあえず、全面カジノ押し。
凄い街だ。
でも、もういいや、疲れた。
山へ帰りたい。
タクシーを降りて、『サーカス・サーカス・ホテル & リゾート』へ。
このホテルは無料でサーカスのショーが見れたり、子供でも遊べる、カジノとは言わないまでもちょっとしたゲーセンっぽい所があったり。
ここでサーカスを見て、少し遊んでいきました。
すんごい距離が近い、ほぼ見ている真上でのショー。
短くても、なかなか見ごたえがありました。
でも、ここでゆっくり出来たおかげで、ようやく少し体力が復活して来たのか、ここから先の記憶がちゃんとあります(笑
子供達が遊べる色々なゲームでもらえるチケットを沢山集めると、集めた分でおもちゃと交換できるシステム。
これはゲーセンでUFOキャッチャーやコインドーザーにはまれる人にはたまらない遊びですね。
あ、私はまれる人です。
子供達、大喜び。
昨日までの大自然の中とは違う、こんなのもまた良いのでしょうね。
子供達が喜んでる姿を見ると、来て良かったなと思えます。
さぁ、外もだんだん暗くなってきたので、また移動します。
サーカスサーカスから少し北に歩きます。
暗くなっても、メイン通りを歩けば治安は良いです。
目指すは、アレ。
『Stratosphere Casino, Hotel & Tower』です。
ラスベガスを代表するストラトスフィア・タワーですね。
あれです、テレビで見るタワーの上から飛び出す変な乗り物やらなんやらがついているやつ。
途中、こんなのもありました。
自称『世界一大きなお土産屋』だそうで。
という事で、タワーの展望台へ。
日没を待ってから来て良かった。
350mの高さは、東京タワー(333m)より高い。
ラスベガスの夜景、凄いなー。
昨日までの静寂と星空はどこに行ったんだろう。
正直、ここラスベガスは砂漠のど真ん中に出来た町。
人間は、何もない砂漠に100年かけずにこれだけの街を作り上げたのです。
先ほどのグーグル先生のマップをどんどんズームアウトしていくと、砂漠の中にあるラスベガスの街が良くわかります。
今まで何億年と言う時間をかけて出来た自然の造形を見る旅をしてきたのに、この町は100年足らずで砂漠から人工的なオアシスに変わり、人と経済を集めたのですね。
それを今見せられています。
人間って恐ろしい生き物だ・・・
恐ろしいと同時に可能性も秘めた生物でもあるんですよね。
進む道次第で破壊にも創造にもなる生き物なのでしょうね・・・
なんて事考えても、ちっぽけな私の頭ではどうにもならないですね。
このワイヤー。
見覚えがある。
ニュージーランドのタワーにもありました。
フリーフォール見たいなやつで、タワーから飛び降りるやつだ。
『Sky Jump』これはやってみたいやつ。
『Insanity』(インサニティ)これはダメなやつ。
絶対ダメだ。
『X-Scream』(エクストリーム)これは乗ってはいかんやつ。
気絶しますね、コレは。
『Big Shot』(ビッグショット)これは問題ないやつ。
という事で、これだけは息子と乗ってきました。
写真も映像も無いですが、夜のラスベガスの空へ向けて打ち上げられるのは、楽しかったです。
タワーの上に向かって飛び出した瞬間、思わず。
「たかーーーーーい!」
と叫んでしまいました。
やっぱり普通の打ち上げものより高度感半端ないです。
でも夜だと多少効果半減ですね。
綺麗さは倍増ですけど。
もしかして、夜ならさっきのダメなやつといかんやつ、乗れるかな・・・?
いや、辞めておきましょう。
でも、落ちるやつはやりたかった・・・
という事で、タワーも堪能したので、降りてホテルへ戻る事に。
タクシーを拾ってフレモントへ戻りました。
再びホテルのビュッフェで夕飯です。
ここのホテルのビュッフェ、ホントに美味しいです。
食後は、フレモントホテルの目の前にあるのは、アーケード。
これ、泊まったホテルのカジノ。
このビカビカ電飾が何となく一世代前をかもし出して、いい雰囲気です。
これですね~。
有名なアーケード。
見ごたえがあります。
歩行者天国のアーケードには、パフォーマーが沢山居て、夜なのに・・・
と言うか夜の方が大勢の人やなんやらで盛り上がっています。
毎日祭りのような感じなんですね。
時間があれば、このアーケードを貫くジップライン、やってみたかったです。
もう時間も9時過ぎ。
そして、どうしてもラスベガスで見たかった建物が近くにあるので、それだけはわがままを言って見に行かせてもらいました。
アーケードの一番端っこまで歩いて、その向かいにあるホテル・・・
あぁ。。。
もう満足。
皆さん、わかりますか?
バックトゥザフューチャーの映画の中で、お金持ちになったビフ・タネンが建てた豪華ホテル。
コレですよ。
このビカビカ感、たまらん(笑
さて、見たいものを見させてもらったので、ホテルに戻る事に・・・
と、ここで超余談なのですが、凄い事が起こりました。
起こったというか、見たというか。。。
すれ違った家族の連れている小さな女の子が・・・
娘そっくり。
来ている服の感じ、背丈、髪型、顔、全てがそっくり。
違うのは髪の色だけ。
向こうはブロンド。
こちらは、向こうの人からしたらエキゾチックな黒髪。
でも、それ以外はもの凄くそっくり・・・
世界には自分にそっくりな人が3人は居るといいますが。。。
いや、プライベートな事なので写真の掲載は止めておきます。
でも、こんな事ってあるんですね。
娘も
「自分みたいな人が居る」
と、認識していたようです。
さて、ホテルに戻って・・・
翌朝早い飛行機で日本に帰ります。
早く寝・・・
ませんでした(笑
せっかくラスベガスに来たのに、まだやってないことが一つ。
カジノ
子供が寝てから部屋を抜け出して、ホテルのカジノへ。
何か一発当てるとかどう事では無く、とりあえずラスベガスに来たのにカジノもやらんで帰るってのは自分の中でナシだなと。
ほんの少しでもと、遊びに行ってみました。
同じ考えの母親も誘って、少しだけ遊んできましたよ。
(※注意!:アメリカの法律で子供を単独で放置することは法に触れます!
この時は、カミさんと子供を部屋において、自分の母とカジノへ行きました。)
昔、マカオのカジノに行ったときは、入るときにセキュリティやなんだりとかなり厳しかったですが、ここはザルですね。
とりあえずは一番やっすいスロットで遊んだりなんだり。
勝つ気じゃなければ、安い金額で結構遊べたりするんですね。
程よくドキドキさせて貰った所で撤収しました。
ホテルのエレベーター。
『MEET MEAT』
疲れた体に恐怖の記憶が呼び戻されます。
エレベーターの中で一人でガクブル
肉はしばらくいいな、うん。
さすがに今日は疲れたので、ここで寝ることにしました。
今日はこの辺で勘弁してやるぜって感じですね。
薄い壁から、外のアーケードの音がガンガン入ってきますが。
それでもベッドに沈み込むように落ちていきました。
さぁ、明日はもう日本に帰るだけです。
Day11に続く
2018年02月11日
Grand Circleの旅 Day9 グランド・キャニオンの谷底からTopへ
昨夜早く寝た事もあり、朝はすっと目が覚めました。
ふと目が覚めた時、一瞬自分がどこに居て何をしているのかわからなくなる時があります。
視界に入る景色を眺めて、数秒の間を置いてから・・・
「あぁ、そうか。グランドキャニオンの底に居るんだ。」
なんだかんだで体は疲れています。
目を閉じてから、深く眠れたような・・・気がしました。
さぁ、今日も頑張って歩こう。
朝5:30より朝食です。
アメリカの一般的な朝食。
パンケーキ、スクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージ、フルーツ。
豪華な朝マック的な。
いや、でもファントムランチの食事はとても美味しいですね。
昨夜のカミさんたちのシチューも、かなり良かったようです。
ここは美味しいのですね。
ごちそうさまでした。
さて、出発の準備です。
今日は登山と同じく登る日。
どれだけでも早立ちしたいところですね。
6:30頃の出発となりました。
まずはこのノースリムの支流から、コロラド川の本流へ10分ほど歩きます。
真っ暗な中を歩きますが、かなりの数のシカが居ました。
まぁ沢山居ること。
さて、この橋から先は未踏の道。
今日登る、ブライト・エンジェル・トレイルへと向かいます。
少しの間、ミュールの詰め所の横を歩いたりすると・・・
すぐに看板です。
『Silver Bridge』
だそうで、これを渡って再びコロラド川の南岸へと戻ります。
ですがこの橋、正直この時間に通って良かったです。
下がアミアミで、昼間だと結構な恐怖感があるのでは無いかと思います。
じっと下を眺めると、不気味にヘッデンに照らされたコロラド川の流れが見えました。
夜の川って、少し怖いです。
対岸に渡るとしばらくはコロラド川沿いに下流へと歩きます。
まだヘッデンは必要ですが、ようやく明るみ始めてきました。
さらに下ると、対岸の瀬にボートやテント・・・
あれですね、コロラド川を1週間ぐらいかけて下る、ラフティングのツアーです。
やってみたいですね~。
1週間も丸々ラフティングが楽しめて、さらにグランドキャニオンの底を流れるって、楽しいでしょうね~♪
さて、ファントムランチから小一時間で、ようやくコロラド川から支流の谷に入り込むポイントに来ました。
ここにはトイレと休憩小屋があるので、小休止します。
コロラド川とはここでお別れになります。
また来ることはあるかな?できればまた来たい。
次はノースリムから歩くか、Tonto Trailを制覇したいです。
ここからしばらくは黒い壁の谷間を昇り詰めていく事になります。
昨夜、私は爆睡していて気づかなかったのですが、雨が降っていたようです。
その影響で道は少しぬかるんでいます。
何度か川を渡るポイントがありました。
登山靴の我々は問題なかったですが、楽してトレランシューズにした息子は焦ってました。
うまく切り抜けましたが(笑
さて、道を歩いていたら、谷沿いの小川の対岸になんだか洞窟発見。
男の子としてはああいうのは見逃せません。
何があるんだろう?とソワソワするのが普通かと・・・
もちろん見に行きます。
ヘッデンで中に入ってみると、洞窟の高さは3mぐらい、横幅2m、奥行き10mほどで行き止まりでした。
なんだろう、ここ?
良く見ると、壁に白い結晶のようなものが出ています。
もしかしてと思って少し手にとって舐めてみると、しょっぱい。
やっぱり塩でした。
岩塩が採れるのでしょうか?
でもこの深さは中途半端ですね。
結局よくわからないままでした。
続いて、ブライト・エンジェル・トレイルを歩きますが、今日は天気が良くないようです。
上の方は雨が降っているようです。
我々が居るあたりも霧雨のようになってきました。
まぁ、砂漠地帯にとっては恵みの雨なので、ザックカバーだけかけて、後は体で受けることにします。
酷くなったらレインギアを着ましょう。
そうそう、昨日は何の気なしに居ましたが、ファントムランチ周辺はやはり谷底。
気温が高くTシャツでもいられるぐらいの暖かさでした。
やはり高度を下げると暖かいのですね。
今日は登山と一緒で、高度をどんどん上げていきますので、だんだん寒くなるはずです。
緩やかな登り道だったのが、急に斜度が上がりジグを切って高度を稼いできました。
振り返ると、道がジグザグに見えます。
ここはデビルズ・スイッチバックと呼ばれているらしく、斜度がきつい上に直射日光が避けられるポイントも無く、夏場は9時までに通過しないとやられてしまうとの事でした。
確かに、結構きつかった。
でも今は冬なうえに、気持ちの良いシャワーでしたので、全然問題なく通過できました。
パノラマで上を見上げます。
まだまだ高度を上げますね。
さて、再び谷の底を歩きます。
天気も先ほどのデビルズスイッチバックの辺りが一番シャワーっぽかったのですが、既に回復傾向です。
ザックカバーも外して歩けるぐらいになってきました。
雨の影響なのか、何度か渡渉を繰り返します。
場所によっては、道が川になっていたり・・・
息子、器用に避けて歩いていました。
いいね、自分で足の踏み場を選べるようになってきましたね。
標高を上げるにつれて、だんだん地層も変化してきました。
この辺の壁はミルフィーユのようです。
なんだか美味しそう。
真正面の一番上の岩壁。
ちょっと白っぽい色って事は、あれがトップの積層かな・・・?
なんだか白すぎる?
右手はミルフィーユの積層。
こんなに美味しそうです。
これが見えるところで小休止することにしました。
しかし、休憩ポイントも真上を見ると・・・
こんな岩壁の下で、少し怖い感じです。
いつ石が崩れてきても不思議では無いですもんね。
でも、この地層を見ると色々と興味深く、
大きく見ると層がはっきり分かれていますが、寄ってみるとさらに数センチからミリ単位で細かく層が重なっているのがわかりました。
こうやって、何万年、何億年と積層を重ねて来たのですね。。。
地球って凄いな。
グランドキャニオンにかかる雲が幻想的です。
写真はノースリムの方になります。
さらに歩いてくると・・・
『Tonto East』の看板が見えました。
多分、そんなに入る人が居ないであろう踏み跡がほっそりと続いていました。
昨日のThe Tipoffまで続いている道ですね。
歩いてみたいですね、またいつの日か。
さて、この分岐が出てきたという事は、まもなくキャンプ場です。
看板も見えてきました。
『Indian Garden Campground』(インディアン・ガーデン・キャンプグランド)です。
距離的に、サウスリムとコロラド川の中間点ぐらいになるキャンプ場です。
程よく木々も茂り、気持ちの良い所ですね。
ここはWater pointもあります。もちろん飲料水です。
余談ですが、グランドキャニオンのサウスリムには川がありません。水が無いのです。
でも、サウスリムにはグランドキャニオン・ビレッジと言う、観光地があり、ホテルやネイチャーセンター等かなりの水が必要なのです。
しかし水は無いのです。
どうやってサウスリムで水を確保しているかと言うと、実はノースリムからWater Pipelineで谷底経由で再びサウスリムに上げると言う事をして、水を引いています。
ブライトエンジェルトレイルは谷底からココまでの間、登山道の下にはそのパイプが埋め込まれていました。
たまに露出している所がありましたね。
で、このインディアン・ガーデンにはその中継点のポンプ小屋があります。
さすがに一旦谷底に落ちた水をまた上にあげるにしても、サイホンの原理だけではサウスリムに上げる圧力が稼げないようですね。
大体、谷の上から谷底に落とした水、ノースリムだと1700mも落差があるので水圧はかなりのものです。
パイプが圧壊して破損したときは、消防の放水どころの騒ぎではない訳です。
そんな写真をどこかで見ましたが、見事でした(笑
で・・・
そのポンプ小屋はやけに静かだな・・・
と思ったら、上からおっちゃんが降りてきてポンプ小屋のカギを開けて入っていきます。
何事かと聞いたら
『昨夜、ポンプが止まっちまってね、上では水が無くなって大変だったよ。シャワーも浴びれない人が沢山いたんだ。ポンプをリセットしに来たよ、Hahahaha』
なんと。
父母、娘、大丈夫であったろうか?
後から聞いたら問題は無かったようですが、この時は少し不安に感じました。
さて、ここからサウスリムまで4.5マイル(7.2㎞)です。
ですが、ここで少し欲が。。。
このインディアン・ガーデンはブライトエンジェルトレイルの中間点ですが、先に説明したTonto Trailの交差点でもあります。
そして、実はもう一本・・・
Plateau Point(プラトー・ポイント)と言う展望地へ行ける分岐点でもあるのです。
今歩いてきたブライトエンジェルの一段上のステップを、コロラド川上部にすとんと切れ落ちてるポイントまで行く事が出来るんです。
もう、地形図で見ても間違いなく景色が綺麗だろうと予想できる場所です。
流石に、また次の機会と言いながらも、もう二度と来れないんじゃないかと言う思いもあり・・・
わがままを言って行かせてもらう事にしました。
片道1.5マイル(2.4㎞)で、高低差はそんなに無いので1時間ほどで往復できます。
私と息子が往復している間、カミさん、妹夫婦、Yちゃんの4人で私と息子の荷物を持って先行しててくれる事になりました。
私たちは手ぶらで往復できます。
正直、この時期だからできる事です。
夏場は気温の高い炎天下で、なんの光も遮る事の無い大地を片道1.5マイル行く事は結構な自殺行為です。
幸い、今は冬、気温も低く天気も曇り、さらにゆっくり歩いてきたので体力十分。
条件としてはベストです。
走って往復しましょう。
まずはTonto Trailに沿って、インディアン・ガーデンのある谷間から抜け出します。
という事で、Tonto westへと続く道の分岐です。
ここからプラトーポイントへ分岐します。
振り返ると、こんな感じです。
上の方の白い地層がトップですね。
そして、あの上の方に見える白いのは雪です。
昨夜谷間は雨でしたが、トップでは雪が降っていたようですね。
雪のグランドキャニオンを見ることが出来るなんて、素晴らしい!
さらに走ります。
Goproがひっくり返っても。
ホントに気持ち良いんですよ。
こんな所走れるなんてもう無いだろうな~。
と言う事で、プラトーポイント手前のWater pointですが・・・
水は止まってました。
夏なら致命的ですね。
という事で、『Plateau Point』到着です。
いや、ここは凄い。
開けた360°、遠くに上へ向かう谷。
そして目の前にはズドンと切れ落ちた深い谷。
なんて言うんだろう、The Grand Canyonって感じです。
天気がカーンと晴れていたらそれはそれで素晴らしいでしょうが、砂漠地帯で曇り、雪も交えたこの景色もたまりません。
素晴らしい!
写真でも360°カメラでも、Goproでも伝えきれない、この場所は。
見に来て感じるしか無い場所だと思います。
足元からすっぽり落ちています。
かなりの高度感ですね。
このパノラマでも、180°ぐらいしか写せないですね。
さっと帰るはずだったのに、あまりに素晴らしすぎて息子としばらく眺め続けていました。
あれの向こうは数百メートル落ちてコロラド川です。
危ない。
さて、あまり長いもできません、帰りましょう。
最後はプラトーポイントへ続く大地の上で
素晴らしいトレイルでした。
再び走って走ってインディアン・ガーデンを目指し・・・
コミコミ40分で戻ってきました。
身軽って、速ーい。
さて、ガブガブ水を飲んで休憩もそこそこに出発します。
最大速で家族を追わないと。
一番重たい私の荷物を持たせてしまってます。
あれもレンジャーの詰め所ですね。
あの谷間に沿って、これからTopを目指して登っていきます。
しかし、ここからがきつかった・・・
壁が迫れば迫るほど、その圧倒的な高さに驚き、精神的にやられます。
まだあんなに登るのかと。
息子と二人、身軽なのでペースは落ちませんが・・・
正直私はいっぱいいっぱい。
でも息子は割と余裕そうです。
強くなったな、多分来年には山に行っても私が置いて行かれるでしょう。
息子の成長が嬉しくもあり、自分の劣化が悲しくもあり。
遠く日本から離れたアメリカの地で、現実を突きつけられて双方の気持ちでふと涙が流れたり。
ここから一気に斜度がきつくなり、地獄のスイッチバックが始まります。
目の前の壁は精神的にも大きな壁になり・・・
でも振り返ると素晴らしい渓谷。
なんてガシガシ歩いていたら、ようやくみんなに追い付きました。
あれ?まだインディアンガーデンから40分ぐらいしか登ってないのに…?
丁度みんなに追い付いたところで、ミュールの一団にも追い付きました。
ミュールに追い付くって、なかなかのペースなんですよ。
普通に歩けばミュールの方が速いので。
で、そのミュール達の顔に見覚えがあります。
昨日、下でエサをあげまくってたミュール達でした。
再会です、かわいー。
写真を撮り忘れてしまいましたが(^^;
さて、追い付いたのはこちらの『Three Mile Resthouse』の手前でです。
ですので、こ休憩所まで登ってからお昼ご飯にすることにしました。
いや、流石に体力が持ってかれています。
かなりきついですね。
そしてこの場所、風の通り道だったらしく、寒い事寒い事。
景色はべらぼうに良かったのですが・・・
こんな感じです。
トイレに行って戻ると、なんだか荷物の前に仁王立ちしている息子とAくん。
荷物警備員だとか。
息子と遊んでいるのか、息子に遊ばれているのか・・・
追及は止めましょう。
さぁ、上を目指しましょう。
皆の服がモコモコなって来たの、わかります?
気温がガンガン下がり始めています。
しかし、私にとってここからが辛かったです。
流石にプラトーポイント往復と、ここまでの最大速でかなり体力が削られて、さらにここからがブライト・エンジェル・トレイルの核心部になってくるので・・・
もう既に無い体力をさらに削られる感じでした。
通りすがりのおじさんの説明では、あの上の所にホピの壁画があるそうで。
良く見えないですけど・・・
でも、その岩が崩れてしまって、今はあそこに一つしかない。
で、崩れた岩はこの足元にあるやつ。
これをひっくり返せば壁画が出てくるのだそうで。
流石にこの岩はひっくり返せないです。
おじさん、若いころはこの岩が上にあったそうで、壁画は全部みれたのだとか。
やっぱり崩落、浸食は進んでいるのですね。
息子とAくんはまたベッタリ。
真剣に話をしているので、なんの話か耳を澄ませると・・・
なんだか東証株価とか金利の話とか、えらい経済な話をしています。
こんなところで何の話をしてるんだか。
と言うか、息子理解できてるのかな(笑
景色は変わらない。
でも体力は低下中。
そして、この辺りである疑惑が確信に変わり始めていました。
カミさん、鬼体力の保持者であるという事。
昨日初めてこの高低差を降りたにもかかわらず、ケロっとしている。
そして、今日は登りの上に私の重い荷物を持って歩いたりしてもケロっとしている。
いくら私がへばっているからと言っても、まったくペースを落とすことなく、私のすぐ後ろからプレッシャーを与え続けてくる。。。
正直、私もつらいのでペースを落としますが・・・
カミさん、鬼プレッシャーで後ろからガシガシ詰めてきます。
そして多分、Yちゃんも登りが速い。
なんだか、色々な敗北感を背負いながら残りのトレイルを歩くこととなりました。
カミさん、超山向きじゃん。
知らなかった。。。
そしてグランドキャニオンの恐ろしさは、先に降りるという事ですね。
山なら、登ってて辛くなったり何かあれば降りると言う楽な方にシフトしますが、ここは降りてしまった分登らなければなりません。
下りで半分の体力を使うと、もう登れなくるのだな、と感じました。
計画する時は下りで1/4の体力で済むように考えて降りた方が良いでしょう。
デカい壁!
でも負けない!
岩のトンネルが見えてきました。
これが見えると、あともう少しなのだとか。
トンネルはこの後もう一つあります。
下は常にこんな景色です。
谷の向こうに見える大地にうっすらとトレイルが見えますが、あれが先ほどのプラトーポイントに行くトレイルです。
あれを走ってきたわけですね。
上まで歩いてくると、気温がかなり下がってきまして、とうとう雪が現れました。
後で聞いたら朝方では5㎝ほど積もっていたそうです。
なかなか降りましたね~。
あともう少し・・・
と歩いていると、上から呼ばれる声がしました。
あ、親父。
写真ではちょっとわかりにくいですが、父が待っててくれました。
なんだか嬉しいですね。
ホントにあともう少しなんだ。
右奥に見えるあれが最後のカーブです。
そしてとうとう・・・
登り切った!
歩いたよ、グランド・キャニオン!
流石に記念写真撮ります。
自撮りで撮ってたら、通りすがりのおじさんが撮ってくれました。
日本語が少し喋れるおじさんで、とても親切でした。
息子、よくやった。
カミさん、強かった。
Aくんも、妹も、Yちゃんも、みんなよく頑張った!
さぁ、あとは車までサウスリムを歩きます。
ビューポイントから今日歩いたトレイルを見ます。
この谷間を歩いてきたわけですね。
真ん中に横切っている谷間がコロラド川で、ここからは見えません。
プラトーポイントからさらに切れ落ちてますので。
で、この谷間の対岸側にまっすぐ向こうに延びている谷は、ノースリムへ向かうノース・カイバブ・トレイルのある支谷になります。
その交点の底に、ファントム・ランチはあるのです。
ここからは見えません。
いやー、歩いたな~。
車に戻り、即荷物の整理をします。
今日はこの後移動が待ってます。
でも・・・
糖分補給。
ドクター・ペッパー。
私、結構好きなんです。
で、自販機には日本には無いドクター・ペッパー・ゼロなるものがあったのですが・・・
売り切れでした。
飲んでみたかった。
さらに、失った体力を取り戻すために辛ラーメン。
こちらも大好物。
みんなでモリモリ頂きましたよ。
この後、もう一度サウスリムのほとりを息子と歩きました。
国立公園スタンプをもらいに。
アメリカの国立公園には必ずスタンプがあり、それを集める事が出来るのです。
『Passport To Your National Parks』
こんなやつです。
私とカミさんはもういいのですが、子供達にはそれぞれ妹が用意をしてくれました。
この旅最初の国立公園、キャニオン・デ・シェイでプレゼントされまして、それからスタンプを集めていました。
皆さん、キャニオン・デ・シェイを覚えていますか?(笑
これから大人になり、一生をかけてこのスタンプを集めてくれれば・・・
リム沿いに歩いている時にふと谷間を見ると、薄明光線が見えて谷間の一部に光がさしていました。
あ、天使の梯子だ・・・
なんかとても神々しい・・・
グランド・キャニオンを見に来る日本人は星の数ほどいる。
でも、この谷の底まで歩いた小学生は少ないだろうな。
この旅も間もなく終わる。
息子の小学生最後に海外の山、山では無かったけどトレイルを歩くという、親のエゴは達成できました。
正しかったのか、間違っていたのかなんて、わからない。
でも、ここまで君の前を全力で歩いてきたと自負している。
これから君は中学生になる。
ここから先は君の後ろを歩こう。
もう少しだけ、君が歩くのを見ているよ。
君が二十歳になった時、私はもう君の後ろを歩くことも辞めよう。
好きに生きると良い。
数年前の、息子の指定難病発覚から、一時期自分が絶望してしまったりしましたが、幸いなことにその病気もほぼ克服してきました。
医者からも、かなり良い方向であると聞いています。
負けない心を持ってもらうための日本列島横断。。
歩き続ければ必ず辿り着く。
欲しいのは、負けない心と行動力。
それを示すことは出来ただろうか?
今は分からなくていい。
君が私と同じ年になった時に、答えを次の世代に伝えてくれればいい。
息子とは、忘れられない思い出が多すぎるな。
カミさんとより多いよ(笑
荷物をまとめて最後のドライブ。
州道64号を南下します。
旅の終わりになんとなくふさわしいような、不思議な景観の中を走ります。
もう、こんな地平線を見ることも、走ることも無いかな?
ありがとう、アメリカ。
ちなみに、この州道64号はI-40まで続いていますが・・・
ユタ州の警察の収益、この道が一番売り上げが良いそうです。
レンタカーの皆さん、要注意ですよ~。
さて、一気に275マイル(440㎞)走ります。
I-40 に出た所で、先に寝てもらったA君に運転を変わり…
セリグマンの街を抜け、キングマンの街で州道93号へ。
大自然の中から大都会の中へ。
やって来たぜ~
ラスベガス!
10日目へ続く
ふと目が覚めた時、一瞬自分がどこに居て何をしているのかわからなくなる時があります。
視界に入る景色を眺めて、数秒の間を置いてから・・・
「あぁ、そうか。グランドキャニオンの底に居るんだ。」
なんだかんだで体は疲れています。
目を閉じてから、深く眠れたような・・・気がしました。
さぁ、今日も頑張って歩こう。
朝5:30より朝食です。
アメリカの一般的な朝食。
パンケーキ、スクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージ、フルーツ。
豪華な朝マック的な。
いや、でもファントムランチの食事はとても美味しいですね。
昨夜のカミさんたちのシチューも、かなり良かったようです。
ここは美味しいのですね。
ごちそうさまでした。
さて、出発の準備です。
今日は登山と同じく登る日。
どれだけでも早立ちしたいところですね。
6:30頃の出発となりました。
まずはこのノースリムの支流から、コロラド川の本流へ10分ほど歩きます。
真っ暗な中を歩きますが、かなりの数のシカが居ました。
まぁ沢山居ること。
さて、この橋から先は未踏の道。
今日登る、ブライト・エンジェル・トレイルへと向かいます。
少しの間、ミュールの詰め所の横を歩いたりすると・・・
すぐに看板です。
『Silver Bridge』
だそうで、これを渡って再びコロラド川の南岸へと戻ります。
ですがこの橋、正直この時間に通って良かったです。
下がアミアミで、昼間だと結構な恐怖感があるのでは無いかと思います。
じっと下を眺めると、不気味にヘッデンに照らされたコロラド川の流れが見えました。
夜の川って、少し怖いです。
対岸に渡るとしばらくはコロラド川沿いに下流へと歩きます。
まだヘッデンは必要ですが、ようやく明るみ始めてきました。
さらに下ると、対岸の瀬にボートやテント・・・
あれですね、コロラド川を1週間ぐらいかけて下る、ラフティングのツアーです。
やってみたいですね~。
1週間も丸々ラフティングが楽しめて、さらにグランドキャニオンの底を流れるって、楽しいでしょうね~♪
さて、ファントムランチから小一時間で、ようやくコロラド川から支流の谷に入り込むポイントに来ました。
ここにはトイレと休憩小屋があるので、小休止します。
コロラド川とはここでお別れになります。
また来ることはあるかな?できればまた来たい。
次はノースリムから歩くか、Tonto Trailを制覇したいです。
ここからしばらくは黒い壁の谷間を昇り詰めていく事になります。
昨夜、私は爆睡していて気づかなかったのですが、雨が降っていたようです。
その影響で道は少しぬかるんでいます。
何度か川を渡るポイントがありました。
登山靴の我々は問題なかったですが、楽してトレランシューズにした息子は焦ってました。
うまく切り抜けましたが(笑
さて、道を歩いていたら、谷沿いの小川の対岸になんだか洞窟発見。
男の子としてはああいうのは見逃せません。
何があるんだろう?とソワソワするのが普通かと・・・
もちろん見に行きます。
ヘッデンで中に入ってみると、洞窟の高さは3mぐらい、横幅2m、奥行き10mほどで行き止まりでした。
なんだろう、ここ?
良く見ると、壁に白い結晶のようなものが出ています。
もしかしてと思って少し手にとって舐めてみると、しょっぱい。
やっぱり塩でした。
岩塩が採れるのでしょうか?
でもこの深さは中途半端ですね。
結局よくわからないままでした。
続いて、ブライト・エンジェル・トレイルを歩きますが、今日は天気が良くないようです。
上の方は雨が降っているようです。
我々が居るあたりも霧雨のようになってきました。
まぁ、砂漠地帯にとっては恵みの雨なので、ザックカバーだけかけて、後は体で受けることにします。
酷くなったらレインギアを着ましょう。
そうそう、昨日は何の気なしに居ましたが、ファントムランチ周辺はやはり谷底。
気温が高くTシャツでもいられるぐらいの暖かさでした。
やはり高度を下げると暖かいのですね。
今日は登山と一緒で、高度をどんどん上げていきますので、だんだん寒くなるはずです。
緩やかな登り道だったのが、急に斜度が上がりジグを切って高度を稼いできました。
振り返ると、道がジグザグに見えます。
ここはデビルズ・スイッチバックと呼ばれているらしく、斜度がきつい上に直射日光が避けられるポイントも無く、夏場は9時までに通過しないとやられてしまうとの事でした。
確かに、結構きつかった。
でも今は冬なうえに、気持ちの良いシャワーでしたので、全然問題なく通過できました。
パノラマで上を見上げます。
まだまだ高度を上げますね。
さて、再び谷の底を歩きます。
天気も先ほどのデビルズスイッチバックの辺りが一番シャワーっぽかったのですが、既に回復傾向です。
ザックカバーも外して歩けるぐらいになってきました。
雨の影響なのか、何度か渡渉を繰り返します。
場所によっては、道が川になっていたり・・・
息子、器用に避けて歩いていました。
いいね、自分で足の踏み場を選べるようになってきましたね。
標高を上げるにつれて、だんだん地層も変化してきました。
この辺の壁はミルフィーユのようです。
なんだか美味しそう。
真正面の一番上の岩壁。
ちょっと白っぽい色って事は、あれがトップの積層かな・・・?
なんだか白すぎる?
右手はミルフィーユの積層。
こんなに美味しそうです。
これが見えるところで小休止することにしました。
しかし、休憩ポイントも真上を見ると・・・
こんな岩壁の下で、少し怖い感じです。
いつ石が崩れてきても不思議では無いですもんね。
でも、この地層を見ると色々と興味深く、
大きく見ると層がはっきり分かれていますが、寄ってみるとさらに数センチからミリ単位で細かく層が重なっているのがわかりました。
こうやって、何万年、何億年と積層を重ねて来たのですね。。。
地球って凄いな。
グランドキャニオンにかかる雲が幻想的です。
写真はノースリムの方になります。
さらに歩いてくると・・・
『Tonto East』の看板が見えました。
多分、そんなに入る人が居ないであろう踏み跡がほっそりと続いていました。
昨日のThe Tipoffまで続いている道ですね。
歩いてみたいですね、またいつの日か。
さて、この分岐が出てきたという事は、まもなくキャンプ場です。
看板も見えてきました。
『Indian Garden Campground』(インディアン・ガーデン・キャンプグランド)です。
距離的に、サウスリムとコロラド川の中間点ぐらいになるキャンプ場です。
程よく木々も茂り、気持ちの良い所ですね。
ここはWater pointもあります。もちろん飲料水です。
余談ですが、グランドキャニオンのサウスリムには川がありません。水が無いのです。
でも、サウスリムにはグランドキャニオン・ビレッジと言う、観光地があり、ホテルやネイチャーセンター等かなりの水が必要なのです。
しかし水は無いのです。
どうやってサウスリムで水を確保しているかと言うと、実はノースリムからWater Pipelineで谷底経由で再びサウスリムに上げると言う事をして、水を引いています。
ブライトエンジェルトレイルは谷底からココまでの間、登山道の下にはそのパイプが埋め込まれていました。
たまに露出している所がありましたね。
で、このインディアン・ガーデンにはその中継点のポンプ小屋があります。
さすがに一旦谷底に落ちた水をまた上にあげるにしても、サイホンの原理だけではサウスリムに上げる圧力が稼げないようですね。
大体、谷の上から谷底に落とした水、ノースリムだと1700mも落差があるので水圧はかなりのものです。
パイプが圧壊して破損したときは、消防の放水どころの騒ぎではない訳です。
そんな写真をどこかで見ましたが、見事でした(笑
で・・・
そのポンプ小屋はやけに静かだな・・・
と思ったら、上からおっちゃんが降りてきてポンプ小屋のカギを開けて入っていきます。
何事かと聞いたら
『昨夜、ポンプが止まっちまってね、上では水が無くなって大変だったよ。シャワーも浴びれない人が沢山いたんだ。ポンプをリセットしに来たよ、Hahahaha』
なんと。
父母、娘、大丈夫であったろうか?
後から聞いたら問題は無かったようですが、この時は少し不安に感じました。
さて、ここからサウスリムまで4.5マイル(7.2㎞)です。
ですが、ここで少し欲が。。。
このインディアン・ガーデンはブライトエンジェルトレイルの中間点ですが、先に説明したTonto Trailの交差点でもあります。
そして、実はもう一本・・・
Plateau Point(プラトー・ポイント)と言う展望地へ行ける分岐点でもあるのです。
今歩いてきたブライトエンジェルの一段上のステップを、コロラド川上部にすとんと切れ落ちてるポイントまで行く事が出来るんです。
もう、地形図で見ても間違いなく景色が綺麗だろうと予想できる場所です。
流石に、また次の機会と言いながらも、もう二度と来れないんじゃないかと言う思いもあり・・・
わがままを言って行かせてもらう事にしました。
片道1.5マイル(2.4㎞)で、高低差はそんなに無いので1時間ほどで往復できます。
私と息子が往復している間、カミさん、妹夫婦、Yちゃんの4人で私と息子の荷物を持って先行しててくれる事になりました。
私たちは手ぶらで往復できます。
正直、この時期だからできる事です。
夏場は気温の高い炎天下で、なんの光も遮る事の無い大地を片道1.5マイル行く事は結構な自殺行為です。
幸い、今は冬、気温も低く天気も曇り、さらにゆっくり歩いてきたので体力十分。
条件としてはベストです。
走って往復しましょう。
まずはTonto Trailに沿って、インディアン・ガーデンのある谷間から抜け出します。
という事で、Tonto westへと続く道の分岐です。
ここからプラトーポイントへ分岐します。
振り返ると、こんな感じです。
上の方の白い地層がトップですね。
そして、あの上の方に見える白いのは雪です。
昨夜谷間は雨でしたが、トップでは雪が降っていたようですね。
雪のグランドキャニオンを見ることが出来るなんて、素晴らしい!
さらに走ります。
Goproがひっくり返っても。
ホントに気持ち良いんですよ。
こんな所走れるなんてもう無いだろうな~。
と言う事で、プラトーポイント手前のWater pointですが・・・
水は止まってました。
夏なら致命的ですね。
Grand Cynyon #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
という事で、『Plateau Point』到着です。
いや、ここは凄い。
開けた360°、遠くに上へ向かう谷。
そして目の前にはズドンと切れ落ちた深い谷。
なんて言うんだろう、The Grand Canyonって感じです。
天気がカーンと晴れていたらそれはそれで素晴らしいでしょうが、砂漠地帯で曇り、雪も交えたこの景色もたまりません。
素晴らしい!
写真でも360°カメラでも、Goproでも伝えきれない、この場所は。
見に来て感じるしか無い場所だと思います。
足元からすっぽり落ちています。
かなりの高度感ですね。
このパノラマでも、180°ぐらいしか写せないですね。
さっと帰るはずだったのに、あまりに素晴らしすぎて息子としばらく眺め続けていました。
あれの向こうは数百メートル落ちてコロラド川です。
危ない。
さて、あまり長いもできません、帰りましょう。
最後はプラトーポイントへ続く大地の上で
Grand Canyon #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
素晴らしいトレイルでした。
再び走って走ってインディアン・ガーデンを目指し・・・
コミコミ40分で戻ってきました。
身軽って、速ーい。
さて、ガブガブ水を飲んで休憩もそこそこに出発します。
最大速で家族を追わないと。
一番重たい私の荷物を持たせてしまってます。
あれもレンジャーの詰め所ですね。
あの谷間に沿って、これからTopを目指して登っていきます。
しかし、ここからがきつかった・・・
壁が迫れば迫るほど、その圧倒的な高さに驚き、精神的にやられます。
まだあんなに登るのかと。
息子と二人、身軽なのでペースは落ちませんが・・・
正直私はいっぱいいっぱい。
でも息子は割と余裕そうです。
強くなったな、多分来年には山に行っても私が置いて行かれるでしょう。
息子の成長が嬉しくもあり、自分の劣化が悲しくもあり。
遠く日本から離れたアメリカの地で、現実を突きつけられて双方の気持ちでふと涙が流れたり。
ここから一気に斜度がきつくなり、地獄のスイッチバックが始まります。
目の前の壁は精神的にも大きな壁になり・・・
でも振り返ると素晴らしい渓谷。
なんてガシガシ歩いていたら、ようやくみんなに追い付きました。
あれ?まだインディアンガーデンから40分ぐらいしか登ってないのに…?
丁度みんなに追い付いたところで、ミュールの一団にも追い付きました。
ミュールに追い付くって、なかなかのペースなんですよ。
普通に歩けばミュールの方が速いので。
で、そのミュール達の顔に見覚えがあります。
昨日、下でエサをあげまくってたミュール達でした。
再会です、かわいー。
写真を撮り忘れてしまいましたが(^^;
さて、追い付いたのはこちらの『Three Mile Resthouse』の手前でです。
ですので、こ休憩所まで登ってからお昼ご飯にすることにしました。
いや、流石に体力が持ってかれています。
かなりきついですね。
そしてこの場所、風の通り道だったらしく、寒い事寒い事。
景色はべらぼうに良かったのですが・・・
Grand Canyon #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
こんな感じです。
トイレに行って戻ると、なんだか荷物の前に仁王立ちしている息子とAくん。
荷物警備員だとか。
息子と遊んでいるのか、息子に遊ばれているのか・・・
追及は止めましょう。
さぁ、上を目指しましょう。
皆の服がモコモコなって来たの、わかります?
気温がガンガン下がり始めています。
しかし、私にとってここからが辛かったです。
流石にプラトーポイント往復と、ここまでの最大速でかなり体力が削られて、さらにここからがブライト・エンジェル・トレイルの核心部になってくるので・・・
もう既に無い体力をさらに削られる感じでした。
通りすがりのおじさんの説明では、あの上の所にホピの壁画があるそうで。
良く見えないですけど・・・
でも、その岩が崩れてしまって、今はあそこに一つしかない。
で、崩れた岩はこの足元にあるやつ。
これをひっくり返せば壁画が出てくるのだそうで。
流石にこの岩はひっくり返せないです。
おじさん、若いころはこの岩が上にあったそうで、壁画は全部みれたのだとか。
やっぱり崩落、浸食は進んでいるのですね。
息子とAくんはまたベッタリ。
真剣に話をしているので、なんの話か耳を澄ませると・・・
なんだか東証株価とか金利の話とか、えらい経済な話をしています。
こんなところで何の話をしてるんだか。
と言うか、息子理解できてるのかな(笑
景色は変わらない。
でも体力は低下中。
そして、この辺りである疑惑が確信に変わり始めていました。
カミさん、鬼体力の保持者であるという事。
昨日初めてこの高低差を降りたにもかかわらず、ケロっとしている。
そして、今日は登りの上に私の重い荷物を持って歩いたりしてもケロっとしている。
いくら私がへばっているからと言っても、まったくペースを落とすことなく、私のすぐ後ろからプレッシャーを与え続けてくる。。。
正直、私もつらいのでペースを落としますが・・・
カミさん、鬼プレッシャーで後ろからガシガシ詰めてきます。
そして多分、Yちゃんも登りが速い。
なんだか、色々な敗北感を背負いながら残りのトレイルを歩くこととなりました。
カミさん、超山向きじゃん。
知らなかった。。。
そしてグランドキャニオンの恐ろしさは、先に降りるという事ですね。
山なら、登ってて辛くなったり何かあれば降りると言う楽な方にシフトしますが、ここは降りてしまった分登らなければなりません。
下りで半分の体力を使うと、もう登れなくるのだな、と感じました。
計画する時は下りで1/4の体力で済むように考えて降りた方が良いでしょう。
デカい壁!
でも負けない!
岩のトンネルが見えてきました。
これが見えると、あともう少しなのだとか。
トンネルはこの後もう一つあります。
下は常にこんな景色です。
谷の向こうに見える大地にうっすらとトレイルが見えますが、あれが先ほどのプラトーポイントに行くトレイルです。
あれを走ってきたわけですね。
上まで歩いてくると、気温がかなり下がってきまして、とうとう雪が現れました。
後で聞いたら朝方では5㎝ほど積もっていたそうです。
なかなか降りましたね~。
あともう少し・・・
と歩いていると、上から呼ばれる声がしました。
あ、親父。
写真ではちょっとわかりにくいですが、父が待っててくれました。
なんだか嬉しいですね。
ホントにあともう少しなんだ。
右奥に見えるあれが最後のカーブです。
そしてとうとう・・・
登り切った!
歩いたよ、グランド・キャニオン!
流石に記念写真撮ります。
自撮りで撮ってたら、通りすがりのおじさんが撮ってくれました。
日本語が少し喋れるおじさんで、とても親切でした。
息子、よくやった。
カミさん、強かった。
Aくんも、妹も、Yちゃんも、みんなよく頑張った!
さぁ、あとは車までサウスリムを歩きます。
ビューポイントから今日歩いたトレイルを見ます。
この谷間を歩いてきたわけですね。
真ん中に横切っている谷間がコロラド川で、ここからは見えません。
プラトーポイントからさらに切れ落ちてますので。
で、この谷間の対岸側にまっすぐ向こうに延びている谷は、ノースリムへ向かうノース・カイバブ・トレイルのある支谷になります。
その交点の底に、ファントム・ランチはあるのです。
ここからは見えません。
いやー、歩いたな~。
車に戻り、即荷物の整理をします。
今日はこの後移動が待ってます。
でも・・・
糖分補給。
ドクター・ペッパー。
私、結構好きなんです。
で、自販機には日本には無いドクター・ペッパー・ゼロなるものがあったのですが・・・
売り切れでした。
飲んでみたかった。
さらに、失った体力を取り戻すために辛ラーメン。
こちらも大好物。
みんなでモリモリ頂きましたよ。
この後、もう一度サウスリムのほとりを息子と歩きました。
国立公園スタンプをもらいに。
アメリカの国立公園には必ずスタンプがあり、それを集める事が出来るのです。
『Passport To Your National Parks』
こんなやつです。
私とカミさんはもういいのですが、子供達にはそれぞれ妹が用意をしてくれました。
この旅最初の国立公園、キャニオン・デ・シェイでプレゼントされまして、それからスタンプを集めていました。
皆さん、キャニオン・デ・シェイを覚えていますか?(笑
これから大人になり、一生をかけてこのスタンプを集めてくれれば・・・
リム沿いに歩いている時にふと谷間を見ると、薄明光線が見えて谷間の一部に光がさしていました。
あ、天使の梯子だ・・・
なんかとても神々しい・・・
グランド・キャニオンを見に来る日本人は星の数ほどいる。
でも、この谷の底まで歩いた小学生は少ないだろうな。
この旅も間もなく終わる。
息子の小学生最後に海外の山、山では無かったけどトレイルを歩くという、親のエゴは達成できました。
正しかったのか、間違っていたのかなんて、わからない。
でも、ここまで君の前を全力で歩いてきたと自負している。
これから君は中学生になる。
ここから先は君の後ろを歩こう。
もう少しだけ、君が歩くのを見ているよ。
君が二十歳になった時、私はもう君の後ろを歩くことも辞めよう。
好きに生きると良い。
数年前の、息子の指定難病発覚から、一時期自分が絶望してしまったりしましたが、幸いなことにその病気もほぼ克服してきました。
医者からも、かなり良い方向であると聞いています。
負けない心を持ってもらうための日本列島横断。。
歩き続ければ必ず辿り着く。
欲しいのは、負けない心と行動力。
それを示すことは出来ただろうか?
今は分からなくていい。
君が私と同じ年になった時に、答えを次の世代に伝えてくれればいい。
息子とは、忘れられない思い出が多すぎるな。
カミさんとより多いよ(笑
荷物をまとめて最後のドライブ。
州道64号を南下します。
旅の終わりになんとなくふさわしいような、不思議な景観の中を走ります。
もう、こんな地平線を見ることも、走ることも無いかな?
ありがとう、アメリカ。
ちなみに、この州道64号はI-40まで続いていますが・・・
ユタ州の警察の収益、この道が一番売り上げが良いそうです。
レンタカーの皆さん、要注意ですよ~。
さて、一気に275マイル(440㎞)走ります。
I-40 に出た所で、先に寝てもらったA君に運転を変わり…
セリグマンの街を抜け、キングマンの街で州道93号へ。
大自然の中から大都会の中へ。
やって来たぜ~
ラスベガス!
10日目へ続く
2018年02月08日
Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ Second half
なかなか綺麗な写真です。
もう一回載せちゃお。
カミさん、初めてまともな山歩きみたいのに付き合わせてるけど、楽しんでくれてるのかな・・・?
さて、それでは出発です。
前回も説明した通り、ここはグランドキャニオンの中段です。
ここからコロラド川までもうワンステップ渓谷を降ります。
もう一度ドーンと切れ落ちます。
そうなるとやっぱり集合写真です(笑
こちらがパノラマ。
大きいですよ~。
もうコロラド川はすぐそこですね。
さらに少し歩くと、下からミュール達がやってきました。
ミュールや~♪
ポックポックと歩く姿がなんともかわいいですね。
馬より少し小さめで、なんとなく優しい顔をしています。
ミュール優先なので、おとなしく通過待ちでした。
さて、このミュール達とすれ違ったあと、すぐの場所もやっぱり岬のように飛び出した所でした。
下がスポーンと無いですね。
同じく映像の方がわかりやすいと思うので、こちらで。
もう川までまっすぐな感じです。
高すぎて高度感がずれてしまいます。
川が近づくという事は、上はこんなに高くなります。
もともとあの高さに居たはずなのに、今は大きな山を見上げているようです。
お昼まで微妙な時間になって来たので、下に見える突端のポイントでお昼ご飯にしましょう。
ここでカップラーメン食べたり。
グランドキャニオンの底で頂く日本のカップラーメン。
うん、最高です。
二人とも、お疲れモードのようで。
と言うか、息子は甘えてるだけ(笑
食後に一人で突端のポイントに降りてみました。
川までもう少しですね。
地層の色も大分変ってきました。
赤を通り越して、少し黒い岩肌です。
グランドキャニオンの最下層の地層は、約17億年前の地層だそうです。
谷を降りるにつれて、時を遡って来たわけです。
見上げるビュートは山々のよう。
朝はあれより高い位置に居たのに。
下流側。
コロラド川は、谷の上から見たときは細い川に見えたのですが、降りてくるとわかりますけどかなり大きい川です。
と言うか、今回のグランドキャニオンビレッジあたりからだと、コロラド川は深い位置にありすぎて殆ど見えません。
先日のデザートビューウォッチタワーであるとか、リムの数ポイントしか川が見えるところが無いそうです。
いぇーい
集合写真。
Yちゃん、2日目にして違和感なくファミリーに溶け込んでいます。
昔からの友達のようです。
もう息子はAくんにベッタリ。
そうですよね、自分が子供の頃って、親戚の若い叔父さんは良い遊び相手で兄貴分。
ベッタリでしたよね。
ここで道が分岐しますが、一つは川に沿って下流へ行く道なので今回は通りません。
このまま川に降りる道を進みます。
下にトンネルが見えますね。
トンネルだ~って近づいたら、目の前の岩が動きました。
ビビッて良く見たらヤギでした。
保護色で気付かなかったです。
普通に居るんですね。
手掘りのトンネルを抜けると・・・・
吊り橋でした。
Kaibab Suspension Bridgeと言う橋です。
コロラド川を渡って対岸へと進みます。
川を渡ると、道は『ノース・カイバブ・トレイル』と名前を変えます。
ここからは基本的にノース・リムへの登り道になる訳です。
そして、旧インディアンの住居跡があったりします。
こんな谷底にも、人が住んでたんですね、驚きです。
日本の縦穴式住居跡見たいです。
歩いてきた吊り橋が見えます。
せっかく谷のボトムまで来たので、コロラド川へ行ってみることにします。
うっわ、川でかっ。
予想以上に大河です。
上から見るのとは全然印象が違いますね。
そして流れも結構速い。
ボートビーチと言うところですが、ボートが接岸できる砂浜になっていました。
コロラド川を下るラフティングのボートが立ち寄る所だそうです。
息子よ、山じゃなかったけど、海外のトレイルを歩くと言う目標、達成できたよ。
「山頂~!」と言う感じでは無いですが、間違いなくボトムまで歩ききった。
「谷底~!」かな?でも、よく頑張ったよ。
と言うことで集合写真。
みんなで来れてよかった。
普段娘の世話ばかりで山に連れて行く事も出来ない、カミさんも一緒で良かった。
ホントに良かった。
この瞬間の為に、この10日間近くがあった訳ですから。
なかなか達成感があります。
記念に、コロラド川に触っておきました。
こちらがボートビーチへの分岐です。
そしてここにはwater Pointがありました。
さすがに谷底。
こおの水は豊富に出ていました。
もちろん飲料水なので、飲めます。
さて、ここから支流の谷へと入り込みます。
ゆるりと登り道。
ノースリムへと続く道です。
地層も今まで見たものとは大きく違いますね。
古い古い17億年前の地層です。
もう想像がつかないほどの昔の地球の表面です。
流石に谷沿い、木々も生えていてとても穏やかに支流です。
小屋がありました。
『Phantom Ranger Station』
ここはレンジャーの詰め所だそうで、先ほどすれ違ったレンジャーはここから来たのですね。
そして到着です。
Phantom Ranch(ファントム・ランチ)です。
本日の宿泊地!
ここがなかなか予約が取れないのです。
1年前が予約の解禁ですが、このオフシーズンでも予約できませんでした。
妹が夏から毎日毎日ストーカーのごとくメールを続け、キャンセルが出るのを待ちました。
基本的に、キャンセル待ちと言うのは無いので、連絡したときに空いてれば、先に連絡した人がすっと取れるシステムです。
12月に突然予約に空きができて、運よく取れた次第です。
もし取れなければ、テントを背負って降りてくる予定でした。
受付棟は食堂でもあります。
とても谷底とは思えない綺麗な建物です。
メニュー。
日本の山小屋と同じく、手書きのメニューが可愛いですね。
そして、乾杯。
ビール最高!
息子はレモネード。
これが甘くて疲れた体に最高のようでした。
さて、ここでビール飲みながらもプチ問題発生。
受付の人曰く
『あなた達、予約入ってないよ。』
おぅ、意味がわからん。
昨日、上のロッジでチェックイン済ませてきてるんだ、何を言う。
そう言えば、昨日ホテルのサーバーがダウンしてチェックインとか色んなのが手作業になり、てんやわんやしてたとか…
でも、間違いなく昨夜上でチェックインしてきた。
『予約してないけど、キャビンが空いてるからそこに泊めてあげるわ』
と、上から目線的に泊まれることに。
しかし、もともと予約していたのは大部屋の雑魚寝ルーム。
でも、今回降りて来た6人で一つのキャビンに泊まれることに。
しかも、値段はこっちの方が安かったり。
さらに、泊めてくれたキャビンは写真左。
右は食堂。
つまり、一番食堂から近いキャビンでした。
ゾロゾロと中へ。
二部屋とトイレ付。
一応、暖房があり病院ベッドのような2段ベッドが5個。
つまり10人泊まれるキャビンでした。
なかなか快適です。
さて、キャビンに荷物も置いてひと段落したので、周りを散策しに行く事にしました。
まずはココに来る前に通り過ぎたミュール達の詰め所に行ってみる事にします。
馬年のAくん、めっちゃ馬慣れしています。
意思の疎通が出来てそう。。。
息子も喜んでエサやりします。
葉っぱ系、なんでも良く食べます。
エサも豊富なのに、こっちに寄って来てガシガシ食べます。
イチョウの葉なんて食べるんですね。
馬とロバの掛け合わせ。
こんなに優しい顔をしています。
大人しくてかわいいですよ。
何頭も寄って来ては食べ続けます。
谷の上との往復、結構疲れるでしょうね~。
この子達、翌日会う事になります。
程よく遊んだ(遊んでもらった?)ので移動しようとしますが、Aくんを追ってどこまでもついてきます。
かわいい♪
川沿いを歩いてみたりします。
この川はこの下流でコロラド川と合流します。
水は結構冷たかったです。
そして、橋を渡り見たかった場所へ行ってみます。
こちらのキャンプ場です。
ブライト・エンジェル・キャンプ・グラウンドです。
もともとファントムランチは予約が取れてなかったので、こちらの予約をしていました。
グランドキャニオンのキャンプ場は全て予約制です。
日本の山小屋のように、突然行って、パッとテントを広げられる訳ではありません。
ですので、テント泊でも計画的に歩かなければなりません。
その代わりに、写真のようにテント一つ一つの専用スペースが確保され、テーブルとベンチ、それとベア缶も標準装備されます。
ベア缶と言うのはこちらで初めてしったのですが、食料等のにおいの強い食べ物を収納しておく缶です。
息子の左側、ベンチの上に乗っている白い缶ですね。
夜間でもなんでも、基本的にはあそこに食べ物を入れておかないと・・・
やってくるそうです。
グランドキャニオンにはグリズリーは居ないですが、「マウンテン・ライオン」と言う、100㎏になる大きな猫科の動物が居ます。
いわゆる、ピューマの仲間ですが・・・
そんなのに出くわしたらかなり不味いですね。
という事で、大型の自然動物が沢山居るアメリカでは、キャンプ場にベア缶は必ずついているとの事でした。
なかなか快適そうなテントサイトでした。
正直、ここでテントでも良かったです。
グランドキャニオンの底でテント張った事があるなんて言えたら、カッコいいですよね。
さて、キャビンに戻ろうとしましたが・・・
Aくんと息子は再びミュールの所に明日に行ってしまいました。
馬好きなのね、あなた達。。。
でもわかる、ミュール可愛い。
ファントム・ランチ。
説明が書いてありますが、読めません。
さて、キャビンに戻ってのんびりします。
プライベート・ベンチつきで、かなりのんびり出来ますね。
目の前の岩壁を眺めてぼーっとしてました。
凄いなー、グランドキャニオン。
今まで本やテレビや漫画なので見て来た場所の底に、今居る。
凄い所まで来たもんだ。
思えば、息子が保育園児の時にひたすら歩きだすなんて事をしなければ、こんな所まで歩いて来ようなんて思わなかったでしょうね。
息子、ありがとう。
そして今回はカミさんも一緒にいる。
娘は上に置いてきてしまったけど、いつも息子と一緒に歩いている感じを、少しは共有することが出来たのが嬉しい。
どう感じ取ってくれたかわからないけど、嬉しかった。
さて、それでは汗を流しに。
ファントムランチはシャワー付きです。
シャワー棟があるらしいので、行ってみます。
最初扉の開け方がわからずに手間取っていたら、なかからおじさんが開けてくれました。
どうやらキャビンのカギで開くようです、知らなんだ。
まぁ、海外の一般的なシャワーでした。
固定式のやつ。
お湯も出る、バスタオルも完備。
親切ですね。
という事で、さっぱりしたらキャビンに戻ります。
Aくんと息子、親子のようです。
さて、夕ご飯までまだ時間があるのでお手紙を書きます。
ファントムランチでは絵葉書が切手付きで売っています。
さらに
『ファントムランチからミュール運んだよ!グランドキャニオンの底より』
と言う感じのスタンプが押せるので、息子にお手紙書きました。
エアメールですね。
ホピの絵もなかなかオシャレです。
この葉書も、ミュールに乗り、車に乗り、飛行機に乗り、郵便屋さんが自宅に運んでくれる…
葉書も数案キロを超える壮大な旅ですね(笑
さて、お待ちかねの夕ご飯の時間です。
食事は種類が選べます。
「肉」「野菜」「シチュー」
の3種類。
日本に居る時には何の気無しに選んで居ましたが・・・
今日の夕飯は「肉」です。。。
Oh・・・肉・・・
忘却の彼方に居た「肉」の文字が呼びもどされてきまして、ガクブルしながら食堂へ行きましたが。。。
正直今回の旅の中で一番美味しい肉でしたよ。
いや、けしてAくんの出してくれた肉が美味しくなかった訳では無く、あれはデカすぎただけで・・・
でも、ホントに美味しかったです。
相席のおじさんにビールをご馳走になりました。
ブライトエンジェルビール。
トレイルの地図が書いてあります。
ちょっと缶を持って帰りたいと思いましたが、流石に荷物になるから止めましょう。
ちなみに、息子とカミさんは二人だけ「シチュー」を選んだので、時間が違いました。
心配なので外から除いて見ましたが、ちゃんと食べているようでした。
良かった(^^)
と、夜のキャビン周辺を散策していたら、カサカサっと音がしたので振り向いたら。。。
ビックリした。
普通に居るんですね。
マウンテンライオンかと思って後ずさってしまいましたよ。。。
さて、明日も早くから歩く予定です。
今日も早く就寝しましょう。
お休みなさい!
Day9に続く
2018年02月07日
Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
朝早くから出発の準備をします。
5時前起床。
今回、グランドキャニオンの底に行くのは、私、息子、カミさん、妹夫婦、Yちゃんの6人です。
父と母、娘は上で二日間ゆっくりしてもらいます。
ですので、私たちの部屋をチェックアウトし、娘を父母の部屋へ移動し、スーツケースを車に押し込んでと、朝からバタバタです。
全然部屋でのんびりしていない。
きっと、日が出たら窓の外にはバーンとグランドキャニオンが見える、キャニオンビューの部屋なんだろうな・・・
さて、6時前にはバス停です。
まずはビジターセンター行きのシャトルバスに乗ります。
グランドキャニオンのサウスリムは、無料の巡回バスが30分おきぐらいに回っています。
3種類のルートがありそれぞれ6時から運行しています。
6時からと言っても、どこから何時に出るとか、そういうのは決まっていないらしく、なんとなく6時ぐらいになると、どこかからスタートする・・・
と言う感じらしいです。
まずはヴィレッジルートのバスに乗り、ビジターセンターを目指します。
そしてビジターセンターでバスを乗り換え、東側を行くカイバブトレイルルートのバスに乗ります。
ヤキポイントの手前で降りると・・・
サウスカイバブ・トレイル・ヘッドの文字。
登山道・・・・
いや、下山道の始まりです。
始めの一歩です。
6:45、下山スタートしました。
サウスカイバブ・トレイル・ヘッドの標高はほぼ2200mで今日行く谷底は750m。
およそ標高差1450mですね。歩く距離は13㎞ぐらい。
今までの山行からすれば、強烈に凄い数値ではありません。
むしろ余裕なぐらいです。
ただ、本来グランドキャニオンを降りる時はONシーズンの夏がメインです。
その際は灼熱の砂漠地帯なので、気温が高く乾燥していて、汗をかいてもすぐに蒸発し気付かず、脱水症状になる人が多いとの事です。
しかも、下山すると言う事は、標高をどんどん下げていく訳です。
谷底に近づけば近づくほど気温が上がるという、今までの登山とはまったくあべこべです。
ここを降りる時は、大量の水を持って降りるようにとの事でした。
特にこちらのサウスカイバブトレイルはウォーターポイントがありません。
谷底まで水は無いです。
ただ、幸いなことに今は冬。
水分消費は少ないですね。
それでも、途中でカップラーメンを食べるつもりでいるので、沸かす用の水やら予備やらなんやら。
もしみんなが足りなかったりしたら嫌ですし、緊急用の水も欲しい。
ありえんぐらい7リッター担いで降りる事にしました。
6人パーティですし、降りるのが先ですし。
私、心配性ですし。
すんごい看板。
状況がリアル。
しばらくはジグを切り標高を下げますが、あとはまっすぐ谷底に向けてトラバース気味に道は続きます。
なんにも見えないですけど、きっと道の端は切り立っているのだと思います。
柵もなんにもありません。
30分ぐらい歩くと、ようやく明るくなってきました。
そして・・・
『Ooh Aah Point』(ウーアーポイント)に到着です。
うわー!
思わずそんな声が出てしまう事から、この名前がついたようです。
ホントに出てしまいました。
ここまで谷沿いのトラバース気味だった道が尾根に出るので、急に視界が開けるんです。
これは凄い。
ここからしばらくはこの尾根に沿って降りていくようです。
ここで二人の人が、朝日が昇るのを待っていました。
日が昇るまではもう少し時間がありそうなので、私たちはさらに降りる事にします。
雲が少し出てます。実は予報は雨。
持ってくれるかな?
後ろのとがった岩が、ウーアー・ポイントです。
雲の間に青空も見えますね。
予報が外れる方向に期待が出来そうです。
まだまだ谷底は遠く・・・
なんだろう、この壮大感。
昨日壁の上から見たときは、正直に感動が薄かったのですが・・・
谷を降り始めて中にくると、この壁の大きさから谷の深さとか、かなり受け止め方が違います。
やっぱり踏み込んで来ないとこんな感覚は得られないんですね。
グランドキャニオン、凄い!
とは言っても、まだまだ下山は始まったばかり。
まだまだ先は長いです。
スタートから1時間ほどでCedar Ridgeと言うポイントに到着しました。
ここはトイレもあり、休憩ポイントです。
ミュールの休憩場所もあります。
グランドキャニオンのトレイルは、ミュールと言う動物が歩いています。
馬の雌とロバの雄を掛け合わせたもので、ロバの優しさと馬の力強さを持っているのだとか。
谷底のファントムランチへの物資の輸送を行ったり、観光客を乗せて歩いたりと、大事なお仕事をしています。
主に、こちらのサウスカイバブトレイルは物資運搬の為の若いミュールが担当するそうです。
人を乗せて往復するのは明日登る予定のブライトエンジェルトレイル側で、慣れてきてベテランになると人を乗せて歩くのだそうです。
でも、これだけ切り立った崖の淵を歩きます。
動物ですから、稀に何かに突然反応して谷底に落ちてしまったりと、事故はあるようです。
もちろん人もミュールも助かりません。
ですので、ミュールツアーは参加する際に一筆サインが必要との事でした。
まぁ、正直自分で歩けないような人々がよく申し込むらしく、たまにそれは拷問だろうと言うような事もあるそうで。。。
ミュールも乗せる人を見た瞬間にげんなりする事でしょう(笑
トレイルでミュールに会った時は、ミュール優先なので人の方が避けます。
ちなみに、ミュールの移動速度は結構速いです。
あ、そうそう。
グランドキャニオンのここのトレイルは、基本的にミュールとの戦いです。
なんの事かは、行けば分かります。
多くは語らない方が良いでしょう。
さて、このシダーポイントで朝ご飯にする事に。
朝ホテルを出る時に、アルファ米にお湯を入れてきてるので、ここで食べます。
壮大な景色を前にすると、なんでも美味しいですね。
丁度、朝日も出てきました。
目の前にあるオニール・ビュートが赤く色を付けはじめます。
上空には雲があるので、局部的に谷を朝日が照らします。
グランドキャニオンが一番美しいと言われる時間は、実はこの朝日が当たる時間と、日の入りの時間だそうです。
太陽光が横から当たることにより陰影がはっきりして、谷の美しさを際立たせるのだとか。
たしかに、昨日見た谷よりとても綺麗な気がします。
ちょっとした展望ポイントが先にあるようで、みんな行っちゃいました。
小さく歩いているのが映ってますが、わかるかな?
私も少し前に行ってみたのですが、あんまり景色が変わらないんですよね、谷が大きすぎて(^^;
こちらの映像はPCだとフル画面で見た方が迫力あると思います。
あちらは昨日観光していたサウスリムの上部です。
スパーンと落ちていますね。
降りる事が出来るポイントと言うのも、限られているようです。
まだまだ谷底は遠いですね。
それではどんどん降りましょう。
まずは目の前のオニール・ビュートを目指しますが、あれは巻きます。
巻いている途中。
向こうにジグを切って下降するトレイルが見えますね。
あそこまでは尾根に沿って歩くようです。
みんな集合写真大好き。
尾根を歩くという事は、スポンと切れ落ちているところがあります。
切れ落ちているところはビューポイントな訳ですね。
壮大すぎて、歩いても歩いても景色が変わっていく気がしません。
でも、確実に谷底へ向かっているのは実感できます。
谷の東側の方。
あれのはるか向こうに、昨日見て来たデザートビューウォッチタワーがあるはずです。
変わった木、発見。
これは先日モニュメントバレーでウェインさんに教えてもらいました。
”ユッカ”
と言う木です。
ナバホの人達はこれの根っこを使ってシャンプーにしたりなんだりと、何でも使うそうです。
倒れたユッカ。
根っこと言っても球根みたいな・・・
そして、食べられないように下の方の葉っぱはトゲトゲで固く、刺さると相当痛いです。
もうユッカだらけ。
ちなみに、そのシャンプーは薄毛に効用があるとか・・・?
うーん、大分高度を下げてるような気がします。
天気も良くなり気持ち良い!
最高のトレイルです!
昨日、グランドキャニオンの印象が薄いなんてなんて事言いましたが・・・
いやいや、やはりグランドキャニオンはグランドキャニオンでした。
上から見るだけではなく、やはり一歩踏み込んで中から見るとまた壮大さや受け止める感覚は違います。
降りてきて良かった、ホントに良かった。
凄い景色です。
さて、少し下るとSkeleton Pointです。
スケルトンと言う名の通り…
スポーンと下がありません。
垂直何メートルあるでしょう?
もう画像では伝わらないですね。。。
後ろには高い所が怖い人がいるので、待機してもらいます。
多分こちらの方がわかりやすいですね。
ここの標高が1500mちょっとなので、ようやく半分ほど高度を下げてきました。
スケルトンポイントを後にすると・・・
ようやくここからジグを切って下降が始る所まで来ました。
そこに行くまでもまだこんな壁の際を歩いたりします。
振り返ると、先ほどまで下に見ていたオニール・ビュートは遥か上ですね。
ジグザグの道をどんどん降りていたら、レンジャーの人とすれ違いました。
遠い外国から来た子供にも優しく話をしてくれます。
「1週間谷で過ごしたから、今日は上に上がってオフですよ。」
と申されていました。
レンジャー、カッコいいですね。
地面の色がまた変わってきましたね、白い砂地になってきました。
周りの景色も、最初下に見ていたビュートやメサを見上げる形になってきてます。
凄いですね~、上から見ていた印象と違って、それぞれがとても大きい山のようにそびえ立っています。
振り返ったあの山の向こうがさっきのスケルトンポイントでしょうか?
さて、ビュートを回り込むように道を進めると、下にThe Tipoffと言う休憩所が見えてきました。
先ほどのシーダーポイントと同じような、トイレありの休憩所です。
さて、ここまでの道ですが、標高は下げているものの、道はとことん整備されていて、全然登山道っぽく無いんです。
体力もえらい有り余ってて、余裕があります。
息子が妹に「走れば?」と言われたみたいで、走ることにします。
日本だと登山道を走るだけでもギャンギャン騒ぐ人がいますけど、ここはアメリカ。
自己責任で走ります。
マナーさえ守っていれば、個人の意見を他人に強要することも無く、別に怒る人も居ません。
実際、ここに来るまでにも走って降りている人に抜かれたりもしてました。
途中立ち止まったのは
このTonto Trailの分岐があったからです。
トントトレイルは、今歩いているトレイルと交差するように歩くトレイルで、谷の中域を谷に沿ってずっと続いているトレイルです。
Tonto East とTonto Wastとあり、全部歩くとかなりの長さになりそうです。
これ、歩いてみたいですよね~。
という事で、一足先に到着です。
ここでのんびりみんなを待ちます。
このような休憩所には、緊急用の電話があります。
電話線は、少し離れたとこにパラボラアンテナがあるので、衛星電話でしょうか?
Aくん、大分疲れているようです。
力がある分、持久力は弱いのかな?
インスタで盛ってみます。
カミさん、絵になるよ(笑
The Tipoffの全天球。
カメラが増えてくると、読んで頂いてる皆さんにも雰囲気が伝わりやすくなるでしょうか?
そうそう、ここのトイレの近くで、リスを見ました。
リスは可愛いので思わずエサを与えてしまいそうですが、絶対に与えてはいけません。
人を怖がらなくなるからです。
そして、ここのリスは人なれしているらしく、徐々に近寄ってきます。
白人のおいちゃんがストックでパンパン叩いて追い払っています。
おねーさんは「ちょっと凶暴なリスだから気を付けて」と言ってましたが、いくらなんでも強烈な追い払い方・・・
とこの時は思ってました。
ですが後で調べてわかったのですが、グランドキャニオンのリスは狂犬病の病気を持っている個体もあるらしく、凶暴なリスはその危険が高いそうです。
だからおいちゃんはストックでバンバン叩いて追い払ってたのですね。
現地では知りませんでした。
さて、ここで大休止もしたので、さらに谷底へ降ります。
ここの辺りは中段のステップになるので、谷底へはもう一段下げる形になりますね。
あと500mほど下げます。
それでは行きましょう!
~後半へ続く
5時前起床。
今回、グランドキャニオンの底に行くのは、私、息子、カミさん、妹夫婦、Yちゃんの6人です。
父と母、娘は上で二日間ゆっくりしてもらいます。
ですので、私たちの部屋をチェックアウトし、娘を父母の部屋へ移動し、スーツケースを車に押し込んでと、朝からバタバタです。
全然部屋でのんびりしていない。
きっと、日が出たら窓の外にはバーンとグランドキャニオンが見える、キャニオンビューの部屋なんだろうな・・・
さて、6時前にはバス停です。
まずはビジターセンター行きのシャトルバスに乗ります。
グランドキャニオンのサウスリムは、無料の巡回バスが30分おきぐらいに回っています。
3種類のルートがありそれぞれ6時から運行しています。
6時からと言っても、どこから何時に出るとか、そういうのは決まっていないらしく、なんとなく6時ぐらいになると、どこかからスタートする・・・
と言う感じらしいです。
まずはヴィレッジルートのバスに乗り、ビジターセンターを目指します。
そしてビジターセンターでバスを乗り換え、東側を行くカイバブトレイルルートのバスに乗ります。
ヤキポイントの手前で降りると・・・
サウスカイバブ・トレイル・ヘッドの文字。
登山道・・・・
いや、下山道の始まりです。
始めの一歩です。
6:45、下山スタートしました。
サウスカイバブ・トレイル・ヘッドの標高はほぼ2200mで今日行く谷底は750m。
およそ標高差1450mですね。歩く距離は13㎞ぐらい。
今までの山行からすれば、強烈に凄い数値ではありません。
むしろ余裕なぐらいです。
ただ、本来グランドキャニオンを降りる時はONシーズンの夏がメインです。
その際は灼熱の砂漠地帯なので、気温が高く乾燥していて、汗をかいてもすぐに蒸発し気付かず、脱水症状になる人が多いとの事です。
しかも、下山すると言う事は、標高をどんどん下げていく訳です。
谷底に近づけば近づくほど気温が上がるという、今までの登山とはまったくあべこべです。
ここを降りる時は、大量の水を持って降りるようにとの事でした。
特にこちらのサウスカイバブトレイルはウォーターポイントがありません。
谷底まで水は無いです。
ただ、幸いなことに今は冬。
水分消費は少ないですね。
それでも、途中でカップラーメンを食べるつもりでいるので、沸かす用の水やら予備やらなんやら。
もしみんなが足りなかったりしたら嫌ですし、緊急用の水も欲しい。
ありえんぐらい7リッター担いで降りる事にしました。
6人パーティですし、降りるのが先ですし。
私、心配性ですし。
すんごい看板。
状況がリアル。
しばらくはジグを切り標高を下げますが、あとはまっすぐ谷底に向けてトラバース気味に道は続きます。
なんにも見えないですけど、きっと道の端は切り立っているのだと思います。
柵もなんにもありません。
30分ぐらい歩くと、ようやく明るくなってきました。
そして・・・
『Ooh Aah Point』(ウーアーポイント)に到着です。
うわー!
思わずそんな声が出てしまう事から、この名前がついたようです。
ホントに出てしまいました。
ここまで谷沿いのトラバース気味だった道が尾根に出るので、急に視界が開けるんです。
これは凄い。
ここからしばらくはこの尾根に沿って降りていくようです。
ここで二人の人が、朝日が昇るのを待っていました。
日が昇るまではもう少し時間がありそうなので、私たちはさらに降りる事にします。
雲が少し出てます。実は予報は雨。
持ってくれるかな?
後ろのとがった岩が、ウーアー・ポイントです。
雲の間に青空も見えますね。
予報が外れる方向に期待が出来そうです。
まだまだ谷底は遠く・・・
なんだろう、この壮大感。
昨日壁の上から見たときは、正直に感動が薄かったのですが・・・
谷を降り始めて中にくると、この壁の大きさから谷の深さとか、かなり受け止め方が違います。
やっぱり踏み込んで来ないとこんな感覚は得られないんですね。
グランドキャニオン、凄い!
とは言っても、まだまだ下山は始まったばかり。
まだまだ先は長いです。
スタートから1時間ほどでCedar Ridgeと言うポイントに到着しました。
ここはトイレもあり、休憩ポイントです。
ミュールの休憩場所もあります。
グランドキャニオンのトレイルは、ミュールと言う動物が歩いています。
馬の雌とロバの雄を掛け合わせたもので、ロバの優しさと馬の力強さを持っているのだとか。
谷底のファントムランチへの物資の輸送を行ったり、観光客を乗せて歩いたりと、大事なお仕事をしています。
主に、こちらのサウスカイバブトレイルは物資運搬の為の若いミュールが担当するそうです。
人を乗せて往復するのは明日登る予定のブライトエンジェルトレイル側で、慣れてきてベテランになると人を乗せて歩くのだそうです。
でも、これだけ切り立った崖の淵を歩きます。
動物ですから、稀に何かに突然反応して谷底に落ちてしまったりと、事故はあるようです。
もちろん人もミュールも助かりません。
ですので、ミュールツアーは参加する際に一筆サインが必要との事でした。
まぁ、正直自分で歩けないような人々がよく申し込むらしく、たまにそれは拷問だろうと言うような事もあるそうで。。。
ミュールも乗せる人を見た瞬間にげんなりする事でしょう(笑
トレイルでミュールに会った時は、ミュール優先なので人の方が避けます。
ちなみに、ミュールの移動速度は結構速いです。
あ、そうそう。
グランドキャニオンのここのトレイルは、基本的にミュールとの戦いです。
なんの事かは、行けば分かります。
多くは語らない方が良いでしょう。
さて、このシダーポイントで朝ご飯にする事に。
朝ホテルを出る時に、アルファ米にお湯を入れてきてるので、ここで食べます。
壮大な景色を前にすると、なんでも美味しいですね。
丁度、朝日も出てきました。
目の前にあるオニール・ビュートが赤く色を付けはじめます。
上空には雲があるので、局部的に谷を朝日が照らします。
グランドキャニオンが一番美しいと言われる時間は、実はこの朝日が当たる時間と、日の入りの時間だそうです。
太陽光が横から当たることにより陰影がはっきりして、谷の美しさを際立たせるのだとか。
たしかに、昨日見た谷よりとても綺麗な気がします。
ちょっとした展望ポイントが先にあるようで、みんな行っちゃいました。
小さく歩いているのが映ってますが、わかるかな?
私も少し前に行ってみたのですが、あんまり景色が変わらないんですよね、谷が大きすぎて(^^;
こちらの映像はPCだとフル画面で見た方が迫力あると思います。
あちらは昨日観光していたサウスリムの上部です。
スパーンと落ちていますね。
降りる事が出来るポイントと言うのも、限られているようです。
まだまだ谷底は遠いですね。
それではどんどん降りましょう。
まずは目の前のオニール・ビュートを目指しますが、あれは巻きます。
巻いている途中。
向こうにジグを切って下降するトレイルが見えますね。
あそこまでは尾根に沿って歩くようです。
みんな集合写真大好き。
尾根を歩くという事は、スポンと切れ落ちているところがあります。
切れ落ちているところはビューポイントな訳ですね。
壮大すぎて、歩いても歩いても景色が変わっていく気がしません。
でも、確実に谷底へ向かっているのは実感できます。
谷の東側の方。
あれのはるか向こうに、昨日見て来たデザートビューウォッチタワーがあるはずです。
変わった木、発見。
これは先日モニュメントバレーでウェインさんに教えてもらいました。
”ユッカ”
と言う木です。
ナバホの人達はこれの根っこを使ってシャンプーにしたりなんだりと、何でも使うそうです。
倒れたユッカ。
根っこと言っても球根みたいな・・・
そして、食べられないように下の方の葉っぱはトゲトゲで固く、刺さると相当痛いです。
もうユッカだらけ。
ちなみに、そのシャンプーは薄毛に効用があるとか・・・?
うーん、大分高度を下げてるような気がします。
天気も良くなり気持ち良い!
最高のトレイルです!
昨日、グランドキャニオンの印象が薄いなんてなんて事言いましたが・・・
いやいや、やはりグランドキャニオンはグランドキャニオンでした。
上から見るだけではなく、やはり一歩踏み込んで中から見るとまた壮大さや受け止める感覚は違います。
降りてきて良かった、ホントに良かった。
凄い景色です。
さて、少し下るとSkeleton Pointです。
スケルトンと言う名の通り…
スポーンと下がありません。
垂直何メートルあるでしょう?
もう画像では伝わらないですね。。。
後ろには高い所が怖い人がいるので、待機してもらいます。
多分こちらの方がわかりやすいですね。
ここの標高が1500mちょっとなので、ようやく半分ほど高度を下げてきました。
スケルトンポイントを後にすると・・・
ようやくここからジグを切って下降が始る所まで来ました。
そこに行くまでもまだこんな壁の際を歩いたりします。
振り返ると、先ほどまで下に見ていたオニール・ビュートは遥か上ですね。
ジグザグの道をどんどん降りていたら、レンジャーの人とすれ違いました。
遠い外国から来た子供にも優しく話をしてくれます。
「1週間谷で過ごしたから、今日は上に上がってオフですよ。」
と申されていました。
レンジャー、カッコいいですね。
地面の色がまた変わってきましたね、白い砂地になってきました。
周りの景色も、最初下に見ていたビュートやメサを見上げる形になってきてます。
凄いですね~、上から見ていた印象と違って、それぞれがとても大きい山のようにそびえ立っています。
振り返ったあの山の向こうがさっきのスケルトンポイントでしょうか?
さて、ビュートを回り込むように道を進めると、下にThe Tipoffと言う休憩所が見えてきました。
先ほどのシーダーポイントと同じような、トイレありの休憩所です。
さて、ここまでの道ですが、標高は下げているものの、道はとことん整備されていて、全然登山道っぽく無いんです。
体力もえらい有り余ってて、余裕があります。
息子が妹に「走れば?」と言われたみたいで、走ることにします。
日本だと登山道を走るだけでもギャンギャン騒ぐ人がいますけど、ここはアメリカ。
自己責任で走ります。
マナーさえ守っていれば、個人の意見を他人に強要することも無く、別に怒る人も居ません。
実際、ここに来るまでにも走って降りている人に抜かれたりもしてました。
途中立ち止まったのは
このTonto Trailの分岐があったからです。
トントトレイルは、今歩いているトレイルと交差するように歩くトレイルで、谷の中域を谷に沿ってずっと続いているトレイルです。
Tonto East とTonto Wastとあり、全部歩くとかなりの長さになりそうです。
これ、歩いてみたいですよね~。
という事で、一足先に到着です。
ここでのんびりみんなを待ちます。
このような休憩所には、緊急用の電話があります。
電話線は、少し離れたとこにパラボラアンテナがあるので、衛星電話でしょうか?
Aくん、大分疲れているようです。
力がある分、持久力は弱いのかな?
インスタで盛ってみます。
カミさん、絵になるよ(笑
Grand Canyon #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
The Tipoffの全天球。
カメラが増えてくると、読んで頂いてる皆さんにも雰囲気が伝わりやすくなるでしょうか?
そうそう、ここのトイレの近くで、リスを見ました。
リスは可愛いので思わずエサを与えてしまいそうですが、絶対に与えてはいけません。
人を怖がらなくなるからです。
そして、ここのリスは人なれしているらしく、徐々に近寄ってきます。
白人のおいちゃんがストックでパンパン叩いて追い払っています。
おねーさんは「ちょっと凶暴なリスだから気を付けて」と言ってましたが、いくらなんでも強烈な追い払い方・・・
とこの時は思ってました。
ですが後で調べてわかったのですが、グランドキャニオンのリスは狂犬病の病気を持っている個体もあるらしく、凶暴なリスはその危険が高いそうです。
だからおいちゃんはストックでバンバン叩いて追い払ってたのですね。
現地では知りませんでした。
さて、ここで大休止もしたので、さらに谷底へ降ります。
ここの辺りは中段のステップになるので、谷底へはもう一段下げる形になりますね。
あと500mほど下げます。
それでは行きましょう!
~後半へ続く
2018年01月31日
Grand Circleの旅 Day7 ホースシューベンド グランドキャニオンへ
肉・・・
ちがう
おはようございます。
相変わらず、時差ボケのまま早起きです。
庭に出てみると、雲に映る綺麗な朝焼けの色。
いいレア加減な色だなと思ったり、すでに頭から肉の記憶が剥がれない。
そして、朝食は昨日食べきれなかった肉。
もうページの街の思い出はウォルマートと肉。
アンテロープキャニオン、どこ行っちゃった?
なんて事は冗談にしても、相当肉にはやられました。
次元を超えた大きさって、恐怖なんですね。
それはそれで良い思い出です。
さて、お出かけですよ。
車もデカいが家もデカい。
大きいですね、アメリカ。
肉もデカい。
さて、89号を南下しますが、今日の最初の観光ポイントは街から数キロの位置。
ホースシューベンドです。
さて、車を降りて歩きます。
30分ほど歩くようです。
真夏だと炎天下になるので、水を持って行った方が良いでしょうね。
なんだか遠くに見える岩の壁が凄いです。
綺麗ですね~。
少しずつ近づくとわかります。
あの辺だけポコっと地面が無くなっていますね。
そして・・・
ドーン
いや凄いです。
カメラのファインダーに収まり切れません。
かと言って、引いて撮るとそこまで映らないし・・・
そうだ、そんな時のGopro
広角で撮るとこんな感じです。
ホースシューベンドとはよく言ったものですね、まさに「馬の蹄鉄」です。
馬肉って、おろしニンニク醤油で食べると美味しいですよね。
いや、肉はもういいや。
いやしかしホントに足元からすぐに落ち込むこの谷、凄いです。
高さはゆうに300mを越えるそうで、この谷は東京タワーがスッポリ入ってしまう深さです。
下の方に見える植木のような小さな緑色の木々は、一つ一つが見上げるほどに大きな木らしいです。
いや、凄い。
川の流れ一つが、こんなに大きな渓谷を作るのですね。
と言うか、この川はコロラド川です。
この後、この川はグランドキャニオンを形成します。
今ここはグランドキャニオンの上流に位置しています。
コドラド川、凄い。
ホントに、普通のカメラで撮ると全景が入りきりません。
そして何よりこの場所が凄いのは、これだけスッポリ切れ落ちているのに、柵もなんにも無いという事です。
ギリギリまで近づいてみるのもなんにせよ、自己責任でどうぞって事らしいです。
ですので、やっぱり落ちる人は居るらしいです。
流石に事故が多すぎるのか、指定公園にして柵を立てるらしく、工事が始まっていました。
安全にのぞき込むには、この方法がベストです。
やはり、数日前に行ったグースネックと比べてしまいますが、横方向に壮大なのはグースネックですね。
でも、深さがあったり、色があるのはこちらのホースシューベントだと思います。
どちらも甲乙つけがたいですね。
いや、甲乙つける必要もないし、そもそも自分にそんな資格は無いです。
さぁ、じっくり堪能したので、車に戻ります。
しかし、ここは大陸系アジア人がとても多かったです。
駐車場に戻るとバス バス バスでした。
そんななか、日本から来ている方も。。。
ツアーでどこかからか回って来たらしく、「日本人を初めて会ったー」との事でした。
まぁ、それは日本人を初めて見たというよりはそれ以上に大陸の人が沢山居すぎたのでしょうね。
駐車場で、我々のレンタカーと同じ、フォードのトランジットに乗って行かれました。
ただ、向こうはツアー会社の名前が書いてありますが、こちらはレンタカーなので真っ白。
向こうの運転手さんが、「どこのツアー会社よ?」ってな顔でこっちをじっくり見ていきます。
まぁ、普通はこんなデカいレンタカー借りないですもんね。
さて、それでは移動します。
今日はグランドキャニオンまで行きます。
とりあえずは110マイルほど走ります。
道中、一度止まって写真を撮ったものの、私は後ろの席で寝てしまいました。
気が付けば既にグランドキャニオンの入り口でした。
『Desert View Watchtower』(デザートビューウォッチタワー)と言う、グランドキャニオンのサウスリムの東端でした。
グランドキャニオンは、北壁と南壁がありますが、それぞれノースリム、サウスリムと呼びます。
まずは、サウスリムの上流側という事になりますね。
ラスベガスからのツアーですと、こっち側は奥地になるので、日程に余裕のある人しか来れない場所との事でした。
確かに、ここではアジア人は誰も見なかったですね。
そして・・・
グランドキャニオン、どーん。
・・・
凄いですねー。
広いなー。
うん、とりあえず集合写真。
・・・
あれ?なんだろう、この感動の薄さ。
ずっと来たかった場所なのに。。。
うん、とりあえずあのタワーに入ってみましょう。
展望台になっていたり、中にはお土産屋さんがあったりします。
こちらがタワーの吹き抜け部分。
このタワーはこのあたりの先住民族、ホピ族のデザインを取り入れた観光タワーだそうで、1930年代に建てられたとか。
うんうん、Aくん。
後ろのホピの絵をマネするのは良いけど、仲間だと思われないようにそっと離れておくよ。
息子よ、君もか
タワーの展望台に出てみます。
うん、やっぱり凄いね~。
広い、広すぎてピンと来ない。
はるか南にとある山が見えます。
あれは、サンフランシスコピーク。
旅の初日にフラッグスタッフから北に見えた山ですね。
それが南に見えるって事は、フラッグスタッフはそんなに遠くないんですね。
グルーっと回って来て、ようやくスタート地点近くに戻って来たようです。
さてこの後、ここでお昼ご飯を食べて、それからさらに移動です。
サウスリムのGrand Canyon Village(グランド・キャニオン・ヴィレッジ)まで来ました。
まず、車の中で妹氏ご立腹。
「ちょっと、初めてグランドキャニオンに来たのに、リアクション薄くない?」
だそうで、、、
だって。。。
もうこういう広大な景色、見すぎてきてしまって・・・
正直、感動が薄かったです。
あー、グランドキャニオンだねー。
って感じで。。。
すまぬ、目が肥えてしまった。
グランドキャニオンでまず最初にすることは、Yちゃんと合流です。
覚えてますか?初日のラスベガスで空港に迎えに来てくれていたYちゃん。
アムトラックの大陸横断鉄道で、はるばるロスからやって参りました。
これから行動を共にすることになります。
旅の仲間、ウェルカムです。
そして、バックカントリー・インフォメーションセンターで谷へ行く道の確認。
積雪が無いかとか、注意ポイントは無いかとか、レンジャーからの最新情報を仕入れます。
聞くところによると、水不足が続いていて、ポイントによっては水が出ない所があるでしょう。
との事でした。
まぁ、夏場なら死活問題ですけど、冬ですから大丈夫です。
そして、情報を仕入れたあとはリム歩き。
サウスリムに沿って、観光ポイントを歩きます。
明日、目の前に見えている尾根沿いに、谷へ降ります。
うん、凄いねー。
そうです、壮大すぎてホントにピンと来ないのです。
期待しすぎてハードルを上げすぎたのでしょうか・・・?
この日宿泊のサンダーバードロッジ。
キャニオンデシェイで泊ったホテルもサンダーバードロッジと言う名前でしたね。
ここはホントはリムに面したホテルなので、窓からドーンとグランドキャニオンが見えるはずなんですけど・・・
チェックインは日の入りを過ぎました。
窓の外はうっすら明るいですが、谷底は暗くて見えないです。
明日のチェックアウトも暗いうち。
リムに面したホテルの恩恵が全く無かったりしました(笑
そして夕ご飯はレストランでパスタにしました。
ちゃんとしたレストランなのですが、ナイフとフォークはプラスチック製ですし、皿は紙皿。
決して安いレストランでは無いのです。
先ほど言いました水不足の影響で、皿洗いの水まで回せないようです。
ですので、使い捨てが出来るものを使用しているようでした。
そして、パスタを頼んだら向こうで妹が笑っています。
「どう?ソフト麺」
うほー、アルデンテとか全く無視した、超茹ですぎパスタ。
めっちゃソフト麺。
アメリカでパスタを頼んではイケないと言うのは、この事か。
でも残念なことに嫌いじゃない。
美味しく戴きましたよ~。
と言う事で、この日の行程はおしまいなのですが、これから部屋で荷物の大整理。
明日はとうとうこの旅のメインイベント。(私と息子にとって)
グランドキャニオンを『下山』します。
その為のザックのパッキングやなんだと準備をしてからの就寝でした。
朝が早いので、だいぶ急ぎましたが・・・
うん、イケる。
夢にまで見たグランドキャニオンの下山。
この日の為に、グランドサークルを走り続けてきました。
体にはかなり疲労が蓄積されてますが、大丈夫。
ちょっとドキドキして寝つきが悪かったですが、寝てからはぐっすりでした。
お休みなさい!
8日目へ続く
ちがう
おはようございます。
相変わらず、時差ボケのまま早起きです。
庭に出てみると、雲に映る綺麗な朝焼けの色。
いいレア加減な色だなと思ったり、すでに頭から肉の記憶が剥がれない。
そして、朝食は昨日食べきれなかった肉。
もうページの街の思い出はウォルマートと肉。
アンテロープキャニオン、どこ行っちゃった?
なんて事は冗談にしても、相当肉にはやられました。
次元を超えた大きさって、恐怖なんですね。
それはそれで良い思い出です。
さて、お出かけですよ。
車もデカいが家もデカい。
大きいですね、アメリカ。
肉もデカい。
さて、89号を南下しますが、今日の最初の観光ポイントは街から数キロの位置。
ホースシューベンドです。
さて、車を降りて歩きます。
30分ほど歩くようです。
真夏だと炎天下になるので、水を持って行った方が良いでしょうね。
なんだか遠くに見える岩の壁が凄いです。
綺麗ですね~。
少しずつ近づくとわかります。
あの辺だけポコっと地面が無くなっていますね。
そして・・・
ドーン
いや凄いです。
カメラのファインダーに収まり切れません。
かと言って、引いて撮るとそこまで映らないし・・・
そうだ、そんな時のGopro
広角で撮るとこんな感じです。
ホースシューベンドとはよく言ったものですね、まさに「馬の蹄鉄」です。
馬肉って、おろしニンニク醤油で食べると美味しいですよね。
いや、肉はもういいや。
いやしかしホントに足元からすぐに落ち込むこの谷、凄いです。
高さはゆうに300mを越えるそうで、この谷は東京タワーがスッポリ入ってしまう深さです。
下の方に見える植木のような小さな緑色の木々は、一つ一つが見上げるほどに大きな木らしいです。
いや、凄い。
川の流れ一つが、こんなに大きな渓谷を作るのですね。
と言うか、この川はコロラド川です。
この後、この川はグランドキャニオンを形成します。
今ここはグランドキャニオンの上流に位置しています。
コドラド川、凄い。
ホントに、普通のカメラで撮ると全景が入りきりません。
そして何よりこの場所が凄いのは、これだけスッポリ切れ落ちているのに、柵もなんにも無いという事です。
ギリギリまで近づいてみるのもなんにせよ、自己責任でどうぞって事らしいです。
ですので、やっぱり落ちる人は居るらしいです。
流石に事故が多すぎるのか、指定公園にして柵を立てるらしく、工事が始まっていました。
安全にのぞき込むには、この方法がベストです。
やはり、数日前に行ったグースネックと比べてしまいますが、横方向に壮大なのはグースネックですね。
でも、深さがあったり、色があるのはこちらのホースシューベントだと思います。
どちらも甲乙つけがたいですね。
いや、甲乙つける必要もないし、そもそも自分にそんな資格は無いです。
さぁ、じっくり堪能したので、車に戻ります。
しかし、ここは大陸系アジア人がとても多かったです。
駐車場に戻るとバス バス バスでした。
そんななか、日本から来ている方も。。。
ツアーでどこかからか回って来たらしく、「日本人を初めて会ったー」との事でした。
まぁ、それは日本人を初めて見たというよりはそれ以上に大陸の人が沢山居すぎたのでしょうね。
駐車場で、我々のレンタカーと同じ、フォードのトランジットに乗って行かれました。
ただ、向こうはツアー会社の名前が書いてありますが、こちらはレンタカーなので真っ白。
向こうの運転手さんが、「どこのツアー会社よ?」ってな顔でこっちをじっくり見ていきます。
まぁ、普通はこんなデカいレンタカー借りないですもんね。
さて、それでは移動します。
今日はグランドキャニオンまで行きます。
とりあえずは110マイルほど走ります。
道中、一度止まって写真を撮ったものの、私は後ろの席で寝てしまいました。
気が付けば既にグランドキャニオンの入り口でした。
『Desert View Watchtower』(デザートビューウォッチタワー)と言う、グランドキャニオンのサウスリムの東端でした。
グランドキャニオンは、北壁と南壁がありますが、それぞれノースリム、サウスリムと呼びます。
まずは、サウスリムの上流側という事になりますね。
ラスベガスからのツアーですと、こっち側は奥地になるので、日程に余裕のある人しか来れない場所との事でした。
確かに、ここではアジア人は誰も見なかったですね。
そして・・・
グランドキャニオン、どーん。
・・・
凄いですねー。
広いなー。
うん、とりあえず集合写真。
・・・
あれ?なんだろう、この感動の薄さ。
ずっと来たかった場所なのに。。。
うん、とりあえずあのタワーに入ってみましょう。
展望台になっていたり、中にはお土産屋さんがあったりします。
こちらがタワーの吹き抜け部分。
このタワーはこのあたりの先住民族、ホピ族のデザインを取り入れた観光タワーだそうで、1930年代に建てられたとか。
うんうん、Aくん。
後ろのホピの絵をマネするのは良いけど、仲間だと思われないようにそっと離れておくよ。
息子よ、君もか
タワーの展望台に出てみます。
うん、やっぱり凄いね~。
広い、広すぎてピンと来ない。
はるか南にとある山が見えます。
あれは、サンフランシスコピーク。
旅の初日にフラッグスタッフから北に見えた山ですね。
それが南に見えるって事は、フラッグスタッフはそんなに遠くないんですね。
グルーっと回って来て、ようやくスタート地点近くに戻って来たようです。
さてこの後、ここでお昼ご飯を食べて、それからさらに移動です。
サウスリムのGrand Canyon Village(グランド・キャニオン・ヴィレッジ)まで来ました。
まず、車の中で妹氏ご立腹。
「ちょっと、初めてグランドキャニオンに来たのに、リアクション薄くない?」
だそうで、、、
だって。。。
もうこういう広大な景色、見すぎてきてしまって・・・
正直、感動が薄かったです。
あー、グランドキャニオンだねー。
って感じで。。。
すまぬ、目が肥えてしまった。
グランドキャニオンでまず最初にすることは、Yちゃんと合流です。
覚えてますか?初日のラスベガスで空港に迎えに来てくれていたYちゃん。
アムトラックの大陸横断鉄道で、はるばるロスからやって参りました。
これから行動を共にすることになります。
旅の仲間、ウェルカムです。
そして、バックカントリー・インフォメーションセンターで谷へ行く道の確認。
積雪が無いかとか、注意ポイントは無いかとか、レンジャーからの最新情報を仕入れます。
聞くところによると、水不足が続いていて、ポイントによっては水が出ない所があるでしょう。
との事でした。
まぁ、夏場なら死活問題ですけど、冬ですから大丈夫です。
そして、情報を仕入れたあとはリム歩き。
サウスリムに沿って、観光ポイントを歩きます。
明日、目の前に見えている尾根沿いに、谷へ降ります。
うん、凄いねー。
そうです、壮大すぎてホントにピンと来ないのです。
期待しすぎてハードルを上げすぎたのでしょうか・・・?
この日宿泊のサンダーバードロッジ。
キャニオンデシェイで泊ったホテルもサンダーバードロッジと言う名前でしたね。
ここはホントはリムに面したホテルなので、窓からドーンとグランドキャニオンが見えるはずなんですけど・・・
チェックインは日の入りを過ぎました。
窓の外はうっすら明るいですが、谷底は暗くて見えないです。
明日のチェックアウトも暗いうち。
リムに面したホテルの恩恵が全く無かったりしました(笑
そして夕ご飯はレストランでパスタにしました。
ちゃんとしたレストランなのですが、ナイフとフォークはプラスチック製ですし、皿は紙皿。
決して安いレストランでは無いのです。
先ほど言いました水不足の影響で、皿洗いの水まで回せないようです。
ですので、使い捨てが出来るものを使用しているようでした。
そして、パスタを頼んだら向こうで妹が笑っています。
「どう?ソフト麺」
うほー、アルデンテとか全く無視した、超茹ですぎパスタ。
めっちゃソフト麺。
アメリカでパスタを頼んではイケないと言うのは、この事か。
でも残念なことに嫌いじゃない。
美味しく戴きましたよ~。
と言う事で、この日の行程はおしまいなのですが、これから部屋で荷物の大整理。
明日はとうとうこの旅のメインイベント。(私と息子にとって)
グランドキャニオンを『下山』します。
その為のザックのパッキングやなんだと準備をしてからの就寝でした。
朝が早いので、だいぶ急ぎましたが・・・
うん、イケる。
夢にまで見たグランドキャニオンの下山。
この日の為に、グランドサークルを走り続けてきました。
体にはかなり疲労が蓄積されてますが、大丈夫。
ちょっとドキドキして寝つきが悪かったですが、寝てからはぐっすりでした。
お休みなさい!
8日目へ続く
2018年01月30日
Grand Circleの旅 Day6 アンテロープ・キャニオンへ
結局小刻みには起きて、日の出前から写真を撮ったりなんだりと、なんだかんだで早起きしてしまいました。
まだ時差に体が追従していない感じです。
さて、今日はまずモニュメント・バレーの日の出を見に行きます。
ホーガンの入り口にあった看板。
もともとナバホの言葉には文字が無いので、英語の当て字をしてますが、それでも日本人には難しい発音です。
「ヤ ッテー」は「こんにちは」ですね。
その後の言葉は忘れてしまいました。
家にようこそ・・・ だったような気もします。
適当なので信じないで下さい。
ウェインさんが迎えに来たので、寝床を片付けて出発の準備をします。
もうホーガンには戻ってきません。
多分、もう体験できないであろう夜でした。
朝焼けです。
ここから車でチョコチョコと写真を撮りながら、ジョン・フォードポイントの少し向こうまで移動します。
写真を撮るポイントで、ホテルを出発して別の車でやって来た父と母とも合流。
だんだん明るくなってきました。
ふと、ウェインさんが車を止めて写真を撮ってます。
なんと。
あまり綺麗では無いですが、奇跡の一枚が撮れました。
逆さビュート、逆さメサ。
まず、モニュメントバレーでは雨が降らない。
川も池もない。
砂漠に降る雨はすぐに蒸発する。
ですので、水溜まりも出来ない。
しかし今は冬で、しかも夜の間に降った雨のおかげで、道路に静かな水溜りが出来てました。
逆さに映るビュートやメサの写真なんて、撮れる条件が整う事は滅多に無いでしょう。
ガイドのウェインさんも、とても珍しいと言っていました。
さて、道を曲がります。
「private road」
の看板。
一般の人は立ち入れません。
入り込んで少し走ったら、ウェインさんが車を止めました。
ここがビューポイントとの事です。
後ろのMitchell Mesaには既に朝日が当たっています。
なんて素敵な朝日だろう。
何もない、赤い岩と荒野の真ん中で迎える日の出。
山で見るそれとはまた違う。
今回の旅、ホントに圧倒されっぱなし。。。
モニュメントバレーの赤い壁を、朝日がさらに赤く染め上げます。
ゆっくりと朝日を眺めた後は、昨日のウェルカムセンターまで移動し、朝食となります。
あぁ、久しぶりのあっさりした朝食。
嬉しい・・・
と思ったら、パンのようなケーキのようなクッキーのような…
激甘
濃い~。
もう、ブラックのコーヒーと共に一気に食します。
でも、フルーツは甘くて美味しかった!
こちらがモニュメントバレーの地図だそうですが、ウェインさん曰く、「ちょっと違う」だそうです。
確かに良く見るとポイントの名前が違うところがチラホラ。
ココでウェインさんに聞いた話。
もともとこの辺りはモニュメント・バレーとは言わずに、ナバホの地名があったそうです。
しかし、西欧人達が開拓にやってきて、ここを「モニュメント・バレー」と名付けたそうです。
色々な時代背景があり、元の名前は封印されてきましたが、ナバホネイションによるナバホの伝統を残す為に、その名前が復活し、ここにある小学校の名前はナバホの地名がつけられる事になったそうです。
『Tse'bii'nidzisgai』
日本語で発音するのはとても難しいです。
「セ ビ ンデスケ」と言ったら妹に笑われましたが、そんな感じです。
でも言葉の意味を聞いてとても感動しました。
『月と太陽が岩に反射する場所』
なるほど、表現力の勝利と言うか、モニュメント・バレーと言う名前よりしっくりきます。
ビューホテルから眺めただけですと、モニュメント・バレーで良いと思いますが、今回のように谷の奥まで入り、色々な造形を見てるとTse'bii'nidzisgaiという名前の素晴らしさが、よくわかります。
さぁ、そんなウェインさんともお別れの時間です。
ビューホテルまで戻りまして、ウェインさんは次のお仕事に向かわれました。
ホテルで父と母の部屋のチェックアウトを済ませました。
ちょっと部屋を覗かせてもらいましたが、これまた絶景。
部屋の窓から見える景色は一枚の絵葉書のようです。
目の前のビュートがダーンと見える。
これは、予約が取れない訳ですね。。。
さて、ホテルのお土産屋さんに寄ります。
ドリームキャッチャーなんかも並んでいましたが、正直綺麗に作られすぎています。
ホーガンに売ってたハンドメイドな感じのやつ、買っておけば良かったな・・・
値段もそんなに変わらなかったです。
と言うわけで、ここでは違う系統のお土産をゲットしました。
お土産屋さんの窓から見える景色がもう壮大。
開拓時代の絵画
よくこんな何もない時代に、幌馬車に家族を乗せて西へ西へと目指したものですね。
水があるかもわからない、食料があるかもわからない、夜は自然の動物達に怯え、昼は灼熱の大地である砂漠を乗り越える。
ナバホの精神も素晴らしいですが、入植者のパイオニア精神もまた素晴らしいです。
それでは、出発します。
さようなら、モニュメント・バレー
いや、Tse'bii'nidzisgai
またいつか。
モニュメント・バレーを出て少し走ると、何もない荒野に飛び出た形の山。
後で知りましたが、
『El Capitan』(エル キャピタン)と言う山です。
エルキャピタンと言えば、ヨセミテにある1000m近い一枚岩の絶壁で有名ですが、ここにもそんな名前の場所があるのですね。
スペイン語で「キャプテン 族長」と言う意味だそうです。
なるほど、酋長の飾り帽子っぽいですね。
この日は朝から運転。
息子は助手席。
私が被っているのは、先ほど買ったお土産です。
気に入ってます。うん、イケてる。
とは言うものの、やはり何もない荒野を延々と走ると、だんだん眠たくなります。
いくら何もない所好きの私でも、流石に眠くなる。
今回の旅で見た『何もない景色選手権』をやっても、間違いなくどこも優勝。
好きですよ、ハイ。
1時間ぐらい走っても、変わらぬ景色です。
運転を交代して、後ろの席で寝る事にしました。
ふと目が覚めると、なんだか大きな煙。
163号、160号、98号とモニュメントバレーから120マイル(200㎞)ほど走って来てます。
ページの街にある発電所だそうです。
この発電所、石炭火力を使った発電所だそうですが、煙を常に上げていて、かなり不評のようです。
だってこの煙、私が運転を変わる前なので子の街から100㎞手前から見えましたもん。
一枚上の写真、解像度が悪いのであれですけど、地平線、右側奥の方に白いモヤっとしたボールみたいに映ってるのがそれです。
そう、自然の景観を壊すとかで批判が集まっているそうです。
さて、ページの街についたらお昼御飯です。
『TACO BELL』と言う、メキシカンファーストフード店です。
タコスとか頂きます。
これまた美味しかったです。
私たちは一人一つのタコスでおなか一杯ですが、現地の方々は「コンボ」で一人3つぐらいペロリと平らげてしまします。
凄いなー。
注文する時も、店員さんが「それだけ?」みたいな顔をします。
さて、午後からはこの街で観光です。
ここの観光ポイント、息子はこの旅で一番楽しみにしていたそうです。
町中から、あのジープに乗せられて移動します。
雨が降ったら川になるっぽい砂地の谷を走り・・・
その一番奥にある場所。
着きました、アンテロープ・キャニオン。
自然の造形を守るために、1日に入れる人数が制限されていて、ツアーの予約もなかなか取れない所です。
と言っても、結構な人が入っていますが・・・
そうそう、このツアーに来てからようやくアジアの大陸系の人々を見るようになってきました。
旅の前半はアジア人には全く会う事はなかったんですけどね。
先日のモニュメントバレーの、ジョンフォードポイントで日本人を見たぐらいでした。
妹曰く、まだ中国の人は「ツアー」で行ける観光しかしないとの事でした。
有名どころにバスでゾロゾロやって来る。昔の日本人もそうでしたね。
でもやがて、踏み込んだ「旅」をする人も出てくるでしょう。
さて、それでは行きましょう。
砂地の川が一気に細くなり、鉄砲水が砂岩を削りこのような地形が出来たそうです。
幅数メートル、深さは十数メートル。
上部から差し込む光がなんとも幻想的です。
そうそうこう言うのテレビで見たやつ。
あまりに綺麗すぎて言葉が出ません。
一応、ホントに来た証拠として記念写真。
ハートの形に見えます。
今まで何人のインスタを飾って来た事でしょうか。
光の当たり方が、ちょうど天使の羽に見えるらしいです。
でも、そんな羽なんか無くても娘は私の天使です。
ここの写真が、ナショナル・ジオグラフィックの表紙を飾ったとか。
と言う事で、谷間を抜けてきました。
ここから押し寄せる水が一気に流れこみ、極細渓谷を作るのですね。
抜けてきましたけど、これからジープに戻るので、また来た谷を戻って行きます。
こりゃ、確かに入場制限しないと絶対にすれ違えないです。
娘、Aくんに抱っこされてご満悦のようです。
自然光だけなのに、この幻想的な雰囲気。
はぁ~・・・
溜息しか出ない綺麗な砂岩の造形・・・
良かった…
アンテロープキャニオン、実はアッパーとロワーの二か所あります。
今回訪れたのはアッパーですね。
ロワーはもう少し冒険的な感じらしいです。
かなり惹かれますが、また次の機会に。
このアンテロープキャニオン、発見されたのは最近という事になってますが、実際にはかなり昔からナバホの子供達の遊び場だったらしく
『Tse bighanilini』と言う名前があるそうです。意味は「水が岩を流れる場所」だそうです。
ナバホの地名は「~の場所」と言うネーミングが多いですね。
という事で、記念写真。
だんだん集合写真慣れしてきました。
ここが谷の入り口です。
モンスーンの時期に、鉄砲水がここから一気に噴き出すそうです。
ちなみに、観光客が来ている時に鉄砲水が流れ込み、大勢の人が亡くなる事故がかつてあったそうです。
今の時期は大丈夫ですけど。
さて、それではジープで帰ります。
雨が降ったら川になるこの砂地の谷、「ワジ」って言いましたっけ?
町中に戻ってもジープの後ろ。
「落ちるな危険」ですね。
日本だと今の法律では許されない乗り方です。
さて、今日の観光はこれでおしまいです。
今日はページの街に泊まりますが、ホテルではありません。
一般的なアメリカの家を体験しようという事で、一軒家を借りました。
まぁ、今日本で言うなれば「民泊」でしょうか。
普通の住宅地の一角、普通の家。
おぉ!リビング広い!
台処もカウンターキッチンになってて、なんともシャレオツな。
娘、あまりの広さに嬉しくなって走り回ってます。
娘がお父さん!と近づいて走ってきました。
『リモコンてんこ盛り!』
誰が回文を言えとw
なんにせよ、ご機嫌です。
これが一般的な家庭の広さだとは・・・
確かに、昔妹が高校生の時に留学していたオレゴンの家にも遊びに行ったことがありますが、広かったな・・・
庭にはBBQグリル付きのガーデン。
火もおこせます。
外でBBQしようかと思いましたが、寒いのでやっぱり中で。
という事で、夕ご飯の買い出し。
みんな大好きウォルマート。
今宵はAくんプレゼンツ
アメリカ肉の饗宴だそうです。
家に帰ったら外で火遊び。
焚火します。
って言うか、誰だ、こんなに薪入れたの。
乾燥大地なので飛び火に気を使います。
火事にでもなったらえらいこっちゃ。
Aくん、張り切って次々に肉を焼いていきます。
『今、お義兄さんの焼いてますから!』
ん?
今、言葉を聞き違えてしまいましたね。
いやいや、冗談でも無いわー。
・・・
この日の記憶はこれ以上ありませんでした。
アンテロープキャニオンの記憶が肉に上書きされていく・・・
7日目へ続く
まだ時差に体が追従していない感じです。
さて、今日はまずモニュメント・バレーの日の出を見に行きます。
ホーガンの入り口にあった看板。
もともとナバホの言葉には文字が無いので、英語の当て字をしてますが、それでも日本人には難しい発音です。
「ヤ ッテー」は「こんにちは」ですね。
その後の言葉は忘れてしまいました。
家にようこそ・・・ だったような気もします。
適当なので信じないで下さい。
ウェインさんが迎えに来たので、寝床を片付けて出発の準備をします。
もうホーガンには戻ってきません。
多分、もう体験できないであろう夜でした。
朝焼けです。
ここから車でチョコチョコと写真を撮りながら、ジョン・フォードポイントの少し向こうまで移動します。
写真を撮るポイントで、ホテルを出発して別の車でやって来た父と母とも合流。
だんだん明るくなってきました。
ふと、ウェインさんが車を止めて写真を撮ってます。
なんと。
あまり綺麗では無いですが、奇跡の一枚が撮れました。
逆さビュート、逆さメサ。
まず、モニュメントバレーでは雨が降らない。
川も池もない。
砂漠に降る雨はすぐに蒸発する。
ですので、水溜まりも出来ない。
しかし今は冬で、しかも夜の間に降った雨のおかげで、道路に静かな水溜りが出来てました。
逆さに映るビュートやメサの写真なんて、撮れる条件が整う事は滅多に無いでしょう。
ガイドのウェインさんも、とても珍しいと言っていました。
さて、道を曲がります。
「private road」
の看板。
一般の人は立ち入れません。
入り込んで少し走ったら、ウェインさんが車を止めました。
ここがビューポイントとの事です。
後ろのMitchell Mesaには既に朝日が当たっています。
なんて素敵な朝日だろう。
Monument Valley - Spherical Image - RICOH THETA
何もない、赤い岩と荒野の真ん中で迎える日の出。
山で見るそれとはまた違う。
今回の旅、ホントに圧倒されっぱなし。。。
モニュメントバレーの赤い壁を、朝日がさらに赤く染め上げます。
ゆっくりと朝日を眺めた後は、昨日のウェルカムセンターまで移動し、朝食となります。
あぁ、久しぶりのあっさりした朝食。
嬉しい・・・
と思ったら、パンのようなケーキのようなクッキーのような…
激甘
濃い~。
もう、ブラックのコーヒーと共に一気に食します。
でも、フルーツは甘くて美味しかった!
こちらがモニュメントバレーの地図だそうですが、ウェインさん曰く、「ちょっと違う」だそうです。
確かに良く見るとポイントの名前が違うところがチラホラ。
ココでウェインさんに聞いた話。
もともとこの辺りはモニュメント・バレーとは言わずに、ナバホの地名があったそうです。
しかし、西欧人達が開拓にやってきて、ここを「モニュメント・バレー」と名付けたそうです。
色々な時代背景があり、元の名前は封印されてきましたが、ナバホネイションによるナバホの伝統を残す為に、その名前が復活し、ここにある小学校の名前はナバホの地名がつけられる事になったそうです。
『Tse'bii'nidzisgai』
日本語で発音するのはとても難しいです。
「セ ビ ンデスケ」と言ったら妹に笑われましたが、そんな感じです。
でも言葉の意味を聞いてとても感動しました。
『月と太陽が岩に反射する場所』
なるほど、表現力の勝利と言うか、モニュメント・バレーと言う名前よりしっくりきます。
ビューホテルから眺めただけですと、モニュメント・バレーで良いと思いますが、今回のように谷の奥まで入り、色々な造形を見てるとTse'bii'nidzisgaiという名前の素晴らしさが、よくわかります。
さぁ、そんなウェインさんともお別れの時間です。
ビューホテルまで戻りまして、ウェインさんは次のお仕事に向かわれました。
ホテルで父と母の部屋のチェックアウトを済ませました。
ちょっと部屋を覗かせてもらいましたが、これまた絶景。
部屋の窓から見える景色は一枚の絵葉書のようです。
目の前のビュートがダーンと見える。
これは、予約が取れない訳ですね。。。
さて、ホテルのお土産屋さんに寄ります。
ドリームキャッチャーなんかも並んでいましたが、正直綺麗に作られすぎています。
ホーガンに売ってたハンドメイドな感じのやつ、買っておけば良かったな・・・
値段もそんなに変わらなかったです。
と言うわけで、ここでは違う系統のお土産をゲットしました。
お土産屋さんの窓から見える景色がもう壮大。
開拓時代の絵画
よくこんな何もない時代に、幌馬車に家族を乗せて西へ西へと目指したものですね。
水があるかもわからない、食料があるかもわからない、夜は自然の動物達に怯え、昼は灼熱の大地である砂漠を乗り越える。
ナバホの精神も素晴らしいですが、入植者のパイオニア精神もまた素晴らしいです。
それでは、出発します。
さようなら、モニュメント・バレー
いや、Tse'bii'nidzisgai
またいつか。
モニュメント・バレーを出て少し走ると、何もない荒野に飛び出た形の山。
後で知りましたが、
『El Capitan』(エル キャピタン)と言う山です。
エルキャピタンと言えば、ヨセミテにある1000m近い一枚岩の絶壁で有名ですが、ここにもそんな名前の場所があるのですね。
スペイン語で「キャプテン 族長」と言う意味だそうです。
なるほど、酋長の飾り帽子っぽいですね。
この日は朝から運転。
息子は助手席。
私が被っているのは、先ほど買ったお土産です。
気に入ってます。うん、イケてる。
とは言うものの、やはり何もない荒野を延々と走ると、だんだん眠たくなります。
いくら何もない所好きの私でも、流石に眠くなる。
今回の旅で見た『何もない景色選手権』をやっても、間違いなくどこも優勝。
好きですよ、ハイ。
1時間ぐらい走っても、変わらぬ景色です。
運転を交代して、後ろの席で寝る事にしました。
ふと目が覚めると、なんだか大きな煙。
163号、160号、98号とモニュメントバレーから120マイル(200㎞)ほど走って来てます。
ページの街にある発電所だそうです。
この発電所、石炭火力を使った発電所だそうですが、煙を常に上げていて、かなり不評のようです。
だってこの煙、私が運転を変わる前なので子の街から100㎞手前から見えましたもん。
一枚上の写真、解像度が悪いのであれですけど、地平線、右側奥の方に白いモヤっとしたボールみたいに映ってるのがそれです。
そう、自然の景観を壊すとかで批判が集まっているそうです。
さて、ページの街についたらお昼御飯です。
『TACO BELL』と言う、メキシカンファーストフード店です。
タコスとか頂きます。
これまた美味しかったです。
私たちは一人一つのタコスでおなか一杯ですが、現地の方々は「コンボ」で一人3つぐらいペロリと平らげてしまします。
凄いなー。
注文する時も、店員さんが「それだけ?」みたいな顔をします。
さて、午後からはこの街で観光です。
ここの観光ポイント、息子はこの旅で一番楽しみにしていたそうです。
町中から、あのジープに乗せられて移動します。
雨が降ったら川になるっぽい砂地の谷を走り・・・
その一番奥にある場所。
着きました、アンテロープ・キャニオン。
自然の造形を守るために、1日に入れる人数が制限されていて、ツアーの予約もなかなか取れない所です。
と言っても、結構な人が入っていますが・・・
そうそう、このツアーに来てからようやくアジアの大陸系の人々を見るようになってきました。
旅の前半はアジア人には全く会う事はなかったんですけどね。
先日のモニュメントバレーの、ジョンフォードポイントで日本人を見たぐらいでした。
妹曰く、まだ中国の人は「ツアー」で行ける観光しかしないとの事でした。
有名どころにバスでゾロゾロやって来る。昔の日本人もそうでしたね。
でもやがて、踏み込んだ「旅」をする人も出てくるでしょう。
さて、それでは行きましょう。
砂地の川が一気に細くなり、鉄砲水が砂岩を削りこのような地形が出来たそうです。
幅数メートル、深さは十数メートル。
上部から差し込む光がなんとも幻想的です。
そうそうこう言うのテレビで見たやつ。
あまりに綺麗すぎて言葉が出ません。
一応、ホントに来た証拠として記念写真。
ハートの形に見えます。
今まで何人のインスタを飾って来た事でしょうか。
光の当たり方が、ちょうど天使の羽に見えるらしいです。
でも、そんな羽なんか無くても娘は私の天使です。
Antelope Canyon - Spherical Image - RICOH THETA
ここの写真が、ナショナル・ジオグラフィックの表紙を飾ったとか。
と言う事で、谷間を抜けてきました。
ここから押し寄せる水が一気に流れこみ、極細渓谷を作るのですね。
抜けてきましたけど、これからジープに戻るので、また来た谷を戻って行きます。
こりゃ、確かに入場制限しないと絶対にすれ違えないです。
娘、Aくんに抱っこされてご満悦のようです。
自然光だけなのに、この幻想的な雰囲気。
はぁ~・・・
溜息しか出ない綺麗な砂岩の造形・・・
良かった…
アンテロープキャニオン、実はアッパーとロワーの二か所あります。
今回訪れたのはアッパーですね。
ロワーはもう少し冒険的な感じらしいです。
かなり惹かれますが、また次の機会に。
このアンテロープキャニオン、発見されたのは最近という事になってますが、実際にはかなり昔からナバホの子供達の遊び場だったらしく
『Tse bighanilini』と言う名前があるそうです。意味は「水が岩を流れる場所」だそうです。
ナバホの地名は「~の場所」と言うネーミングが多いですね。
という事で、記念写真。
だんだん集合写真慣れしてきました。
ここが谷の入り口です。
モンスーンの時期に、鉄砲水がここから一気に噴き出すそうです。
ちなみに、観光客が来ている時に鉄砲水が流れ込み、大勢の人が亡くなる事故がかつてあったそうです。
今の時期は大丈夫ですけど。
さて、それではジープで帰ります。
雨が降ったら川になるこの砂地の谷、「ワジ」って言いましたっけ?
町中に戻ってもジープの後ろ。
「落ちるな危険」ですね。
日本だと今の法律では許されない乗り方です。
さて、今日の観光はこれでおしまいです。
今日はページの街に泊まりますが、ホテルではありません。
一般的なアメリカの家を体験しようという事で、一軒家を借りました。
まぁ、今日本で言うなれば「民泊」でしょうか。
普通の住宅地の一角、普通の家。
おぉ!リビング広い!
台処もカウンターキッチンになってて、なんともシャレオツな。
娘、あまりの広さに嬉しくなって走り回ってます。
娘がお父さん!と近づいて走ってきました。
『リモコンてんこ盛り!』
誰が回文を言えとw
なんにせよ、ご機嫌です。
これが一般的な家庭の広さだとは・・・
確かに、昔妹が高校生の時に留学していたオレゴンの家にも遊びに行ったことがありますが、広かったな・・・
庭にはBBQグリル付きのガーデン。
火もおこせます。
外でBBQしようかと思いましたが、寒いのでやっぱり中で。
という事で、夕ご飯の買い出し。
みんな大好きウォルマート。
今宵はAくんプレゼンツ
アメリカ肉の饗宴だそうです。
家に帰ったら外で火遊び。
焚火します。
って言うか、誰だ、こんなに薪入れたの。
乾燥大地なので飛び火に気を使います。
火事にでもなったらえらいこっちゃ。
Aくん、張り切って次々に肉を焼いていきます。
『今、お義兄さんの焼いてますから!』
ん?
今、言葉を聞き違えてしまいましたね。
いやいや、冗談でも無いわー。
・・・
この日の記憶はこれ以上ありませんでした。
アンテロープキャニオンの記憶が肉に上書きされていく・・・
7日目へ続く
2018年01月29日
Grand Circleの旅 Day5 グースネック モニュメントバレーへ
5日目
毎日毎日壮大な景色を見せられて、だんだん感覚がマヒし始めています。
凄いことが当たり前のような・・・
そんな朝。
おはようございます。
モアブは町中から、こんな赤い大地と壁が見えるんですね。
素敵な街です。
後から調べましたら、モアブの町の西側に広がる壁は、モアブ断層と言う大地のズレだそうです。
さて、車は昨日走って来た191号を戻り南下します。
ランドスケープアーチも見に行きたかったですが、これもまた次の機会を作って…
昨日と同じモンティセロの街で、同じスタンドで給油します。
この旅で初めて、同じ町を2回通ります。
隣に止めてあったGMCの車も相当デカいですけど、こちらのフォードもそれ以上に大きいです。
ハイエースのグランドキャビンより圧倒的に大きく、でもマイクロバス未満って感じです。
スタンドから出ていったトラクターヘッドを運ぶトラクター。
それでいいんだ、大分面白いです(笑
豪快ですね。
さて、来たときは街の東側から491号で来ましたが、ここからそのまま191号を南下します。
191号をひた走り、60マイルほど走ると道は163号に変わります。
やがて70マイルを越えたところで、本日最初の観光ポイントに曲がります。
Goosenecks State Park(グースネック州立公園)です。
国立公園と違って、結構扱いはぞんざいです。
パーク入り口の管理棟には誰もおらず、「ここにお金を払っといてね」的なものがあるだけです。
でも…
これですよ。
ガチョウの首とはよく言ったものです。
深く入り込んだ渓谷が大きく蛇行しています。
後日行きますが、似たようなもので有名な「ホースシューベント」とは違います。
なぜかと言うと、ホースシューベントは一つの蛇行しか見れませんが…
こちらはダブルどころかいくつもあります。
谷の深さも余裕で200m以上はありそうですね。
正直、ホースシューベントより壮大です。
ただ、色がグレー単色と言うのが、少しモノ悲しい感じがします。
こんなのが、国立公園になれずに州立公園でぞんざいに扱われてるとは…
日本だとなんでもかんでも世界遺産だなんだと登録しようとしますが、正直恥ずかしくなります。
確かに日本のそれらも素晴らしいですが、世界にはもっと凄いものがゴロゴロしてるのを知りました。
そういう、自分が知らなかった事がありすぎる、と言うのが恥ずかしいという意味です。
凄い。
一本の川がこんなに大地を削って蛇行するとは。
少し下に降りれるようなので、記念写真。
もう少し下まで降りれそうですが、危ない事は辞めておきます。
いぇー
ここでお昼御飯です。
そろそろ日本食が恋しくなってきたので、妹がロスで買ってきてくれていたカップラーメン。
安定の日清、サッポロ一番。
さらにアルファ米ですけど米も。
美味しかったー♪
どこまでも続くグースネック。
空から見れたら、凄いでしょうね~。
グースネック州立公園でした。
ちなみに、後から調べた所、このグースネックを上から見下ろすミュレィ・ポイントと言う所があるそうです。
ここから北に少し行った所からメサに上がり、見下ろすそうです。
すると、グースネックとモニュメントバレーを同時に見下ろすことが出来るとか・・・
これもまた”次の機会に”ですね。
さぁ、車を走らせます。
車窓に見える面白い石、メキシカン・ハットだそうです。
そのまんまですね。
さて、そこから南に163号をほんの少し走ると、次の観光ポイントへ。
おぉ。。。私はここが見たかった。。。
もう、ここに立てるだけで泣ける。
ここがどこなのかと言いますと、映画「フォレスト・ガンプ」の撮影ポイントです。
劇中、ジェニーが黙って家を出ていったショックから、ガンプは突然走り出しました。
理由を聞かれても「ただ走りたいから走ってるんだ」と言い、ひたすら何度も西へ東へアメリカ大陸を横断したあと・・・
あるとき突然
「I quit」
と言って走るのを辞めた場所。
それがココ、Forrest Gump Pointです。
A君、息子(笑
私もインスタで盛ります。
悩んで走り続け、この壮大な景色を見て、「自分の悩みなんか小さい」と思ったのかどうかは分からないですが、とにかくガンプはここで走るのを辞めて家に帰りました。
でも、ここに立てばなんとなく、なんとなくわかる気がします。
結構な数の車が、ここで止まっては皆写真を撮っていました。
さぁ、それでは今日の目的地は目の前に見えますね。
モニュメントバレーへ行きましょう。
不思議なビュートやメサの間を抜け、163号からビューホテル方面に曲がり、入場料を支払います。
ここで凄く面白い事が起こりました。
まぁ、言葉の壁のおかげで超値切って入場出来た訳です。
カミさん、やるやる。
ビューホテルに車を止め、ホテルの展望台に来ると…
うわー
これ、テレビで見たことあるやつ。
いや、あれだ。
西部劇。
駅馬車とか荒野の決闘とか、そういうやつ。
これですね。
出演していたジョン・ウェインと言う俳優さん。
監督のジョン・フォード氏の映画はほとんどこのモニュメント・バレーで撮影されたそうです。
カメラのフレームにに入りきらないので、こちらでどうぞ。
あと、ここで撮影された有名な映画と言えば、バック・トゥ・ザ・フューチャー3
デロリアンが西武時代に戻った際に、インディアンの大群に追われて洞穴に隠れるシーンがココです。
パノラマ写真の真ん中にある3つのビュートがありますが、右と真ん中のやつの間で撮影されたそうです。
あの時追いかけてきたインディアンのエキストラは、ナバホの方々だそうです。
さて、今日はこれからモニュメントバレーの中へ踏み込みます。
通常、モニュメントバレーへの観光をするときは、ラスベガスからのツアー等で来るので、セスナで来て1日で帰るパターンが多いのです。
そうすると、モニュメントバレーでの滞在時間は短く、入り口のビューホテルで景色を眺める。
都合が合えば、モニュメントバレーの少し中に入り、ジョン・フォード・ポイントまで行くという事らしいです。
実は、ジョン・フォードポイントまで行くというより、それより先に行けないと言うのが、正解です。
このモニュメント・バレーはナバホの聖地であり、ナバホの人しか入れない場所が殆どです。
さて、ここで少しお話。
そもそもこの旅の最初から出てくる『ナバホ』と言う人々はなんなのか。
これはアメリカに多数存在する先住民族、良く言うインディアンの部族の一つです。
細かい説明は省略しますが、昔からこの土地に住んでいた人達です。
彼らはこの枯れた大地を耕し、農耕・狩猟を主とした民族でした。
それゆえ争いを嫌い、他部族との抗争を避け、渓谷や砂漠、けして豊かとは言えない土壌で、この大地に生きてきました。
もちろん、戦闘好きなインディアンも存在しましたが、ナバホ族はかなり穏やかな人たちです。
しかし、アメリカと言う自由の国は、侵略の上に成り立った国です。
欧州から入植した人たちが東から西へ開拓を進め、インディアンを追い払い、果ては州知事の命でインディアンを絶滅させようと言うような時代もありました。
ナバホは西欧の入植が始まってから、迫害の日々を生きてきたのです。
しかし、現在のアメリカは人権を尊重し、個人を尊ぶ国へと変わり、ナバホの主権を復活する方向に変わりました。
私も今回の旅で初めて知ったのですが、アメリカ国内にはもう一つ国があります。
『ナバホ・ネイション』
と言う、ナバホの自治領が存在します。
ユタ州・アリゾナ州・ニューメキシコ州にまたがる領土を持ち、首都や法律、最高裁もあります。
ナバホ・ネイションで犯罪を犯すと、ナバホの法律により裁かれるとの事でした。
これによりナバホの人たちは特権を与え、守られ、またかつて彼らが住んでいた聖地は彼らに返され、ナバホ以外の人は入れない土地へと戻ったのです。
ナバホは主権を得るまでに戻りました。
と、かなり端折ってますが、ここまでに至るという感じです。
ですが、良い話ばかりでもありません。
特権を与え、生活するための補助金を与えた結果、勤労意欲を失い仕事になかなかつかない人が増えてしまったそうです。
ナバホの失業率は40%を越えるとか。
その他にも、良い話の影には闇の話もありますが、それはまた別のお話で。。。
キャニオンデシェイでも見てきましたが、基本的にはナバホの人達は今でも自然と共に生き、とてもスピリチュアルな生き方をしています。
自然と大地を生きることの一部としています。
知れば知るほど、興味深い人々です。
さて、それでは話を旅へ戻しましょう。
モニュメントバレーはナバホの聖地です。
ですので、立ち入りできる区域が制限されていますが、もちろんナバホの人と一緒であれば、立ち入ることが出来ます。
ナバホの人のツアーで、制限区域に入ることが出来ます。
日帰りモニュメントバレーではスケジュール的に大抵このツアーに参加することが出来ません。
今回私たちは、このモニュメントバレーに一泊します。
ナバホの伝統的な住居、ホーガンと言う土と木で出来た昔ながらの住居です。
もちろん、快適性とかそういうのは一切ありません。
こんな体験、なかなか出来ないですよね。
今回は、ナバホの”ウェイン”さんにモニュメントバレー内を案内してもらいます。
まずは先ほど紹介しました、ジョンフォードポイント。
一般的な観光ではここまで来れるので、お土産屋さんがあったり、写真の奥に映ってますが、馬に乗って記念写真を撮ることが出来ます。
息子、馬に乗る。
乗って写真を撮って、お金を払う。
ちゃんと観光業で生計を立てている人も居ますよ。
今回は居なかったですが、昔のインディアンの格好をして馬にまたがり颯爽と現れ、写真を撮るとお金をくれって言うナバホの人も居るらしいです。
商魂逞しく、良い事だと思います。
ジョンフォード監督の碑。
正直、この方の映画は私の世代の映画では無いので、私は殆ど知りません。
どこかで1シーンを見たことがある・・・
程度です。
こちら、スリーシスターズ。
海外文化では、岩が3つ人のように立って見えると、大体「スリーシスターズ」と名前が付くそうです。
なんでやろ?
確かに世界中にありますよね。
ちなみに、あの細くなっている岩は、Spire(スパイア)と呼ぶそうです。
ですので、メサ→ビュート→スパイアの順に小さく細くなり、やがて無くなるそうです。
スリーシスターズの右側の大きなメサは、Mitchell Mesaと言って、あの上を歩くツアーもあるそうです。
Google Mapをよーく見ると、登り口までわかります(^^)
このあたりのメサやビュートのトップには、ナバホの子供達しか行けない遊び場があるという話を聞きました。
小さい岩の隙間を縫って這い上がり、上へと登る道がちょこちょことあるのだとか。
場所によっては、岩の浸食によりできた天然のプールがあったり、子供達にはたまらない遊び場があるとの事です。
夕方になると、ホーガンに居る親が大声で子供達を呼び、夕ご飯の時間だと子供たちはいそいそと降りてきて、一時間ぐらいで家に帰るのだそうです。
そしてこの遊び場は、大人になると行けなくなるのだとか。
大人になると、こぜまい岩の間に入れなくなり、行けなくなってしまうのだそうです。
それもまた、凄い話ですよね。
子供達だけの冒険島。
素晴らしいです。
もう、周りを見ても赤い岩、岩、岩。
こんなところがあるんですね・・・
パノラマはこちら。
さて、ここから先はナバホのツアーじゃないと入れない区域に行きます。
『Private road』
と書かれた看板から車で入り込みます。
ホーリークロスと言われている、巨大な十字架だそうです。
他にも、アパッチの有名な酋長「ジェロニモ」に見える壁とか、なんか色々あった気がします。
そして、こちらはThe Hubと呼ばれるモニュメントバレーでは小さな山。
Hubとは車輪の中心で、ここはモニュメントバレーの中心にあたり、ナバホの人はホーガンの中心、fire placeに見立てて聖地としていたとの事です。
さて、こちらがホーガン。
ナバホの伝統的な住居です。
ここはお土産屋さんのような所で、中には手作りの装飾品が売られていました。
写真を撮り損ねましたが、ナバホの織物はかなり高価で取引されるらしく、ちょっとしたものでもかなりいい値段でした。
ここで、ホーガンの説明を色々聞きました。
ホーガンは木と土で作られた住居で、中心にはfire placeと言う釜土と言うか、薪ストーブがあります。
薪ストーブの天井部はそのまま煙突が上に立ち、屋根はありません。
雨が降ったらどうするの?
と聞いたら、「雨を感じます」との事でした。
なんともスピリチュアルな回答です。
そして、ホーガンの中でのルールとして、fire placeを中心に必ず時計回りに歩くのだと。
何かを取りに行くにしても、逆回りをしてはいけません。
さて、このホーガンでは実際に糸を紡ぎ、手作業で織物をしているナバホの女性が居ました。
チップを支払うと、紙の長い女性はナバホの伝統的な髪型に結ってくれるとの事でした。
娘がやってみると言いますので、お願いすることにしました。
と言うか、髪の長い人は娘しかいない。
後で写真載せます。
さて、ホーガンを後にして、モニュメントバレーを回ります。
こちらはBig Hoganと呼ばれる、天井に大きな穴が開いた天然のホーガン…
どうやったらこんな形に岩が浸食するのでしょう。
遥か昔は、ここに何家族ものナバホの人が住んでいたと言う話もあります。
このBig Hoganの壁に寝そべり、目を閉じます。
ガイドのウェインさんがナバホの伝統的な歌を太鼓を叩きながら歌います。
あー、ホントにインディアンの歌です。
「歓迎の歌」
だそうで、ナバホの人は客人を迎える時に歌う歌を、それぞれが別々に自分専用の歌を持っているそうです。
Big Hoganの壁が程よいホールとなり、響く歌声がなんとも心地よかったです。
素敵な場所ですね。
さて次はこちら。
『Ear of the Wind』
風の耳と言う場所です
耳の形をしているからかな?
モニュメント・バレーと言われるのは、このような自然の造形がいたる所にあるからなんですね。
入り口で見たビュートだけでは無く、踏み込んだこの場所が自然の美術館のようになってます。
息子が張り付いて登っているのがわかりますか?
かなり大きなアーチです。
さて、この後も赤い岩や壁を眺めながら、最初のビューホテルへと戻りました。
ちなみに、本日Hoganに泊まるのは私の家族と妹夫婦の6人だけ。
父と母は流石にアウトドア慣れしていないので、こちらのビューホテルに泊まります。
このビューホテル、なかなか予約取れないんですよ。
最近できたばかりのホテルで、モニュメントバレーを一望できる超展望地に建てられました。
経営しているのはスペイン人だそうです。
なぜスペインの人がナバホの聖地にホテルを建てる事が出来たのかと言うと、ナバホの人と結婚し、ここの人になったからです。
そして、このホテルを建てたことにより周辺のナバホの人はこのホテルで働く事が出来るようになり、このあたりの90%ぐらいのナバホの人が、このホテルで働いているとの事でした。
雇用も生み出したのですね。
伝統的なインディアンの像を眺める娘。
これが、さっき結ってもらった髪型です。
違和感無いですね。
娘、かなり気に入ってました。
さて、今日の夕ご飯はウェルカムセンターでナバホタコです。
ナバホタコと聞いた瞬間に、キャニオンデシェイで食べたごっついのが脳裏をよぎりましたが。。。
あ、よかった。
もう少しあっさりしてました。
自分でトッピングを選べるので、好きなものだけ食べられます。
私、サルサソースが好きなのでこのタコも美味しくいただけました。
食事の後はナバホの伝統舞踊を鑑賞します。
本来このツアーはホーガンの前で行うのですが、さすがにこの時期は冬で寒いので、ウェルカムセンター内での開催となりました。
しかし、踊り手も凄いですけど、歌い手も凄いです。
声量のある歌声には痺れました。
昼間にウェインさんの歌を聞いた時もゾクっとしましたが、こちらの歌に太鼓に笛に、心の奥に響くものがありました。
食事の後は再びモニュメントバレーへ戻り、ホーガンへ行きます。
今日泊まるホーガンは、先ほどのお土産屋さん。
ホントにここで寝るんだ。
こちらがホーガンの中。
かなり明るく撮れてますが、もちろん電気は無いです。
Goproにてシャッターを20秒間開いて撮りました。
砂地の上にブルーシートを敷き、その上にマットと寝袋。
テントのように過ごします。
ホーガンの中心のfire place、薪ストーブがあり、その上の天井はそのまま空へ。
中を移動するときはこのfire placeを中心に時計回りに歩きます。
ストーブの煙突が曲がってるように見えますが、Goproの広角レンズのせいで曲がっているように見えるだけです。
と言うか、お土産屋さんなのにこの無造作に商品を置きっぱなしなのですが・・・
盗まれるとか思わないのでしょうか・・・?
でも、おかげでじっくりと見ることが出来ました。
ホテルや観光ポイントにあるような土産物と違い、ここにあるものは全て手作り感があり、ホントにここの人が作ってるのかな?と思いました。
ちょっと欲しかったですね。
ゆっくりしてましたら、薪ストーブから「チン チン」と音がし始めました。
最初はなんの音だろう?と思ったら、なんと雨が降ってきていました。
これまた運がいい。
モニュメントバレーに雨が降ることは滅多に無いんですよ。
ですので、みんな恵みの雨が大好きです。
何も音が無い静寂のホーガンの中で雨がストーブに当たり蒸発する音を、ただ聞く。
なんとも言えない、気持ちの良い音です。
家の中なのに雨がわかる。
これが先ほど言ってた、
「雨を感じる」
と言うやつでしょうか。
日本で言うところの、わび・さびの「さび」にあたるのかな?
さて、寝る前にトイレに行ったりとしましたが、これまたトイレがなんとも開放的でダイナミック。
荒野のど真ん中、扉なんてありません。
明るければ、立派なメサやビュートを眺めながら・・・
そして、雨だーと思ってたら、それはやがて雪に変わりました。
すごい、雪のモニュメントバレーなんて、そうそう体験できない!
静寂に包まれた、静かな、静かな夜を過ごしました。
モニュメント・バレーのど真ん中で一夜を過ごす。
こんな体験、もう出来ないだろうな・・・
お休みなさい!
・・・
と、寝たのは良いのですが、早く寝た事もあり、夜中にふと目が覚めました。
少し寒い。
もそもそと起きて時計回りに歩き、薪ストーブを覗きます。
殆ど燃えてしまってました。
煙突が長いので、ロケットストーブのように勢いよく燃えるようです。
こまめに薪をくべないといけないようですね。
皆が寝てるので、静かに薪を投入し、少しホーガンの外に出てみました。
外は既に雪も雨もやみ、星空が見えていました。
あぁ、これは凄い。
高山に初めて来た時に感動したのは、まず空気が綺麗。
水道の水が飲める、そして夜空が綺麗、でした。
特に星空は凄く、街で見る事が出来ない星々を、ずっと眺めていたりもしました。
それを越える星の数。
そりゃそうです。半径何十マイル単位で街の明かりも無いのです。
月明かりが残念ですが、それなのにこれは凄い。
どうにかしてこの星空を写真に撮りたいのですが、携帯のカメラなんぞでは・・・
カメラに詳しくもないので、良いカメラも持ってないですし。
そうだ、Gopro
これでどうだろう。
試行錯誤しながら、
シャッターを30秒開いて・・・
おぉ、撮れる。。。
私の中でこの夜最高傑作。
The Hogan under the starry sky.
このブログにあげる都合上、画素数をかなり落としているのであんまり映りは良くないようにみえますが、オリジナルサイズのファイルはかなり凄いです。
でも容量喰うから上げられません。
しばらくは写真を撮りまくっていました。
30秒かかる写真を30枚以上撮ったとき、気が付けば1時間近く経っていることに気づき、Hoganに戻りました。
でも、これ以降も、1時間おきには目が覚めて、薪ストーブと薪をくべ続けました。
こんな夜も、素敵ですね。
こちらが、今回泊ったHoganでした。
さぁ、明日はどんな一日が待っているかな?
毎日毎日壮大な景色を見せられて、だんだん感覚がマヒし始めています。
凄いことが当たり前のような・・・
そんな朝。
おはようございます。
モアブは町中から、こんな赤い大地と壁が見えるんですね。
素敵な街です。
後から調べましたら、モアブの町の西側に広がる壁は、モアブ断層と言う大地のズレだそうです。
さて、車は昨日走って来た191号を戻り南下します。
ランドスケープアーチも見に行きたかったですが、これもまた次の機会を作って…
昨日と同じモンティセロの街で、同じスタンドで給油します。
この旅で初めて、同じ町を2回通ります。
隣に止めてあったGMCの車も相当デカいですけど、こちらのフォードもそれ以上に大きいです。
ハイエースのグランドキャビンより圧倒的に大きく、でもマイクロバス未満って感じです。
スタンドから出ていったトラクターヘッドを運ぶトラクター。
それでいいんだ、大分面白いです(笑
豪快ですね。
さて、来たときは街の東側から491号で来ましたが、ここからそのまま191号を南下します。
191号をひた走り、60マイルほど走ると道は163号に変わります。
やがて70マイルを越えたところで、本日最初の観光ポイントに曲がります。
Goosenecks State Park(グースネック州立公園)です。
国立公園と違って、結構扱いはぞんざいです。
パーク入り口の管理棟には誰もおらず、「ここにお金を払っといてね」的なものがあるだけです。
でも…
これですよ。
ガチョウの首とはよく言ったものです。
深く入り込んだ渓谷が大きく蛇行しています。
後日行きますが、似たようなもので有名な「ホースシューベント」とは違います。
なぜかと言うと、ホースシューベントは一つの蛇行しか見れませんが…
こちらはダブルどころかいくつもあります。
谷の深さも余裕で200m以上はありそうですね。
正直、ホースシューベントより壮大です。
ただ、色がグレー単色と言うのが、少しモノ悲しい感じがします。
こんなのが、国立公園になれずに州立公園でぞんざいに扱われてるとは…
日本だとなんでもかんでも世界遺産だなんだと登録しようとしますが、正直恥ずかしくなります。
確かに日本のそれらも素晴らしいですが、世界にはもっと凄いものがゴロゴロしてるのを知りました。
そういう、自分が知らなかった事がありすぎる、と言うのが恥ずかしいという意味です。
凄い。
一本の川がこんなに大地を削って蛇行するとは。
少し下に降りれるようなので、記念写真。
もう少し下まで降りれそうですが、危ない事は辞めておきます。
いぇー
ここでお昼御飯です。
そろそろ日本食が恋しくなってきたので、妹がロスで買ってきてくれていたカップラーメン。
安定の日清、サッポロ一番。
さらにアルファ米ですけど米も。
美味しかったー♪
どこまでも続くグースネック。
空から見れたら、凄いでしょうね~。
グースネック州立公園でした。
Gooseneck State Park #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
ちなみに、後から調べた所、このグースネックを上から見下ろすミュレィ・ポイントと言う所があるそうです。
ここから北に少し行った所からメサに上がり、見下ろすそうです。
すると、グースネックとモニュメントバレーを同時に見下ろすことが出来るとか・・・
これもまた”次の機会に”ですね。
さぁ、車を走らせます。
車窓に見える面白い石、メキシカン・ハットだそうです。
そのまんまですね。
さて、そこから南に163号をほんの少し走ると、次の観光ポイントへ。
おぉ。。。私はここが見たかった。。。
もう、ここに立てるだけで泣ける。
ここがどこなのかと言いますと、映画「フォレスト・ガンプ」の撮影ポイントです。
劇中、ジェニーが黙って家を出ていったショックから、ガンプは突然走り出しました。
理由を聞かれても「ただ走りたいから走ってるんだ」と言い、ひたすら何度も西へ東へアメリカ大陸を横断したあと・・・
あるとき突然
「I quit」
と言って走るのを辞めた場所。
それがココ、Forrest Gump Pointです。
A君、息子(笑
私もインスタで盛ります。
悩んで走り続け、この壮大な景色を見て、「自分の悩みなんか小さい」と思ったのかどうかは分からないですが、とにかくガンプはここで走るのを辞めて家に帰りました。
でも、ここに立てばなんとなく、なんとなくわかる気がします。
結構な数の車が、ここで止まっては皆写真を撮っていました。
さぁ、それでは今日の目的地は目の前に見えますね。
モニュメントバレーへ行きましょう。
不思議なビュートやメサの間を抜け、163号からビューホテル方面に曲がり、入場料を支払います。
ここで凄く面白い事が起こりました。
まぁ、言葉の壁のおかげで超値切って入場出来た訳です。
カミさん、やるやる。
ビューホテルに車を止め、ホテルの展望台に来ると…
うわー
これ、テレビで見たことあるやつ。
いや、あれだ。
西部劇。
駅馬車とか荒野の決闘とか、そういうやつ。
これですね。
出演していたジョン・ウェインと言う俳優さん。
監督のジョン・フォード氏の映画はほとんどこのモニュメント・バレーで撮影されたそうです。
カメラのフレームにに入りきらないので、こちらでどうぞ。
あと、ここで撮影された有名な映画と言えば、バック・トゥ・ザ・フューチャー3
デロリアンが西武時代に戻った際に、インディアンの大群に追われて洞穴に隠れるシーンがココです。
パノラマ写真の真ん中にある3つのビュートがありますが、右と真ん中のやつの間で撮影されたそうです。
あの時追いかけてきたインディアンのエキストラは、ナバホの方々だそうです。
さて、今日はこれからモニュメントバレーの中へ踏み込みます。
通常、モニュメントバレーへの観光をするときは、ラスベガスからのツアー等で来るので、セスナで来て1日で帰るパターンが多いのです。
そうすると、モニュメントバレーでの滞在時間は短く、入り口のビューホテルで景色を眺める。
都合が合えば、モニュメントバレーの少し中に入り、ジョン・フォード・ポイントまで行くという事らしいです。
実は、ジョン・フォードポイントまで行くというより、それより先に行けないと言うのが、正解です。
このモニュメント・バレーはナバホの聖地であり、ナバホの人しか入れない場所が殆どです。
さて、ここで少しお話。
そもそもこの旅の最初から出てくる『ナバホ』と言う人々はなんなのか。
これはアメリカに多数存在する先住民族、良く言うインディアンの部族の一つです。
細かい説明は省略しますが、昔からこの土地に住んでいた人達です。
彼らはこの枯れた大地を耕し、農耕・狩猟を主とした民族でした。
それゆえ争いを嫌い、他部族との抗争を避け、渓谷や砂漠、けして豊かとは言えない土壌で、この大地に生きてきました。
もちろん、戦闘好きなインディアンも存在しましたが、ナバホ族はかなり穏やかな人たちです。
しかし、アメリカと言う自由の国は、侵略の上に成り立った国です。
欧州から入植した人たちが東から西へ開拓を進め、インディアンを追い払い、果ては州知事の命でインディアンを絶滅させようと言うような時代もありました。
ナバホは西欧の入植が始まってから、迫害の日々を生きてきたのです。
しかし、現在のアメリカは人権を尊重し、個人を尊ぶ国へと変わり、ナバホの主権を復活する方向に変わりました。
私も今回の旅で初めて知ったのですが、アメリカ国内にはもう一つ国があります。
『ナバホ・ネイション』
と言う、ナバホの自治領が存在します。
ユタ州・アリゾナ州・ニューメキシコ州にまたがる領土を持ち、首都や法律、最高裁もあります。
ナバホ・ネイションで犯罪を犯すと、ナバホの法律により裁かれるとの事でした。
これによりナバホの人たちは特権を与え、守られ、またかつて彼らが住んでいた聖地は彼らに返され、ナバホ以外の人は入れない土地へと戻ったのです。
ナバホは主権を得るまでに戻りました。
と、かなり端折ってますが、ここまでに至るという感じです。
ですが、良い話ばかりでもありません。
特権を与え、生活するための補助金を与えた結果、勤労意欲を失い仕事になかなかつかない人が増えてしまったそうです。
ナバホの失業率は40%を越えるとか。
その他にも、良い話の影には闇の話もありますが、それはまた別のお話で。。。
キャニオンデシェイでも見てきましたが、基本的にはナバホの人達は今でも自然と共に生き、とてもスピリチュアルな生き方をしています。
自然と大地を生きることの一部としています。
知れば知るほど、興味深い人々です。
さて、それでは話を旅へ戻しましょう。
モニュメントバレーはナバホの聖地です。
ですので、立ち入りできる区域が制限されていますが、もちろんナバホの人と一緒であれば、立ち入ることが出来ます。
ナバホの人のツアーで、制限区域に入ることが出来ます。
日帰りモニュメントバレーではスケジュール的に大抵このツアーに参加することが出来ません。
今回私たちは、このモニュメントバレーに一泊します。
ナバホの伝統的な住居、ホーガンと言う土と木で出来た昔ながらの住居です。
もちろん、快適性とかそういうのは一切ありません。
こんな体験、なかなか出来ないですよね。
今回は、ナバホの”ウェイン”さんにモニュメントバレー内を案内してもらいます。
まずは先ほど紹介しました、ジョンフォードポイント。
一般的な観光ではここまで来れるので、お土産屋さんがあったり、写真の奥に映ってますが、馬に乗って記念写真を撮ることが出来ます。
息子、馬に乗る。
乗って写真を撮って、お金を払う。
ちゃんと観光業で生計を立てている人も居ますよ。
今回は居なかったですが、昔のインディアンの格好をして馬にまたがり颯爽と現れ、写真を撮るとお金をくれって言うナバホの人も居るらしいです。
商魂逞しく、良い事だと思います。
ジョンフォード監督の碑。
正直、この方の映画は私の世代の映画では無いので、私は殆ど知りません。
どこかで1シーンを見たことがある・・・
程度です。
こちら、スリーシスターズ。
海外文化では、岩が3つ人のように立って見えると、大体「スリーシスターズ」と名前が付くそうです。
なんでやろ?
確かに世界中にありますよね。
ちなみに、あの細くなっている岩は、Spire(スパイア)と呼ぶそうです。
ですので、メサ→ビュート→スパイアの順に小さく細くなり、やがて無くなるそうです。
スリーシスターズの右側の大きなメサは、Mitchell Mesaと言って、あの上を歩くツアーもあるそうです。
Google Mapをよーく見ると、登り口までわかります(^^)
このあたりのメサやビュートのトップには、ナバホの子供達しか行けない遊び場があるという話を聞きました。
小さい岩の隙間を縫って這い上がり、上へと登る道がちょこちょことあるのだとか。
場所によっては、岩の浸食によりできた天然のプールがあったり、子供達にはたまらない遊び場があるとの事です。
夕方になると、ホーガンに居る親が大声で子供達を呼び、夕ご飯の時間だと子供たちはいそいそと降りてきて、一時間ぐらいで家に帰るのだそうです。
そしてこの遊び場は、大人になると行けなくなるのだとか。
大人になると、こぜまい岩の間に入れなくなり、行けなくなってしまうのだそうです。
それもまた、凄い話ですよね。
子供達だけの冒険島。
素晴らしいです。
Monument Valley - Spherical Image - RICOH THETA
もう、周りを見ても赤い岩、岩、岩。
こんなところがあるんですね・・・
パノラマはこちら。
さて、ここから先はナバホのツアーじゃないと入れない区域に行きます。
『Private road』
と書かれた看板から車で入り込みます。
ホーリークロスと言われている、巨大な十字架だそうです。
他にも、アパッチの有名な酋長「ジェロニモ」に見える壁とか、なんか色々あった気がします。
そして、こちらはThe Hubと呼ばれるモニュメントバレーでは小さな山。
Hubとは車輪の中心で、ここはモニュメントバレーの中心にあたり、ナバホの人はホーガンの中心、fire placeに見立てて聖地としていたとの事です。
さて、こちらがホーガン。
ナバホの伝統的な住居です。
ここはお土産屋さんのような所で、中には手作りの装飾品が売られていました。
写真を撮り損ねましたが、ナバホの織物はかなり高価で取引されるらしく、ちょっとしたものでもかなりいい値段でした。
ここで、ホーガンの説明を色々聞きました。
ホーガンは木と土で作られた住居で、中心にはfire placeと言う釜土と言うか、薪ストーブがあります。
薪ストーブの天井部はそのまま煙突が上に立ち、屋根はありません。
雨が降ったらどうするの?
と聞いたら、「雨を感じます」との事でした。
なんともスピリチュアルな回答です。
そして、ホーガンの中でのルールとして、fire placeを中心に必ず時計回りに歩くのだと。
何かを取りに行くにしても、逆回りをしてはいけません。
さて、このホーガンでは実際に糸を紡ぎ、手作業で織物をしているナバホの女性が居ました。
チップを支払うと、紙の長い女性はナバホの伝統的な髪型に結ってくれるとの事でした。
娘がやってみると言いますので、お願いすることにしました。
と言うか、髪の長い人は娘しかいない。
後で写真載せます。
さて、ホーガンを後にして、モニュメントバレーを回ります。
こちらはBig Hoganと呼ばれる、天井に大きな穴が開いた天然のホーガン…
どうやったらこんな形に岩が浸食するのでしょう。
遥か昔は、ここに何家族ものナバホの人が住んでいたと言う話もあります。
Big Hogan #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
このBig Hoganの壁に寝そべり、目を閉じます。
ガイドのウェインさんがナバホの伝統的な歌を太鼓を叩きながら歌います。
あー、ホントにインディアンの歌です。
「歓迎の歌」
だそうで、ナバホの人は客人を迎える時に歌う歌を、それぞれが別々に自分専用の歌を持っているそうです。
Big Hoganの壁が程よいホールとなり、響く歌声がなんとも心地よかったです。
素敵な場所ですね。
さて次はこちら。
『Ear of the Wind』
風の耳と言う場所です
耳の形をしているからかな?
モニュメント・バレーと言われるのは、このような自然の造形がいたる所にあるからなんですね。
入り口で見たビュートだけでは無く、踏み込んだこの場所が自然の美術館のようになってます。
息子が張り付いて登っているのがわかりますか?
かなり大きなアーチです。
さて、この後も赤い岩や壁を眺めながら、最初のビューホテルへと戻りました。
ちなみに、本日Hoganに泊まるのは私の家族と妹夫婦の6人だけ。
父と母は流石にアウトドア慣れしていないので、こちらのビューホテルに泊まります。
このビューホテル、なかなか予約取れないんですよ。
最近できたばかりのホテルで、モニュメントバレーを一望できる超展望地に建てられました。
経営しているのはスペイン人だそうです。
なぜスペインの人がナバホの聖地にホテルを建てる事が出来たのかと言うと、ナバホの人と結婚し、ここの人になったからです。
そして、このホテルを建てたことにより周辺のナバホの人はこのホテルで働く事が出来るようになり、このあたりの90%ぐらいのナバホの人が、このホテルで働いているとの事でした。
雇用も生み出したのですね。
伝統的なインディアンの像を眺める娘。
これが、さっき結ってもらった髪型です。
違和感無いですね。
娘、かなり気に入ってました。
さて、今日の夕ご飯はウェルカムセンターでナバホタコです。
ナバホタコと聞いた瞬間に、キャニオンデシェイで食べたごっついのが脳裏をよぎりましたが。。。
あ、よかった。
もう少しあっさりしてました。
自分でトッピングを選べるので、好きなものだけ食べられます。
私、サルサソースが好きなのでこのタコも美味しくいただけました。
食事の後はナバホの伝統舞踊を鑑賞します。
本来このツアーはホーガンの前で行うのですが、さすがにこの時期は冬で寒いので、ウェルカムセンター内での開催となりました。
しかし、踊り手も凄いですけど、歌い手も凄いです。
声量のある歌声には痺れました。
昼間にウェインさんの歌を聞いた時もゾクっとしましたが、こちらの歌に太鼓に笛に、心の奥に響くものがありました。
食事の後は再びモニュメントバレーへ戻り、ホーガンへ行きます。
今日泊まるホーガンは、先ほどのお土産屋さん。
ホントにここで寝るんだ。
こちらがホーガンの中。
かなり明るく撮れてますが、もちろん電気は無いです。
Goproにてシャッターを20秒間開いて撮りました。
砂地の上にブルーシートを敷き、その上にマットと寝袋。
テントのように過ごします。
ホーガンの中心のfire place、薪ストーブがあり、その上の天井はそのまま空へ。
中を移動するときはこのfire placeを中心に時計回りに歩きます。
ストーブの煙突が曲がってるように見えますが、Goproの広角レンズのせいで曲がっているように見えるだけです。
と言うか、お土産屋さんなのにこの無造作に商品を置きっぱなしなのですが・・・
盗まれるとか思わないのでしょうか・・・?
でも、おかげでじっくりと見ることが出来ました。
ホテルや観光ポイントにあるような土産物と違い、ここにあるものは全て手作り感があり、ホントにここの人が作ってるのかな?と思いました。
ちょっと欲しかったですね。
ゆっくりしてましたら、薪ストーブから「チン チン」と音がし始めました。
最初はなんの音だろう?と思ったら、なんと雨が降ってきていました。
これまた運がいい。
モニュメントバレーに雨が降ることは滅多に無いんですよ。
ですので、みんな恵みの雨が大好きです。
何も音が無い静寂のホーガンの中で雨がストーブに当たり蒸発する音を、ただ聞く。
なんとも言えない、気持ちの良い音です。
家の中なのに雨がわかる。
これが先ほど言ってた、
「雨を感じる」
と言うやつでしょうか。
日本で言うところの、わび・さびの「さび」にあたるのかな?
さて、寝る前にトイレに行ったりとしましたが、これまたトイレがなんとも開放的でダイナミック。
荒野のど真ん中、扉なんてありません。
明るければ、立派なメサやビュートを眺めながら・・・
そして、雨だーと思ってたら、それはやがて雪に変わりました。
すごい、雪のモニュメントバレーなんて、そうそう体験できない!
静寂に包まれた、静かな、静かな夜を過ごしました。
モニュメント・バレーのど真ん中で一夜を過ごす。
こんな体験、もう出来ないだろうな・・・
お休みなさい!
・・・
と、寝たのは良いのですが、早く寝た事もあり、夜中にふと目が覚めました。
少し寒い。
もそもそと起きて時計回りに歩き、薪ストーブを覗きます。
殆ど燃えてしまってました。
煙突が長いので、ロケットストーブのように勢いよく燃えるようです。
こまめに薪をくべないといけないようですね。
皆が寝てるので、静かに薪を投入し、少しホーガンの外に出てみました。
外は既に雪も雨もやみ、星空が見えていました。
あぁ、これは凄い。
高山に初めて来た時に感動したのは、まず空気が綺麗。
水道の水が飲める、そして夜空が綺麗、でした。
特に星空は凄く、街で見る事が出来ない星々を、ずっと眺めていたりもしました。
それを越える星の数。
そりゃそうです。半径何十マイル単位で街の明かりも無いのです。
月明かりが残念ですが、それなのにこれは凄い。
どうにかしてこの星空を写真に撮りたいのですが、携帯のカメラなんぞでは・・・
カメラに詳しくもないので、良いカメラも持ってないですし。
そうだ、Gopro
これでどうだろう。
試行錯誤しながら、
シャッターを30秒開いて・・・
おぉ、撮れる。。。
私の中でこの夜最高傑作。
The Hogan under the starry sky.
このブログにあげる都合上、画素数をかなり落としているのであんまり映りは良くないようにみえますが、オリジナルサイズのファイルはかなり凄いです。
でも容量喰うから上げられません。
しばらくは写真を撮りまくっていました。
30秒かかる写真を30枚以上撮ったとき、気が付けば1時間近く経っていることに気づき、Hoganに戻りました。
でも、これ以降も、1時間おきには目が覚めて、薪ストーブと薪をくべ続けました。
こんな夜も、素敵ですね。
こちらが、今回泊ったHoganでした。
さぁ、明日はどんな一日が待っているかな?
2018年01月26日
Grand Circleの旅 Day4 Second half デリケート・アーチへ
デリケートアーチはアーチーズ国立公園の看板アーチ。
と言うよりも、あまりに美しい造形のため、ここ、ユタ州の車のナンバーになるほどのシンボルです。
そしてそのデリケートアーチで夕日を見るのが、至高の時間なのだとか。
往復5㎞、所要時間2時間ほど。
今回の旅は一歩踏み込んだ旅です。
ただの観光なら車で見れるところを回ったおしまいですが、車を降りて奥まで踏み込みます。
ハイヒールやサンダルだけで歩けるところへ行く事は、旅とは言えないと思います。
私と息子、妹夫婦の4人で行くことにします。
夏は炎天下の岩場歩きで、暑さと戦い水が大量に要るそうです。
冬は暑くは無いのですが、一か所北側部分に積雪があると危険なポイントがあります。
ですので、今回は冬のトレッキング装備にアイゼンを持参してきました。
さすがに父と母、カミさんと娘は行けません。
ですので、そちらはカミさんの運転でデリケートアーチが見える対岸のビューポイントから見てもらうことにします。
まずは平坦な道を行きます。
日の当たる部分は雪が解けていますが…
やがてアップダウンが出てくると、日陰部分は雪。
と言うよりも、人が歩いたことによりツルンツルンのアイスです。
何も無いのにちょっと危険です。
まもなく日が沈みます。
夕日が綺麗ですね~
少し歩くと大きな一枚岩に出ます。
ここからこの岩の登りになります。
踏み跡も特になく、自由に歩けるようです。
たまに「Trail」の看板があるので、見逃してはいけません。
一枚岩を登るAくんと息子。
夕日が綺麗…
そして、なんだか超ハイペースの妹。
汗だくで登っているので少しペースダウンさせます。
この低い気温で汗は不味いです、後で体温も体力も奪われてしまいます。
ようやく岩のトップ付近にきました。
ここまで来れば、あとは横移動のようなもんです。
左へ行きます。
岩のモニュメントが綺麗な造形をしています。
積層の一つ一つが美しいですね。
左隅に身長180㎝を越えるA君が立ってます。
見慣れてきているはずなのに、まだまだ大きな造形に圧倒されます。
さて、ここからが冬のデリケートアーチの核心部です。
北側斜面で雪が溶け残り、踏まれて踏まれてアイスになっています。
アーチまでこんな感じの道が続きますが、徐々に左側は切れ落ちていきます。
あれ、滑り落ちたらアウトな所です、要注意。
滑り止めがあると良いでしょう。
ここで妹が
「お願い、置いて行っていいから先に行って、日が沈んじゃう。
あれを越えたらアーチがみえるから、夕日のアーチに間に合って!」
そっか、夕日のアーチを私たちに見せたくて、焦って歩いていたのですね。
ここからペースを上げます。
ここ、一番危険です。
なんとか登りは滑り止めなしで行けましたが、我々は雪国の人間だからです。
慣れていなければ、チェーンスパイク必至です。
息子は走って行って今いましたが・・・
そして、写真の角を曲がった瞬間…
あぁ、アーチだ。
なんて綺麗なアーチ…
ザックを置いてカメラを持って、不安定な斜面を走ります。
アーチの中に沈む夕日が撮れた。
ギリギリアーチに入ってます♪
日が沈む直前に、なんとか息子と一緒に記念写真が撮れました、間に合った。
妹も追い付き、やがて日は落ちていきました。
夏ほどでは無いものの、まわりにはやはりアーチの夕日を見るために結構な人が来ています。
こちらがグーグル先生作成のパノラマです。
アーチの向こうは崖ですが、さらに対岸の崖があります。
車組はあっちから見ているはずです。
カミさんも娘も、デリケートアーチ、見れたかな?
と思ってたのですが、後から聞いた話では私たちが撮影の為に岩の上に立ったり動き回っていたのを、向こうから見ていたらしいです。
見えてたんだ(^^;
こちら、アーチの右側。
夏はこの斜面にびっちり人が入るそうです。
結構な斜度だけど…
そして、アーチの裏側。
これから何万年後かわからないですが、アーチが形成されるであろう形になっている所が数か所ありますね。
しばらく、じっと眺めていました。
ホントに、山へ登ったりなんだり、自然の中を歩き回り大抵の美しい景色を見て来たつもりではありますが、この日ここで見た夕日に勝るものは見たことがありませんでした。
まだまだ世界には美しい景色が沢山ある。
あまりの美しさに自然と涙が溢れていました。
世界、広い。自分、小さい。
ありがとう、デリケート・アーチ
さぁ、名残惜しいですが帰ることにします。
危険なポイントは真っ暗になる前に通過しないとですね。
全員ヘッデン装備で帰り始めます。
一番まずいポイント。
ちなみに、下りは流石に危険なので、妹夫婦はチェーンスパイクを装備しました。
息子、冬用トレッキングブーツなのでそのまま。
私、そのまま。
なんとか、危険ポイント通過…
と思ったところで、息子が滑り右側に落ちかけました。
そして私も滑って落ちかけました。
油断は禁物です、ちゃんとアイゼンつければ良かった。。。
まぁ、なんとか通過です。
ですが、日が落ちた瞬間、ホントにまわりは真っ暗になりました。
さらに一気に気温も下がり始めます、さすが砂漠。
そして、少し困った事に先ほどの一枚岩の所で少し迷いました。
岩の上だと踏み跡もなく、自分がどこを歩いているのかわからなくなってしまいました。
気が付けば一つ隣の岩尾根を降りていたり、多分登りと違う道を歩いているのがわかります。
まぁ、そんな時の為にGPSを持ってきていたので、真っ暗な中GPSを頼りに歩きました。
でも、そんな時に二人のカップルとすれ違いました。
かなり軽装なうえ、ライトも携帯の明かりで歩いています。
いくら自己責任の国とは言え、少し無謀すぎます。
妹が、多分「やめた方がいい」と言ったと思うのですが、そのまま行ってしまいした。
今から行っても何も見えないだろうな~。
と言うか、あの危険ポイントを通過できるかどうか。
ようやく一枚岩エリアを抜けて道をテクテク歩いてきまして、駐車場へと歩きます。
遠くに駐車場の車の明かりが見えています。
来るときは思わなかったですが、平坦な所は結構長かったんですね。
しばらくして振り返ると、遠く岩の上で小さな明かりがこっちへ向かっているのが見えました。
自己判断で戻って来てますね、良かった。
と言う事で、無事に駐車場に到着しました。
良かった、デリケートアーチ、ホントに良かった。
この日見た夕日も、一生忘れないでしょう。
さて、今日の観光を終わらせた後の車の中で妹に聞いた話。
今回訪れたデリケート・アーチ。
ここアーチーズ国立公園には、もう一つ代表的なアーチがあります。
それがこちらのランドスケープ・アーチ
と言うアーチです。
約100mにも及ぶアメリカ国内最大の大きなアーチですが、一番薄い部分は数メートルしかなく、今にも崩れそうなアーチなんです。
実際に崩落の危険があるので、アーチの下への立ち入りは禁止されています。
さぁ、この今にも崩れそうなアーチ。
先ほどのデリケート・アーチとこのランドスケープ・アーチ、デリケートに見えるのはどちらでしょうか?
そう、ランドスケープ・アーチです。
ちなみに、Landscape(ランドスケープ)は『風景』と訳します。
直感的に、名前が逆ですよね。
そうなんです、この国立公園が出来たときに、公園が誤って名前を入れ替えて登録してしまい、そのまま今に至る…
と言う話なんです。
信じるか信じないかは、あなた次第です(笑
今回、ランドスケープアーチも行ってみたかったのですが…
さすがに積雪により危険があるとの事で、今回は見送りました。
単独、もしくは息子と二人なら行けたなー。
アイゼンだけじゃなくて、ロープ、ハーネスも全部持ってきてたのに。
まぁ、『次の機会』を作らなければですね。
この旅の計画段階では、多分もう二度と行くことは無いだろうと思っていましたが、既に次の機会を考えるようになってきました。
1回では見切れない!
と言う事で、車を走らせて夕ご飯はモアブの街の中華料理屋さんへ来ました。
普通に美味しい中華料理屋さんでした。
写真撮り忘れた…
日本から来たと言ったら、わざわざ店内の音楽を日本語の歌に変えてくれたり。
正確には、日本の歌を中国の人が歌っている音楽でしたが…
それでも、気持ちが嬉しいですよね。
そして久しぶりのサッポロビール。
飲んでみましたがちょっと違う…
多分、現地生産品でしょうか?
日本の、キーンと冷えたドライが恋しくなってきていました。
毎日お腹いっぱいですが、今日は流石にニクニクしてなかったのでちょっとすっきり。
後はホテルでいつものように…
バタンQでした。
今回の旅ではここが一番の奥地です。
これからサークルに沿って戻り方向に別の場所を見て回ります。
日程的にも、距離的にも折り返し地点ですね。
さぁ、明日はどんな景色がまってるでしょうか?
5日目へ続く
と言うよりも、あまりに美しい造形のため、ここ、ユタ州の車のナンバーになるほどのシンボルです。
そしてそのデリケートアーチで夕日を見るのが、至高の時間なのだとか。
往復5㎞、所要時間2時間ほど。
今回の旅は一歩踏み込んだ旅です。
ただの観光なら車で見れるところを回ったおしまいですが、車を降りて奥まで踏み込みます。
ハイヒールやサンダルだけで歩けるところへ行く事は、旅とは言えないと思います。
私と息子、妹夫婦の4人で行くことにします。
夏は炎天下の岩場歩きで、暑さと戦い水が大量に要るそうです。
冬は暑くは無いのですが、一か所北側部分に積雪があると危険なポイントがあります。
ですので、今回は冬のトレッキング装備にアイゼンを持参してきました。
さすがに父と母、カミさんと娘は行けません。
ですので、そちらはカミさんの運転でデリケートアーチが見える対岸のビューポイントから見てもらうことにします。
まずは平坦な道を行きます。
日の当たる部分は雪が解けていますが…
やがてアップダウンが出てくると、日陰部分は雪。
と言うよりも、人が歩いたことによりツルンツルンのアイスです。
何も無いのにちょっと危険です。
まもなく日が沈みます。
夕日が綺麗ですね~
少し歩くと大きな一枚岩に出ます。
ここからこの岩の登りになります。
踏み跡も特になく、自由に歩けるようです。
たまに「Trail」の看板があるので、見逃してはいけません。
一枚岩を登るAくんと息子。
夕日が綺麗…
そして、なんだか超ハイペースの妹。
汗だくで登っているので少しペースダウンさせます。
この低い気温で汗は不味いです、後で体温も体力も奪われてしまいます。
ようやく岩のトップ付近にきました。
ここまで来れば、あとは横移動のようなもんです。
左へ行きます。
岩のモニュメントが綺麗な造形をしています。
積層の一つ一つが美しいですね。
左隅に身長180㎝を越えるA君が立ってます。
見慣れてきているはずなのに、まだまだ大きな造形に圧倒されます。
さて、ここからが冬のデリケートアーチの核心部です。
北側斜面で雪が溶け残り、踏まれて踏まれてアイスになっています。
アーチまでこんな感じの道が続きますが、徐々に左側は切れ落ちていきます。
あれ、滑り落ちたらアウトな所です、要注意。
滑り止めがあると良いでしょう。
ここで妹が
「お願い、置いて行っていいから先に行って、日が沈んじゃう。
あれを越えたらアーチがみえるから、夕日のアーチに間に合って!」
そっか、夕日のアーチを私たちに見せたくて、焦って歩いていたのですね。
ここからペースを上げます。
ここ、一番危険です。
なんとか登りは滑り止めなしで行けましたが、我々は雪国の人間だからです。
慣れていなければ、チェーンスパイク必至です。
息子は走って行って今いましたが・・・
そして、写真の角を曲がった瞬間…
あぁ、アーチだ。
なんて綺麗なアーチ…
ザックを置いてカメラを持って、不安定な斜面を走ります。
アーチの中に沈む夕日が撮れた。
ギリギリアーチに入ってます♪
日が沈む直前に、なんとか息子と一緒に記念写真が撮れました、間に合った。
妹も追い付き、やがて日は落ちていきました。
夏ほどでは無いものの、まわりにはやはりアーチの夕日を見るために結構な人が来ています。
こちらがグーグル先生作成のパノラマです。
アーチの向こうは崖ですが、さらに対岸の崖があります。
車組はあっちから見ているはずです。
カミさんも娘も、デリケートアーチ、見れたかな?
と思ってたのですが、後から聞いた話では私たちが撮影の為に岩の上に立ったり動き回っていたのを、向こうから見ていたらしいです。
見えてたんだ(^^;
こちら、アーチの右側。
夏はこの斜面にびっちり人が入るそうです。
結構な斜度だけど…
そして、アーチの裏側。
これから何万年後かわからないですが、アーチが形成されるであろう形になっている所が数か所ありますね。
しばらく、じっと眺めていました。
ホントに、山へ登ったりなんだり、自然の中を歩き回り大抵の美しい景色を見て来たつもりではありますが、この日ここで見た夕日に勝るものは見たことがありませんでした。
まだまだ世界には美しい景色が沢山ある。
あまりの美しさに自然と涙が溢れていました。
世界、広い。自分、小さい。
ありがとう、デリケート・アーチ
さぁ、名残惜しいですが帰ることにします。
危険なポイントは真っ暗になる前に通過しないとですね。
全員ヘッデン装備で帰り始めます。
一番まずいポイント。
ちなみに、下りは流石に危険なので、妹夫婦はチェーンスパイクを装備しました。
息子、冬用トレッキングブーツなのでそのまま。
私、そのまま。
なんとか、危険ポイント通過…
と思ったところで、息子が滑り右側に落ちかけました。
そして私も滑って落ちかけました。
油断は禁物です、ちゃんとアイゼンつければ良かった。。。
まぁ、なんとか通過です。
ですが、日が落ちた瞬間、ホントにまわりは真っ暗になりました。
さらに一気に気温も下がり始めます、さすが砂漠。
そして、少し困った事に先ほどの一枚岩の所で少し迷いました。
岩の上だと踏み跡もなく、自分がどこを歩いているのかわからなくなってしまいました。
気が付けば一つ隣の岩尾根を降りていたり、多分登りと違う道を歩いているのがわかります。
まぁ、そんな時の為にGPSを持ってきていたので、真っ暗な中GPSを頼りに歩きました。
でも、そんな時に二人のカップルとすれ違いました。
かなり軽装なうえ、ライトも携帯の明かりで歩いています。
いくら自己責任の国とは言え、少し無謀すぎます。
妹が、多分「やめた方がいい」と言ったと思うのですが、そのまま行ってしまいした。
今から行っても何も見えないだろうな~。
と言うか、あの危険ポイントを通過できるかどうか。
ようやく一枚岩エリアを抜けて道をテクテク歩いてきまして、駐車場へと歩きます。
遠くに駐車場の車の明かりが見えています。
来るときは思わなかったですが、平坦な所は結構長かったんですね。
しばらくして振り返ると、遠く岩の上で小さな明かりがこっちへ向かっているのが見えました。
自己判断で戻って来てますね、良かった。
と言う事で、無事に駐車場に到着しました。
良かった、デリケートアーチ、ホントに良かった。
この日見た夕日も、一生忘れないでしょう。
さて、今日の観光を終わらせた後の車の中で妹に聞いた話。
今回訪れたデリケート・アーチ。
ここアーチーズ国立公園には、もう一つ代表的なアーチがあります。
それがこちらのランドスケープ・アーチ
と言うアーチです。
約100mにも及ぶアメリカ国内最大の大きなアーチですが、一番薄い部分は数メートルしかなく、今にも崩れそうなアーチなんです。
実際に崩落の危険があるので、アーチの下への立ち入りは禁止されています。
さぁ、この今にも崩れそうなアーチ。
先ほどのデリケート・アーチとこのランドスケープ・アーチ、デリケートに見えるのはどちらでしょうか?
そう、ランドスケープ・アーチです。
ちなみに、Landscape(ランドスケープ)は『風景』と訳します。
直感的に、名前が逆ですよね。
そうなんです、この国立公園が出来たときに、公園が誤って名前を入れ替えて登録してしまい、そのまま今に至る…
と言う話なんです。
信じるか信じないかは、あなた次第です(笑
今回、ランドスケープアーチも行ってみたかったのですが…
さすがに積雪により危険があるとの事で、今回は見送りました。
単独、もしくは息子と二人なら行けたなー。
アイゼンだけじゃなくて、ロープ、ハーネスも全部持ってきてたのに。
まぁ、『次の機会』を作らなければですね。
この旅の計画段階では、多分もう二度と行くことは無いだろうと思っていましたが、既に次の機会を考えるようになってきました。
1回では見切れない!
と言う事で、車を走らせて夕ご飯はモアブの街の中華料理屋さんへ来ました。
普通に美味しい中華料理屋さんでした。
写真撮り忘れた…
日本から来たと言ったら、わざわざ店内の音楽を日本語の歌に変えてくれたり。
正確には、日本の歌を中国の人が歌っている音楽でしたが…
それでも、気持ちが嬉しいですよね。
そして久しぶりのサッポロビール。
飲んでみましたがちょっと違う…
多分、現地生産品でしょうか?
日本の、キーンと冷えたドライが恋しくなってきていました。
毎日お腹いっぱいですが、今日は流石にニクニクしてなかったのでちょっとすっきり。
後はホテルでいつものように…
バタンQでした。
今回の旅ではここが一番の奥地です。
これからサークルに沿って戻り方向に別の場所を見て回ります。
日程的にも、距離的にも折り返し地点ですね。
さぁ、明日はどんな景色がまってるでしょうか?
5日目へ続く
2018年01月25日
Grand Circleの旅 Day4 First half フォーコーナー アーチーズ国立公園
4日目
今日は移動が長いです。
一気にグランドサークルの奥地まで行きます。
朝7時前にはホテルをチェックアウト、出発します。
Chinleの街から州道191号を北上し、まだまだ北を目指します。
もう街はずれと言うか、街中からずっと直線道路。
まっすぐ地平線へ向かって走ります。
道は2回ほど交差点を曲がりながら191号を行きますが、やがて、左に曲がるところを直進160号へと東に進むころ…
大地は赤い色へと変わり始めてきました。
そして160号を少し進み、Chinleの街から100マイルほど走ったあたりで今日最初の観光ポイントです。
Four Corners Monument(フォー・コーナー・モニュメント)です。
ここはとてもマニアックな場所で、4つの州の境界線が交差する所です。
何もない砂漠地帯のど真ん中にあります。
日本の県とは違い、アメリカの州は一つの国のように大きく統治力があります。
そんなものが4つ重なる場所は、アメリカ広しと言えども、50州のうち4つの州が交差する点はここだけです。
このど真ん中が交点です。
ここでの流行り事は、4つの州の全部に体をつけて
4州またがる事です。
一応、家族一人づつ記念写真を撮りましたが、妹の携帯で撮ったのでそれは後回し。
とりあえず、家族4人で州をまたいでみます。
息子ユタ州、私コロラド州、娘ニューメキシコ州、カミさん、アリゾナ州に居ます。
そんなに凄い事なの?と言われると確かに大したこと無いような気もしますが…
まずこの4州は大体それぞれ同じ面積ぐらいの広さです。
で、アリゾナ州の広さはと言うと、大体日本の80%ぐらいの面積があります。
つまり日本の面積の2.4倍ほどの広さのピンポイントに立っていると考えると、感慨深いものがある訳です。
この直径15センチのほどの埋め込まれたモニュメント。
ここがそのピンポイント、フォー・コーナー・モニュメントです。
まぁ、確かにアメリカ人は喜びますけど、海外からくる観光客はそんなに寄るところでは無いでしょうね。
私は好きですけど♪
さて、再び車を走らせます。
まだまだ北上します。
もうフェニックスの街から大分北上してきているので、外気温もかなり低いです。
州道160号から491号へ、コーテーズの街を抜けている頃、私は夢の中でした。
そして、気が付けばMonticello(モンティセロ)の街へ到着です。
ここで再び191号へと戻ります。
この交差点のガソリンスタンドで給油し、北上します。
アメリカは、街と街の距離が北海道以上に遠いので、この砂漠地帯を走る時は燃料がハーフを切ったら満タンにするのが鉄則です。
万一ガス欠になり砂漠のど真ん中に取り残されてしまった時、水が無ければそれは死を意味する訳です。
怖いですよね。
さて、ここからさらに北上し、今回の旅としてもグランドサークルとしても最奥地へと車を進めます。
運転はカミさんに交代です。
ちなみに、今回借りているレンタカーは15人乗りです。
アメリカでは普通免許で運転出来るのですが…
ジュネーブ条約で締結されている国際免許の基準では、日本の普通免許だと海外では8人乗りまでしか運転できません。
この車を運転するには、日本の大型免許が要る訳ですね。
義弟A君も、仕事で都内から大型の〇〇車と言う特殊な車に乗って全国へ行く仕事をしているので、もちろん大型免許があります。
私は一種でとれる免許はもうありません。
カミさん、一種では大型自動二輪以外全部持っていたりします。
なかなかウチのファミリー、強いです。
そして、運転する気満々だった普通免許の妹が運転できないという(笑
さて、191号を北上していましたら、道沿いに面白い形の岩。
岩と言っても大きいです、高さはゆうに100mは越えそう。
近くに行ってみてみたかったのですが、柵がしてあり私有地のようです。
こんなに面白い岩が観光名所にもならずに、ただの私有地とは…
恐るべしアメリカです。
そして、景色はだんだんと赤い積層壁が残る大地へと変わってきました。
雪もあります。かなり北上してきたので、気温も低いですね。
車窓からも高い山が見えています。
このあたりの山はロッキー山脈南端にかかり始めています。
写真に写っている山も、4000m級の山なので、富士山よりも高い山なんです。
さて、今日泊まる街、Moab(モアブ)へと到着しました。
朝から車を走らせて、長かった…
普通にナンバーのついたバギー。
あれはどこのメーカーだろう?
ちなみに、アメリカホンダでもSXSと言うカテゴリーで売ってますね。
日本だと林業の人が重宝しそうです。
さて、お昼ご飯です。
今日はピザハット。
アメリカのピザハットはファミレスのようになってて、中で食事が出来ます。
日本には無い、Personal(パーソナル)サイズと言うのがあります。
鉄板サイズの4ピース、これおひとり様に丁度いいです。
ただ、地元の方はもっと大きいのをモリモリ食べてましたね…
息子、初めてのおつかい。
じいちゃんのコーヒーを頼みに果敢にアタックしてみましたが…
『ごめんね、ウチの店にはコーヒーマシンが無いんだ!』
とまさかの回答。
キョトンとした息子の前に妹が慌てて出て回答しました、初めてのお使いならず。
さて、ご飯のあとは今日の観光へ。
Arches National Park(アーチーズ国立公園)へやってきました。
グランドサークルを代表する、と言うかアメリカの国立公園としても代表的な所です。
大小2000ほどの、岩で出来たアーチが公園内に点在します。
公園と言っても約300平方キロメートルほどの面積があります。
大体琵琶湖の半分ほどの広さですね。
ですので、車で移動してビューポイントを見たり、トレイルを歩いて見に行くといった感じです。
公園入口で車単位の入場料を払い、まずはビジターセンターへ行き情報を得ます。
12月末にドカッと雪が降ったらしく、ここは砂漠で気温も低いので溶け残っているそうです。
デリケートアーチへの道は積雪があるもようです。
下調べ通り、アイゼンが要りそうですね。
それでは行きましょう。
ビジターセンターから車を走らせて一段上の大地に上がった瞬間、もうそこは別世界でした。
なんて言うんでしょう、もう言葉にならない程の景色。
眼前にそびえたつ巨大な赤い壁。
この一つ人つが長い時をかけて浸食により形成された自然の造形美です。
この写真の場所は手前の看板のように、かつてここにはこんな形のアーチがあったと考えられています。
車を少しはしらせてはビューポイントで止まり、それぞれ写真を撮ったり、眺めたり。
遠くの方にも、赤い奇岩がそびえ立っています。
左から2番目の岩。
落ちそうで落ちない、バランスロックです。
あとで別の角度から紹介します。
この岩とダブルアーチは、インディージョーンズの映画の撮影に使われ、実際に出てくる景色です。
さて、少し歩くことにします。
アーチが密集している所で車を止めました。
もう目の前に見えているアーチが凄い。。。
まずはTurret Archへ。
まぁよくこんなものが自然に出来たこと。
見上げるアーチが不思議でなりません。
さらに向かいにある、North Window と South Windowへ。
左がノース、右がサウスです。
サウスウィンドウです。
デカいですね~。もう、そんな陳腐な言葉しか出てこない。
今度はノースウィンドウ。
人の大きさから、アーチの大きさが分かりますでしょうか?
アーチの根本、息子が立ってます。
下に居ると、上から岩が落ちてきそうで怖いです。
まぁ、いつかは崩落するでしょうね。
今から千年後か一万年後かはわからないですが。
流れる時のスケールも想像できません。
いったん駐車場まで戻り、今度は反対側のトレイルへ向かいます。
Double Archです。
ここも、インディージョーンズの失われたアークで撮影に使われているとか。
ごめんなさい、どのシーンかはわからないです。
うわぁ、この段階でなにかおかしいのが見える…
先ほど見たアーチよりもひと際大きいアーチが二本かかってますね、これは凄い。
この辺りには、これからアーチになるであろう岩の空洞がチラホラとあったり、何億年もかけて出来上がるアーチの歴史を見る事ができます。
んー!何度も無駄に写真を撮ってしまいます!
この圧倒感、しっかりと心に刻んでおきましょう。
子供達も今は分からなくていいから、大人になった時に
「こんな所に行ったことがある」
ってことぐらい、覚えておいてね。
さて、車まで戻って移動です。
先ほどのバランスロック。
ここから見るとかなり絶妙に乗っかっているのがわかると思います。
この角度から見た映像が、インディージョーンズに使われいるのかな?
さらに車を走らせて~
時間も16時、頃合いです。
本日のメインイベント、デリケート・アーチを見に行きます。
見るためにはトレイルを行くのですが、この時期は少し難しいので、これから家族は2グループに分かれます。
トレイルを歩いて目の前に行くグループと、対岸の崖のビューポイントから見るグループです。
続きは、後半へ。
今日は移動が長いです。
一気にグランドサークルの奥地まで行きます。
朝7時前にはホテルをチェックアウト、出発します。
Chinleの街から州道191号を北上し、まだまだ北を目指します。
もう街はずれと言うか、街中からずっと直線道路。
まっすぐ地平線へ向かって走ります。
道は2回ほど交差点を曲がりながら191号を行きますが、やがて、左に曲がるところを直進160号へと東に進むころ…
大地は赤い色へと変わり始めてきました。
そして160号を少し進み、Chinleの街から100マイルほど走ったあたりで今日最初の観光ポイントです。
Four Corners Monument(フォー・コーナー・モニュメント)です。
ここはとてもマニアックな場所で、4つの州の境界線が交差する所です。
何もない砂漠地帯のど真ん中にあります。
日本の県とは違い、アメリカの州は一つの国のように大きく統治力があります。
そんなものが4つ重なる場所は、アメリカ広しと言えども、50州のうち4つの州が交差する点はここだけです。
このど真ん中が交点です。
ここでの流行り事は、4つの州の全部に体をつけて
4州またがる事です。
一応、家族一人づつ記念写真を撮りましたが、妹の携帯で撮ったのでそれは後回し。
とりあえず、家族4人で州をまたいでみます。
息子ユタ州、私コロラド州、娘ニューメキシコ州、カミさん、アリゾナ州に居ます。
そんなに凄い事なの?と言われると確かに大したこと無いような気もしますが…
まずこの4州は大体それぞれ同じ面積ぐらいの広さです。
で、アリゾナ州の広さはと言うと、大体日本の80%ぐらいの面積があります。
つまり日本の面積の2.4倍ほどの広さのピンポイントに立っていると考えると、感慨深いものがある訳です。
この直径15センチのほどの埋め込まれたモニュメント。
ここがそのピンポイント、フォー・コーナー・モニュメントです。
まぁ、確かにアメリカ人は喜びますけど、海外からくる観光客はそんなに寄るところでは無いでしょうね。
私は好きですけど♪
さて、再び車を走らせます。
まだまだ北上します。
もうフェニックスの街から大分北上してきているので、外気温もかなり低いです。
州道160号から491号へ、コーテーズの街を抜けている頃、私は夢の中でした。
そして、気が付けばMonticello(モンティセロ)の街へ到着です。
ここで再び191号へと戻ります。
この交差点のガソリンスタンドで給油し、北上します。
アメリカは、街と街の距離が北海道以上に遠いので、この砂漠地帯を走る時は燃料がハーフを切ったら満タンにするのが鉄則です。
万一ガス欠になり砂漠のど真ん中に取り残されてしまった時、水が無ければそれは死を意味する訳です。
怖いですよね。
さて、ここからさらに北上し、今回の旅としてもグランドサークルとしても最奥地へと車を進めます。
運転はカミさんに交代です。
ちなみに、今回借りているレンタカーは15人乗りです。
アメリカでは普通免許で運転出来るのですが…
ジュネーブ条約で締結されている国際免許の基準では、日本の普通免許だと海外では8人乗りまでしか運転できません。
この車を運転するには、日本の大型免許が要る訳ですね。
義弟A君も、仕事で都内から大型の〇〇車と言う特殊な車に乗って全国へ行く仕事をしているので、もちろん大型免許があります。
私は一種でとれる免許はもうありません。
カミさん、一種では大型自動二輪以外全部持っていたりします。
なかなかウチのファミリー、強いです。
そして、運転する気満々だった普通免許の妹が運転できないという(笑
さて、191号を北上していましたら、道沿いに面白い形の岩。
岩と言っても大きいです、高さはゆうに100mは越えそう。
近くに行ってみてみたかったのですが、柵がしてあり私有地のようです。
こんなに面白い岩が観光名所にもならずに、ただの私有地とは…
恐るべしアメリカです。
そして、景色はだんだんと赤い積層壁が残る大地へと変わってきました。
雪もあります。かなり北上してきたので、気温も低いですね。
車窓からも高い山が見えています。
このあたりの山はロッキー山脈南端にかかり始めています。
写真に写っている山も、4000m級の山なので、富士山よりも高い山なんです。
さて、今日泊まる街、Moab(モアブ)へと到着しました。
朝から車を走らせて、長かった…
普通にナンバーのついたバギー。
あれはどこのメーカーだろう?
ちなみに、アメリカホンダでもSXSと言うカテゴリーで売ってますね。
日本だと林業の人が重宝しそうです。
さて、お昼ご飯です。
今日はピザハット。
アメリカのピザハットはファミレスのようになってて、中で食事が出来ます。
日本には無い、Personal(パーソナル)サイズと言うのがあります。
鉄板サイズの4ピース、これおひとり様に丁度いいです。
ただ、地元の方はもっと大きいのをモリモリ食べてましたね…
息子、初めてのおつかい。
じいちゃんのコーヒーを頼みに果敢にアタックしてみましたが…
『ごめんね、ウチの店にはコーヒーマシンが無いんだ!』
とまさかの回答。
キョトンとした息子の前に妹が慌てて出て回答しました、初めてのお使いならず。
さて、ご飯のあとは今日の観光へ。
Arches National Park(アーチーズ国立公園)へやってきました。
グランドサークルを代表する、と言うかアメリカの国立公園としても代表的な所です。
大小2000ほどの、岩で出来たアーチが公園内に点在します。
公園と言っても約300平方キロメートルほどの面積があります。
大体琵琶湖の半分ほどの広さですね。
ですので、車で移動してビューポイントを見たり、トレイルを歩いて見に行くといった感じです。
公園入口で車単位の入場料を払い、まずはビジターセンターへ行き情報を得ます。
12月末にドカッと雪が降ったらしく、ここは砂漠で気温も低いので溶け残っているそうです。
デリケートアーチへの道は積雪があるもようです。
下調べ通り、アイゼンが要りそうですね。
それでは行きましょう。
ビジターセンターから車を走らせて一段上の大地に上がった瞬間、もうそこは別世界でした。
なんて言うんでしょう、もう言葉にならない程の景色。
眼前にそびえたつ巨大な赤い壁。
この一つ人つが長い時をかけて浸食により形成された自然の造形美です。
この写真の場所は手前の看板のように、かつてここにはこんな形のアーチがあったと考えられています。
車を少しはしらせてはビューポイントで止まり、それぞれ写真を撮ったり、眺めたり。
遠くの方にも、赤い奇岩がそびえ立っています。
左から2番目の岩。
落ちそうで落ちない、バランスロックです。
あとで別の角度から紹介します。
この岩とダブルアーチは、インディージョーンズの映画の撮影に使われ、実際に出てくる景色です。
さて、少し歩くことにします。
アーチが密集している所で車を止めました。
もう目の前に見えているアーチが凄い。。。
まずはTurret Archへ。
まぁよくこんなものが自然に出来たこと。
見上げるアーチが不思議でなりません。
さらに向かいにある、North Window と South Windowへ。
左がノース、右がサウスです。
サウスウィンドウです。
デカいですね~。もう、そんな陳腐な言葉しか出てこない。
今度はノースウィンドウ。
人の大きさから、アーチの大きさが分かりますでしょうか?
アーチの根本、息子が立ってます。
下に居ると、上から岩が落ちてきそうで怖いです。
まぁ、いつかは崩落するでしょうね。
今から千年後か一万年後かはわからないですが。
流れる時のスケールも想像できません。
いったん駐車場まで戻り、今度は反対側のトレイルへ向かいます。
Double Archです。
ここも、インディージョーンズの失われたアークで撮影に使われているとか。
ごめんなさい、どのシーンかはわからないです。
うわぁ、この段階でなにかおかしいのが見える…
先ほど見たアーチよりもひと際大きいアーチが二本かかってますね、これは凄い。
この辺りには、これからアーチになるであろう岩の空洞がチラホラとあったり、何億年もかけて出来上がるアーチの歴史を見る事ができます。
んー!何度も無駄に写真を撮ってしまいます!
この圧倒感、しっかりと心に刻んでおきましょう。
子供達も今は分からなくていいから、大人になった時に
「こんな所に行ったことがある」
ってことぐらい、覚えておいてね。
さて、車まで戻って移動です。
先ほどのバランスロック。
ここから見るとかなり絶妙に乗っかっているのがわかると思います。
この角度から見た映像が、インディージョーンズに使われいるのかな?
さらに車を走らせて~
時間も16時、頃合いです。
本日のメインイベント、デリケート・アーチを見に行きます。
見るためにはトレイルを行くのですが、この時期は少し難しいので、これから家族は2グループに分かれます。
トレイルを歩いて目の前に行くグループと、対岸の崖のビューポイントから見るグループです。
続きは、後半へ。