大地を歩こう › 2018年11月

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2018年11月14日

世界の人と歩く乗鞍

少し前の事ですが、位山はモンデウスを拠点に全日本ラリー「ハイランドマスターズ」が開催されました。
そこで優勝し、全日本ラリーの2018シリーズチャンピオンを獲った新井敏広氏。
世界ラリー選手権のプロダクションカークラスでのシリーズ優勝も2度獲ったことがある方です。

このお方が、高山に来るついでに山を歩きたいから、丁度良い山は紹介してくれないかと、山スキーの師匠から連絡がありました。
色々検討した結果、乗鞍岳に行くのが丁度良いかと提案しまして、一緒に行くことになりました。
世界チャンピオン様と山を歩けるなんて、なかなか経験できないですよね。

と言う事で当日のお話。

畳平まで楽々バスで移動したのですが、なんとも残念な天候。
乗鞍の良さが全くわからない天気。
おまけに激寒。
ちなみに、さすが世界チャンピオン様です。
バスを降りるといきなり、気づいた他のお客様にサインを求められていました。
まさか乗鞍にこのお方が居るとは・・・思わないですよね。


前日ラリーを走ったばかりだというのに、皆さんお元気です。
今日のメンバーは、世界の人、山スキー師匠、私、御老公様とすけさん、かくさんの6人です(謎

しかし、この天候なのに皆さんちょっと軽装な感じで、まずこの段階で少し不安が・・・


いったん降りて、また登る場所。
風もなかなか強いです。


すんごい霜柱。
気温は0度近いのでしょう。
この辺りで今日は厳しいなと思い始めていました。
私と山スキー師匠はちゃんとした装備がありますが、他のメンバーはちょっと厳しそう。


肩の小屋まで歩き、風が避けられる所で休憩。
と言うか、ほぼ避難。
上から降りてくる人はバリバリに凍り付いてます。
ここでお湯を沸かしてカップラーメンを食べて体を温めます。
天気予報では昼を過ぎれば回復するはずなんですが...

雪も舞ってきました。

これはあかんやつですね。


残念ですが、ここで撤収する事になりました。





だがしかし。

歩き足りない人の策により選択肢の無い選択がメンバーに迫られ?
みんなで楽しく乗鞍下山をする事になりました。


下山口より平湯を目指すことにします。
標高を下げると風も無くなり気温が上がって来ます。
厳しい条件が緩くなってきたことに騙されてますが、平湯までの道は普通の人には結構ハード。
体を鍛えている人じゃ無いとかなり過酷な道のりです。

いいのかなー?


不祥ヶ池が見えます。
入ってはいけないようですね。


御老公様とすけさん、かくさんが遅れ気味です。
いや、すけさんかくさんは御老公様をサポートしているようです。
師匠は山の人ですし、世界の人は体を鍛えているのでペースがなかなか良いです。


こういうアップダウンに慣れていないと、登って降りてはかなり精神的に参るようですね。
かつての私もそうでしたが・・・


休憩も兼ねて、師匠がドローンを出します。
いいなぁ、このサイズなら山に持って行けますね~。
新しい機体が欲しい。。。


そこそこの風の中、安定して飛びますね~。
さすがDJIです。


完全に晴れでは無いものの、景色はだんだん良くなってきて、余裕のある人は楽しみ始めてきました。


最後の登り返しの所。
振り返ると剣ヶ峰の方まで見えてきましたね。
この天気を待っていたのですが、少し回復が遅れてしまったようです。


十石山への分岐。
一度行ってみたいですね~。

乗鞍権現神社にて休憩です。
ここからはほぼほぼ下りです。
皆さん安堵の顔をしていますが、下りこそ膝に来るんですよね~。
山スキー師匠はしれっと黙ってます。
このメンバー、なかなかに面白いです♪



後は樹林帯の尾根道を行きますが、「おおむね」下りです。
たまーに前方の焼岳や明神が見えたり・・・


白猿ヶ池を覗いてみたり。


さすが、世界の人。慣れないので膝に負担が来ているようですが、体力的には余裕があります。


御老公は、すけさんかくさんを従えてちょっと余裕が無い感じです。


やっとスキー場トップへ。


もうどこでも歩けます。
しかし、山スキー師匠はこうやっていろんな人を上手に乗せて、山へ連れ出してるんでしょうね~(笑


と、後ろを振り返ると、御老公様は足の痛みで前向きで斜面を降りられない程に弱っているようです。
これは流石にまずいかなと、登り返して少し様子を見ます。
師匠と世界の人はサクサクと降りて行ってしまいました。

しかし、朴ノ木平に車があるので、そこに向かうバスの時刻もリミットがあります。
すけさんから車のカギを預かり、再び師匠と世界の人を追いかけて斜面を走ります。
一応、ヘッデンを置いていきました。


と、追いついてしばらく歩いていたら、やたらと近くでヒツジの鳴く声がします。
どこだ?
と思ったら、斜面の上の方。
落石防止ネットの中にヒツジが一匹はまっているじゃないですか。
抜け出せなくて必死に泣いています。


と、それを見かねた世界チャンピオン様。
助けに行こうと斜面をよじ登りますが、そこは流石に私でも躊躇する崖の上。
ここは辞めてもらい、オーナーに連絡する事にしました。
この方の、放っておけないそういう所が好きです。


仲間の羊たちも心配そうに近くで待機していました。


と言う事で、私一人で走って下の「あんき屋」さんに直行。
ここでオーナーさんに連絡してもらいまいした。


スキー場に戻って師匠と世界の人が降りてくるのを待ちます。
自由に歩いてますね。


とりあえず、3人は下山完了です。

あとは御老公様とすけさん、かくさん。

しばらく上を見ていてもなかなか現れず…

仕方ないので朴ノ木平行きのバスに乗って先に車を取りに行き、往復することにしました。

結局、ホトホト疲れた皆様はそのまま平湯の森で温泉三昧、そして宿泊と相成りました。


私は夕食と温泉だけ堪能し、そのまま家へ。

とても貴重な体験ができた登山(下山?)となりました。
師匠は別として、さすが世界の人は良く体を鍛えていることが分かりました。
そして全く鍛えていない御老公様にはかなりキツい山行であったと思いますが…

皆様、ホントによく頑張りました。

しれっと下山に誘った山スキー師匠、恐るべし(笑


  
タグ :乗鞍平湯

Posted by PENTAGON at 07:00Comments(2)