大地を歩こう › 2018年07月
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2018年07月31日
北アルプス東西横断 2日目前半 横通岳 東天井岳 大天井岳 赤岩岳 西岳
二日目
早く夜寝ると、目覚ましより早く起きる事が出来ます。
普通に2時半に起きて、お湯を沸かしてコーヒーを飲みます。
テントの外に顔を出すと、満天の星空。
ミルキーウェイがオーロラの様に天を多い、遥か地平線の彼方まで広がります。
綺麗だな、世界は本当に綺麗だ。
残念なのは、この目で見ている景色を写真に記録として残せる技術が無いという事。
でもいい、この瞬間の景色は心に刻んでおくことにします。
3時には息子も起こし、出発準備。
二人でサクサク荷物を撤収し、3:50頃にスタートできました。
東の空が微妙に明るんでいます。
写真で撮ると明るく見えますが、実際にはかなり暗いです。
朝一なので少しゆっくり目に足を運びます。
大天井岳の方面へと、まずは横通岳を目指します。
振り返って後ろを見ると、常念岳の山頂に向かってヘッデンの列が続いています。
山頂御来光の列ですね。富士山みたいです。
我々と同じ方向に向かって歩く人は、この段階では確認できませんでした。
30分ほど歩くと、ようやくヘッデンがいらないぐらいの明るさになってきました。
ここが横通岳分岐です。
縦走路は山頂を巻いていきますが、山頂へ続く道も伸びているのが分かります。
特に案内は書いていないんですけどね。
テン場を出て1時間後。
横通しだけの山頂に到着しました。
凄いな、絶景。
横通岳山頂2767m、頂きました。百高山83座目!
三角点は三等。点名「赤樽」
雲の海とはよく言ったもの。
雲の水平線の彼方から、今日という日が始まる瞬間を息子と一緒に眺めました。
おはよう、世界。
きっと、今日も良い一日になる。
遠く離れ島のように、富士山や南アルプス。
振り返ると槍穂の稜線にも朝日が当たります。
素晴らしい景色。
しばらく朝食を摂りながら、ゆっくり過ごしました。
最近はこういう時間の時、息子と会話をする事が減ってきました。
昔は「ほら、○○が見えるよ!あ、あそこに○○がある!」
とか話していたのが、最近はそれぞれに何かをじーっと眺めたり。
ほんの片手程の歳を重ねただけで、子供はあっと言う間に成長していくんですね。
自分もそうだったんでしょう。
さぁ、次へ行きましょう。
次は同じ尾根筋の東天井岳へ。
ここの道は大天井岳までは厳しい登りも難しい所も無く、ゆるっと歩ける稜線です。
テクテクと歩ける、気持ちの良い道でした。
トレランならそこそこのペースを維持できる区間ですね。
でも、この辺りの区間のおかげで、「北アルプスは楽な道」と勝手に頭の中にイメージがインプットされてしまったことが、この後の厳しさに繋がっていくとは、この時は思ってもいませんでした。
一部、ハイマツの濃い区間もありますが、歩きやすさ抜群です。
さて、横尾から伸びてくる支尾根との乗越部です。
この標識から登山道を反れて、次の山頂を目指します。
地図に登山道は書いて無いですが、踏み跡明瞭。
シャキシャキ歩きます。
東天井岳2814m頂きました!百高山84座目!
ふらっと立ち寄ったような山頂なので、休憩なしで次を目指します。
次の大天井岳を見据えます。
登山道に戻り、大天井岳への道を歩みます。
少し登りになりますが、道は険しくありません。
振り返ると、中天井岳のピークが後ろに。
常念岳も遠ざかってきましたね。
しばらく歩くと、大天荘が見えてきました。
いあー、ここのテン場も素晴らしいですね。
昨日頑張ってくればここまで来ることが出来たでしょうが、今回はゆっくり山行。
ここにテントを張る旅は、また別のお話にしましょう。
大天荘に荷物を置いて、山頂をピストンします。
大天井岳2922m山頂、頂きました!百高山85座目!
いやー、ここの山頂も素晴らしいですね。
これから行く表銀座、槍方面。
歩いてきた常念方面
昨年歩いた裏銀座。
先週歩いた蓮華針ノ木鹿島槍。
「大天井」という名前が分かります。
素晴らしい眺望ですね♪
と、ここで写真を撮っている時に、居合わせた片に声を掛けられて。。。
「先週鹿島槍にいましたよね?」
と。
私も同じこと思ってました。確かこの方、先週鹿島槍にいたような。。。って。
ビックリですね、凄い偶然です。これだけ広い山域に、たった一週間で同じような山に登り同じような時間に居合わせるって。
少しお話してからお別れしました。また、どこかの山で!
三等三角点、点名「天章山」
”てんしょう”はこの名前から来てるのでしょうか?
景色も綺麗でゆっくりしたいですが、気温が上がる前に移動をする事にします。
大天荘に戻り、行動色を摂りつつ小休止してから出発しました。
大天井岳の南側をトラバースし、表銀座のルートを目指します。
しかし、この道が思ったよりスリリング。
ここまでの道から言って、もっと緩いのを想定してたのでちょっと気を付けて歩きました。
30分ほどで大天井ヒュッテへ。
ヒュッテの上に見える道は、牛首展望台への道です。
ここで少し休憩しました。
息子はカルピスをご所望。
私はなんとなくコーヒー。
ここから牛首展望台へ上がれるのですが。。。
とあるお方が、「ここに登らなければ後悔する!」と言う絶景ポイントらしいのですが。。。
流石にここを登るとこの気温で体力を削られそうです。
今日はメインイベントが後に待ってるので、体力の温存を考えて泣く泣く諦めました。
後ろ髪惹かれまくりですが、またそれは別の旅で。
9:00スタートで表銀座を歩きます。
「表銀座」と言うメジャールートは、きっと歩きやすい緩い道。
と私の勝手な期待を裏切る微妙なアップダウン。
そして、気温が上がり始めたことにより、体力が削られます。
稜線を巻くたびに片斜面は風があり涼しく、もう片斜面は無風で蒸し暑く。。。
熱によりすさまじい勢いで体力が削られるのが分かります。
しかし、翌日は平日なので山深いこの道を歩く人は、急激に減りました。
静かに山を歩ける、暑いけど最高の時間です。
そんななか、チングルマが実になり始めていました。
夏真っ盛りなのに、秋は近づいているようです。
ビックリ平。
やっとここで稜線の上に出たので、風にあたる場所が増えてきました。
暑ーい。
尾根を回り込んだことにより、遠ざかった常念岳が再び近づいてきます。
そして、槍もジリジリ近づいてきます。
嬉しいですね~♪
勝手に緩い道を想定していただけに、これしきの登りが暑さには押されて精神的ダメージを与えてくれます。
でも、途中にはお花畑が広がり、こころ癒される所もありました。
素敵な道ですね。
そして、ビックリ平から1時間ほどでこの「赤岩岳」の標識。
来たね~。
この標識からおよそ250m
ここだ。
道の脇に赤リボン。
上に伸びる踏み跡。
赤岩岳の取り付き点です。
ザックをデポして、山頂を目指します。
赤岩岳はこの表銀座の稜線上にありますが、登山道はありません。
好きな人が勝手にこの道からよじ登るのです。
ですが…
激急斜面です。
となりの灌木につかまってよじ登らないと上がれないレベル。
足元もザレていて、滑るうえに石を落としてしまいます。
今日が人の往来の少ない日で良かったです。
下の登山道に人が来ないことを常に確認していないと、気が気ではありません。
灌木につかまり登ると、稜線の崖で行き止まります。
右手に岩場があり、山頂っぽく見えますが、正解は左の灌木の中。
踏み跡に沿って灌木のトンネルに入ると、すぐに三角点が見えます。
赤岩岳山頂2768m頂きました。百高山86座目!
ここも立派な百高山です、距離は短いけど厳しかった…
三角点と槍。三等三角点 点名「筆波美」
いやー、ここの山頂凄いですね。
超槍展望。
槍の展望台としてはかなり素晴らしいです。
しばらく眺めていたいですが、荷物も登山道に放置してるのですぐに下ります。
下りも写真を撮る余裕無し。
かなり厳しかったです。
さぁ、ザックを背負ってリスタート。
西岳はそんなに遠くないはずですね。
表銀座、何気でキワい所もあったり、気の抜けない道でした
11:30
ようやく今日の目的地、西岳ヒュッテが見えてきました。
もう少しだー、ホッとします。
でもその前に、西岳へ。
西岳山頂2758m、山頂頂きました!百高山87座目!
いやー、ここも槍の展望が素晴らしいですね。
でも、さっきの赤岩岳の方が良かったかな。
多分、苦労して登った分のプラス換算があるからそう思ってるだけだと思いますけど。
ヒュッテ西岳はすぐ下。
その向こうにテン場。
そして、その向こうを見据えます。
今日はここにテントを張っておしまいではありません。
さぁ、降りましょう。
西岳ヒュッテに到着です。
なんとかお昼までに到着しましたね。
テン場の受付をします。
ここのテン場は上に幕営すると全方位の眺望なので上にしたいのですが…
丁度木陰になる場所が一か所あったので、小屋があそこに見える位置に幕営しました。
対岸には、昨日幕営した常念小屋のテン場が見える所。
歩いて来た道が見える、なかなか良い所。
まだお昼という事もあり、テン場には私達のテントだけ。
お昼ご飯を食べて、少しテントで休憩しました。
そして、13:30ごろ…
今日のメインイベント。
というより、今回の山行の核心へと踏み出します。
二日目後半に続く
早く夜寝ると、目覚ましより早く起きる事が出来ます。
普通に2時半に起きて、お湯を沸かしてコーヒーを飲みます。
テントの外に顔を出すと、満天の星空。
ミルキーウェイがオーロラの様に天を多い、遥か地平線の彼方まで広がります。
綺麗だな、世界は本当に綺麗だ。
残念なのは、この目で見ている景色を写真に記録として残せる技術が無いという事。
でもいい、この瞬間の景色は心に刻んでおくことにします。
3時には息子も起こし、出発準備。
二人でサクサク荷物を撤収し、3:50頃にスタートできました。
東の空が微妙に明るんでいます。
写真で撮ると明るく見えますが、実際にはかなり暗いです。
朝一なので少しゆっくり目に足を運びます。
大天井岳の方面へと、まずは横通岳を目指します。
振り返って後ろを見ると、常念岳の山頂に向かってヘッデンの列が続いています。
山頂御来光の列ですね。富士山みたいです。
我々と同じ方向に向かって歩く人は、この段階では確認できませんでした。
30分ほど歩くと、ようやくヘッデンがいらないぐらいの明るさになってきました。
ここが横通岳分岐です。
縦走路は山頂を巻いていきますが、山頂へ続く道も伸びているのが分かります。
特に案内は書いていないんですけどね。
テン場を出て1時間後。
横通しだけの山頂に到着しました。
凄いな、絶景。
横通岳山頂2767m、頂きました。百高山83座目!
三角点は三等。点名「赤樽」
雲の海とはよく言ったもの。
雲の水平線の彼方から、今日という日が始まる瞬間を息子と一緒に眺めました。
おはよう、世界。
きっと、今日も良い一日になる。
遠く離れ島のように、富士山や南アルプス。
振り返ると槍穂の稜線にも朝日が当たります。
素晴らしい景色。
しばらく朝食を摂りながら、ゆっくり過ごしました。
最近はこういう時間の時、息子と会話をする事が減ってきました。
昔は「ほら、○○が見えるよ!あ、あそこに○○がある!」
とか話していたのが、最近はそれぞれに何かをじーっと眺めたり。
ほんの片手程の歳を重ねただけで、子供はあっと言う間に成長していくんですね。
自分もそうだったんでしょう。
横通岳 - Spherical Image - RICOH THETA
さぁ、次へ行きましょう。
次は同じ尾根筋の東天井岳へ。
ここの道は大天井岳までは厳しい登りも難しい所も無く、ゆるっと歩ける稜線です。
テクテクと歩ける、気持ちの良い道でした。
トレランならそこそこのペースを維持できる区間ですね。
でも、この辺りの区間のおかげで、「北アルプスは楽な道」と勝手に頭の中にイメージがインプットされてしまったことが、この後の厳しさに繋がっていくとは、この時は思ってもいませんでした。
一部、ハイマツの濃い区間もありますが、歩きやすさ抜群です。
さて、横尾から伸びてくる支尾根との乗越部です。
この標識から登山道を反れて、次の山頂を目指します。
地図に登山道は書いて無いですが、踏み跡明瞭。
シャキシャキ歩きます。
東天井岳2814m頂きました!百高山84座目!
ふらっと立ち寄ったような山頂なので、休憩なしで次を目指します。
次の大天井岳を見据えます。
登山道に戻り、大天井岳への道を歩みます。
少し登りになりますが、道は険しくありません。
振り返ると、中天井岳のピークが後ろに。
常念岳も遠ざかってきましたね。
しばらく歩くと、大天荘が見えてきました。
いあー、ここのテン場も素晴らしいですね。
昨日頑張ってくればここまで来ることが出来たでしょうが、今回はゆっくり山行。
ここにテントを張る旅は、また別のお話にしましょう。
大天荘に荷物を置いて、山頂をピストンします。
大天井岳2922m山頂、頂きました!百高山85座目!
いやー、ここの山頂も素晴らしいですね。
これから行く表銀座、槍方面。
歩いてきた常念方面
昨年歩いた裏銀座。
先週歩いた蓮華針ノ木鹿島槍。
大天井岳 - Spherical Image - RICOH THETA
「大天井」という名前が分かります。
素晴らしい眺望ですね♪
と、ここで写真を撮っている時に、居合わせた片に声を掛けられて。。。
「先週鹿島槍にいましたよね?」
と。
私も同じこと思ってました。確かこの方、先週鹿島槍にいたような。。。って。
ビックリですね、凄い偶然です。これだけ広い山域に、たった一週間で同じような山に登り同じような時間に居合わせるって。
少しお話してからお別れしました。また、どこかの山で!
三等三角点、点名「天章山」
”てんしょう”はこの名前から来てるのでしょうか?
景色も綺麗でゆっくりしたいですが、気温が上がる前に移動をする事にします。
大天荘に戻り、行動色を摂りつつ小休止してから出発しました。
大天井岳の南側をトラバースし、表銀座のルートを目指します。
しかし、この道が思ったよりスリリング。
ここまでの道から言って、もっと緩いのを想定してたのでちょっと気を付けて歩きました。
30分ほどで大天井ヒュッテへ。
ヒュッテの上に見える道は、牛首展望台への道です。
ここで少し休憩しました。
息子はカルピスをご所望。
私はなんとなくコーヒー。
ここから牛首展望台へ上がれるのですが。。。
とあるお方が、「ここに登らなければ後悔する!」と言う絶景ポイントらしいのですが。。。
流石にここを登るとこの気温で体力を削られそうです。
今日はメインイベントが後に待ってるので、体力の温存を考えて泣く泣く諦めました。
後ろ髪惹かれまくりですが、またそれは別の旅で。
9:00スタートで表銀座を歩きます。
「表銀座」と言うメジャールートは、きっと歩きやすい緩い道。
と私の勝手な期待を裏切る微妙なアップダウン。
そして、気温が上がり始めたことにより、体力が削られます。
稜線を巻くたびに片斜面は風があり涼しく、もう片斜面は無風で蒸し暑く。。。
熱によりすさまじい勢いで体力が削られるのが分かります。
しかし、翌日は平日なので山深いこの道を歩く人は、急激に減りました。
静かに山を歩ける、暑いけど最高の時間です。
そんななか、チングルマが実になり始めていました。
夏真っ盛りなのに、秋は近づいているようです。
ビックリ平。
やっとここで稜線の上に出たので、風にあたる場所が増えてきました。
暑ーい。
尾根を回り込んだことにより、遠ざかった常念岳が再び近づいてきます。
そして、槍もジリジリ近づいてきます。
嬉しいですね~♪
勝手に緩い道を想定していただけに、これしきの登りが暑さには押されて精神的ダメージを与えてくれます。
でも、途中にはお花畑が広がり、こころ癒される所もありました。
素敵な道ですね。
そして、ビックリ平から1時間ほどでこの「赤岩岳」の標識。
来たね~。
この標識からおよそ250m
ここだ。
道の脇に赤リボン。
上に伸びる踏み跡。
赤岩岳の取り付き点です。
ザックをデポして、山頂を目指します。
赤岩岳はこの表銀座の稜線上にありますが、登山道はありません。
好きな人が勝手にこの道からよじ登るのです。
ですが…
激急斜面です。
となりの灌木につかまってよじ登らないと上がれないレベル。
足元もザレていて、滑るうえに石を落としてしまいます。
今日が人の往来の少ない日で良かったです。
下の登山道に人が来ないことを常に確認していないと、気が気ではありません。
灌木につかまり登ると、稜線の崖で行き止まります。
右手に岩場があり、山頂っぽく見えますが、正解は左の灌木の中。
踏み跡に沿って灌木のトンネルに入ると、すぐに三角点が見えます。
赤岩岳山頂2768m頂きました。百高山86座目!
ここも立派な百高山です、距離は短いけど厳しかった…
三角点と槍。三等三角点 点名「筆波美」
いやー、ここの山頂凄いですね。
超槍展望。
槍の展望台としてはかなり素晴らしいです。
赤岩岳 - Spherical Image - RICOH THETA
しばらく眺めていたいですが、荷物も登山道に放置してるのですぐに下ります。
下りも写真を撮る余裕無し。
かなり厳しかったです。
さぁ、ザックを背負ってリスタート。
西岳はそんなに遠くないはずですね。
表銀座、何気でキワい所もあったり、気の抜けない道でした
11:30
ようやく今日の目的地、西岳ヒュッテが見えてきました。
もう少しだー、ホッとします。
でもその前に、西岳へ。
西岳山頂2758m、山頂頂きました!百高山87座目!
いやー、ここも槍の展望が素晴らしいですね。
でも、さっきの赤岩岳の方が良かったかな。
多分、苦労して登った分のプラス換算があるからそう思ってるだけだと思いますけど。
ヒュッテ西岳はすぐ下。
その向こうにテン場。
そして、その向こうを見据えます。
今日はここにテントを張っておしまいではありません。
西岳 - Spherical Image - RICOH THETA
さぁ、降りましょう。
西岳ヒュッテに到着です。
なんとかお昼までに到着しましたね。
テン場の受付をします。
ここのテン場は上に幕営すると全方位の眺望なので上にしたいのですが…
丁度木陰になる場所が一か所あったので、小屋があそこに見える位置に幕営しました。
対岸には、昨日幕営した常念小屋のテン場が見える所。
歩いて来た道が見える、なかなか良い所。
まだお昼という事もあり、テン場には私達のテントだけ。
お昼ご飯を食べて、少しテントで休憩しました。
そして、13:30ごろ…
今日のメインイベント。
というより、今回の山行の核心へと踏み出します。
二日目後半に続く
2018年07月29日
北アルプス東西横断 1日目 常念岳
扇沢周回の一週間後、正確には下山から一週間経っていませんが、また山に行ってきました。
百高山を歩くのと、過去の忘れ物を拾いう事が目的です。
今回は北アルプスを東から西へ横断する形にコースを取りました。
常念岳の一ノ沢から入り、横通岳や大天井岳、表銀座を通り、西岳から槍へ。
さらにそこから南に3000mの稜線を歩き南岳。最後は南岳新道を通って新穂高へ下山。
3泊4日の山行となりました。
今回も天気が良く、最高の稜線歩きとなりました。
それでは、行きますね。
1日目
いつもなら前日に車を走らせるのですが、朝から移動です。
今回は山へのアプローチとデパーチャーポイントが異なるため、子供との山行には理解してもらえてるカミさんの送り、迎えで行く事となりました。
朝5時頃一ノ沢の登山口に到着するようにしました。
一ノ沢は登山者駐車場から登山口まで30分ほど歩くのですが、送りなので歩く人を横目に登山口まで一気に車で。
申し訳ありません。
車を降りて、準備をして、登山届を提出します。
登山口に警察官と遭対協の人かな?が居まして、一人一人の登山届を確認します。
計画書を印刷して来たので見せましたが、「四日間?長いねー」とか言われました。
私達親子の中では4日は短い方なんですが…
息子と、短いよね?とか言いながら、5:30頃にスタートです。
カミさん、ありがとう。
一ノ沢の登山道はひたすら沢沿いに歩き、最後に一気に標高を上げて常念小屋へと続く道です。
下界の猛暑から逃れ、涼しい沢を歩きます。
もう、水が綺麗で。飛び込みたいです。
下山中なら飛び込んでたかも。
常念岳は百名山なので、登山道が整備されまくりの至れり尽くせり。歩きやす過ぎて助かります。
なんとなく途中から、あれが山頂かな~?と言うのが見えるようになってきました。
実際はアレより向こうのピークなんですけどね。
2時間以上歩くと日も高くなり、直射日光を受けるようになります。
急激に暑くなり始め、息子が川に飛び込みそうになるのを制止します。
まだ早い(笑
ゆるゆると高度を上げる沢歩きから、ココ「胸突八丁」から高度を上げ始めます。
階段をガンガン上げていくので、急に厳しくなる感じですね。
後ろを振り返ると、綺麗なV字の渓谷で、綺麗な景色です。
登山道口から3時間ほどで、最終水場です。
今回は稜線歩きなので、ここ以降は水場は殆どありません。
小屋で水を買う事になるので、せめて今日の分はここから汲み上げます。
息子2リッター、私2リッター、ここで荷物に追加です。
ホントに息子が荷物を持てるようになってきたので、ありがたい限りです。
もうすぐ稜線。
最終水場からはつづら折れの道で一気に高度を上げますが、ここまでが痺れました。
たった2キロしか荷物が増えていないのに、肩に食い込む感半端無いです。
でも、CT50分を切るペースで稜線まで上げてこれました。
うわー、凄い。
槍穂展望最高です♪
まだ9時半ですが、今日はここで幕営予定です。
頑張れば大天井まで歩けますが、頑張らないのが良い感じ。
特にここ最近の猛暑は、山でも日差しが刺すように痛いので、早出早着、午後まったりが私達の基本スタイルです。
と言う事で、幕営。
まだ他にテントは一張りだけ。
早着は好きな所にテントが張れるメリットが大きいですね。
それにしても素晴らしい景色。
目の前には明日幕営予定の西岳ヒュッテ、明後日幕営予定の南岳と、順番にステップが上がっていくのが見えます。
結構遠いな。。。
さて、少し休憩もしたので、常念岳をピストンしましょう。
荷物も軽く軽装になったので、シュッと行ってきます。
400mほど標高を上げるのかな?
という事で、ギュンギュン登って40分ほどで山頂です。
常念岳山頂2857m、百高山82座目、頂きました!
常念岳、素晴らしい眺望、槍から穂高までが一望です。
凄いな~、ココ。流石百名山と言う山は登ると感動が待ってますね。
前回の鹿島槍ヶ岳も良かったですが、常念岳も素晴らしい!
いつもは山頂に長居はしないのですが、息子と少しのんびり。
これから歩く稜線を双眼鏡で眺めたり、人とお話したり。
30分ほどのんびりして、ガスも上がって来た所でテントに帰ります。
途中、浮石やザレもあるので気をつけましょう。
特に下りは落石を起こさせないように気をつけます。
と、テン場の直前で現る荒天の使者。
いやー、相変わらずカワイイわ~♪
しばらく足を止めて眺めてました。
ギャラリーも集まる人気ぶり。
という事で、常念小屋にて息子と乾杯。
今日はもう動かないので飲んでもOK。
お昼ご飯は常念そばですね。
息子も蕎麦が好きなようで。
美味しかったです♪
ご飯後にテン場に戻るとまだ5張り。
奥のテン場はそこそこ張ってあるようです。
まぁ、まだ13時前ですもんね。
今回のテントは、前回の扇沢周回の教訓を生かして、エアライズを辞めてカヤライズに。
フライシートをこれくらいめくると風がそよそよと入り、、天幕の上にはシェラフを乗せておくと日光も遮断されて超快適。
前回と違い、ずっとテントで過ごせます♪
組み合わせで色々と対応出来るのが、このシリーズのテントの良い所ですね~。
寝っ転がると、足元の向こうには槍ヶ岳。
最高のロケーションですね♪
2日後にはあそこに立つ!
午後は人とお話したり、ビール飲んだり、景色を見たり超まったり。
山を黙々と歩いて距離を稼ぐのも楽しいですけど、テントを張ってゆっくりするのも、また楽しいですね。
息子、平たい石をかき集めて土間を作ります。
こう言うのが好きみたい。
17時には夕ご飯。今日はペンネにボロネーゼ。
茹でるだけの暖めるだけですが、とても美味しゅうございます。
夕方にはテン場はいっぱいになりました。
昨夜も睡眠時間は3時間も無かったので、今日も早寝する事にします。
と、寝袋に入って横になっていると、凄いヘリの音。
超近い。
と思ったら。
人が降りて来たあと、ホイスト収容で一人連れられて行きました。
病人が出たのかな?
なかなか間近で見る事も出来ない作業なので、じっくり見させて頂きました。
流石警察のヘリ、稜線の風が巻く場所での見事なホバリング。
凄いなー。
この後は、結局日が沈む前に寝落ちしました。
ここ最近のテン泊パターンですね(^^;
おやすみなさい!
二日目へ続く。
百高山を歩くのと、過去の忘れ物を拾いう事が目的です。
今回は北アルプスを東から西へ横断する形にコースを取りました。
常念岳の一ノ沢から入り、横通岳や大天井岳、表銀座を通り、西岳から槍へ。
さらにそこから南に3000mの稜線を歩き南岳。最後は南岳新道を通って新穂高へ下山。
3泊4日の山行となりました。
今回も天気が良く、最高の稜線歩きとなりました。
それでは、行きますね。
1日目
いつもなら前日に車を走らせるのですが、朝から移動です。
今回は山へのアプローチとデパーチャーポイントが異なるため、子供との山行には理解してもらえてるカミさんの送り、迎えで行く事となりました。
朝5時頃一ノ沢の登山口に到着するようにしました。
一ノ沢は登山者駐車場から登山口まで30分ほど歩くのですが、送りなので歩く人を横目に登山口まで一気に車で。
申し訳ありません。
車を降りて、準備をして、登山届を提出します。
登山口に警察官と遭対協の人かな?が居まして、一人一人の登山届を確認します。
計画書を印刷して来たので見せましたが、「四日間?長いねー」とか言われました。
私達親子の中では4日は短い方なんですが…
息子と、短いよね?とか言いながら、5:30頃にスタートです。
カミさん、ありがとう。
一ノ沢の登山道はひたすら沢沿いに歩き、最後に一気に標高を上げて常念小屋へと続く道です。
下界の猛暑から逃れ、涼しい沢を歩きます。
もう、水が綺麗で。飛び込みたいです。
下山中なら飛び込んでたかも。
常念岳は百名山なので、登山道が整備されまくりの至れり尽くせり。歩きやす過ぎて助かります。
なんとなく途中から、あれが山頂かな~?と言うのが見えるようになってきました。
実際はアレより向こうのピークなんですけどね。
2時間以上歩くと日も高くなり、直射日光を受けるようになります。
急激に暑くなり始め、息子が川に飛び込みそうになるのを制止します。
まだ早い(笑
ゆるゆると高度を上げる沢歩きから、ココ「胸突八丁」から高度を上げ始めます。
階段をガンガン上げていくので、急に厳しくなる感じですね。
後ろを振り返ると、綺麗なV字の渓谷で、綺麗な景色です。
登山道口から3時間ほどで、最終水場です。
今回は稜線歩きなので、ここ以降は水場は殆どありません。
小屋で水を買う事になるので、せめて今日の分はここから汲み上げます。
息子2リッター、私2リッター、ここで荷物に追加です。
ホントに息子が荷物を持てるようになってきたので、ありがたい限りです。
もうすぐ稜線。
最終水場からはつづら折れの道で一気に高度を上げますが、ここまでが痺れました。
たった2キロしか荷物が増えていないのに、肩に食い込む感半端無いです。
でも、CT50分を切るペースで稜線まで上げてこれました。
うわー、凄い。
槍穂展望最高です♪
まだ9時半ですが、今日はここで幕営予定です。
頑張れば大天井まで歩けますが、頑張らないのが良い感じ。
特にここ最近の猛暑は、山でも日差しが刺すように痛いので、早出早着、午後まったりが私達の基本スタイルです。
と言う事で、幕営。
まだ他にテントは一張りだけ。
早着は好きな所にテントが張れるメリットが大きいですね。
それにしても素晴らしい景色。
目の前には明日幕営予定の西岳ヒュッテ、明後日幕営予定の南岳と、順番にステップが上がっていくのが見えます。
結構遠いな。。。
さて、少し休憩もしたので、常念岳をピストンしましょう。
荷物も軽く軽装になったので、シュッと行ってきます。
400mほど標高を上げるのかな?
という事で、ギュンギュン登って40分ほどで山頂です。
常念岳山頂2857m、百高山82座目、頂きました!
常念岳、素晴らしい眺望、槍から穂高までが一望です。
凄いな~、ココ。流石百名山と言う山は登ると感動が待ってますね。
前回の鹿島槍ヶ岳も良かったですが、常念岳も素晴らしい!
いつもは山頂に長居はしないのですが、息子と少しのんびり。
これから歩く稜線を双眼鏡で眺めたり、人とお話したり。
30分ほどのんびりして、ガスも上がって来た所でテントに帰ります。
途中、浮石やザレもあるので気をつけましょう。
特に下りは落石を起こさせないように気をつけます。
と、テン場の直前で現る荒天の使者。
いやー、相変わらずカワイイわ~♪
しばらく足を止めて眺めてました。
ギャラリーも集まる人気ぶり。
という事で、常念小屋にて息子と乾杯。
今日はもう動かないので飲んでもOK。
お昼ご飯は常念そばですね。
息子も蕎麦が好きなようで。
美味しかったです♪
ご飯後にテン場に戻るとまだ5張り。
奥のテン場はそこそこ張ってあるようです。
まぁ、まだ13時前ですもんね。
今回のテントは、前回の扇沢周回の教訓を生かして、エアライズを辞めてカヤライズに。
フライシートをこれくらいめくると風がそよそよと入り、、天幕の上にはシェラフを乗せておくと日光も遮断されて超快適。
前回と違い、ずっとテントで過ごせます♪
組み合わせで色々と対応出来るのが、このシリーズのテントの良い所ですね~。
寝っ転がると、足元の向こうには槍ヶ岳。
最高のロケーションですね♪
2日後にはあそこに立つ!
午後は人とお話したり、ビール飲んだり、景色を見たり超まったり。
山を黙々と歩いて距離を稼ぐのも楽しいですけど、テントを張ってゆっくりするのも、また楽しいですね。
息子、平たい石をかき集めて土間を作ります。
こう言うのが好きみたい。
17時には夕ご飯。今日はペンネにボロネーゼ。
茹でるだけの暖めるだけですが、とても美味しゅうございます。
夕方にはテン場はいっぱいになりました。
昨夜も睡眠時間は3時間も無かったので、今日も早寝する事にします。
と、寝袋に入って横になっていると、凄いヘリの音。
超近い。
と思ったら。
人が降りて来たあと、ホイスト収容で一人連れられて行きました。
病人が出たのかな?
なかなか間近で見る事も出来ない作業なので、じっくり見させて頂きました。
流石警察のヘリ、稜線の風が巻く場所での見事なホバリング。
凄いなー。
この後は、結局日が沈む前に寝落ちしました。
ここ最近のテン泊パターンですね(^^;
おやすみなさい!
二日目へ続く。
2018年07月20日
ぐるり扇沢 3日目 鹿島槍ヶ岳 爺ヶ岳
三日目
昨夜も、明るいうちに寝てしまいました。
夜に明かりを使わないなんて…
おかげさまで、今朝もすっきり2:30に勝手に起床。
体が山になって行きます。
そう、いつも三日目ぐらいから調子が上がって来るんですよね。
お湯を沸かしてコーヒーを飲んで、朝食の準備。
と言っても、アルファ米にお湯を入れるだけですが。
3時には息子を起こして準備です。
やっぱりサクッと起きてくれるので、即出発。
今日はテントを撤収しなくて良いので速いです。
3:30
種池小屋をスタートしました。
最初は真っ暗な中私が前を歩いていましたが、息子にもそろそろヘッデン歩きに慣れて欲しいので、途中から先行してもらいました。
すると、私の前に出た瞬間にスピードが少し上がりました。
やるな!
東の空が明るんできていますが、足元は見えないぐらい暗いです。
4:00
わずか30分で爺ヶ岳中峰の分岐へ。
きっと今行っても真っ暗だし、御来光はまだ後なので、ここは帰りに寄る事にしました。
そのままガンガン足を進めます。でも走ってはいませんよ。
眼下には大町市の市街地が見えます。
街はまだ夜ですね。
爺ヶ岳の北峰トラバースを越えた辺りで、ようやく明るんできました。
でも日の出はまだまだ。
と言うか、今日は少し雲が多めですね。綺麗な御来光にはならなさそうです。
4:30 冷乗越分岐です。
赤岩尾根から登って来るとここに到着するようですね。
4:40
冷池山荘に到着です。
CT2:00ぐらいの所、1:10で来れたのでなかなかですね。
ここで朝食を摂ったり、ヘッデンをしまったり、トイレに行ったり少し休憩しました。
5:00、再びスタートします。
とりあえずは、目の前の布引山を目指します。
ようやく太陽も雲の中から見えてきました。
やはり今朝の日の出は雲からでしたね。
振り返ると爺ヶ岳が遠くなってきました。
布引山への道は険しくも無く、ゆるゆる上げていくので速度が楽~に上がります。
楽と言うのは、昨日の道に比べればと言う意味ですよ(^^;
5:40 布引山頂きました。
CT1:20を40分で。いいペース。
止まらずにそのまま行きます。
あっという間に布引山は眼下になり…
6:10
鹿島槍ヶ岳山頂2889m、頂きました!百高山80座目!
種池小屋からCT4:20の所を、休憩込みで2:40なのでかなり良いペースでしょう。
種池小屋と爺ヶ岳は結構遠く見えます。思ったより距離がありますね。
三角点も頂きます。二等三角点 点名「鹿島入」
全天球カメラ、少しピンボケになってしまいましたが、素晴らしい景色です。
百名山というのも、頷ける絶景でした。
あまりの景色の綺麗さに、息子と一緒にのんびり30分ほど過ごしました。
息子も色々多くは語らないですが、そろそろ分別つく歳になっているはず。それでも山に行くって言うんだから、やっぱり好きなんだろうな。
鹿島槍ヶ岳は双耳峰で、この向こうに北峰もあるのですが・・・
こちらの南峰の方が高点なので、今回はここまでにします。
向こうに行くのは、また別の旅で。
でもアレです。
五竜は行かねばなりませんな。
ホントは唐松岳と合わせて行く予定だったんですけど…
なんとか遠見尾根を日帰り出来ないかな…?
さて、6:40
帰りましょう。
下り始めて10分ほどで、昨日種池山荘で出会ったご家族とすれ違いました。
みんな笑顔で楽しそうで、とても雰囲気の良いご家族でした。
百名山踏破までもう少しですね、頑張ってください。
ガンガン降りてくると、あっという間に鹿島槍も布引山もはるか遠く。
7:40 ぴったり一時間で冷池山荘に戻ってきました。
ここで再び10分休憩。
出発する時、ふと見たら。。。
あ、「冷池」あった。。。
やっぱりあるんですね。
ちなみに、”つべたいけ”と読むそうで、ローマ字で書いてあったと息子が言っております。
私は見損ねました。
さぁ、どんどん行きますよ。
荷が軽いと足も軽いです。
帰りは爺ヶ岳の中峰に寄ります。
しかし、この辺りから息子のペースが落ち始めました。
最近トレーニング三昧だった私の足に、息子が付いてこられなくなってきたようです。
いつもなら少し待ったりペースを落とすんですが、負けて悔しい思いをして一生懸命になってほしいので、あえて置き去りにする事にしました。
8:30 爺ヶ岳中峰2669m山頂、頂きました!百高山81座目!
今回の旅の最後の百高山です。
三角点も頂きます。 三等三角点 点名「祖父岳」
Center Summit (Highest Point) of Mt.Jiigatake2669m
なんかカッコいいですね。爺ヶ岳は中峰が最高点になります。
百高山なら、こちらの峰ですね。
しかし、結局南峰も寄りました♪
こちらは山林局の主三角点かな?
さぁ、テントまであと少し。
帰ろう。
なんだか不思議な、秋のような雲ですね。
まだ7月なんですが・・・
という事で、9:15に小屋に帰還しました。
鹿島槍ピストンに、休憩込みで5時間45分。
CTだと8時間弱ぐらいだったので、良い感じです。
やっぱり身軽なのは機動力に優れますね。
テント泊でも装備を見直すかな。。。
もしくはに重さに負けない体力をつけるか。
テン場に戻ると、あれだけひしめき合っていたテントはほぼ無く。。。
ガラーンとしていました。
残ったテントは、鹿島槍のピストン組ですね。三張りのみ。
テントを撤収しつつ、お昼ご飯を食べます。
あとは小屋の前で少し休んで、最後に景色を堪能します。
10:40に下山開始。
フル装備になった重さが、方にグイグイ食い込みます。
でも、食材も無くなったので17~8㎏ぐらいかな?
直ぐに道は樹林帯に入り、一瞬でムワッと湿度が上がります。
最初はこんなランドマークに喜んだり…
雪渓を渡り楽しんでいましたが…
標高を下げるにつれて尋常ではない気温の上がり方に、体力も精神力も削られて行きます。
岩小屋沢岳と名も無きピークたち、ここから見るとあんなにそそり立つ壁に見えてきました。
大きいなー。
駅見ベンチ。
扇沢の駅が見えます。
ここで休憩しますが…
この辺りから明らかに息子の足が震えているのが分かりました。
膝が笑っているようです(笑
私が全然平気なのが、少し悔しいらしいです。
本人もようやくトレーニングの大事さが、身に染みてわかってきているでしょう。
まぁ、あと1~2年であっという間にやられますので、今だけ優越感を味わわせて下さい。
そして暑さにやられながら、ようやく道路が見えてきました。
12:55
柏原新道、下山完了です。
でも、市営第一駐車場まで少し道路を歩いて登らなければなりません。
ここで息子を待たせて私だけで車を取りに行くとか、そんな事も許しません♪
扇沢
遥か上部に種池の小屋が見えますね。標高差1000m。
ココから見ると遠いですね~。
シェードを歩いて。。。
13:05 市営第一駐車場に到着です。
お疲れちゃん♪
今回の三日間、晴天続きで最高の稜線歩きになりました。
息子もわざわざ部活を休んで来ているので、来た甲斐があった事でしょう。私も色んな事を考えなければならないのですが、そんな事はどうでもいいやと思える最高の3日間でした。
百高山も81座。
今シーズンに歩き切るためには、少しスケジュールをタイトにしなければならないですね。
今年は超長期縦走の時間が取れなさそうなので、それぞれ小分けで行く事にします。
さて、次の山は・・・
次回のお楽しみに♪
昨夜も、明るいうちに寝てしまいました。
夜に明かりを使わないなんて…
おかげさまで、今朝もすっきり2:30に勝手に起床。
体が山になって行きます。
そう、いつも三日目ぐらいから調子が上がって来るんですよね。
お湯を沸かしてコーヒーを飲んで、朝食の準備。
と言っても、アルファ米にお湯を入れるだけですが。
3時には息子を起こして準備です。
やっぱりサクッと起きてくれるので、即出発。
今日はテントを撤収しなくて良いので速いです。
3:30
種池小屋をスタートしました。
最初は真っ暗な中私が前を歩いていましたが、息子にもそろそろヘッデン歩きに慣れて欲しいので、途中から先行してもらいました。
すると、私の前に出た瞬間にスピードが少し上がりました。
やるな!
東の空が明るんできていますが、足元は見えないぐらい暗いです。
4:00
わずか30分で爺ヶ岳中峰の分岐へ。
きっと今行っても真っ暗だし、御来光はまだ後なので、ここは帰りに寄る事にしました。
そのままガンガン足を進めます。でも走ってはいませんよ。
眼下には大町市の市街地が見えます。
街はまだ夜ですね。
爺ヶ岳の北峰トラバースを越えた辺りで、ようやく明るんできました。
でも日の出はまだまだ。
と言うか、今日は少し雲が多めですね。綺麗な御来光にはならなさそうです。
4:30 冷乗越分岐です。
赤岩尾根から登って来るとここに到着するようですね。
4:40
冷池山荘に到着です。
CT2:00ぐらいの所、1:10で来れたのでなかなかですね。
ここで朝食を摂ったり、ヘッデンをしまったり、トイレに行ったり少し休憩しました。
5:00、再びスタートします。
とりあえずは、目の前の布引山を目指します。
ようやく太陽も雲の中から見えてきました。
やはり今朝の日の出は雲からでしたね。
振り返ると爺ヶ岳が遠くなってきました。
布引山への道は険しくも無く、ゆるゆる上げていくので速度が楽~に上がります。
楽と言うのは、昨日の道に比べればと言う意味ですよ(^^;
5:40 布引山頂きました。
CT1:20を40分で。いいペース。
止まらずにそのまま行きます。
あっという間に布引山は眼下になり…
6:10
鹿島槍ヶ岳山頂2889m、頂きました!百高山80座目!
種池小屋からCT4:20の所を、休憩込みで2:40なのでかなり良いペースでしょう。
種池小屋と爺ヶ岳は結構遠く見えます。思ったより距離がありますね。
三角点も頂きます。二等三角点 点名「鹿島入」
鹿島槍ヶ岳 - Spherical Image - RICOH THETA
全天球カメラ、少しピンボケになってしまいましたが、素晴らしい景色です。
百名山というのも、頷ける絶景でした。
あまりの景色の綺麗さに、息子と一緒にのんびり30分ほど過ごしました。
息子も色々多くは語らないですが、そろそろ分別つく歳になっているはず。それでも山に行くって言うんだから、やっぱり好きなんだろうな。
鹿島槍ヶ岳は双耳峰で、この向こうに北峰もあるのですが・・・
こちらの南峰の方が高点なので、今回はここまでにします。
向こうに行くのは、また別の旅で。
でもアレです。
五竜は行かねばなりませんな。
ホントは唐松岳と合わせて行く予定だったんですけど…
なんとか遠見尾根を日帰り出来ないかな…?
さて、6:40
帰りましょう。
下り始めて10分ほどで、昨日種池山荘で出会ったご家族とすれ違いました。
みんな笑顔で楽しそうで、とても雰囲気の良いご家族でした。
百名山踏破までもう少しですね、頑張ってください。
ガンガン降りてくると、あっという間に鹿島槍も布引山もはるか遠く。
7:40 ぴったり一時間で冷池山荘に戻ってきました。
ここで再び10分休憩。
出発する時、ふと見たら。。。
あ、「冷池」あった。。。
やっぱりあるんですね。
ちなみに、”つべたいけ”と読むそうで、ローマ字で書いてあったと息子が言っております。
私は見損ねました。
さぁ、どんどん行きますよ。
荷が軽いと足も軽いです。
帰りは爺ヶ岳の中峰に寄ります。
しかし、この辺りから息子のペースが落ち始めました。
最近トレーニング三昧だった私の足に、息子が付いてこられなくなってきたようです。
いつもなら少し待ったりペースを落とすんですが、負けて悔しい思いをして一生懸命になってほしいので、あえて置き去りにする事にしました。
8:30 爺ヶ岳中峰2669m山頂、頂きました!百高山81座目!
今回の旅の最後の百高山です。
三角点も頂きます。 三等三角点 点名「祖父岳」
Center Summit (Highest Point) of Mt.Jiigatake2669m
なんかカッコいいですね。爺ヶ岳は中峰が最高点になります。
百高山なら、こちらの峰ですね。
しかし、結局南峰も寄りました♪
こちらは山林局の主三角点かな?
さぁ、テントまであと少し。
帰ろう。
なんだか不思議な、秋のような雲ですね。
まだ7月なんですが・・・
という事で、9:15に小屋に帰還しました。
鹿島槍ピストンに、休憩込みで5時間45分。
CTだと8時間弱ぐらいだったので、良い感じです。
やっぱり身軽なのは機動力に優れますね。
テント泊でも装備を見直すかな。。。
もしくはに重さに負けない体力をつけるか。
テン場に戻ると、あれだけひしめき合っていたテントはほぼ無く。。。
ガラーンとしていました。
残ったテントは、鹿島槍のピストン組ですね。三張りのみ。
テントを撤収しつつ、お昼ご飯を食べます。
あとは小屋の前で少し休んで、最後に景色を堪能します。
10:40に下山開始。
フル装備になった重さが、方にグイグイ食い込みます。
でも、食材も無くなったので17~8㎏ぐらいかな?
直ぐに道は樹林帯に入り、一瞬でムワッと湿度が上がります。
最初はこんなランドマークに喜んだり…
雪渓を渡り楽しんでいましたが…
標高を下げるにつれて尋常ではない気温の上がり方に、体力も精神力も削られて行きます。
岩小屋沢岳と名も無きピークたち、ここから見るとあんなにそそり立つ壁に見えてきました。
大きいなー。
駅見ベンチ。
扇沢の駅が見えます。
ここで休憩しますが…
この辺りから明らかに息子の足が震えているのが分かりました。
膝が笑っているようです(笑
私が全然平気なのが、少し悔しいらしいです。
本人もようやくトレーニングの大事さが、身に染みてわかってきているでしょう。
まぁ、あと1~2年であっという間にやられますので、今だけ優越感を味わわせて下さい。
そして暑さにやられながら、ようやく道路が見えてきました。
12:55
柏原新道、下山完了です。
でも、市営第一駐車場まで少し道路を歩いて登らなければなりません。
ここで息子を待たせて私だけで車を取りに行くとか、そんな事も許しません♪
扇沢
遥か上部に種池の小屋が見えますね。標高差1000m。
ココから見ると遠いですね~。
シェードを歩いて。。。
13:05 市営第一駐車場に到着です。
お疲れちゃん♪
今回の三日間、晴天続きで最高の稜線歩きになりました。
息子もわざわざ部活を休んで来ているので、来た甲斐があった事でしょう。私も色んな事を考えなければならないのですが、そんな事はどうでもいいやと思える最高の3日間でした。
百高山も81座。
今シーズンに歩き切るためには、少しスケジュールをタイトにしなければならないですね。
今年は超長期縦走の時間が取れなさそうなので、それぞれ小分けで行く事にします。
さて、次の山は・・・
次回のお楽しみに♪
2018年07月19日
ぐるり扇沢 2日目 針ノ木岳 スバリ岳 赤沢岳
2日目
目覚ましは3時にセットしていましたが、流石に19時前に寝たので2:30頃目が覚めました。
珍しく、夜中に何度も起きる事無く寝れました。目覚めスッキリ。
少し横になっていましたが、ボチボチと荷物をまとめ始めます。
3時には息子を起こし、準備をさせます。
お隣のツェルトのお兄さんは、音の感じからして3時に出発されたようです。
速いなー。
昨日お話した感じでは、この日のうちに種池まで周り、そのまま下山するとの事でしたが…
さて、息子も準備が早くできるようになり、テントもサクッと撤収し、3:50には歩き出す事ができました。
なかなか快調です。
ヘッデンで歩き始めますが、東の空は明るんできます。
最近のスマホはホントに凄いですね、写真だと明るく見えますが、ホントはそこそこ暗いです。
山頂が見えますね。
朝の風は少し強く、でもこの時期のこの標高としては暖かめかな?
ここが針ノ木岳へのトラバース雪渓。でも、もう雪渓は横切りません。手前の部分を10ステップほど登るだけです。
この時間でもザク雪なのでもうアイゼンも要りません。下りは少し怖いかもですね。
という事で、45分ほどで山頂に到着です。
針ノ木岳2820m、頂きました!百高山77座目!
そして丁度…
Good morning 世界!
ピッタリ御来光時に山頂に辿り着けました。
槍も赤く染まります。
日の出を楽しみつつ、ここで朝食を少し摂ります。
朝一番の気持ちの良い時間でした。
さぁ、お隣のスバリ岳まで行きましょう。5:05スタートです。
結構降りるのですね・・・
テン場でお隣だったツェルトのお兄さんが、少し先を歩いているのが見えました。
そしてこの時は気付かなかったのですが、痛恨のミス。
針ノ木岳の三角点を撮り損ねました。朝食と朝日に夢中でした。
まぁ、また次の機会に。
登るのは時間がかかりますが、降りるのはあっという間ですね。
針ノ木岳の山頂は5分かからずにこんなに後ろに。ガンガン降りていきます。
そしてコルから見えるスバリ岳。一番左奥ですね。手前のピークは小スバリ岳と言うらしいです。道は結構険しそうで、CTも1:00です。
しかし…
思ったほど時間もかからず30分程で到着しました。
スバリ岳2752m、頂きました!百高山78座目!
息子、上手に歩くようになりましたね、もう安心して岩場でもなんでも放置して歩かせることが出来ます。
勝手について来る o r 勝手に前を行くので、色々気にしなくて済むようになりました。安心&快速です。
暗くて写真には撮りにくかったのですが、眼下には黒部湖。
しばらくは黒部湖を見ながら歩くことになりそうです。
せっかく山頂ですし、朝食と言うか行動食を摂りながら再び10分ほど休憩し、それから歩き始めます。
スバリ岳から再び下降し、また針ノ木小屋と同じぐらいの標高に降りてきました。
ここまででも十分大きなアップダウンです。
でも、大変ですけど歩き甲斐のある稜線です。
アルプスっぽいですね。
スバリ岳を過ぎると少し優しい感じになります。
真正面に見える赤沢岳を目指します。
あれも百高山です。
ごめんなさい、花の名前は分からないのですが、綺麗に咲いているので思わず撮ってしまいました。
小さな花たちが夏を一生懸命咲いていますね。
振り返ると、ドーンとスバリ岳。
こちら側から来たら、絶対心が折れる自信があります。
大きいな~。
と、ここで猿の群れに遭遇。
こんな2000mを越えた稜線まで来るんですね。
そりゃ、雷鳥もやられてしまいますわ。。。
道端に落ちていたハイマツの松ぼっくりの残骸は、彼らでしょうか。
そんなこんなで一生懸命歩き続けてようやく…
7:15
赤沢岳山頂、頂きました!2678m 百高山79座目!
三等三角点
点名「牛小屋沢」
いやー、道のりが長いと言うか、ここまで予想以上のアップダウンですね。
もう少し楽な稜線を想像していたのですが、なかなか厳しい道です。
いや、そんなに厳しくは無いんですけど、想像より厳しかったので精神的に疲れが来ています。
ようやく針ノ木小屋が少し遠くなったな~…
なんて思えるようになってきました。
ここらで大休止。。。
なんて思ったりしたのですが、実は休めない理由が出来てしまっていました。
時間的にボチボチとすれ違う人が出て来たのですが・・・
「昨日、種池でテント張れなかったんで小屋に泊まったんですよ。」
「種池のテン場、既に一杯でしたよ。」
とか、そんな声がチラホラ。
まだ7時台ですよ。
なのに、これは休んでいる場合じゃないのかも。
朝から確認していたのですが、私たちより先行している人は、ツェルトのお兄さんと、二人組のお兄さんお姉さんコンビ。
私達親子は3グループ目です。
後続は稜線沿いに続々と来るので、なんとか先行したいところ。
と言うか、山に来てまでこんなセコく必死な考えをしなければならないのが悲しいです。
でも、テントが張れなくて昨年の超混雑した水晶小屋の事を思うと、テントで寝たい。
もう、10分休憩で即スタートです。
ちなみに、息子が後で言うには
「お父さん焦ってる感が半端無かった。」
だそうで。
だって焦ってたもん。
という事で、ガシガシ行きますよ。
なんだか一反木綿のような石。
目を書きたい衝動に駆られますが、書いちゃダメ。
8:10
鳴沢岳頂上、頂きました。
ここには山林局の三角点。
主三角点かな?
ここで休んでも良いのですが、CT30分ですぐに新越山荘につきます。
息子が
「別に疲れてないから行こうか」
と言うので、子の山頂はそのままスルーしました。
途中、針ノ木峠の向こうに、槍の穂先が見えました。
そして8:45ほどに、新越山荘に到着しました。
小屋番さんが居たので、休憩させてもらう事にしました。
「どこから来たん?」と聞かれたので、「針ノ木から」と答えたら、
「あら、速いねー。」
と。
いや、速いと言うか早く出て来たんですよね。
話を聞くと、昨日は種池にテントが張れなかった人達がそのままここに来て泊ったとか。
やはりかなり向こうは混んでいるようです。
八ヶ岳に富士山。
ここも景色が綺麗ですね。
小屋に泊まると向こうには剱、立山がバーンと見えるんでしょうね~。
15分ほど休憩して、出発する事にしました。
新越山荘を出ると、一旦新越岳へとゆるりと上げます。
山頂は道をそれて40mらしいのですが、息子も「別にいいかな?」と。
今回はスルーしました。
ありがたい事に、新越山荘から先の道は険しい所はありませんでした。
新越岳を越え、目の前の岩小屋沢岳を目指します。
この稜線の感じ、良いですね~。
でも、暑いんです。とにかく暑いんです。
西側斜面を歩くと、風が冷たく涼しい。
東斜面に道が切り替わると無風で灼熱。
これを何度も繰り返しました。
なんとか、岩小屋沢岳に到着です。
停まらずスルーで行きます。
岩小屋沢以降は、特別大きなアップダウンも無く、ピークを巻きトラバースしながら森の中。
一部ザレた崖の淵を通りますが、基本ゆるりとした道です。正直、針ノ木~種池の道はずっとこんな道だと想像していました。
ナメていました、すみません。
あー、あとワンステップ上げれば、種池小屋です。
結構疲れました。
10:45 種池小屋に到着です!
って、実は焦ってて写真を撮り忘れたのですが、小屋の手前にテン場がありましたが…
40張り張れるテン場は既にいっぱい。空いている場所は4~5張りほどでした。
そして、稜線の対岸にある冷池のテン場は双眼鏡で見ると、既にオレンジや黄色や緑色。
これは先に進むのは止めようと息子と決めました。
テントの空いている場所にザックを置いて、テン場の受付に小屋へ向かったのです。
今日のテントの受付は4番目。
なのにテン場はいっぱいとはこれ如何に?
受け付けたらテン場に戻って幕営。
とても運の良い事に、奥の空いているスペースの一か所は木陰でした。
昨日の灼熱テントのおかげで、息子も私も迷いなくココにテントを張る事に決めました。
快適快適♪
という事で、昼前ですが乾杯。
小屋でお昼を頼むと喫茶室に入れるようで、涼しい小屋内で頂くことにしました。
テントを張ったら先に鹿島槍をピストンしようか?との話もありましたが、予想以上に体力を持っていかれたので、もう今日は動きません。
お昼は息子とラーメン。
「お父さん、急ぎ過ぎだよ。」
なんて息子と話たりしましたが、急いで来なかったらきっとテント張れなかったですね。
なーんてたわいもない話をしながら、窓の外を眺めます。
針ノ木、向こうから見たら遠く感じなかったのに、こっちから見ると遠く見えます。
なんでだろう?
と、この後外を見てたら、柏原新道からなんと無く見覚えのあるような男の子が登ってきました。
あれ?どこかで…
と、その後外にでて水を買ったりなんだりしてる時に、その子のご家族を見て確信。話しかけたらやっぱりそう、ヤマレコで交流させて頂いている御一家でした。
ご家族で一緒に百名山を目指していて、あと残り3座。
今回98座目の鹿島槍だそうです。
この日はこの後冷池山荘まで行き、小屋泊まりだという事でした。
お昼ご飯を摂られてから、出発していきました。
いやー、ビックリしました。
種池山荘の名物ピザは来週からだそうです。
さて、この後はテントに行ったり小屋の前に来たり、のんびり。
昨日と同じでホントにのんびり。山でのんびりできるって、幸せです。
余計な悩みも何も、どうでも良くなってくる、心地よい時間です。
こんな感じで良いんだな、もうちょっと雑に生きよう。
期限切れビール(大)500円3本が、のんびりを後押ししてくれたって言うのは、ココだけの秘密だよ。
小屋前でお話した、針ノ木のテン場でもお会いした単独行のお姉さんの話によると、冷池のテン場は12時頃に受付をシャットダウンしたとか。
あと、私達もお姉さんも足早で来たのでテントを張れましたが、後から針ノ木から来た後続の方は、テントが張れないのでそのまま続々と下山して行ったとか。。。
結局種池のテン場は前日に来た人たちがそのままテントを張りっぱなしにして、鹿島槍をピストン。
またこの日の泊まって翌日帰る。と言う使われ方らしく案の定夕方には続々とテン場に人が戻ってきました。
中には数人で来てるのにそれぞれテントは一張りずつだったり・・・
縦走してきてテン場が無いって、コレはこれで悲しくなりますね。。。
まぁでも、それだけ人気のある山って事ですね。
それに吸い寄せられてきた、私達もその一人ですから。
小屋の横にあった池。
「種池」と書いてありました。
あ、そうなんだ。種池があるから種池山荘だったんだ~。
恥ずかしながら、この時知りました(^^;
ん?という事は、冷池山荘には「冷池」があるのかな?
なんて事を息子と話しながら、昨日と同じく早めの夕ご飯。
今日はテントも涼しく快適です。
明日はテントをそのままにして軽装で鹿島槍ピストン。
ピストンはそこそこのスピードで行ける事でしょう。
さぁ、それではお休みなさい!
二日目に続く
目覚ましは3時にセットしていましたが、流石に19時前に寝たので2:30頃目が覚めました。
珍しく、夜中に何度も起きる事無く寝れました。目覚めスッキリ。
少し横になっていましたが、ボチボチと荷物をまとめ始めます。
3時には息子を起こし、準備をさせます。
お隣のツェルトのお兄さんは、音の感じからして3時に出発されたようです。
速いなー。
昨日お話した感じでは、この日のうちに種池まで周り、そのまま下山するとの事でしたが…
さて、息子も準備が早くできるようになり、テントもサクッと撤収し、3:50には歩き出す事ができました。
なかなか快調です。
ヘッデンで歩き始めますが、東の空は明るんできます。
最近のスマホはホントに凄いですね、写真だと明るく見えますが、ホントはそこそこ暗いです。
山頂が見えますね。
朝の風は少し強く、でもこの時期のこの標高としては暖かめかな?
ここが針ノ木岳へのトラバース雪渓。でも、もう雪渓は横切りません。手前の部分を10ステップほど登るだけです。
この時間でもザク雪なのでもうアイゼンも要りません。下りは少し怖いかもですね。
という事で、45分ほどで山頂に到着です。
針ノ木岳2820m、頂きました!百高山77座目!
そして丁度…
Good morning 世界!
ピッタリ御来光時に山頂に辿り着けました。
槍も赤く染まります。
日の出を楽しみつつ、ここで朝食を少し摂ります。
朝一番の気持ちの良い時間でした。
針ノ木岳 - Spherical Image - RICOH THETA
さぁ、お隣のスバリ岳まで行きましょう。5:05スタートです。
結構降りるのですね・・・
テン場でお隣だったツェルトのお兄さんが、少し先を歩いているのが見えました。
そしてこの時は気付かなかったのですが、痛恨のミス。
針ノ木岳の三角点を撮り損ねました。朝食と朝日に夢中でした。
まぁ、また次の機会に。
登るのは時間がかかりますが、降りるのはあっという間ですね。
針ノ木岳の山頂は5分かからずにこんなに後ろに。ガンガン降りていきます。
そしてコルから見えるスバリ岳。一番左奥ですね。手前のピークは小スバリ岳と言うらしいです。道は結構険しそうで、CTも1:00です。
しかし…
思ったほど時間もかからず30分程で到着しました。
スバリ岳2752m、頂きました!百高山78座目!
息子、上手に歩くようになりましたね、もう安心して岩場でもなんでも放置して歩かせることが出来ます。
勝手について来る o r 勝手に前を行くので、色々気にしなくて済むようになりました。安心&快速です。
暗くて写真には撮りにくかったのですが、眼下には黒部湖。
しばらくは黒部湖を見ながら歩くことになりそうです。
せっかく山頂ですし、朝食と言うか行動食を摂りながら再び10分ほど休憩し、それから歩き始めます。
スバリ岳から再び下降し、また針ノ木小屋と同じぐらいの標高に降りてきました。
ここまででも十分大きなアップダウンです。
でも、大変ですけど歩き甲斐のある稜線です。
アルプスっぽいですね。
スバリ岳を過ぎると少し優しい感じになります。
真正面に見える赤沢岳を目指します。
あれも百高山です。
ごめんなさい、花の名前は分からないのですが、綺麗に咲いているので思わず撮ってしまいました。
小さな花たちが夏を一生懸命咲いていますね。
振り返ると、ドーンとスバリ岳。
こちら側から来たら、絶対心が折れる自信があります。
大きいな~。
と、ここで猿の群れに遭遇。
こんな2000mを越えた稜線まで来るんですね。
そりゃ、雷鳥もやられてしまいますわ。。。
道端に落ちていたハイマツの松ぼっくりの残骸は、彼らでしょうか。
そんなこんなで一生懸命歩き続けてようやく…
7:15
赤沢岳山頂、頂きました!2678m 百高山79座目!
三等三角点
点名「牛小屋沢」
赤沢岳 - Spherical Image - RICOH THETA
いやー、道のりが長いと言うか、ここまで予想以上のアップダウンですね。
もう少し楽な稜線を想像していたのですが、なかなか厳しい道です。
いや、そんなに厳しくは無いんですけど、想像より厳しかったので精神的に疲れが来ています。
ようやく針ノ木小屋が少し遠くなったな~…
なんて思えるようになってきました。
ここらで大休止。。。
なんて思ったりしたのですが、実は休めない理由が出来てしまっていました。
時間的にボチボチとすれ違う人が出て来たのですが・・・
「昨日、種池でテント張れなかったんで小屋に泊まったんですよ。」
「種池のテン場、既に一杯でしたよ。」
とか、そんな声がチラホラ。
まだ7時台ですよ。
なのに、これは休んでいる場合じゃないのかも。
朝から確認していたのですが、私たちより先行している人は、ツェルトのお兄さんと、二人組のお兄さんお姉さんコンビ。
私達親子は3グループ目です。
後続は稜線沿いに続々と来るので、なんとか先行したいところ。
と言うか、山に来てまでこんなセコく必死な考えをしなければならないのが悲しいです。
でも、テントが張れなくて昨年の超混雑した水晶小屋の事を思うと、テントで寝たい。
もう、10分休憩で即スタートです。
ちなみに、息子が後で言うには
「お父さん焦ってる感が半端無かった。」
だそうで。
だって焦ってたもん。
という事で、ガシガシ行きますよ。
なんだか一反木綿のような石。
目を書きたい衝動に駆られますが、書いちゃダメ。
8:10
鳴沢岳頂上、頂きました。
ここには山林局の三角点。
主三角点かな?
ここで休んでも良いのですが、CT30分ですぐに新越山荘につきます。
息子が
「別に疲れてないから行こうか」
と言うので、子の山頂はそのままスルーしました。
途中、針ノ木峠の向こうに、槍の穂先が見えました。
そして8:45ほどに、新越山荘に到着しました。
小屋番さんが居たので、休憩させてもらう事にしました。
「どこから来たん?」と聞かれたので、「針ノ木から」と答えたら、
「あら、速いねー。」
と。
いや、速いと言うか早く出て来たんですよね。
話を聞くと、昨日は種池にテントが張れなかった人達がそのままここに来て泊ったとか。
やはりかなり向こうは混んでいるようです。
八ヶ岳に富士山。
ここも景色が綺麗ですね。
小屋に泊まると向こうには剱、立山がバーンと見えるんでしょうね~。
15分ほど休憩して、出発する事にしました。
新越山荘を出ると、一旦新越岳へとゆるりと上げます。
山頂は道をそれて40mらしいのですが、息子も「別にいいかな?」と。
今回はスルーしました。
ありがたい事に、新越山荘から先の道は険しい所はありませんでした。
新越岳を越え、目の前の岩小屋沢岳を目指します。
この稜線の感じ、良いですね~。
でも、暑いんです。とにかく暑いんです。
西側斜面を歩くと、風が冷たく涼しい。
東斜面に道が切り替わると無風で灼熱。
これを何度も繰り返しました。
なんとか、岩小屋沢岳に到着です。
停まらずスルーで行きます。
岩小屋沢以降は、特別大きなアップダウンも無く、ピークを巻きトラバースしながら森の中。
一部ザレた崖の淵を通りますが、基本ゆるりとした道です。正直、針ノ木~種池の道はずっとこんな道だと想像していました。
ナメていました、すみません。
あー、あとワンステップ上げれば、種池小屋です。
結構疲れました。
10:45 種池小屋に到着です!
って、実は焦ってて写真を撮り忘れたのですが、小屋の手前にテン場がありましたが…
40張り張れるテン場は既にいっぱい。空いている場所は4~5張りほどでした。
そして、稜線の対岸にある冷池のテン場は双眼鏡で見ると、既にオレンジや黄色や緑色。
これは先に進むのは止めようと息子と決めました。
テントの空いている場所にザックを置いて、テン場の受付に小屋へ向かったのです。
今日のテントの受付は4番目。
なのにテン場はいっぱいとはこれ如何に?
受け付けたらテン場に戻って幕営。
とても運の良い事に、奥の空いているスペースの一か所は木陰でした。
昨日の灼熱テントのおかげで、息子も私も迷いなくココにテントを張る事に決めました。
快適快適♪
という事で、昼前ですが乾杯。
小屋でお昼を頼むと喫茶室に入れるようで、涼しい小屋内で頂くことにしました。
テントを張ったら先に鹿島槍をピストンしようか?との話もありましたが、予想以上に体力を持っていかれたので、もう今日は動きません。
お昼は息子とラーメン。
「お父さん、急ぎ過ぎだよ。」
なんて息子と話たりしましたが、急いで来なかったらきっとテント張れなかったですね。
なーんてたわいもない話をしながら、窓の外を眺めます。
針ノ木、向こうから見たら遠く感じなかったのに、こっちから見ると遠く見えます。
なんでだろう?
と、この後外を見てたら、柏原新道からなんと無く見覚えのあるような男の子が登ってきました。
あれ?どこかで…
と、その後外にでて水を買ったりなんだりしてる時に、その子のご家族を見て確信。話しかけたらやっぱりそう、ヤマレコで交流させて頂いている御一家でした。
ご家族で一緒に百名山を目指していて、あと残り3座。
今回98座目の鹿島槍だそうです。
この日はこの後冷池山荘まで行き、小屋泊まりだという事でした。
お昼ご飯を摂られてから、出発していきました。
いやー、ビックリしました。
種池山荘の名物ピザは来週からだそうです。
さて、この後はテントに行ったり小屋の前に来たり、のんびり。
昨日と同じでホントにのんびり。山でのんびりできるって、幸せです。
余計な悩みも何も、どうでも良くなってくる、心地よい時間です。
こんな感じで良いんだな、もうちょっと雑に生きよう。
期限切れビール(大)500円3本が、のんびりを後押ししてくれたって言うのは、ココだけの秘密だよ。
小屋前でお話した、針ノ木のテン場でもお会いした単独行のお姉さんの話によると、冷池のテン場は12時頃に受付をシャットダウンしたとか。
あと、私達もお姉さんも足早で来たのでテントを張れましたが、後から針ノ木から来た後続の方は、テントが張れないのでそのまま続々と下山して行ったとか。。。
結局種池のテン場は前日に来た人たちがそのままテントを張りっぱなしにして、鹿島槍をピストン。
またこの日の泊まって翌日帰る。と言う使われ方らしく案の定夕方には続々とテン場に人が戻ってきました。
中には数人で来てるのにそれぞれテントは一張りずつだったり・・・
縦走してきてテン場が無いって、コレはこれで悲しくなりますね。。。
まぁでも、それだけ人気のある山って事ですね。
それに吸い寄せられてきた、私達もその一人ですから。
小屋の横にあった池。
「種池」と書いてありました。
あ、そうなんだ。種池があるから種池山荘だったんだ~。
恥ずかしながら、この時知りました(^^;
ん?という事は、冷池山荘には「冷池」があるのかな?
なんて事を息子と話しながら、昨日と同じく早めの夕ご飯。
今日はテントも涼しく快適です。
明日はテントをそのままにして軽装で鹿島槍ピストン。
ピストンはそこそこのスピードで行ける事でしょう。
さぁ、それではお休みなさい!
二日目に続く
2018年07月18日
ぐるり扇沢 1日目 蓮華岳
猛暑となった3連休、百高山の続きの為に山を歩いてきました。
山の稜線も同じく強烈な日差しで、暑い山歩きとなりました。
今回は扇沢を起点に、蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳と一気に6座頂いてきました。
さて、それではいつもの長文に参ります。
1日目
13日の夜、扇沢に向かって車を走らせました。
いつもの車中泊の為です。
0時頃に現地についてまずビックリ。
下山してからを考え、柏原新道の駐車場に停めようと思っていたのに満車で入れず。
その上の市営第2は「満車」と書かれてチェーンが張ってあり。。。
結局、扇沢駅のすぐ下にある市営第1駐車場へ。
しかしここもほぼ満車で、運よく空いている所にスポンと停められました。
あと10分遅ければ停められなかったかも。。。
しかし、この混雑ぶりは半端ないです。
初日の予定は稜線に上げてテントを張り、蓮華岳を往復するだけなので余裕の行程です。
のんびり出ようと思ってましたが…
これはテン場競争になると思い、早めの出発に切り替える事にしました。
4時に起きて、息子と一緒にどんどん準備をします。
息子も大きくなってきてから寝起きが良くなってきました。
前は全然起きなかったのに…
なんとか4:45に車を出発。
ヘッデンも要らない明るさになりました。
駐車場に停められずに右往左往している車が多数います。
扇沢の駅でトイレを借り…
何気で、子供達を黒部ダムには連れて行ってやれて無いな。
トロリーバス、乗せてあげたいです。今シーズンまでですよね?
さて、関電の閉鎖路脇から入ります。
ここでアナログに登山計画書を提出。
ネットで出せようがなんだろうが、登山口に箱があるならなるべくそこで出そうかなと。
意味は無いです、たんなるこだわりと言うか、儀式的なものです。
しばらくは関電の林道沿いの登山道を歩き、何度か道を横切ります。
真正面に見えているのは針ノ木岳ですね、翌日行く予定です。
登山道に入ると渡渉もあったりしました。
靴は防水なのに、かたくなに濡らそうとしない息子。
歩き始めて1時間ちょっとで大沢小屋に到着しました。
CT1:30 なので、良いペースです。
ここで朝ご飯休憩をとりました。
しかし、まだ早い時間だと言うのにギラギラした日差しで、森の中は蒸し暑いです。
予報通り、街は猛暑になりそうです。
休憩中、続々と後続の方が登ってきました。
これは今日は凄い人になる~。
きっちり10分でスタートします。
しばらく沢沿いの切り立った岩場を通過したりすると、すぐに雪渓に出ました。
ここでアイゼンを装着します。
今回、この雪渓を登るためだけにアイゼンを担いでいく訳ですね。
下りは雪渓を通る予定は無いので、ピッケルは持ってきませんでした。
「針ノ木雪渓」登ります。
こういう所って、登っても登っても景色が変わらないんですよね・・・
しかし、先ほどまでの森の中と違い、吹き降ろしてくる冷たい風が体を冷ましてくれます。
気持ち良い。
振り返って見ると、登ってる感がありますよね。
向こうに見えるのは爺ヶ岳ですね、綺麗です。
しかし今日は良いペース。
テン泊装備の20㎏でもグイグイ登って行けます。
何故って?最近のトレーニングのおかげでございます。
フィットネスアプリによると、私は6月中に96㎞ウォーキングし、100㎞走ったそうです。
他にも色々と体を動かしまくって…
おかげさまで一ヶ月の間に体重は4㎏減り、ふくらはぎはガンダムのようになりました。
ライザップもフィットネスジムもやる気も要らない。イヤだとか面倒臭いと思っても、体を動かしていれば体重は減るんですね。
心は病んでいますが、体は逞しくなってきています。
さらにもうあと3㎏は減らしたいですね~。
高校時代の体重に戻したいです。
しかし、息子も負けずにガシガシついてきますね。
荷物も少し多めにしてるんですけど、全然平気のようです。
ホントに強くなったな~、トレーニングしてなければ負けっぱなしの所でしたね。
後ろからは続々と人が登って来るのが見えますね。
雪渓を登り始めて1時間半ほど。
あれが雪渓の終わりかな?
斜度もかなり急になってきました。
私が全然ペースを落とさなかったので、息子も少しゼェゼェ言い始めました。
斜度もかなりのものになってきました。滑ったらアウトかな?
まぁ、グズ雪なのですぐに止まると思いますが…
あと少し!
と、雪渓を登り切ったらいきなり目の前が小屋でした。
ビックリ。
よ~登ったわ~。
小屋からCT3:30の所、2:30で来れたからかなり良いペースでしょう。
昔の足が帰ってきた感じがします。
針ノ木小屋です。
小屋の入り口に張り紙がありました。
「今シーズン最大の混雑となっております。」
うほー、やっぱりそうなんですね。
テン場の受付をしましたが、
「もう今日はテント場の管理できないと予想されるから、最初から詰め詰めでテントを張ってください」
と指示がありました。
それではテントを張りに行きます。
早く来れたおかげで、まだガラガラ。
下の方の平らな所に張れました。
マイハウス。
お隣はツェルトのお兄さん。もう最初から詰めて張りました。
テントを張り終わった頃には続々と人がやってきて、どんどんテントが立ち始めます。
やっぱり早立ちしてきて良かったです。
テントは目の前からバーンと穂高連峰が見えます。
槍の存在感半端無いですね。
さて、テントで少し休んだら水と貴重品だけ持って蓮華岳へ向かいます。
歩き始めて直ぐに、「足が重いな~」と思ったのですが、下を見て納得。
急激に高度を上げてるんですね。結構な斜度です。
でも、最初のピークを越えたらあとはゆるりとした稜線。
天空の散歩道とでも言うか、ホントに綺麗な所です。
最初のピークが山頂だと間違えていたのは、ココだけの秘密です。
こちらの稜線、コマクサが群生しています。
あちらこちら一面。
少しシーズンは終わりかけな感じもしますが、それでも夏を一生懸命咲いています。
なんとも素敵な所でしょう。
あちらは北葛岳方面。
落ち込み方が半端無いですね、あれは心が折れそう…
ゆるゆると高度を稼ぐと、すぐに山頂の祠でした。
「若一王子神社」だそうで、あとから知りましたが、長野県の大町市にある神社のようです。
という事で、蓮華岳2798m 頂きました!
百高山76座目!
三角点も頂きます。
二等三角点
点名「蓮華岳」
いやー、槍って、ホントにどこから見ても分かりやすいランドマークですね。
間違いようの無い形です。カッコイイ。
三角点のバックに立山、劔岳。
明後日行く予定の爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳方面。
遠く、昨年行った白馬岳や旭岳も見えます。
蓮華岳の山頂、ホントに360°のパノラマ!
パノラマと言えば、やっぱり全天球ですよね。
前回富士山では撮り忘れたので(^^;
山頂で30分ほどのんびり過ごしました。
景色の良さ、吹き付ける涼しい風の心地よさに、我々としては長めの滞在です。
さぁ、テントに帰ろう。
あちらは明日行く予定の針ノ木岳、スバリ岳方面。
もちろん百高山です。
帰りもゆるゆると歩き、小屋に戻りました。
とりあえず、小屋に着いてすぐ息子と乾杯。
今日はもう歩かないので飲めます。
昼間からすみません。
テントに戻ると上の段までびっちりテントです。
大混雑ですね。
テントから見上げる小屋。
その上に見えるピークを山頂だと勘違いしていた訳ですね。
しかしこの日は日差しが強すぎて、なかなかテントの中に入れません。
暑すぎるんです。
仕方なく、小屋の周りや木陰、日陰を探してウロウロしたり。
雪渓で涼を求めたり。。。
まぁ、午後はウダウダとのんびり過ごしていました。
息子もなんだかウロウロしたりと、久々に暇を満喫しています。
中学生になってから、部活に習い事に宿題に遊びにと、ボーっとする時間がなかなか無かったのですが、「山にくればのんびりできる」と言うほどのんびりしていました。
自分が中学生の頃って、こんなに忙しかったかな…?
夕方、日が傾いてテントが日陰になった瞬間、急激に温度が下がり始めました。
ホントにのんびり。周りのテントの人とお話したり、ボーっとしたり、ビール飲んだり。
山はいいな、余計な事を考えなくて済む。
心が洗われます。
テントの中から見える景色が、一枚の絵画のようです。
贅沢な時間を、ありがとうございました。
さぁ、夕ご飯の時間は息子と久しぶりにTTK。
(Toranu Tanukino Kawazanyou)
明日、行ければ種池山荘からもう一つ向こうの冷池山荘のテン場を目指したいです。
できれば鹿島槍ヶ岳の近くに行けた方が3日目の行程が楽になるので。
CTでおおよそ10時間ほど。まぁ、問題ない時間です。
ただ、冷池に行くには一度爺ヶ岳の山頂近くまで標高を上げ、また下げます。
テント泊装備で行くと、結局三日目に戻るので手間かな~と。
ならばもう種池にテントを張って、3日目に軽装でピストンの方が楽か?とか。
色々考えはあるのですが、それよりも何よりも、「そもそもテントは張れるのか?」と言う問題です。
これを解決する方法はたった一つだけ。
「早出」です。
翌日は3時起きの4時スタートにする事にしました。
個人的にはもう少し早くても良いのですが、せっかくの針ノ木岳の山頂を真っ暗な時に通過しても何も面白くないので。
4時スタートに決定です。
まぁ、結局は色々考えても無駄なので、早く出てあとはナリに合わせようと。雑でいいじゃん♪
と、あまり意味のないTTK会議が終了した頃に夕ご飯も終わり、前日3時間ほどしか寝れていない私はあっという間に夢の世界へ旅立つ事になりました。
明るいうちに寝てしまうって、久しぶり過ぎます。
息子はしばらく起きていたようですが(笑
さぁ、明日はどんな1日になりますでしょうか?
続く
山の稜線も同じく強烈な日差しで、暑い山歩きとなりました。
今回は扇沢を起点に、蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳と一気に6座頂いてきました。
さて、それではいつもの長文に参ります。
1日目
13日の夜、扇沢に向かって車を走らせました。
いつもの車中泊の為です。
0時頃に現地についてまずビックリ。
下山してからを考え、柏原新道の駐車場に停めようと思っていたのに満車で入れず。
その上の市営第2は「満車」と書かれてチェーンが張ってあり。。。
結局、扇沢駅のすぐ下にある市営第1駐車場へ。
しかしここもほぼ満車で、運よく空いている所にスポンと停められました。
あと10分遅ければ停められなかったかも。。。
しかし、この混雑ぶりは半端ないです。
初日の予定は稜線に上げてテントを張り、蓮華岳を往復するだけなので余裕の行程です。
のんびり出ようと思ってましたが…
これはテン場競争になると思い、早めの出発に切り替える事にしました。
4時に起きて、息子と一緒にどんどん準備をします。
息子も大きくなってきてから寝起きが良くなってきました。
前は全然起きなかったのに…
なんとか4:45に車を出発。
ヘッデンも要らない明るさになりました。
駐車場に停められずに右往左往している車が多数います。
扇沢の駅でトイレを借り…
何気で、子供達を黒部ダムには連れて行ってやれて無いな。
トロリーバス、乗せてあげたいです。今シーズンまでですよね?
さて、関電の閉鎖路脇から入ります。
ここでアナログに登山計画書を提出。
ネットで出せようがなんだろうが、登山口に箱があるならなるべくそこで出そうかなと。
意味は無いです、たんなるこだわりと言うか、儀式的なものです。
しばらくは関電の林道沿いの登山道を歩き、何度か道を横切ります。
真正面に見えているのは針ノ木岳ですね、翌日行く予定です。
登山道に入ると渡渉もあったりしました。
靴は防水なのに、かたくなに濡らそうとしない息子。
歩き始めて1時間ちょっとで大沢小屋に到着しました。
CT1:30 なので、良いペースです。
ここで朝ご飯休憩をとりました。
しかし、まだ早い時間だと言うのにギラギラした日差しで、森の中は蒸し暑いです。
予報通り、街は猛暑になりそうです。
休憩中、続々と後続の方が登ってきました。
これは今日は凄い人になる~。
きっちり10分でスタートします。
しばらく沢沿いの切り立った岩場を通過したりすると、すぐに雪渓に出ました。
ここでアイゼンを装着します。
今回、この雪渓を登るためだけにアイゼンを担いでいく訳ですね。
下りは雪渓を通る予定は無いので、ピッケルは持ってきませんでした。
「針ノ木雪渓」登ります。
こういう所って、登っても登っても景色が変わらないんですよね・・・
しかし、先ほどまでの森の中と違い、吹き降ろしてくる冷たい風が体を冷ましてくれます。
気持ち良い。
振り返って見ると、登ってる感がありますよね。
向こうに見えるのは爺ヶ岳ですね、綺麗です。
しかし今日は良いペース。
テン泊装備の20㎏でもグイグイ登って行けます。
何故って?最近のトレーニングのおかげでございます。
フィットネスアプリによると、私は6月中に96㎞ウォーキングし、100㎞走ったそうです。
他にも色々と体を動かしまくって…
おかげさまで一ヶ月の間に体重は4㎏減り、ふくらはぎはガンダムのようになりました。
ライザップもフィットネスジムもやる気も要らない。イヤだとか面倒臭いと思っても、体を動かしていれば体重は減るんですね。
心は病んでいますが、体は逞しくなってきています。
さらにもうあと3㎏は減らしたいですね~。
高校時代の体重に戻したいです。
しかし、息子も負けずにガシガシついてきますね。
荷物も少し多めにしてるんですけど、全然平気のようです。
ホントに強くなったな~、トレーニングしてなければ負けっぱなしの所でしたね。
後ろからは続々と人が登って来るのが見えますね。
雪渓を登り始めて1時間半ほど。
あれが雪渓の終わりかな?
斜度もかなり急になってきました。
私が全然ペースを落とさなかったので、息子も少しゼェゼェ言い始めました。
斜度もかなりのものになってきました。滑ったらアウトかな?
まぁ、グズ雪なのですぐに止まると思いますが…
あと少し!
と、雪渓を登り切ったらいきなり目の前が小屋でした。
ビックリ。
よ~登ったわ~。
小屋からCT3:30の所、2:30で来れたからかなり良いペースでしょう。
昔の足が帰ってきた感じがします。
針ノ木小屋です。
小屋の入り口に張り紙がありました。
「今シーズン最大の混雑となっております。」
うほー、やっぱりそうなんですね。
テン場の受付をしましたが、
「もう今日はテント場の管理できないと予想されるから、最初から詰め詰めでテントを張ってください」
と指示がありました。
それではテントを張りに行きます。
早く来れたおかげで、まだガラガラ。
下の方の平らな所に張れました。
マイハウス。
お隣はツェルトのお兄さん。もう最初から詰めて張りました。
テントを張り終わった頃には続々と人がやってきて、どんどんテントが立ち始めます。
やっぱり早立ちしてきて良かったです。
テントは目の前からバーンと穂高連峰が見えます。
槍の存在感半端無いですね。
さて、テントで少し休んだら水と貴重品だけ持って蓮華岳へ向かいます。
歩き始めて直ぐに、「足が重いな~」と思ったのですが、下を見て納得。
急激に高度を上げてるんですね。結構な斜度です。
でも、最初のピークを越えたらあとはゆるりとした稜線。
天空の散歩道とでも言うか、ホントに綺麗な所です。
最初のピークが山頂だと間違えていたのは、ココだけの秘密です。
こちらの稜線、コマクサが群生しています。
あちらこちら一面。
少しシーズンは終わりかけな感じもしますが、それでも夏を一生懸命咲いています。
なんとも素敵な所でしょう。
あちらは北葛岳方面。
落ち込み方が半端無いですね、あれは心が折れそう…
ゆるゆると高度を稼ぐと、すぐに山頂の祠でした。
「若一王子神社」だそうで、あとから知りましたが、長野県の大町市にある神社のようです。
という事で、蓮華岳2798m 頂きました!
百高山76座目!
三角点も頂きます。
二等三角点
点名「蓮華岳」
いやー、槍って、ホントにどこから見ても分かりやすいランドマークですね。
間違いようの無い形です。カッコイイ。
三角点のバックに立山、劔岳。
明後日行く予定の爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳方面。
遠く、昨年行った白馬岳や旭岳も見えます。
蓮華岳の山頂、ホントに360°のパノラマ!
蓮華岳 - Spherical Image - RICOH THETA
パノラマと言えば、やっぱり全天球ですよね。
前回富士山では撮り忘れたので(^^;
山頂で30分ほどのんびり過ごしました。
景色の良さ、吹き付ける涼しい風の心地よさに、我々としては長めの滞在です。
さぁ、テントに帰ろう。
あちらは明日行く予定の針ノ木岳、スバリ岳方面。
もちろん百高山です。
帰りもゆるゆると歩き、小屋に戻りました。
とりあえず、小屋に着いてすぐ息子と乾杯。
今日はもう歩かないので飲めます。
昼間からすみません。
テントに戻ると上の段までびっちりテントです。
大混雑ですね。
テントから見上げる小屋。
その上に見えるピークを山頂だと勘違いしていた訳ですね。
しかしこの日は日差しが強すぎて、なかなかテントの中に入れません。
暑すぎるんです。
仕方なく、小屋の周りや木陰、日陰を探してウロウロしたり。
雪渓で涼を求めたり。。。
まぁ、午後はウダウダとのんびり過ごしていました。
息子もなんだかウロウロしたりと、久々に暇を満喫しています。
中学生になってから、部活に習い事に宿題に遊びにと、ボーっとする時間がなかなか無かったのですが、「山にくればのんびりできる」と言うほどのんびりしていました。
自分が中学生の頃って、こんなに忙しかったかな…?
夕方、日が傾いてテントが日陰になった瞬間、急激に温度が下がり始めました。
ホントにのんびり。周りのテントの人とお話したり、ボーっとしたり、ビール飲んだり。
山はいいな、余計な事を考えなくて済む。
心が洗われます。
テントの中から見える景色が、一枚の絵画のようです。
贅沢な時間を、ありがとうございました。
さぁ、夕ご飯の時間は息子と久しぶりにTTK。
(Toranu Tanukino Kawazanyou)
明日、行ければ種池山荘からもう一つ向こうの冷池山荘のテン場を目指したいです。
できれば鹿島槍ヶ岳の近くに行けた方が3日目の行程が楽になるので。
CTでおおよそ10時間ほど。まぁ、問題ない時間です。
ただ、冷池に行くには一度爺ヶ岳の山頂近くまで標高を上げ、また下げます。
テント泊装備で行くと、結局三日目に戻るので手間かな~と。
ならばもう種池にテントを張って、3日目に軽装でピストンの方が楽か?とか。
色々考えはあるのですが、それよりも何よりも、「そもそもテントは張れるのか?」と言う問題です。
これを解決する方法はたった一つだけ。
「早出」です。
翌日は3時起きの4時スタートにする事にしました。
個人的にはもう少し早くても良いのですが、せっかくの針ノ木岳の山頂を真っ暗な時に通過しても何も面白くないので。
4時スタートに決定です。
まぁ、結局は色々考えても無駄なので、早く出てあとはナリに合わせようと。雑でいいじゃん♪
と、あまり意味のないTTK会議が終了した頃に夕ご飯も終わり、前日3時間ほどしか寝れていない私はあっという間に夢の世界へ旅立つ事になりました。
明るいうちに寝てしまうって、久しぶり過ぎます。
息子はしばらく起きていたようですが(笑
さぁ、明日はどんな1日になりますでしょうか?
続く
2018年07月06日
6年振りの富士山へ 砂走りを走る
まだ店の開いていない山頂の山小屋前でボーっとします。
目の前の景色があまりに綺麗で。
地球が丸いって言うのを、実感できます。
富士山の登山は、たまに山を登る人の中では敬遠している人が居ます。
「道が単調で長い」
「ただつらいだけ」
「人が多い」
まぁ、確かに。
でも、ここから見える景色は、日本のアルプスのどことも違う景色だと思うんです。
北アルプスを歩いていても、南アルプスを歩いていても、高い峰に登った時は、山深くどこまでも続く稜線や峰が見えます。
とても素晴らしい景色です。
でも、富士山には連なる山は無いので、それぞれの山は遥か遠く。
目の前にはただただ広がる景色のみ。
しかも標高差が違いますよね。
この、ただただ目の前に広がる景色、私は好きですね。
そう、つまり私は富士山が好きです。
やっと素直に思えた。
もう富士山を怖がらなくて良いんですね。
今まで、少し怖かった。。。
向こうに見える山は、金時山だそうです。
山頂にマサカリがあるとか。
合流したsekihiroさんに教わりました。
高山に住み、すぐそばに素晴らしい山々がある私と息子の登山って、何気で遠くの山には行ってないのですよね。
関東方面、以北の山はまったく分かりません。
この富士山が一番東になるのかな?
百高山が終わったら、色々行ってみたいですね。
10:45
さて、それでは下山を開始しましょう。
無駄に壮大な下山(笑
小砂利を踏みしめながら、ザクザク降りていきます。
富士山の下山は、結構楽しいので好きです。
砂礫で足に負担が少ない…と感じるのは私だけでしょうか?
3~40分も歩くと、あっという間に山頂は遥か彼方となります。
登るとなると、心折られる距離なのですが…
吉田口と須走口への下山道の分岐です。
ここで間違えると、下山方向はガラっと変わります。
もう少し下に降りてもまだ修正できるのですが、登り返さなくてはなりません。
朝見た二人組は、そこまで降りてしまったのですね。
ここは重要なポイントなので、常に音声でのアナウンスが流れていました。
日本語、英語、中国語。。。
しかし今日の下山は楽しいです。
いつも息子と二人だと、割とストイックに黙々と歩くだけですが、sekihiroさんと色々お話したり、koh-TAくんとお話したり。
息子も一緒に遊んでいたりと、かなり楽しそうです。
山頂は遠く、もう登り返す気にはなりません(笑
「富九の神」
と、石にしめ縄がしてありました。
でも子供達は目の前の鉢に溺れている虫を見る方が大事なようで。
さぁ、いよいよ砂走りです。
息子は砂走りを走りたくて走りたくてしょうがなかったようです。
もう全開♪
砂塵を巻き上げて走るって、漫画見たいです。
リアルアラレちゃんだw
キーン!
しかしkoh-TAくんは良く歩く。
息子が小2の頃は、こんなに歩けなかったな~。
koh-TAくんの可能性を感じます。
楽しい時間はあっという間に終了です。
樹林帯に戻ってきました。
須走口の砂走は、少し岩が入ってて気をつけないとですね。
やっぱり走るのは御殿場口の大砂走りかな~。
砂払い五号 吉野屋です。
昔見たときより、新しくなってますね。
小屋明けの準備をしていました。
この、地層と言うか、砂層と言うか…
なんとも言えない造形美ですね。
見てて気持ちが良いです、美しい。
そんなこんなでガシガシ降りていると、下山道が登山道と合流しました。
あー、朝この場所見ました。
左側に道があるなーと思ったら、下山道との合流点だったのですね。
そしてほどなくすると、古御嶽神社に戻ってきました。
朝一に登山の安全を祈願して登ったので、その報告をしました。
無事に登らせてもらって、ありがとうございました。
時間は13:30
3時間かからなかったですね。
sekihiroさん親子はここからバスで御殿場方面に行かれるそうです。
ここでお別れになりますね。
とても楽しい時間を共有出来た事、感謝しています。
楽しい楽しい、下山路でした♪
また、どこかの山で会えると良いですね!
ありがとうございました!
五合目にある自販機…
全部コーラとはなんと漢気のある…
ここで車に乗り込み、この日は富士山駅まで移動しました。
駅近くのホテルを取っておいたので、今日は贅沢に宿泊りです。
ここ、富士山駅の駅ビルの展望デッキ、富士山が目の前です。
素晴らしい景色ですね。
ここにビヤホールでもあったら、何時間でも居れるし何杯でも飲めるだろうな~。
だって、こんなに富士山が綺麗。
さっきまであの上に居たってのが、またたまらないです。
この日は、このあとゆっくりと過ごしました。
富士山
私と息子の始まりの山。
でも、声を大にして言えなかったですが、色々な恐れも刷り込まれた山。
ようやく、心の中のつっかえを取ることが出来ました。
”富士山は楽しい”
そう、思えるようになりました。
心の中のわだかまりがスッと消える瞬間って、ホントにあるんですね。
いや、今までもあったのかも知れないですが、気付いて無かったんでしょう。
今私にはもう一つ乗り越えなければならない壁があります。
こうやって、同じようにその気持ちを弾くことなく、スッと飲み込むことが出来るようになるといいな。
息子が、
「今度は御殿場口から日帰りしよう」
と言い出してますので、またここには来ることになるでしょう。
今回は、始まりの山に探し物をしにきたような、そんな山行でした。
でも、来て良かった。。。
さて、あとは残した百高山、今年中に歩けるように頑張ります!
おまけ
翌日は富士Q
息子、絶叫系大好きなんです。
4大コースターは当然総ナメ。
私はド・ドドンパが好きですよ。
高飛車を食らうw
タグ :富士山
2018年07月05日
6年振りの富士山へ お鉢巡りへ
予定よりかなり早く到着した須走山頂。
歳は重ねたけど、山に対して強くなれた証拠ですね。
私も、息子も。
さて、休憩もそんなにいる感じでは無いので、お鉢巡りに行こうか~。
6年前は時計回りに正規のルートで辿ったので、今回は逆回りしてみましょう。
まずは須走口山頂のすぐ裏手にある久須志岳3725m、頂きます。
富士山の山頂には火口沿いにピークと数えられる峰が八峰あります。
その八峰を巡って廻ることを、八峰巡り。
それが御鉢(八)巡りと言う名前に変わった・・・
と言われています。諸説あるようですが。
さて次へ。
私の今回の富士山の目的はアレ。
白山岳。
富士山にあるもう一つの三角点を見に行く事です。
登山道は無いのですが、踏み跡明瞭です。
しかし、強風時は飛ばされてしまって滑落の危険があるので、開山中は悪天候時に進入禁止の看板が立つこともあるようです。
登る事10分ほど。
頂きました、白山岳山頂3756m。
富士山のもう一つの三角点。二等三角点
点名「富士白山」
日本で二番目に高い所にある三角点です。
私はここに来たかった、感無量です。
正直、剣ヶ峰よりこちらの方が展望という意味ではかなり良いと思います。
日本一高い360°の展望です。
そして今悔しいのは、360°カメラを持って行ったのに、この時撮り忘れてしまった事です。
遠く、乗鞍と北アルプスが見えますね。
高山はあの向こう側。
日本一の山は、やっぱり見通しも日本一です。
日本アルプスより一段高い景色です。
素晴らしい。
さて、分岐点まで戻りました。
基本白山岳は久須志岳側からのピストンです。
かつてのお鉢巡りルートを知っている人は、峰を通過するように回って来れますが(実際にこの時山頂に居た人はそちらから来ました。)
岩場登りで結構な所を来るらしいので、道を知らなければやめた方が良いらしいです。
そしてまたアレを登り返します。
お鉢巡りは結構なアップダウンがあります。
いや、正直大したアップダウンでは無いのですが、この酸素の薄さにやられてしまうんですね。
後ろ側には火口の向こう側に朝日岳と伊豆岳が見えます。
火口の淵に登ってきました。
南アルプスが目の前です。
大きいな~。
そして少し戻って雷岩。
八峰では無いですが、何となく。
こちらは大沢崩れ。
なかなか壮観です。
このまま富士山が噴火しなければ、この大沢崩れによって山体崩壊すると言われています。
大沢崩れのおかげで、お中道も通れないんですよね。。。
落石の合間を縫って歩く猛者も居るようですが。
さて、そこからは火口に沿って歩きます。
西安河原を歩いて…
上の峰に結構な岩が乗ってます。
押したら落ちそうですね。バランスロックでしょうか?
写真を撮り忘れましたが、剣ヶ峰直下には少し雪渓が残ってます。
雪に慣れない人はちょと怖いかもしれませんが、我々は雪国の人間、全く問題無いですね。
あと1週間もすれば、消えてなくなるかも知れません。
そしていよいよ…
富士山頂、頂きました!
剣ヶ峰3776m 二等三角点 点名「富士山」
日本一高い所なのに、測候所のおかげで展望は火口だけ。
日本一高い所よりもっと高い人工物がある。
ちょっと残念かな?と思ってしまう山頂。
でも日本一。
ついでに一番高い岩場から火口も撮っておきます。
壮大ですね。6年前、息子はビビりながらここで写真を撮ったような気がします。
6年前は気付かなかった…
ここには電子基準点もあるのですね。
点名は「富士山」です。
と、須走山頂からろくに休憩をとって無かったので、ここで大休止をすることにしました。
せっかく日本一高い所ですし。
今日は思ったほど混んでないですし。
と、ここで息子とまったりとしていたら…
聞き覚えのある元気な子供の声が。
sekihiroさんと koh-TAくん、再会しました!
入笠山と御在所と、子供達との登山でご一緒させて頂いた親子登山仲間です。
どこかで会えるかな~?なんて思っていたのに、まさかの剣ヶ峰で再会。
運命的過ぎます。
という事で、4人で再び山頂標で記念写真。
まさに”最高”の瞬間ですね♪
しばらく歓談しながら休憩です。
koh-TAくんは小学2年生。昨日富士宮ルートの6合目に泊まり、今朝ここまで登って来たそうで。
聞くと、このままお鉢巡りして須走口か御殿場へ下山されるとか。
私たちが須走に下山すると言うと、一緒に下山する事になりました。
sekihiroさん親子は時計回りにお鉢巡り。
我々は反時計回りに回り、須走山頂で落ち合う事にしました。
という事で、少し時間にも余裕が出来て来たので、せっかくですから”お鉢巡り”を”八峰巡り”に変えてみる事にしました。
あと六峰です。
先ずはあれ、三島岳へ向かいます。
馬の瀬を降ります。
時計回りに来ると、剣ヶ峰直前にある最大の難所ですね。
滑るし、斜度がきついし…
心が折られる最後の難関です。
降りるのは楽ですね。
さて、ルートから外れて三島岳3734m、頂きました。
ここから再び峰から降ります。
富士宮口山頂、浅間大社です。
さて、ここで難しいのが八峰はどちらか。
この神社の右奥に、少し小高い丘があり、「浅間岳」と言います。
そこからお鉢巡りルート沿いに歩くと、ここが御殿場口山頂。
通って来た右奥の小高い丘が「駒ケ岳」
どちらも標高3722mで、八峰に数えられるのはどちらなのでしょう?
位置も峰の名前も、曖昧です。
まぁ、とりあえずはちゃんと”通過”しました。
続いてこちら。
朝日岳3733m、頂きました。
向こう側には伊豆岳が見えますね。
眼下には宝永山の山頂も見えます。
あのあたりの景観、とても好きです。
地球じゃないみたいです。
そして、6年前に泊まった赤岩八号館も見えますね。
そして少し歩いてコレ。
伊豆岳です。
これは登れないな~。
頑張れば登れない事も無いですが、ここは色々と頑張らなくて良い所。
目の前でパシャリと一枚撮れればOKです。
伊豆岳3749m頂きました。
そして最後、成就岳3735m頂きました。
大体八峰、ぐるっと回って来れました。
mission complete!
お鉢巡りを一つ越えて、八峰巡りが出来ました。
剣ヶ峰が反対側に見えます。
なんだかチョコケーキのように見えるのは、自分だけでしょうか…?
こちらが須走口・吉田口の下山道入り口です。
さーて、それではsekihiroさんとkoh-TAくんを待ちましょう。
続く
歳は重ねたけど、山に対して強くなれた証拠ですね。
私も、息子も。
さて、休憩もそんなにいる感じでは無いので、お鉢巡りに行こうか~。
6年前は時計回りに正規のルートで辿ったので、今回は逆回りしてみましょう。
まずは須走口山頂のすぐ裏手にある久須志岳3725m、頂きます。
富士山の山頂には火口沿いにピークと数えられる峰が八峰あります。
その八峰を巡って廻ることを、八峰巡り。
それが御鉢(八)巡りと言う名前に変わった・・・
と言われています。諸説あるようですが。
さて次へ。
私の今回の富士山の目的はアレ。
白山岳。
富士山にあるもう一つの三角点を見に行く事です。
登山道は無いのですが、踏み跡明瞭です。
しかし、強風時は飛ばされてしまって滑落の危険があるので、開山中は悪天候時に進入禁止の看板が立つこともあるようです。
登る事10分ほど。
頂きました、白山岳山頂3756m。
富士山のもう一つの三角点。二等三角点
点名「富士白山」
日本で二番目に高い所にある三角点です。
私はここに来たかった、感無量です。
正直、剣ヶ峰よりこちらの方が展望という意味ではかなり良いと思います。
日本一高い360°の展望です。
そして今悔しいのは、360°カメラを持って行ったのに、この時撮り忘れてしまった事です。
遠く、乗鞍と北アルプスが見えますね。
高山はあの向こう側。
日本一の山は、やっぱり見通しも日本一です。
日本アルプスより一段高い景色です。
素晴らしい。
さて、分岐点まで戻りました。
基本白山岳は久須志岳側からのピストンです。
かつてのお鉢巡りルートを知っている人は、峰を通過するように回って来れますが(実際にこの時山頂に居た人はそちらから来ました。)
岩場登りで結構な所を来るらしいので、道を知らなければやめた方が良いらしいです。
そしてまたアレを登り返します。
お鉢巡りは結構なアップダウンがあります。
いや、正直大したアップダウンでは無いのですが、この酸素の薄さにやられてしまうんですね。
後ろ側には火口の向こう側に朝日岳と伊豆岳が見えます。
火口の淵に登ってきました。
南アルプスが目の前です。
大きいな~。
そして少し戻って雷岩。
八峰では無いですが、何となく。
こちらは大沢崩れ。
なかなか壮観です。
このまま富士山が噴火しなければ、この大沢崩れによって山体崩壊すると言われています。
大沢崩れのおかげで、お中道も通れないんですよね。。。
落石の合間を縫って歩く猛者も居るようですが。
さて、そこからは火口に沿って歩きます。
西安河原を歩いて…
上の峰に結構な岩が乗ってます。
押したら落ちそうですね。バランスロックでしょうか?
写真を撮り忘れましたが、剣ヶ峰直下には少し雪渓が残ってます。
雪に慣れない人はちょと怖いかもしれませんが、我々は雪国の人間、全く問題無いですね。
あと1週間もすれば、消えてなくなるかも知れません。
そしていよいよ…
富士山頂、頂きました!
剣ヶ峰3776m 二等三角点 点名「富士山」
日本一高い所なのに、測候所のおかげで展望は火口だけ。
日本一高い所よりもっと高い人工物がある。
ちょっと残念かな?と思ってしまう山頂。
でも日本一。
ついでに一番高い岩場から火口も撮っておきます。
壮大ですね。6年前、息子はビビりながらここで写真を撮ったような気がします。
6年前は気付かなかった…
ここには電子基準点もあるのですね。
点名は「富士山」です。
と、須走山頂からろくに休憩をとって無かったので、ここで大休止をすることにしました。
せっかく日本一高い所ですし。
今日は思ったほど混んでないですし。
と、ここで息子とまったりとしていたら…
聞き覚えのある元気な子供の声が。
sekihiroさんと koh-TAくん、再会しました!
入笠山と御在所と、子供達との登山でご一緒させて頂いた親子登山仲間です。
どこかで会えるかな~?なんて思っていたのに、まさかの剣ヶ峰で再会。
運命的過ぎます。
という事で、4人で再び山頂標で記念写真。
まさに”最高”の瞬間ですね♪
しばらく歓談しながら休憩です。
koh-TAくんは小学2年生。昨日富士宮ルートの6合目に泊まり、今朝ここまで登って来たそうで。
聞くと、このままお鉢巡りして須走口か御殿場へ下山されるとか。
私たちが須走に下山すると言うと、一緒に下山する事になりました。
sekihiroさん親子は時計回りにお鉢巡り。
我々は反時計回りに回り、須走山頂で落ち合う事にしました。
という事で、少し時間にも余裕が出来て来たので、せっかくですから”お鉢巡り”を”八峰巡り”に変えてみる事にしました。
あと六峰です。
先ずはあれ、三島岳へ向かいます。
馬の瀬を降ります。
時計回りに来ると、剣ヶ峰直前にある最大の難所ですね。
滑るし、斜度がきついし…
心が折られる最後の難関です。
降りるのは楽ですね。
さて、ルートから外れて三島岳3734m、頂きました。
ここから再び峰から降ります。
富士宮口山頂、浅間大社です。
さて、ここで難しいのが八峰はどちらか。
この神社の右奥に、少し小高い丘があり、「浅間岳」と言います。
そこからお鉢巡りルート沿いに歩くと、ここが御殿場口山頂。
通って来た右奥の小高い丘が「駒ケ岳」
どちらも標高3722mで、八峰に数えられるのはどちらなのでしょう?
位置も峰の名前も、曖昧です。
まぁ、とりあえずはちゃんと”通過”しました。
続いてこちら。
朝日岳3733m、頂きました。
向こう側には伊豆岳が見えますね。
眼下には宝永山の山頂も見えます。
あのあたりの景観、とても好きです。
地球じゃないみたいです。
そして、6年前に泊まった赤岩八号館も見えますね。
そして少し歩いてコレ。
伊豆岳です。
これは登れないな~。
頑張れば登れない事も無いですが、ここは色々と頑張らなくて良い所。
目の前でパシャリと一枚撮れればOKです。
伊豆岳3749m頂きました。
そして最後、成就岳3735m頂きました。
大体八峰、ぐるっと回って来れました。
mission complete!
お鉢巡りを一つ越えて、八峰巡りが出来ました。
剣ヶ峰が反対側に見えます。
なんだかチョコケーキのように見えるのは、自分だけでしょうか…?
こちらが須走口・吉田口の下山道入り口です。
さーて、それではsekihiroさんとkoh-TAくんを待ちましょう。
続く
タグ :富士山
2018年07月04日
6年振りの富士山へ 須走口から登る
長い事ブログが空きました。
色々あって、山に行かず…
少しだけ好転してきているような気もするので、とにかくやれる事からやって行こうと。
山へ、行こうと。
息子が珍しく、ピンポイントで「富士山に登りたい」と言い始めました。
富士山かぁ…
私達親子の始まりの山です。
実は少し敬遠していました。
7年前、当時年長さんだった息子。
「富士山に登りたい」と言うものの、私も山はそれほど詳しくなく、何となくの知識だけで山小屋を予約し、須走口から登りました。
2日間の行動時間は20時間。
それでも目的のお鉢巡りも出来ずに、須走口山頂のみ行って帰ってが精一杯でした。
その1年後、リベンジをすると小1になった息子。
やはり2日をかけて富士宮口から登り、お鉢巡り、そして御殿場口へ降りることをなんとかやり遂げました。
どちらにしても大変だったんです。
ですので、
”富士山は厳しい”
と言うのが、私の中に刷り込まれていました。
しかし、もう来週にもなると山開きが行われ、それぞれの登山口までのマイカー規制が始まり…
気軽に行ける山ではなくなります。
よし、行こう。
という事で、7月2日に行く事を計画しました。
月曜日ですが、息子はなんだか振り替え休日で学校がお休みだとか。
しかし、直前になって天気の晴れ間が前倒しになって来てたのと、ヤマレコの親子登山仲間の方が30日に登り1日に降りてくるという事を知り、急遽1日前倒しにしました。
30日の夜に車を走らせて、須走の道の駅で車中泊。
3時間にも満たない睡眠で、富士あざみラインへ車を走らせます。
そのまま、須走口五合目の駐車場へ。
10日の山開きまでは、ここまで自由に車で来られますが、それ以降はマイカー規制でバスでしか来られなくなります。
3:30に到着、そのまま準備して3:50に駐車場を出発しました。
山頂がうっすら見えます。今日は天気が良さそうですね。
水平線が明るくなり始めているものの、まだまだ真っ暗です。
印刷して来た登山計画書を提出します。
須走口はまだ山開きしていないので、何かあったら大事です。
この後、古御嶽神社にて安全祈願をし、4時にスタートする事ができました。
須走口五合目は、標高1970mです。
樹林帯の中はまだ暗く、ヘッデンを使用して歩きます。
今回、息子は富士山に対して「日帰りする」「砂走りを走る」と言うのが目的らしく、何か彼の中で思う事があったのだと思います。
30分ほど登った所で、一気に周りが明るくなってきたと思ったら…
御来光です。
朝日が眩しい。
山頂も赤く燃え始めます。
日が照り始めた瞬間に息子は暑くなってきたようで、いきなり半袖短パン。
やるやる。
そんなこんなで4:55
六合目長田館へ到着です。標高2420mです。
55分で来ましたので、ここで持ってきた行動食を戴きながら10分休憩します。
一時間弱で標高差450mを上げてきてるので、なかなか良いペースですね。
しかもそんなに苦にならないペースです。
山開きはしていませんが、準備で人が入っているようでした。
トイレは利用できそうです。(利用料が要ります。)
朝日が綺麗です、最近のスマホは写真が美しいですね。。。
オリジナルサイズのファイルは、ホントに綺麗です。
という事で、10分きっちり休んだら再び歩きます。
同じペースで淡々と高度を稼ぎます。
20分ほどで本六合目 瀬戸館に到着です。
まだ人は居ないようでした。
そのままスルーして登り続けます。
なかなかいいペースで高度を稼いで行きます。
山頂までのコースタイムは6時間10分なのですが、それを縮めるペースですね。
CT(コースタイム)通りなら10時10分に須走山頂に到着するはずです。
4時にスタートしたのは、やはり過去の恐怖からです。
もし山頂への到着が12時を回ってしまったらどうしよう?とか
高山病で途中で動けなくなったらどうしよう?とか。。。
再び1時間ほどで…
七合目 太陽館へ到着です。
あれ?瀬戸館から太陽館はCT1時間だったのに、その下の長田館から1時間で来ましたね。
かなりCTを詰めています。
ここでまた10分休憩。きっちり行動食を摂ります。
さーて、さらに30分。本七合目見晴館です。
順調に高度を稼いでいます。
上にある山小屋が見えますね。
見えてから遠いのが富士山の山小屋。
7年前に、そう学びました。
この辺りから、足元が砂礫の場所が出てきます。
こうなると一歩足を出すと片足が後ろにズレるので、体力を持っていかれるんですよね~。
ここは下山道分岐です
上から降りてくると、吉田口と須走口に分かれる最後の分岐なんです。
間違った方向に降りると一大事です。
実際この時、上から降りて来た海外の二人組の方が、この看板を眺めながら方向を指さし、結局登り返して吉田口の方へと進んで行きました。
正解です。
標高が高くなると風が強くなり始め、流石の息子も上着を羽織りました。
あぁ…
懐かしい建物が見える・・・
7:00
八合目 江戸屋に到着しました。
標高3270m
7年前、初めて富士山に来た時にココに泊まりました。
あの時、登山道口から10時間かけてここまで来たのに、今日は3時間。
強くなったな…
ここで、息子と昔話をしながら10分休憩です。
あの頃、あーだった、こうだったとか。
辛かった思い出は遠い過去に置き去りに出来そうです。
少し心に余裕が出てきました。
一気に標高を上げてますけど、二人とも高山病の気配がありません。
体の調子は良いですし、まだまだ余裕があります。
標高差も1300mを3時間で来てるので、かなり良いペースです。
10分後、再びスタートします。
トモエ館。
この辺りから急激に人が増えました。
現地で知ったのですが、この日吉田口は山開きしたようで、そちらからの人が沢山歩いていました。
知らなかった~。
振り返ると、幻想的な景色です。
今日は最高ですね♪
さて、30分かからずに八合五勺 御来光館です。
このルートでは最後の山小屋になります。
先ほどの休憩から30分しか経っていませんが、ここで最後の10分休憩を取ります。
ここから山頂までのCTは1時間なので、一気に行こうと息子と決めました。
行動食をとりつつ、息子とおしゃべり。
だんだん大人になって行きますね。
山に関してはホントに子連れではなくてほぼパートナーになりつつあります。荷物も持てるようになりましたし、良き相棒です。
さて、7:50、再びスタートです。
スタートした駐車場が遥か眼下に見えます。
既に標高差は1600m以上。
富士山の形を見ても分かる通り、この辺りから斜度がきつくなってくるんですよね。
上に登れば登るほど、酸素も薄くなり斜度もきつくなる。
「胸突き八丁」とはまさにここ。
九号目 久須志神社。
この辺りから道も若干狭くなり、人は増え、だんだん前の人の列に行き詰まる事が増えてきました。
しかし、急に私の中に何かが降りて来たのか、足が全然衰えません。
息子の方が息を切らし始めました。
「ペース速い?」
と聞いても
「大丈夫」
と言うので、そのペースで一気に上げます。
あぁ、見えた。。。
7年前、息子が山頂直前で心折れた場所。
今は、私の前を歩いている…
9合目から35分ほど、須走山頂に到着しました。
登山口から4時間半を切りました。
私も、息子もホントに強くなれた。
CT通りなら10時ちょいに到着とか。
12時回ったらどうしようとか。
恐れていた不安とか心配とか、全てが吹き飛びました。
まだ8:30です。
自分の中にあった
”富士山は厳しい”
と言う気持ちを、そっと心の奥に飲み込めたような気がしました。
あぁ、こうやって過去の自分やその気持ちってのは乗り越えていく事が出来るんですね。
もちろん、”富士山は厳しい”と思っていた自分を嫌うことなく、恐れていた自分をそのままスッと受け入れる事ができる感じでした。
頑張る事を恐れなくていい
久しぶりに湧き出した、そんな気持ちでした。
続く
色々あって、山に行かず…
少しだけ好転してきているような気もするので、とにかくやれる事からやって行こうと。
山へ、行こうと。
息子が珍しく、ピンポイントで「富士山に登りたい」と言い始めました。
富士山かぁ…
私達親子の始まりの山です。
実は少し敬遠していました。
7年前、当時年長さんだった息子。
「富士山に登りたい」と言うものの、私も山はそれほど詳しくなく、何となくの知識だけで山小屋を予約し、須走口から登りました。
2日間の行動時間は20時間。
それでも目的のお鉢巡りも出来ずに、須走口山頂のみ行って帰ってが精一杯でした。
その1年後、リベンジをすると小1になった息子。
やはり2日をかけて富士宮口から登り、お鉢巡り、そして御殿場口へ降りることをなんとかやり遂げました。
どちらにしても大変だったんです。
ですので、
”富士山は厳しい”
と言うのが、私の中に刷り込まれていました。
しかし、もう来週にもなると山開きが行われ、それぞれの登山口までのマイカー規制が始まり…
気軽に行ける山ではなくなります。
よし、行こう。
という事で、7月2日に行く事を計画しました。
月曜日ですが、息子はなんだか振り替え休日で学校がお休みだとか。
しかし、直前になって天気の晴れ間が前倒しになって来てたのと、ヤマレコの親子登山仲間の方が30日に登り1日に降りてくるという事を知り、急遽1日前倒しにしました。
30日の夜に車を走らせて、須走の道の駅で車中泊。
3時間にも満たない睡眠で、富士あざみラインへ車を走らせます。
そのまま、須走口五合目の駐車場へ。
10日の山開きまでは、ここまで自由に車で来られますが、それ以降はマイカー規制でバスでしか来られなくなります。
3:30に到着、そのまま準備して3:50に駐車場を出発しました。
山頂がうっすら見えます。今日は天気が良さそうですね。
水平線が明るくなり始めているものの、まだまだ真っ暗です。
印刷して来た登山計画書を提出します。
須走口はまだ山開きしていないので、何かあったら大事です。
この後、古御嶽神社にて安全祈願をし、4時にスタートする事ができました。
須走口五合目は、標高1970mです。
樹林帯の中はまだ暗く、ヘッデンを使用して歩きます。
今回、息子は富士山に対して「日帰りする」「砂走りを走る」と言うのが目的らしく、何か彼の中で思う事があったのだと思います。
30分ほど登った所で、一気に周りが明るくなってきたと思ったら…
御来光です。
朝日が眩しい。
山頂も赤く燃え始めます。
日が照り始めた瞬間に息子は暑くなってきたようで、いきなり半袖短パン。
やるやる。
そんなこんなで4:55
六合目長田館へ到着です。標高2420mです。
55分で来ましたので、ここで持ってきた行動食を戴きながら10分休憩します。
一時間弱で標高差450mを上げてきてるので、なかなか良いペースですね。
しかもそんなに苦にならないペースです。
山開きはしていませんが、準備で人が入っているようでした。
トイレは利用できそうです。(利用料が要ります。)
朝日が綺麗です、最近のスマホは写真が美しいですね。。。
オリジナルサイズのファイルは、ホントに綺麗です。
という事で、10分きっちり休んだら再び歩きます。
同じペースで淡々と高度を稼ぎます。
20分ほどで本六合目 瀬戸館に到着です。
まだ人は居ないようでした。
そのままスルーして登り続けます。
なかなかいいペースで高度を稼いで行きます。
山頂までのコースタイムは6時間10分なのですが、それを縮めるペースですね。
CT(コースタイム)通りなら10時10分に須走山頂に到着するはずです。
4時にスタートしたのは、やはり過去の恐怖からです。
もし山頂への到着が12時を回ってしまったらどうしよう?とか
高山病で途中で動けなくなったらどうしよう?とか。。。
再び1時間ほどで…
七合目 太陽館へ到着です。
あれ?瀬戸館から太陽館はCT1時間だったのに、その下の長田館から1時間で来ましたね。
かなりCTを詰めています。
ここでまた10分休憩。きっちり行動食を摂ります。
さーて、さらに30分。本七合目見晴館です。
順調に高度を稼いでいます。
上にある山小屋が見えますね。
見えてから遠いのが富士山の山小屋。
7年前に、そう学びました。
この辺りから、足元が砂礫の場所が出てきます。
こうなると一歩足を出すと片足が後ろにズレるので、体力を持っていかれるんですよね~。
ここは下山道分岐です
上から降りてくると、吉田口と須走口に分かれる最後の分岐なんです。
間違った方向に降りると一大事です。
実際この時、上から降りて来た海外の二人組の方が、この看板を眺めながら方向を指さし、結局登り返して吉田口の方へと進んで行きました。
正解です。
標高が高くなると風が強くなり始め、流石の息子も上着を羽織りました。
あぁ…
懐かしい建物が見える・・・
7:00
八合目 江戸屋に到着しました。
標高3270m
7年前、初めて富士山に来た時にココに泊まりました。
あの時、登山道口から10時間かけてここまで来たのに、今日は3時間。
強くなったな…
ここで、息子と昔話をしながら10分休憩です。
あの頃、あーだった、こうだったとか。
辛かった思い出は遠い過去に置き去りに出来そうです。
少し心に余裕が出てきました。
一気に標高を上げてますけど、二人とも高山病の気配がありません。
体の調子は良いですし、まだまだ余裕があります。
標高差も1300mを3時間で来てるので、かなり良いペースです。
10分後、再びスタートします。
トモエ館。
この辺りから急激に人が増えました。
現地で知ったのですが、この日吉田口は山開きしたようで、そちらからの人が沢山歩いていました。
知らなかった~。
振り返ると、幻想的な景色です。
今日は最高ですね♪
さて、30分かからずに八合五勺 御来光館です。
このルートでは最後の山小屋になります。
先ほどの休憩から30分しか経っていませんが、ここで最後の10分休憩を取ります。
ここから山頂までのCTは1時間なので、一気に行こうと息子と決めました。
行動食をとりつつ、息子とおしゃべり。
だんだん大人になって行きますね。
山に関してはホントに子連れではなくてほぼパートナーになりつつあります。荷物も持てるようになりましたし、良き相棒です。
さて、7:50、再びスタートです。
スタートした駐車場が遥か眼下に見えます。
既に標高差は1600m以上。
富士山の形を見ても分かる通り、この辺りから斜度がきつくなってくるんですよね。
上に登れば登るほど、酸素も薄くなり斜度もきつくなる。
「胸突き八丁」とはまさにここ。
九号目 久須志神社。
この辺りから道も若干狭くなり、人は増え、だんだん前の人の列に行き詰まる事が増えてきました。
しかし、急に私の中に何かが降りて来たのか、足が全然衰えません。
息子の方が息を切らし始めました。
「ペース速い?」
と聞いても
「大丈夫」
と言うので、そのペースで一気に上げます。
あぁ、見えた。。。
7年前、息子が山頂直前で心折れた場所。
今は、私の前を歩いている…
9合目から35分ほど、須走山頂に到着しました。
登山口から4時間半を切りました。
私も、息子もホントに強くなれた。
CT通りなら10時ちょいに到着とか。
12時回ったらどうしようとか。
恐れていた不安とか心配とか、全てが吹き飛びました。
まだ8:30です。
自分の中にあった
”富士山は厳しい”
と言う気持ちを、そっと心の奥に飲み込めたような気がしました。
あぁ、こうやって過去の自分やその気持ちってのは乗り越えていく事が出来るんですね。
もちろん、”富士山は厳しい”と思っていた自分を嫌うことなく、恐れていた自分をそのままスッと受け入れる事ができる感じでした。
頑張る事を恐れなくていい
久しぶりに湧き出した、そんな気持ちでした。
続く
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