大地を歩こう › 2014年07月31日
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2014年07月31日
穂高縦走 2日目 【涸沢~穂高岳山荘~涸沢岳】
深夜、強烈な風でした。
涸沢でもこんなに風が吹くんだとびっくりしました。
テントのフレームが折れるんじゃないかと思い、たまに起き上がって手で押さえ込んだり・・・
だんだん風も弱くなり、そのうちまた寝してしまいました。
朝、5時起床しました。
テントから外に顔を出してみると・・・
うわー、曇天。
昨日の天気が嘘のよう。
まだ息子はグーグー寝てるので、自分の用事を先に済ませました。
どちらにしてもこの日の行動予定はかなりの余裕があるので、
12時過ぎに涸沢を出ても全然余裕です。
やがて6時ごろ息子も起きたので、朝食を食べたりしてから荷物をまとめました。
残すはテントを撤収しておしまいって所だったんですけど、息子とどうするか話をして、
のんびり8時ごろにでも出ようか?
なんて決めて再びテントでゴロゴロしていました。
が・・・
7時半を回ったあたりでポツポツと嫌な音・・・
雨が降ってきました。
しまった、雨が降る前にテント撤収したかった。
予想より天候が崩れるのが早いです。
暫く待つと一旦止んだので、その隙をみてテントから脱出&テント撤収しました。
さて、仕方無い、上に行きますか。
パノラマコースはまだ落石の危険が高いために通行止めです。
ですので、涸沢小屋から上に上がります。
2年前、お世話になりました。
そしてザイテングラード、私は通った事が無いのでどんな道か分かりません。
息子にヘルメットを装備させます。
さて出発!
ですが・・・
小屋前のトイレに立ち寄った所、和式スタイルに息子がクビを横に振り・・・
息子、ヒュッテにダッシュ・・・
真ん中の黄色いやつです。
あ~ぁ・・・
何やってんだか・・・
戻ってきて超さわやか笑顔。
30分近くも時間が経ってしまいました。
と言うわけで、8:30涸沢小屋を出発です。
暫くは木の間の岩道を歩きます。
少しずつ高度を上げて開けて来たら雪渓に出ました。
アイゼンを装備します。
正直、雪歩きになれた人ならアイゼンは要らないレベルの雪渓でした。
当然雪ん子の息子はアイゼンなしでもスタスタ行けたと思いますが、安全第一なので装備させました。
あの岩の所まで歩けばおしまいです。
でも、折角アイゼンつけましたし、このまま雪の上を歩いたほうが楽なので、暫くは雪渓を歩いて登りました。
適当な所で岩に戻りアイゼンを外しました。
丁度パノラマコースと合流するあたりでしょうか?
すると、パノラマコースから小屋の人でしょうか?
コースに道標をつけながら雪渓を登って来ます。
まもなくパノラマコースも解禁になるかも知れないですね。
でもあちらは確実にアイゼンが必要です。
さて、雨もシトシトと降り続けて嫌な感じです。
前線の通過時間が読めなかった自分が恨めしいです。
予報では昼過ぎなんだけどな・・・
ぱっと振り返ると屏風の頭やコルが見えてきました。
雲が一瞬切れたんですね。
でも、これで晴れるのかとこの時は期待してしまいました。
やがて、岩尾根に向かって雪渓が一つ。
ここがザイテングラードの取り付き部ですね。
ここの雪渓は小屋の方が雪切りして下さっているので、安心してノーアイゼンで通過です。
ザイテングラードを登りますが、ここで段々雨が酷くなってきました。
そしてこの写真を撮った少し後だったかも知れないですが・・・
カールに響く大音響で雷がゴロゴロと一発。
ひぇー!きたー!
ゴロゴロ言った瞬間から急に風が吹き、雨も強くなり始めました。
これはまずい、前線の本体通過だ。
予報より早いじゃん!
もう一発、大きな音でゴロゴロと雷。
光はしませんでしたが何とも言えない恐怖感。
高度計を見ると2800mを少し上回っていました。
身を隠す場所もありません。
これは下って逃げるより上に上がった方が早いと、息子に指示を出そうとした時には、既に息子は超早足。
ビビリーな息子は最初の雷で足がすくむことなく上に逃げる選択をしたようです。
あと200m、安国寺の千段階段一回分でしょうか?
結果的に言えば、それ以降雷が鳴ることは無かったんですが、雨と風は強く嵐のようでした。
最後の雪渓も雪切りしてあります。
ありがたいです。
ココを通過するときには既に雨も小降りになり始めていました。
一番つらい時に登ってきてしまったみたいです。
11:10最初のんびり歩いていたのに、CTと変わらぬ時間で穂高岳山荘に到着しました。
もうザイテングラードがどんな道だったか既に覚えていません。
途中からいかに速かったか。
でも、この恐怖感を味わった時にたどり着く山荘の安心感たるや、絶大でした。
小屋に入り、ザックを下ろします。
どちらにしても今日はココから移動しないので、小屋番さんにお願いして少しここで様子を見させてもらう事にしました。
前線が予報より早く通過したので、この後天候は回復してテント張れるだろうな~・・・
なんて思い、ザックからカバーを外したりレインウェアを脱いだりしました。
ところが、息子のレインウェアを脱がしてびっくり。
中の服からズボンまでビッショリ濡らしてカタカタ震えています。
「なんで濡れてるん?」
と思わず聞いてしまいましたが、胸の部分を少し空けていたのと、急いだ為に腰周りの服がはみ出してしまい濡らしてしまったようです。
「お父さん、寒い」
この一言で心が折れました。
こりゃイカン。
迷わず受付に向かって、
「素泊まりお願いします。」
と、急遽小屋泊に決定しました。
部屋に入って息子の服を着替えさせ、カッパ、靴、グローブ、ザックカバー、濡れた服、全部乾燥室に放り込みます。
乾燥室頼りでしたね。
ホントは濡れたまま収納したテントも乾かしたかったです。
でも、それはダメですね。
一通り荷物の整理して、お昼ごはんを食べに行きました。
大分人でごったがえしていましたが、宿泊と言うことで食堂のテーブルを使わさせてもらいました。
温かいものを食べたら少しは体が温まり、あとは小屋でヌクヌクしていました。
小屋って良いな。。。楽だ。。。
しかし、楽するために3000mまでテントを担ぎ上げて来た訳じゃ無いのに・・・
でも楽だ(笑
しばらくはホールで息子と一緒に本を見たりしてましたが、周りが騒がしくなってきました。
外を見ると青空が見えます。
あ、晴れた。
おし、涸沢岳に行こう!
乾燥室のカッパと靴はもう乾いているので、それを持ち出します。
稜線はまだ風が強そうでしたしね。
皆がまだテラスで涸沢カールを眺めている間に、お先に涸沢岳に向けてテクテク歩き始めました。
わーぉ、空が綺麗!
14:20 涸沢岳山頂です。
3000m峰、15番目!
今日は良く耐えたね!
山頂独占でしたが、二人の写真が撮れないので暫く人が来るのを待ってしまいました。
撮って下さった方、ありがとうございます。
風は強いものの、涸沢方面もすっかり雲がありません。
前穂も綺麗に見えます。
奥穂にジャンダルム!
綺麗だな~。。。
自分の判断ミスで辛い思いをしてしまいましたが、来れて良かった。。。
結果論ですが、雨が止んでから登ってくれば良かったんですけど、
一番つらい時に登ってしまいましたね。
小屋に居らっしゃった遭対協の方も、「予報より速かったですね」と言ってました。
さて、山荘前に戻ってきました。
明日の為に少しだけ奥穂の壁を登っておきます。
少し登ればこんな感じですよね。
ほぼ真下に見上げる息子。
後はのんびりのんびり時間を過ごしました。
ここでのんびりする為に、二日目の行動を短くしたんですよね。
天気も良くなって良かった。。。
私は持ってきた梅酒とつまみでテラスで観賞。
息子はなんだか忙しくあっち行ったりこっち行ったり。
じいちゃんキラーの息子は、どっか行く度におやつをもらって帰ってきます。
その度に頭を下げに行かないと・・・
まぁ、山小屋だと小さい子は優遇されますよね。
さて17時、夕ご飯です。
素泊まりなので自炊します。
土間を使って自炊してよいと言われましたが、今日の予定はホントは焼き物。
でも土間で煙出す訳にも行かないので予定変更しました。
お湯で出来るレトルトもの。
あとは
急遽つけあわせのジャガリコポテトサラダ。
持って来たマヨネーズを入れて食します。
結構イケますよ。
夕食後は、歯磨きして翌朝の出発準備して、さっさと就寝です。
明日の工程は少し長いので、出来れば早く出発したいです。
部屋から見えるジャンダルムを眺め・・・
間もなく笠ヶ岳に沈む太陽を眺め・・・
多分19:00には寝てしまいました。
明日はきっと良い天気!
だと思います。。。
涸沢でもこんなに風が吹くんだとびっくりしました。
テントのフレームが折れるんじゃないかと思い、たまに起き上がって手で押さえ込んだり・・・
だんだん風も弱くなり、そのうちまた寝してしまいました。
朝、5時起床しました。
テントから外に顔を出してみると・・・
うわー、曇天。
昨日の天気が嘘のよう。
まだ息子はグーグー寝てるので、自分の用事を先に済ませました。
どちらにしてもこの日の行動予定はかなりの余裕があるので、
12時過ぎに涸沢を出ても全然余裕です。
やがて6時ごろ息子も起きたので、朝食を食べたりしてから荷物をまとめました。
残すはテントを撤収しておしまいって所だったんですけど、息子とどうするか話をして、
のんびり8時ごろにでも出ようか?
なんて決めて再びテントでゴロゴロしていました。
が・・・
7時半を回ったあたりでポツポツと嫌な音・・・
雨が降ってきました。
しまった、雨が降る前にテント撤収したかった。
予想より天候が崩れるのが早いです。
暫く待つと一旦止んだので、その隙をみてテントから脱出&テント撤収しました。
さて、仕方無い、上に行きますか。
パノラマコースはまだ落石の危険が高いために通行止めです。
ですので、涸沢小屋から上に上がります。
2年前、お世話になりました。
そしてザイテングラード、私は通った事が無いのでどんな道か分かりません。
息子にヘルメットを装備させます。
さて出発!
ですが・・・
小屋前のトイレに立ち寄った所、和式スタイルに息子がクビを横に振り・・・
息子、ヒュッテにダッシュ・・・
真ん中の黄色いやつです。
あ~ぁ・・・
何やってんだか・・・
戻ってきて超さわやか笑顔。
30分近くも時間が経ってしまいました。
と言うわけで、8:30涸沢小屋を出発です。
暫くは木の間の岩道を歩きます。
少しずつ高度を上げて開けて来たら雪渓に出ました。
アイゼンを装備します。
正直、雪歩きになれた人ならアイゼンは要らないレベルの雪渓でした。
当然雪ん子の息子はアイゼンなしでもスタスタ行けたと思いますが、安全第一なので装備させました。
あの岩の所まで歩けばおしまいです。
でも、折角アイゼンつけましたし、このまま雪の上を歩いたほうが楽なので、暫くは雪渓を歩いて登りました。
適当な所で岩に戻りアイゼンを外しました。
丁度パノラマコースと合流するあたりでしょうか?
すると、パノラマコースから小屋の人でしょうか?
コースに道標をつけながら雪渓を登って来ます。
まもなくパノラマコースも解禁になるかも知れないですね。
でもあちらは確実にアイゼンが必要です。
さて、雨もシトシトと降り続けて嫌な感じです。
前線の通過時間が読めなかった自分が恨めしいです。
予報では昼過ぎなんだけどな・・・
ぱっと振り返ると屏風の頭やコルが見えてきました。
雲が一瞬切れたんですね。
でも、これで晴れるのかとこの時は期待してしまいました。
やがて、岩尾根に向かって雪渓が一つ。
ここがザイテングラードの取り付き部ですね。
ここの雪渓は小屋の方が雪切りして下さっているので、安心してノーアイゼンで通過です。
ザイテングラードを登りますが、ここで段々雨が酷くなってきました。
そしてこの写真を撮った少し後だったかも知れないですが・・・
カールに響く大音響で雷がゴロゴロと一発。
ひぇー!きたー!
ゴロゴロ言った瞬間から急に風が吹き、雨も強くなり始めました。
これはまずい、前線の本体通過だ。
予報より早いじゃん!
もう一発、大きな音でゴロゴロと雷。
光はしませんでしたが何とも言えない恐怖感。
高度計を見ると2800mを少し上回っていました。
身を隠す場所もありません。
これは下って逃げるより上に上がった方が早いと、息子に指示を出そうとした時には、既に息子は超早足。
ビビリーな息子は最初の雷で足がすくむことなく上に逃げる選択をしたようです。
あと200m、安国寺の千段階段一回分でしょうか?
結果的に言えば、それ以降雷が鳴ることは無かったんですが、雨と風は強く嵐のようでした。
最後の雪渓も雪切りしてあります。
ありがたいです。
ココを通過するときには既に雨も小降りになり始めていました。
一番つらい時に登ってきてしまったみたいです。
11:10最初のんびり歩いていたのに、CTと変わらぬ時間で穂高岳山荘に到着しました。
もうザイテングラードがどんな道だったか既に覚えていません。
途中からいかに速かったか。
でも、この恐怖感を味わった時にたどり着く山荘の安心感たるや、絶大でした。
小屋に入り、ザックを下ろします。
どちらにしても今日はココから移動しないので、小屋番さんにお願いして少しここで様子を見させてもらう事にしました。
前線が予報より早く通過したので、この後天候は回復してテント張れるだろうな~・・・
なんて思い、ザックからカバーを外したりレインウェアを脱いだりしました。
ところが、息子のレインウェアを脱がしてびっくり。
中の服からズボンまでビッショリ濡らしてカタカタ震えています。
「なんで濡れてるん?」
と思わず聞いてしまいましたが、胸の部分を少し空けていたのと、急いだ為に腰周りの服がはみ出してしまい濡らしてしまったようです。
「お父さん、寒い」
この一言で心が折れました。
こりゃイカン。
迷わず受付に向かって、
「素泊まりお願いします。」
と、急遽小屋泊に決定しました。
部屋に入って息子の服を着替えさせ、カッパ、靴、グローブ、ザックカバー、濡れた服、全部乾燥室に放り込みます。
乾燥室頼りでしたね。
ホントは濡れたまま収納したテントも乾かしたかったです。
でも、それはダメですね。
一通り荷物の整理して、お昼ごはんを食べに行きました。
大分人でごったがえしていましたが、宿泊と言うことで食堂のテーブルを使わさせてもらいました。
温かいものを食べたら少しは体が温まり、あとは小屋でヌクヌクしていました。
小屋って良いな。。。楽だ。。。
しかし、楽するために3000mまでテントを担ぎ上げて来た訳じゃ無いのに・・・
でも楽だ(笑
しばらくはホールで息子と一緒に本を見たりしてましたが、周りが騒がしくなってきました。
外を見ると青空が見えます。
あ、晴れた。
おし、涸沢岳に行こう!
乾燥室のカッパと靴はもう乾いているので、それを持ち出します。
稜線はまだ風が強そうでしたしね。
皆がまだテラスで涸沢カールを眺めている間に、お先に涸沢岳に向けてテクテク歩き始めました。
わーぉ、空が綺麗!
14:20 涸沢岳山頂です。
3000m峰、15番目!
今日は良く耐えたね!
山頂独占でしたが、二人の写真が撮れないので暫く人が来るのを待ってしまいました。
撮って下さった方、ありがとうございます。
風は強いものの、涸沢方面もすっかり雲がありません。
前穂も綺麗に見えます。
奥穂にジャンダルム!
綺麗だな~。。。
自分の判断ミスで辛い思いをしてしまいましたが、来れて良かった。。。
結果論ですが、雨が止んでから登ってくれば良かったんですけど、
一番つらい時に登ってしまいましたね。
小屋に居らっしゃった遭対協の方も、「予報より速かったですね」と言ってました。
さて、山荘前に戻ってきました。
明日の為に少しだけ奥穂の壁を登っておきます。
少し登ればこんな感じですよね。
ほぼ真下に見上げる息子。
後はのんびりのんびり時間を過ごしました。
ここでのんびりする為に、二日目の行動を短くしたんですよね。
天気も良くなって良かった。。。
私は持ってきた梅酒とつまみでテラスで観賞。
息子はなんだか忙しくあっち行ったりこっち行ったり。
じいちゃんキラーの息子は、どっか行く度におやつをもらって帰ってきます。
その度に頭を下げに行かないと・・・
まぁ、山小屋だと小さい子は優遇されますよね。
さて17時、夕ご飯です。
素泊まりなので自炊します。
土間を使って自炊してよいと言われましたが、今日の予定はホントは焼き物。
でも土間で煙出す訳にも行かないので予定変更しました。
お湯で出来るレトルトもの。
あとは
急遽つけあわせのジャガリコポテトサラダ。
持って来たマヨネーズを入れて食します。
結構イケますよ。
夕食後は、歯磨きして翌朝の出発準備して、さっさと就寝です。
明日の工程は少し長いので、出来れば早く出発したいです。
部屋から見えるジャンダルムを眺め・・・
間もなく笠ヶ岳に沈む太陽を眺め・・・
多分19:00には寝てしまいました。
明日はきっと良い天気!
だと思います。。。