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始動

渋沢栄一と力石
03 /25 2021
2年前の2019年7月、

私は「渋沢栄一伝記資料」の中から、
長野県上田市に渋沢ゆかりの力石があることを知った。

あのときの興奮と喜びは今も消えてはいない。

とにかくできるだけ情報を集めようと、即座に活動開始。

すぐ図書館へ駈け込んで、
渋沢が村の若者たちと石担ぎに興じた神畑村の郷土史、
「神畑村誌」の県外図書貸し出しの手続きをとった。

県外図書貸し出しとは、居ながらにして、
県外の図書館から希望する図書を借りる便利な制度です。

私がいつも利用する分館の司書さんたちは、
最初、この制度のやり方がわからず説明に苦慮したが、

すぐ覚えてくれて、
「これを利用するのはこの地区で雨宮さんだけです」と言いつつ、
嬉しそうに対応してくれるようになった。

こちらが、上田市立図書館から届いた「神畑村誌」です。

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神畑自治会発行 神畑の歴史を記録に残す会 2010

力石のことは何も書いてなかったが、
渋沢家が家業にしていた藍玉や蚕についての記述は豊富にあった。

本が届くまでの間、
今度はこれも伝記資料にあった「上田郷友会」をネット検索。

「上田郷友会」は今も存在していた。

すぐ連絡を取ると、
「故郷を離れた東京在住者ばかりだから、
上田市役所へお願いした方がいい」と言う。

助言通り、上田市役所へ、
力石の有無や文献の詳細を書いたメールを送信。

翌日、上田市文化財課のX氏から、

「力石という名前は初めて知った」「調査には時間がかかる」などと記した
ていねいなお返事をいただいた。

感謝しつつも一抹の不安もあった。

文化財課の方が「力石を知らない」って、まさか。

その後、連絡はプツンと切れた。


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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞