2024年12月08日

FC岐阜観戦記2024 特別編 かつての岐阜戦士を追い掛けて 和田侑樹・岡本亨也

KYG03_20241207_13563031112/7、神奈川県横浜市神奈川区にあるニッパツ三ツ沢球技場でY.S.C.C.横浜×高知ユナイテッドSCとのJ3・JFL入れ替え戦(第2戦)を見に行ってきました
この試合は、ホーム&アウェイの2戦で行われ、第1戦は12/1に香川県丸亀市にあるPikaraスタジアムで高知のホームとして開催しています。その時の結果は1-1のドローで、前半Y.S.C.C.が先制したものの、その後高知が追い付く格好になりました。
今回はY.S.C.C.のホームで開催することから、ドローで終えたY.S.C.C.が優勢だと思われていました。どちらも勝たないといけない状況ではあったものの、仮に引き分けに持ち込まれても、延長戦やPKはホーム側であるY.S.C.C.に有利に展開されるのではないかと思われたからです。ゆえに、高知としては、これまで以上に勝利が必須条件となってしまったのです。総得点数が低いチームがアウェイで1点をもぎ取るのは、かなり難易度の高いものだと思っているので、高知がそれに臆せず戦えるかが焦点になったと思っています。



KYG03_20241207_160656657こちらは、後半開始時に撮った高知側のスタンド高知からのツアーバスが中止になったという話は聞いていたものの、なんのなんの、地元や関東圏などの高知出身者が、これだけ多く来場してくれましたメインスタンドもぎっしりしていましたよ。
この状況は、Y.S.C.C.サイドも同じで、普段開放されないバックスタンドも開放されるほどでした。その結果、この試合は5101人の来場者が来ておりました。けれども、普段からこのくらいの人間を呼べなかったのかとY.S.C.C.の運営には問いたいですね。






KYG03_20241207_165143327試合は、前半から双方緊迫感のある展開を見せるかと思ったら、前半7分、高知の左からのフリーキックをY.S.C.C.が弾いたと思ったら、それが高知の選手の下に飛び、右へ大きく展開。その展開された球を数人のパス回しを経て、今度は中央にクロスその球をこの試合先発になった新谷聖基選手が頭で合わせ、ゴールマウス左隅に吸い込まれました。Y.S.C.C.が第1戦で行った奇襲を今度は高知がやってのけました。シンプルながらもお手本のような鮮やかなクロスからのヘディングシュートで先制となりました。
その後は、Y.S.C.C.が攻撃的になっていったものの、高知が全員で守る従来のプレースタイルが光り、精度の低さもあってシュートが入らない状況に。高知もチャンスは掴むものの、Y.S.C.C.の執念ある守備で追加点を許さないふうになっていました。

しかし、攻守を入れ替えてフレッシュにしたはずのY.S.C.C.の猛攻は実らず、高知は何とかして追加点を入れたい執念が徐々に実を結びそうな状況になった中、アディショナルタイム突入直後に大一番がやって来ました。
高知は、カウンターで前線に球を持っていき、左に出ていた途中交代の内田優晟選手(29番の選手)がY.S.C.C.の狭い守備の間をかいくぐる一閃を放ち、それがキーパー棒立ちになってしまうほど、ややふかし気味だったものの、まっすぐな弾道を描き、ゴールマウス上部に突き刺さっていきました高知にとっては、J参入を決定付ける、Y.S.C.C.にとってはJクラブとしての終焉を示すことになった追加点となりました。しかも、彼は2年目の若手で、この試合が初登場という『持ってる』選手だから、ホントわからない。



KYG03_20241207_165732946そして、そのままタイムアップ。
0-2(2試合合計1-3)で、高知がJ参入を決めました。一方Y.S.C.C.は、いわてグルージャ盛岡に続くJ退会が確定となり、来年はJFLで戦うことになりました。


高知がアウェイながらも90分間を上手く支配していたように思いました。逆境かつ圧倒的不利な中で、自分達のサッカーを貫けたのが大きかったと思いますし、最後まで点を取る姿勢も素晴らしかったと思います。
一方でY.S.C.C.は細かいミスが目立っており、最初の失点は、ショートコーナーで起こしたミスがきっかけだったと思いますし、2点目も最後決めきれなかったことで生じたミスだと思います。たった一つのプレーでガラッと変わるY.S.C.C.の特徴が、今回は悪目立ちしてしまったようです。



KYG03_20241207_165734821遂に高知がJ参入を決めました。
今年のシーズンから独走状況で、首位での参入も夢ではなかったものの、後半失速して、今回の入れ替え戦にまで至ったわけですから、サポーターの人達も焦燥感を味わったのではないのでしょうか。



KYG03_20241207_165916549今回のために作られた、お手製の切符。
途中経由のアイゴッソ高知と高知UトラスターFCというのが、高知県のサッカー事情を表しているとも。

高知県には、元々J参入を目指したアイゴッソ高知と高知UトラスターFCの2チームがあり、お互いが地域リーグ内で潰し合う格好になっていました。そこで、高知県で一つのチームを作るべきだということで、双方を合併して生まれたのが、高知ユナイテッドSCなわけです。チームカラーの赤(えんじ色)はアイゴッソ、緑は高知Uトラスターのチームカラーだったんですね。このあたりは、鹿児島ユナイテッドFCが生まれた過程とよく似ています
2016年に合併後、四国リーグで圧倒していたものの、地域サッカーチャンピオンズリーグでなかなか勝てない中で、2019年に遂にJFL昇格を獲得。しかし全国展開することやコロナ禍で経営面での悪化が目立つようになり、チーム解散の憂き目にも遭いながら、少しずつ成長し、2023年の天皇杯ではJ1のガンバ大阪と横浜FCを下し、ベスト16まで進みました。そして、今年2位で入れ替え戦に進み、J参入を果たしたのです。



KYG03_20241208_080227425このお手製の切符、本物のような切符で作られました。200枚限定配布だったようです。



KYG03_20241207_172100810「祝J3入会!」と書かれた紙弾幕が用意され、集合写真の時に出されました。



KYG03_20241207_172247404選手とスタッフが集合し、勝利の雄たけびを上げる瞬間。
この日は、高知の全選手が来場しており、FC岐阜から期限付き移籍していた和田侑樹選手もいました。ちなみに、プロ契約をしていたのは、その期限付き移籍でやって来た3選手のみで、それ以外の選手(つまり元々高知所属のチーム)は、全てアマチュア契約になり、どこかで働きながら選手活動を行うというふうでプレーしていたのです。



KYG03_20241207_172730750吉田岳史監督の胴上げシーン。
吉田監督は高知県出身で、現役時代は名古屋グランパス・横浜FC・水戸ホーリーホックなどで活躍していたそうです。だから名古屋サポも来ていたのか・・・。そして、ニッパツ三ツ沢球技場は選手時代の思い出の地でもあるのね。



KYG03_20241207_1207173111一方のY.S.C.C.サイドは、お通夜状態最後は選手や監督がゴール裏に来たそうですけど、怒号に近いエールが飛んでいたらしい。スタジアムDJの1年でJリーグに戻ろうと訴えたものの、平均観客動員数が2000人を越えない中で、本当に戻れるのかが心配ですね・・・。だから5101人来たのに驚かされたわけですけど、半数が高知のサポーターだったとしても、2500人くらいは呼べる実力はあるのですから、普段からこの営業活動を行ってほしいよねぇ・・・。



これで、来年のJ3は栃木シティFCと高知が参入を決め、ザスパクサツ群馬・栃木SC・鹿児島がJ3降格となります。勢いのあるチームと実力のあるチームがやって来ることもあり、来年も激戦が予想されますが、大宮アルディージャのように頭一つ飛び抜けたチームは無いため、団子レースになる可能性もあります。そうなると、選手の個性よりも集団で組織的に戦えるチームになるかだと思います。その点では、高知は有利に働くかもしれませんが、運営面での問題は、まだ完全に払しょくできていないため、今後運営面で安定を図れるのか気掛かりではあります。


来年、高知に行けるのはうれしい反面、アクセス大丈夫かなとか日程大丈夫かなという不安もあります。しかし、今は高知のJ参入を喜ぼうではありませんか。高知ユナイテッドSCの皆様、J参入おめでとうございます。来年の活躍を期待しています。


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Posted by alexey_calvanov at 22:59Comments(0)

2024年12月07日

高知にJクラブ誕生へ

神奈川県横浜市神奈川区にあるニッパツ三ツ沢球技場で行われたJ3・JFL入れ替え戦の第2戦Y.S.C.C.横浜×高知ユナイテッドSCの試合は、0-2で高知が勝ち、通算1勝1分で高知がJ参入を決め、Y.S.C.C.がJ退会(JFL行き)となりました。
高知はもどかしい時間が続いたものの、序盤に入れた棚ぼたの1点を全員で守り抜き、最終盤にできた得点の機会を魂込めて入れたという素晴らしい試合展開になりました。Y.S.C.C.も幾度となくチャンスは築くものの、焦燥感からか決まらないまま時間だけが過ぎていく格好となり、最後は力尽きて万事休すとなってしまいました。


どちらも、これからが大変。いかにリーグを戦い抜くかでしょう。戦力の維持だけでなく、どれだけ積み上げられるかに掛かっています。あとY.S.C.C.は年平均2000人・1000万円以上の年間収入を達成できるかも気掛かりです。今日の試合は、5101人集めたものの、普段からこの集客ができるかと言われると、難しいかもしれません。普段から地道な営業を行って、動員数を増やさないと・・・。居残りしたサポーターもかわいそうでなりません。


ともあれ、今はこれでしょう。
高知の皆様おめでとうございます。この先もアマチュア時代以上の苦労を味わうかもしれませんけれども、高知家で挑めば、苦労は減るかもしれません。高知家の皆様にいつまでも愛されるクラブになって下さい。


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Posted by alexey_calvanov at 18:01Comments(0)

2024年12月03日

順当と厳しい結果が交錯した中のプレーオフ・入れ替え戦

12/1にJ1昇格プレーオフとJ2昇格プレーオフの昇格プレーオフ、J3・JFL入れ替え戦とJFL・地域リーグ入れ替え戦の入れ替え戦が行われました。
まずはJ1昇格プレーオフ。J2で3位のV・ファーレン長崎が同じく6位のベガルタ仙台と、同じく4位のモンテディオ山形が同じく5位のファジアーノ岡山とそれぞれ上位クラブのスタジアムで開催されました。
その結果、下位のチームである仙台と岡山が勝つという下克上が発生しました。


仙台は、長崎に対して有利に進め、前半に先制。その後後半になっても仙台が押せ押せムードで進め、追加点を着実に奪います終盤に長崎が1点を入れるものの、時既に遅しアディショナルタイムにダメ押し点を仙台に入れられ、万事休すとなりました。

岡山は、山形に仕掛けたプレスが功を奏し、先制点を奪うと、その3分後にはコーナーキックから追加点を奪います山形はツキに恵まれず、相次ぐ選手の負傷と後半に起こった一発退場で徐々に精彩を欠き、最終盤にダメ押し点を岡山に叩き込まれ、山形は無得点で試合終了。この結果、岡山が初の決勝進出となりました。

決勝戦は、岡山のシティライトスタジアムで開催となりました。岡山ではNHK岡山放送局が、優勝した際は特番を組むということで、鼻息が荒いようです(試合は、テレビせとうちで放送)


続いては、J2昇格プレーオフ。J3で3位のカターレ富山が同じく6位のFC大阪と、同じく4位の松本山雅FCが同じく5位の福島ユナイテッドFCとそれぞれ上位クラブのスタジアムで開催されました。
その結果、双方とも引き分けに終わったものの、レギュレーションに伴い、上位に着けていた富山と松本山雅が決勝に進みました


富山もFC大阪もがっぷり四つで進んだ試合は、前半に双方点が入ったものの、それ以降は膠着状態に。下位に着けているFC大阪がゴールを攻めるも、富山の守備を割ることができずに試合終了となりました。

松本山雅と福島の試合は、序盤に福島が先制を挙げるものの、その後点が奪えずに前半が終わります後半に入ると松本山雅のペースになり、後半半ばに同点弾を叩き込みます福島は初のJ2昇格に向けて猛攻を仕掛けるものの、松本山雅のホームでできることとサポーターの多さという地の利が生きたのか、松本山雅の守備陣を打ち破ることは再び叶わず、引き分けに持ち込まれてしまいました


決勝戦は、富山の富山県総合運動公園陸上競技場で開催となります。富山は10年ぶり、松本山雅は3年ぶりのJ2復帰の掛かった大事な試合になります。この時期の北陸地方は雨がち(時に雪)な天気になるようで、かなり寒いことが予想されます。そんなコンディションの中で十二分なポテンシャルを出せるのは、どちらなのでしょうか。そして、松本山雅のサポーターによるホームジャックが行われるのかも注目です。


そして、J3・JFL入れ替え戦。ホーム&アウェイ方式で行われる入れ替え戦の1試合目は、JFLで2位だった高知ユナイテッドSCのホームで行われることになっていたのですが、春野総合運動公園陸上競技場がイベントで使えなかっただけでなく、照明でもJリーグ基準を満たせなかったため、香川県丸亀市のPikaraスタジアムで開催されることになりました。相手はJ3で19位だったY.S.C.C.横浜です。
堅守速攻の高知と攻撃的なY.S.C.C.という構図だったはずが、試合開始から全く逆の特徴が出る展開になりました。前半早々にY.S.C.C.が先制したものの、前半半ばにY.S.C.C.のわずかなスキを突いた高知が同点に追い付きます。しかし、双方追加点が遠く、1-1でのドローとなりました。
これに伴い、双方が勝たないといけない状況に陥ったものの、高知の方が若干不利になったように感じます。総得点数がJFLの中でも低かったこととシュート数がY.S.C.C.の倍打ったにもかかわらず1得点で終わったことがその理由です。

史上初のJ3・JFL入れ替え戦の第2戦は、12/7にY.S.C.C.のホームであるニッパツ三ツ沢球技場で開催されます。高知が不利と言ったのは、Y.S.C.C.のホームであるという点ですね。仮に延長→PKになっても、ホームの地の利を生かせるのは、やはり大きなアドバンテージになりますよ・・・。


最後に、JFL・地域リーグ入れ替え戦。一発勝負で行われるこの試合は、JFLで16位に終わったミネベアミツミFCが、自身のホームで、全国地域サッカーチャンピオンズリーグで2位に躍り出たVONDS市原FCを迎え撃つ格好となりました。
試合そのものは、がっぷり四つを組みながらも双方チャンスを潰し合い、膠着状態に陥っていました。このまま延長戦になるのかなと思われた最終盤にコーナーキックからのセットプレーで、クロスの上げ損ないになったボールが市原のゴールマウスに吸い込まれる意表を突く展開に。まさにミネベアが棚ぼたの勝利でJFL残留を勝ち取りました。一方で市原は関東1部に残留となり、熾烈なリーグ戦を戦い抜くこととなりました。


三者三様というのか、各リーグの特徴が如実に出ていた試合になったのかなと。特に最後のJFL・地域リーグ入れ替え戦は、一発勝負から来る残酷さと意外性が詰まったものになっていましたね。過去私は、FC刈谷×クリアソン新宿の入れ替え戦を見に行きましたけど、その時は同じ残酷さでも下克上の勢いみたいなものが見られたように思いました。JFLの公式で見た今回の試合とは全く違う異質なものでした。Jリーグでもなかなか見ないヒリヒリしたものでしたよ・・・。


12/7には、昇格プレーオフとJ3・JFL入れ替え戦が行われます。どんな戦いを見せるのか楽しみですし、どこが昇格・参入してくるのか楽しみでもあります。


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Posted by alexey_calvanov at 23:51Comments(0)

2024年11月30日

【昇格プレーオフ】上がるための戦いと生き残るための戦い【入れ替え戦】

いよいよ昇格プレーオフと入れ替え戦が始まります。今回は、それらを追い掛けてみましょう。


まずは昇格プレーオフ。J1昇格プレーオフ(J2)とJ2昇格プレーオフ(J3)ですね。
J1昇格プレーオフもJ2昇格プレーオフもレギュレーションは同じです。
リーグ戦で3位~6位までに入ったライセンス所有チームが対象で、3位×6位・4位×5位がそれぞれ戦い、勝ったチーム同士で決勝戦を戦います。そこで勝った1チームが、昇格となるわけですね。
なお、1試合目に勝ったチームは上位下位関係なく決勝戦に進めますけれども、1試合目に引き分けとなった場合はリーグ戦上位チームに決勝進出権が与えられます。つまり、3位×6位の試合なら3位のチームが、4位×5位のチームなら4位のチームが進出となるわけですね。それを踏まえて見ていきましょう。


J1昇格プレーオフは、V・ファーレン長崎、モンテディオ山形、ファジアーノ岡山、ベガルタ仙台の4チームになり、長崎×仙台、山形×岡山となるのですが、一番有利なのは長崎なんじゃないかと。新スタ効果が出ているのと一番勢いがある(引き分けを挟んで14連勝をシーズン中に達成し、中断以降一旦調子を落としたものの、10月以降5連勝中)からですね。
同じ勢いなら、下位から巻き返しを図り、4位に入った山形が対抗馬になるでしょう。もしくは最後の最後に滑り込んだ仙台か。長崎の勢いを止められたら、一気にJ1に進むことになるでしょう。
岡山は2016年・2022年に次ぐ3度目のプレーオフとなりますけど、初戦突破できるかどうかというレベル。ただ、岡山はホームでもアウェイでも仙台を破っているだけに、侮れない相手とも言えます。3度目の試合でも仙台を破ると・・・。


J2昇格プレーオフは、カターレ富山、松本山雅FC、FC大阪、福島ユナイテッドFCの4チームになり、富山×FC大阪、松本山雅×福島となるのですが、初めてのプレーオフになる中で、一番有利なのは、意外にも松本山雅になるのかなと。
というのも、過去J2時代にプレーオフを経験しているからですね。プレーオフの何たるかを知っている選手がまだまだいるのとポテンシャルの高さ、そして何よりホームでもアウェイでも恐ろしいサポーターの動員力があります。ただ、調子に波があり、ここぞという時に勝てないシーズンだったので、福島には1敗1分というのもあって、気が抜けないでしょう(ただし1分はアルウィンでの試合なので、負けない試合を展開できれば勝ち抜けられると思われ)。
その次に来るのは、富山になるでしょう。シーズンを安定した戦いで切り抜け、天皇杯やルヴァンカップで上位カテゴリーのチームを苦しめた実績を持っています。ただ、今年も秋風が吹く頃に失速病を罹患しており、抜けきっていないのが気掛かり。それでも3位に着けたことから、引き分けでもいいという割り切った戦いをできるようになれば、富山の10年ぶりのJ2復帰も夢じゃないかなと。
ダークホースは、福島でしょう。終盤の戦いっぷりもさることながら、松本山雅との相性はいいのもある。さらに富山のホームで勝った数少ない相手でもあるので、勢いが付くと止められないでしょう。後輩のいわきFCに抜かれた悔しさもあって、初めてのJ2を狙ってくると思います。


一方で、入れ替え戦も行われます。J3・JFL入れ替え戦とJFL・地域リーグ入れ替え戦がそれにあたります。
J3・JFL入れ替え戦はホーム&アウェイの方式で行われ、今回はJFLのホームでの開催になります。
通算成績ないしは2試合の合計得点で勝敗が決まり、通算成績なら2勝したチームの勝ち、同成績ならどちらかの得点の多いチームが勝ちになります。ただし合計得点が同じ場合、2試合目終了後に前後半15分・計30分の延長戦で雌雄を決します。それでも決まらない場合は、5人制のPK戦となり、さらに決まらなければサドンデスで勝負となります。
そのJ3・JFL入れ替え戦は、J3を19位で終えたY.S.C.C.横浜とJFLを2位で終えた高知ユナイテッドSCとなりました。Y.S.C.C.は攻撃力は高いものの、守備力はザルな部分が多いのに対し、高知は守備力が高く失点がJFLでは最少なものの、スカッドが無いため、双方互角と言いたいところですけど、第1戦が高知のホームである春野総合運動公園陸上競技場ではなく、香川県丸亀市にあるカマタマーレ讃岐のホームになるPikaraスタジアムになったんですね。
こうなると、Pikaraスタジアムでの使用経験のあるY.S.C.C.が選手もサポーターも含めスタジアムの特性を知っているので、俄然有利高知は引き分けを狙った戦いができないため、攻める展開で終始いかないといけなくなりました。普段採らない戦略で戦えるか。そして勝てるかが高知のカギになるでしょう。ただ、高知は県民総力での応援が大きな後押しになっているだけに、Pikaraスタジアムにどれだけ動員できるかもポイントになってくるでしょう。


もう一つの入れ替え戦であるJFL・地域リーグ入れ替え戦ですが、レギュレーションは一緒なものの、唯一違うのは、JFLのチームのホームでの一発勝負になる点ですね。J3・JFL入れ替え戦以上に上位カテゴリーのホームが有利になります。
そのJFL・地域リーグ入れ替え戦を戦うのは、JFLで15位に終わったミネベアミツミFC(九州)と全国地域サッカーチャンピオンズリーグで2位になったVONDS市原FC(関東1部)になります。
実は、どちらも入れ替え戦を戦った経験があり、市原は昨年JFLの沖縄SVと戦っています。延長戦までもつれ込んだものの、沖縄に惜敗し、関東1部に残留しています。
一方でミネベアはホンダロックSC時代に戦っており、相手はFC岐阜だったんですね。当時東海1部だった岐阜は、2006年にホンダロックとの入れ替え戦(当時はホーム&アウェイ方式)に臨んでおり、連敗で九州リーグに落ちています。つまり双方いい経験を積んでいない中での戦いになります。
そうなると、2年連続で戦っている市原が、地域CLでの大どんでん返しをやってのけてることから勢いがあるように見えます。一方で最終盤でやられたミネベアがホームで巻き返せるかがカギになるでしょう。


昇格プレーオフの第1試合は14時(長崎×仙台のみ13時5分)にキックオフ。J3・JFL入れ替え戦の第1試合は13時キックオフ。JJFL・地域リーグ入れ替え戦は12時キックオフになります。
配信ですが、J1昇格プレーオフはDAZNのみ、J2昇格プレーオフとJ3・JFL入れ替え戦はDAZNとLeminoで行われます。JFL・地域リーグ入れ替え戦はYouTubeにあるJFLの公式チャンネル(JFL Official Channel)で配信されます。なお、JFL・地域リーグ入れ替え戦以外は、NHK(総合テレビ)での放送もあるそうなので、Jリーグの公式サイトないしはNHKの各放送局の番組表でチェックして下さい。


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Posted by alexey_calvanov at 23:20Comments(0)

2024年11月26日

大どんでん返しのあったアマチュアリーグ2024

Jリーグの戦いはJ1がクライマックスを迎え、J2はプレーオフ、J3はプレーオフとJFLとの入れ替え戦が控えている中、アマチュアリーグでは大きな動きがあったようです。


まずJFL。既に上位が最終節を前に決まっており、栃木シティFCが首位でJ3への参入を決め、2位になった高知ユナイテッドSCがJ3で19位に終わったY.S.C.C.横浜との入れ替え戦に進みます
一方で最後まで決まらなかったのが残留争いで、今年はソニー仙台FCが今年で活動を終了することになったため、最下位が地域リーグとの入れ替え戦に臨むことになります。
ミネベアミツミFC・クリアソン新宿・横河武蔵野FCの3チームに絞られていた残留争いは、最終節で15位だった新宿と16位だった武蔵野がいずれも引き分けた一方で、ミネベアミツミは最終盤に失点を喫したことで最下位が決定。地域リーグとの入れ替え戦に進みます。
思えば、JFLに所属している今年の企業チームは、どこも厳しい状況になっており、Honda FCの7位が最高で、活動終了の決まっているソニー仙台が12位、FCマルヤス岡崎が13位、そしてミネベアミツミが16位と惨憺たるものになっています。モチベーションの維持に難儀しているのではないかと思われてならないのですが、それでもHonda FCは上位に君臨し、門番の役割を果たしているのですから、一時的なものだと思いたいです。

そして地域リーグは、全国地域サッカーチャンピオンズリーグが行われました1次ラウンドが11/8~11/10に、決勝ラウンドが11/20~11/24(試合日は11/20・11/22・11/24)に開催されました。
1次ラウンドは、各地域リーグで優勝した9チーム(北海道十勝スカイアース・ブランデュー弘前FC・VONDS市原FC・福井ユナイテッドFC・FC.ISE-SHIMA・飛鳥FC・福山シティFC・FC徳島・ヴェロスクロノス都農)と全国社会人サッカー選手権に勝ち進んだ3チーム(JAPANサッカーカレッジ・ジェイリースFC・FC刈谷)によって行われ、それぞれ4チームずつ3会場に分かれて行われた結果、Aグループ(ジェイリース・都農・FC徳島・FC.ISE-SHIMA)はジェイリース、Bグループ(市原・飛鳥・刈谷・弘前)は市原、Cグループ(福井・福山・十勝・JSC)は福井がそれそれ決勝ラウンドへ、3会場の中で最も得失点差の多かった飛鳥がワイルドカードで決勝ラウンドに進出しました。
決勝ラウンドは、福井が2試合終えた時点で首位に立ち、市原が最下位に沈んでいた状況下の中、その2チームとの直接対決が最後の試合に組まれ、その結果、市原が6点(福井は3点)を取る大勝利となり、得失点差で市原が2位、福井が3位に転落し、先の試合で勝っていた飛鳥が得失点差マイナスながらも2勝を挙げていたことで1位に躍り出てる結果となりました。これにより、飛鳥が初のJFL昇格、市原が2度目のJFLチームとの入れ替え戦に挑むこととなりました。過去最高の結果に終わったはずの福井が、まさかのJFL行きならず。思えば、失点数が多かったのが響いたのかな・・・。1次ラウンドの立ち回りが見事だった(1勝2分ながらも無失点で切り抜けていた)だけに、決勝ラウンドでなぜできなかったのかが今後の課題になってくるのでしょう。


これに伴いJFL・地域リーグ入れ替え戦はミネベアミツミ(九州)×市原(関東1部)になりますが、関東圏の地域リーグの人達は、リーグ全体に影響を与えかねないくらい激戦区なので、市原に勝ってもらわないと・・・と思っていることでしょう。九州リーグの人達も、強豪が揃い踏みなので、ミネベアミツミには落ちてきてもらいたくないと思います。


J3・JFL入れ替え戦は、12/1に香川県丸亀市にあるPikaraスタジアム(高知のホーム扱いで開催)で13時、12/7にニッパツ三ツ沢球技場で15時にそれぞれキックオフになります。DAZNとLeminoでの配信が決定しており、高知県の方は12/1の試合のみNHKでの放送が決まっています

JFL・地域リーグ入れ替え戦は、12/1にひなた宮崎県総合運動公園ひなた陸上競技場で13時キックオフになります。こちらの入れ替え戦は一発勝負で、JFLチームが有利なレギュレーションになっています。放送はYouTubeのJFLチャンネルで配信されます。


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Posted by alexey_calvanov at 23:09Comments(0)

2024年11月19日

【J3】初の入れ替え戦が、とんでもないことに【JFL】

J3の19位がY.S.C.C.横浜に、JFLの2位が高知ユナイテッドSCに決まったことにより、史上初のJ3・JFL入れ替え戦が開催される運びとなりました。
1戦目が12/1にJFLのホームで開催し、2戦目が12/8にJ3のホームで開催となるホーム&アウェイ方式となります。両方勝てばいいんですけど、双方引き分けないしは1勝1敗になった場合は、以下の通りになるそうです。


  1. 2試合の得失点差

  2. 第2戦終了時に30分間(前後半各15分)の延長戦

  3. 同じくPK戦(各チーム5人ずつで行い、勝敗が決定しない場合は、1人ずつ蹴り合うサドンデス方式)



得失点差は、例えば1試合目でJ3のチームが1-0で勝ったとしても、2試合目でJ3のチームが1-2で負けて1勝1敗になっても、総得点で見ると、2-3となって、JFLチームの方がJ参入となるという意味になるのでしょう。できることなら、複数得点で勝つというのが求められそうです。
問題なのは、得失点差で決まらない場合で、延長戦以降は、J3チームのホームで行われるので、事実上J3のチームが有利になるのです。JFLチームとしては、先述の展開が必須になるわけです。


そんな入れ替え戦の会場ですが、高知にとってはかなり苦しいことになりました。何と高知のホームが、香川県丸亀市にあるPikaraスタジアムになったのです。そう、カマタマーレ讃岐のホームになっているあのスタジアムです。
何で春野総合運動公園陸上競技場で開催できないのか。答えは簡単で、その日にHi-Six(エフエム高知)主催のマラソン大会が開催されることになっており、あらかじめ抑えられていたんですね。夏の段階で決まっていたのなら、まさか入れ替え戦まで・・・とは想定してない順位だっただけに、見通しの甘さが出てしまいましたね。
じゃあナイトマッチならと思ったら、実は今回の入れ替え戦は、Jリーグが主催の大会なので、J規格が求められるという側面もあり、春野総合運動公園陸上競技場では、照明の基準(1500ルクス以上)が満たされないということなので、できないんですよ・・・。この照明基準は、シーズン終了後に改善される運びだったため、こちらも見通しの甘さがあったのかなと悔やまれます。それでも、高知とはいえ寒い中での開催、かなりキツい試合になっただろうなぁ・・・。
そう思っても、やはりPikaraスタジアムでやるのは、高知には不利Y.S.C.C.は讃岐との試合で何回もやって来ているので、ある程度の特性を知っているはず芝に関しては悪くはないと思うので、Y.S.C.C.が普段通りのサッカーをやれれば、高知を蹂躙してしまう可能性もあります。
それでも、讃岐のサポーターがボランティアでスタジアムのごみ拾いなどの活動を行うとのことで、高知の運営に対してサポートしてくれるようですし、恐らく讃岐の運営が試合運営のノウハウ(特にシャトルバスなど)を伝授してくれるかもしれません。また、中国・四国のJチームのサポーターは、高知のJ参入を望んでおり、Jリーグ空白県ということもあって、近場のアウェイが無くなる関東圏のチームを除いて、大方高知参入を望んでいるようです。今回会場を貸し出す讃岐のサポーターは、土讃線ダービーだと息巻いている人もいるそうで・・・。FC今治がJ2に昇格してしまっただけに、J3が讃岐だけになってしまったら、近くのチームが中国地方(鳥取県)のガイナーレ鳥取だけになってしまいますからね・・・。

ちなみに、入れ替え戦が行われるのは3回目で、最初は当時JFLに所属していた讃岐がJ2に所属していた鳥取との入れ替え戦で使用しています。奇しくも今回と同じ日程で行われたJ2・JFL入れ替え戦というプロ・アマ入れ替え戦だったんですけど、この入れ替え戦が始まる前にJ3設立が決まったため、実際はJ2・J3入れ替え戦になっていました。この時は1-1・0-1で讃岐が合計2点・鳥取が同じく1点取ったため、讃岐のJ2参入、鳥取のJ3降格が決まりました。
その翌年にJ2で21位に終わった讃岐がJ3で2位になったAC長野パルセイロを迎える形で戦うこととなったものの、讃岐が長野を下しています


入れ替え戦の聖地とも言えるPikaraスタジアムで、ジャイアントキリングとJ2の意地を見せた讃岐の力を高知は拝借できるか、それとも何度も戦ったPikaraスタジアムゆえに特性を知り尽くしていると思われるY.S.C.C.が最後まで優勢に運べるか。運命の試合まで、残り2週間弱。


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Posted by alexey_calvanov at 23:04Comments(0)

2023年12月19日

2024年のJリーグは、こうなる

2024年のJリーグの概要が決まりました。以下、カテゴリー別と共通するところを話していこうと思います。


まずはJ1。
これまで18チームでリーグ戦は行われてきましたが、2024年からは20チームで行われます20チーム体制はコロナ禍による特例措置(2020年は降格制度が採られなかった)を採られた2021年以来になります。またアジア・チャンピオンズリーグ・エリートの枠が3になるとのことです。
降格枠は3となり、18位・19位・20位が強制降格となります。チーム数は増えても、順位が変わるだけで、降格枠は変わらないようです。

お次はJ2。
これまで22チームでリーグ戦は行われてきましたが、2024年からは20チームで行われます2023年に60チームになったことで、リーグのチーム数の均等化を図ったことで、J2のチーム数が2つ減ることになります。20チーム体制になるのは、2011年以来23年ぶりになります。
昇格枠は3で、このうち自動昇格は2、残る1枠は3~6位のチームによる昇格プレーオフとなります。そして、これまで2だった降格枠が2024年から3になります。この降格枠に関しては全て自動降格になります。

最後はJ3。J3に関しては、2024年から大きく変わることになります。
チーム数は20と同じなのですけれども、2024年からは昇格枠が3になり、このうち自動昇格は2、残る1枠は3~6位のチームによる昇格プレーオフが始まります。恐らくJ2と同じレギュレーションで行われると思いますが、いよいよJ3でもプレーオフで昇格の決まる事態となりました。
一方でJFLの入れ替えは、1.5(最大2・最小0)になります。入れ替えの基準は以下のようになります。


①JFLでJ参入資格を持つチームが1位・2位に入った場合
J3の20位が強制降格、同じく19位がJ3・JFL入れ替え戦に進む。
②JFLでJ参入資格を持つチームが1位に入った場合
J3の20位が強制降格し、それより上の順位は残留。
③JFLでJ参入資格を持つチームが2位に入った場合
J3の20位がJ3・JFL入れ替え戦に進み、それより上の順位は残留。
④JFLでJ参入資格を持つチームが1位・2位以内に入らなかった場合
J3の19位・20位のチームも残留。


そしてJ1・J2・J3の共通事項。
まず、2024年は開幕戦が同じ日になりました。開幕は2/23で、J3は3月の開幕だったので、1ヶ月前倒しになります。終了時期は未定です。
続いて、J1の全てのチームとJ2の一部のチームが参加して行われたルヴァンカップに関しては、J2の全てのチームとJ3の全てのチームも参加する形になり、初戦はJ1の18・J2の19・J3の20の計57チームが10のグループに分け、一発勝負を繰り広げます。ここから上がってきた10チームが2回戦(ホーム&アウェイ方式)を戦い、5チームに絞られます準決勝以降は先述の5チームに加え、ACLを戦った3チームの計8チームでホーム&アウェイのトーナメント方式で戦い、優勝チームを決めます。
しかし、ルヴァンカップも参加することで、天皇杯は予選から出場するJ3は過密日程になることは間違いないでしょう。ますます選手のやり繰りが難しいカテゴリーになりそうです。

ちなみに、2024年から明治安田生命Jリーグは、明治安田Jリーグと名称変更されます。大きく変わるJリーグ、いったいどこが大きく躍進するのでしょうか。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)

2023年11月26日

アマチュアリーグがアツくなる11月 後編

今日、アマチュアリーグの雌雄が、ほぼ決することとなりました。


まずはJFLから。
試合開始前の順位は、Honda FCが首位に立ち、優勝を既に決めています2位はJ3ライセンスの継続審議中になっているレイラック滋賀で、3位は企業チームのソニー仙台FC4位にJ3ライセンスは取得しているものの、観客動員絡みで審議の掛かっているラインメール青森で、5位にJ3ライセンスを取得しなかったブリオベッカ浦安となっています。2位と3位は勝ち点43、4位と5位は勝ち点42とどちらも同じではあるものの、得失点差で順位が分かれている格好となっているのです(優勝したHonda FCは勝ち点50)


そんな中で迎えたJFLの最終節。2位の滋賀はヴィアティン三重と、3位のソニーはFCティアモ枚方と、4位の青森は鈴鹿ポイントゲッターズと、5位の浦安はFCマルヤス岡崎とそれぞれ戦い、全てアウェイゲームになりました。
結果は、ソニーと青森は枚方と鈴鹿に負け、滋賀は三重に引き分けとなりました。一方で、浦安は岡崎に勝ち、最終的な順位は以下のようになりました(◎はJ3ライセンス取得、△はJ3ライセンス継続審議中、×はJ3ライセンス未交付ないしは企業チーム)。


1位 HFC(53)+25 ×
=== 自 動 参 入 ラ イ ン ===
2位 浦 安(45)+7 ×
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
3位 滋 賀(44)+10 △
4位 ソニー(43)+6 ◎
5位 青 森(42)+6 ×


ということで、滋賀が引き分けたことで3位に転落し、ソニーと青森は負けたことで4位と5位にそれぞれ転落唯一勝った浦安が2位に一気に滑り込むようにジャンプアップしたことで、ライセンス無しのチームがワンツーフィニッシュとなりました。同時に、J3最下位に沈んでいるギラヴァンツ北九州に課せられる予定だった入れ替え戦は行われないことにもなりました。つまり、北九州のJリーグ残留が決まったのです。
ちなみに、三重×滋賀の試合は見に行ってきたので、後日その模様を書いていこうかと思います。非常に惜しい展開だったということだけは言っておきます。


そして、JFLへの昇格を掛けた全国地域サッカーチャンピオンズリーグは、11/22から栃木県宇都宮市にある栃木県グリーンスタジアムで開催しており、今日が最終日でした。

11/22・11/24・11/26と1日おきで開催されている決勝ラウンドは、第1節ではVONDS市原FCがジョイフル本田つくばFCに、福山シティFCが栃木シティFCにそれぞれ勝ったものの、第2節では栃木Cが市原に、つくばが福山に勝ったため、勝ち点3で横並びになり、得失点差で順位の付く格好となりました。しかし得失点差でもつくばが+1、栃木Cと市原がそれぞれ0、福山が-1となったため、栃木Cと市原は総得点の多い栃木Cが2位、市原が3位となるものすごく競った展開になっていました。
そんな中で迎えた最終節、3位に就けていた市原が最下位の福山に2-0で勝利、1位に就けていたつくばが2位の栃木Cに0-4で敗れたため、最終的な順位は、以下のようになりました。


1位 栃木C(6)+4
=== 自 動 昇 格 ラ イ ン ===
2位 市 原(6)+2
=== JFL・地域リーグ入れ替え戦ライン ===
3位 つくば(3)-3
4位 福 山(3)-3


午前の試合で首位に立った市原でしたけど、午後の試合で4点取った栃木Cが市原をかわし、JFLへの自動昇格(前身の栃木ウーヴァFCから数えると6年ぶりのJFL復帰。栃木Cとしては初のJFL昇格)をゲットし、市原が既にJFL最下位の決まっていた沖縄SVとの入れ替え戦に回ることになりました。3位のつくばと4位の福山は勝ち点だけでなく得失点差も同じだったため、第2節の結果が考慮され、つくばが上位になりました。


やはり、栃木Cは宇都宮市での開催(栃木Cのホームは栃木市)だったとはいえ、地元での開催になったことが昇格への大きな要因になったのではないかと。2位・3位が関東リーグのチームだったのも、比較的近い関東圏での開催だったからというのも要因だったのではと。距離が近いので移動も楽だったのではないかと。その点では初めての参戦であるというのと中国地方からの遠征になるので、天皇杯の経験があるとはいえ、長距離の移動には不慣れだったのではないかと。
それに加え、栃木Cは田中パウロ純一選手を始め、元Jリーガーを揃えていたのも大きな要因だったのではないかと。地域リーグでは、まだまだJリーガーの活躍が期待できそう・・・かな?こればっかりは、チームによっては、上手くいってないところもあるので。


これによって、残った昇格・残留争いは、先述の沖縄×市原の入れ替え戦のみとなりました。入れ替え戦は沖縄主催となり、会場はタピック県総ひやごんスタジアムでの一発勝負となりました。しかも90分(前後半45分)で引き分けの場合は、30分(前後半15分)の延長戦に。それでも決着がつかない場合はPKによる決着となるとのことなので、かなりプレッシャーのかかる試合になるかもしれません。ただ、去年行われたFC刈谷×クリアソン新宿の試合は、新宿が刈谷を蹂躙していたので、全くもってわからないのが入れ替え戦ですわ(苦笑)。


沖縄が生き残るのか、市原が初のJFL昇格になるのか。試合は12/3の午後1時に行われます。


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Posted by alexey_calvanov at 20:10Comments(0)
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