東京・両国国技館で行われた大相撲初場所は今日で千秋楽。
優勝は白鵬関でしたが、今日の取り組み(本割)で1敗で追い掛けていた鶴竜(かくりゅう)関に負け、優勝決定戦で勝ったという波乱含みの展開でした。
しかし、今場所一番の注目は稀勢の里関が久しぶりの日本人横綱になれるかどうかというところだったはず。それなのに、稀勢の里関は初日で負けたことで調子に乗れず、遂には右足親指のケガで千秋楽を休み負け越しという全くいいとこなしの結果となりました。来場所の大阪場所では角(かど)番(現在は主に大関や幕内・十両陥落直前を指す言葉だったが、本来は大関・関脇・小結といった正三役の下に位置付けられること指し、ここで負け越しになると各地位より一つ下に陥落することになる)でのスタートを余儀なくされました。
逆に14勝1敗で白鵬関ともいい相撲を取った鶴竜関は、次の大阪場所が綱取り場所になります。北の富士理事長は私見としながらも13勝以上が綱取りの条件(審判部とは若干相違はあるらしい)としており、恐らくこのあたりないしは優勝が最低条件になってくるものと思います。
しかしながら、準優勝を決めた鶴竜関も結局負け越した稀勢の里関も初日が残念でしたね。
鶴竜関は初日さえ勝っていれば千秋楽どうなっていたかなと思いましたし、稀勢の里関は初日でバランスが崩れちゃったなとも。稀勢の里関の場合は周囲の環境も影響しているとも考えられますが、いずれにしても度重なるプレッシャーに打ち勝てねば横綱になれないという教訓を得たのではないかと思います。
さて、大阪場所は鶴竜関の綱取り、稀勢の里関の角番脱出以外にも若手力士の遠藤関・大砂嵐関の目覚ましい活躍が見られることでしょう。早くも大阪場所が楽しみになってきましたね。