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繁華街を走る広告塔トラックは公害車
1.広告塔バス-03D 0906qt
写真1
2.自動車-16D 1005qc
写真2
3.自動車-04D 0810q
写真3
4.自動車-41D 1405qt
写真4
5.自動車-08D 0908qt
写真5
6.渋谷交差点-03D 05
写真6
7.公園通り-03D 03qt
写真7
8.自動車-23D 1109qr.jpg
写真8

東京都が路線バスの車体に広告を載せることを始めたとき(2000年)には、公共物を広告宣伝の場に提供することに賛否両論がありましたが、間もなく東京都の屋外広告条例で規制が緩和されると、路面電車の車体にも、更には軌道専用電車の車体にも広告が載るようになり、違和感のあった人々も気にしなくなりました。

路面バスから始まった車体広告は、電車だけでなく、瞬く間に格安航空機の機体にまでに広まりました。その理由は、宣伝効果があるだけでなく、商品広告のフィルムを既存の車体に貼り付けるだけで、簡単に動く広告塔が出来上がるからです。

その後、人も乗らない、物も載せない、大型のトラックが、巨大な広告塔だけを載せて混雑する都内の街路を走り出しました。中には輸入したロンドンの二階建てバスを広告塔に仕立てたり、長いトレラーの車台一杯の広告塔を載せるものまで出現しました。(写真1、2)

他方、小さな乗用車やピックアップト・ラックに化粧を施して、市内を走る広告車もあります。似たような色と形の自動車が走るモノトーンの車道に、そのような広告車が一つ入ると車道にアクセントがついて良い物です。(写真3、4、5)

本来、道路は人や物が移動する交通サービスの場所でしたが、トラック広告塔の走行で今や宣伝サービスの場所にもなりました。それだけ道路の混雑は増すわけで困ったものですが、広告サービスを行う側にとっては、道路が混雑するのは、のろのろ走れるだけ宣伝効果があがるので、却って好都合です。

こうして、広告塔トラックは、歩道に人通りが多く、渋滞する道路を狙って走行する様になりました。その中でも、渋谷一帯は宣伝効果が最も高いとかで、数多くの広告塔トラクが走り回っています。(写真6、7、8)

目立とうする広告塔トラックは、容積は大きく、色彩も派手になり、街の美観を損ねます。中には大音響の音楽を放送するものまで現れます。ここまでくると、広告塔トラックは公害車です。

それなら取り締ったらよいのですが、最近は営業用の運送トラックに、荷物を運びながら他社の広告をして広告料を稼ぐ商売が始まったといいますから、一見しただけでは広告目的だけのトラックか否かの区別は難しくなり、取り締まりも難しいでしょう。

海外からの観光客が毎年増えています。東京オリンピックも近づきます。首都の繁華街が色公害、音公害で氾濫している元凶の一つが、広告塔トラックの走行というのは恥ずかしいことです。
(以上)
【2015/11/19 15:09】 | 発見する | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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