写真1 写真2 今年は真夏にも晩夏にも雨が降る日が多い天候不順の年だった。 それに8月にはコロナ流行のピークを迎えて外出も儘ならなかった。 人は日光を浴びないとビタミンDが不足してウイルスへの免疫力が低下するという。 若者より老人が風邪をひき易いのは陽を浴びる機会が少ないからとも言う。 コロナも風邪の一種だから老人は出来るだけ外出して陽を浴びることだ。 若者も海水浴は出来なくても登山はできなくても工夫すれば日光浴は出来る。 努力する人々は機会を見つけて公園でこのように日光浴をする。 (以上)
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写真1
写真2
ルイ・ヴィトンのハンドバッグの表地が日本の家紋でデザインされているのを見て、古風な家紋がモダンなデザインになる妙に感心しました。また銀座のルイヴィトン店のファサードが古風な家紋で飾られているのを見て、江戸の家紋もモダンだったと思いました。草花や鳥や漢字をデフォルメした日本の家紋に西洋人は美的価値を認めてデザインに用いたのです。 (写真1、2)
デザインというとファッションに結びつくので、デザインは常に新しいものとの観念がありますが、デザインは慣習化し易いものです。例えば自動車のエンジンは車体の前に置くという発想は、馬車のデザインを引き継いだものです。日本人は家紋は江戸時代からの古い物と観念していたので、そのモダンさに気付かなかったのです。
家紋は江戸時代の武家社会で発達したと言われます。武士の社会では血統が何よりも重視されました。血統とは祖先から続いている血のつながりであり、家がその担い手でした。その家のアイデンティティを表彰するのが家紋であり、徳川家を初め各大名は勿論のこと、下級の武士に至るまで家紋を大切にしました。
しかし、明治以降、武士階級の消滅と共に家紋への関心は薄れていき、戦後の社会では夫婦単位の家庭を重視し、家系を軽視する傾向が強くなると家紋への関心は完全に薄れて、今では和服に付けられた家紋、或いは墓石の家紋でお目にかかる位になりました。
日本人にとって家紋は過去の因習の名残りとなったデザインです。デザインと言うものは、ある条件下で通用すると、その時代の慣習に結びつき、そのイメージは持続するものです。江戸時代のデザインが現代日本のファッションに結びつかなかったのは仕方が無いことでした。 (以上)
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