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美醜は相対化する
  1.建物-31D 0909q
  写真1
  2.建物-32D 0909q
  写真2
                    3.シンガポール-16P 79
                    写真3
                    4.シンガポール-16P 79tc
                    写真4
                                        5.風化模様-02D 0702q
                                        写真5
                                        6.風化模様-03D 0702qr
                                        写真6

美しいと思われていたものが急に醜く見えたり、醜いと思っていたものが急に美しく見えたりすることがあります。

それは、見る人の見方が変化した場合に起きることもありますし、見る場所、見る角度、見る範囲が変わったときにも起きます。

前者は、いわゆる心境の変化とでもいうもので、人間関係で好きだった人と嫌いだった人が、今は逆転していると言うケースに似ています。これは極めて主観的な変化です。

後者は、対象物の何処に着目するかによって、その対象物が美しく見えたり、醜く見えたりする場合です。これは心境の変化ではなく、観察という客観的な行為によって生まれます。

ここに掲げた写真は、全体としては平凡で何の感興も湧かないのですが、その一部に注目すると面白いとか美しいとか感じます(私だけかも知れませんが)。写真1と2、3と4、5と6が夫々全体と部分を対比して眺めたものです。

マンションや朽ちかけた木は以前にも見ていたものですが、ある日その部分が美しいと感じたのです。見ていて見ていなかったのか、見ていても感じなかったのか分かりませんが、いずれにしても以前は少しも感興を呼ばなかったのは事実です。

今回改めて美しいと感じたのは、部分の美を発見したためか、心境の変化のためか分からないままでいますが、いずれにしても美醜は相対化するものだと思いました。
(以上)
【2009/09/15 17:55】 | 芸術 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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