1.西新宿ジャンクションを上空から見る
2.西新宿ジャンクションを地上から見る
都内の幹線道路の上空には高速道路が走っていることがよくあります。謂わば道路の二階建てなので地上の町並みは空を奪われ、左右に分断された形になります。更に地上道路が交差する交差点では、高速道路も交差するので立体化を余儀なくされ、その上空は三階建て、四階建ての構造になります。(写真1)
この場所を人は高速道路のジャンクション(繫ぎ)と呼び、二つの高速道路が交差すると同時に、繋がる必要不可欠の箇所ですが、地上の交差点を歩く人にとっては空から襲いかかるコンクリートの怪物のように見えて、不快感を与えます。 (写真2)
欧米の都市では街路の上空に高速道路が走るのを嫌います。況して、最も目立つ街路の十字路の上空に、怪物のようなジャンクションを建設することはありません。パリでは首都高速道路は地下を走るか、地上から見えない所に建設しています。ボストンでは川の下にトンネルを掘って道路を通して、架かっていた橋を見苦しいからと除去しました。
飛行機で空から首都高速道路網を見たある外国人は、東京はまるでスパゲッティをばらまいたような都市だと云って美感のなさを批判しました。しかし日本では都市交通の便利さを都市美より優先させていますから、都心部の街路上に高速道路が縦横に走り、交差点の上空に巨大なジャンクションが聳えても平気です。
市中の街路に電線や電話線が蜘蛛の巣のように張り巡らされても気にしない日本人の都市美感覚が変わらなければ、高速道路が都市上空を縦横に走り回っても気にしないのです。 (以上)
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