平成20年3月30日(日)勝間田
おはようございます。今日もよろしくお願いします。
当たり障りのない事を書くか、直面している問題を書くかちょっと迷いましたが、ここでは素直な意見が聞けるので、やっぱり直面している問題を書くことにしました。ブルーな日曜にしてしまったらすみません。
4年前、父の2番目の元奥さんが息子(中学2年生)を連れて会社を訪れてきました。彼女は収入はありましたが、今ひとつ家計のやりくりが上手ではなく、国保も払っておらず、病院にかかれない。私はきっと癌に侵されてる、もう長くない。お金をちょうだい。と言いました。
病院に行ってないので本当に癌なのかどうかわからないので、まずは国保を払い込み、病院へ一緒に行きました。結果は、進行した乳癌でした。即日入院と言われましたが、彼女は断り自宅から病院へ通院するようになりました。
3年前、いよいよ悪くなり入院する事になりましたが、中学3年生の息子が受験です。通学もあるので、お弁当も必要だしジャージだって毎日洗濯が必要です。義理の弟になるので、我が家で預かり、退院するまでの1ヶ月間、うちから学校へも受験へも行きました。
1年前、入退院を繰り返し通院するも、状態は良くならず、半年前、余命1ヶ月を宣告されました。
そして今年2月最後の日曜日、亡くなりました。その1週間後の月曜日、高校の卒業式へは、私が保護者として見に行ってきました。父も母も出席しない家庭はたくさんあると思いますが、僕には誰も来てくれる人がいないと思わせたくなかったのです。とても喜んでくれました。
そして、病院から電話がかかってきました。滞納している入院代と医療費を払ってくださいという内容でした。7桁の額です。高額医療費控除と母子手当てを使ってやっと桁がひとつ減りましたが、困ってしまいました。そもそも払う義務があるのか?通常は病院で入院保証人のサインを誰かからもらうそうです。今回は誰からもサインをもらってなかったので、緊急連絡先になっていたこちらへ請求させてもらいます・・・と。もし、断られるなら、息子さんのところへ請求するだけです、と。弟は18歳、高校を卒業したばかりの未成年です。そんなことは関係ないのでしょうか。
私は弁護士に相談しに行こうと思い、まずは病院との話し合いの流れを弟に伝えました。
すると弟はあっさり、「僕、払います。4月から就職するし、そしたら余裕ッス!」と、笑顔で答えました。
新社会人1年生、春の門出に自ら借金を背負って立つと笑顔で言い切った弟に、胸が詰まる思いがしました。
彼の人生を応援してあげたいのだけれども、私が今してあげられる一番の応援方法とは何なのでしょうか。あえて母親の借金を背負わすことが最善なのか、少しでも減額できるよう方々に手を尽くすことが最善なのか。きっと、私が背負って払ってしまったのでは、少しも意味がないと思うのです。
彼の人生を応援する為には、どういう方法をとるべきなのでしょうか。