ガンダム00 の第1期が終了しました。 1期に名前をつけるとすれば、「世界統一編」でしょうか。では2期は? 機動戦士ガンダム00 第25話(最終回) 「刹那」 のレビューと考察です。
前回、コーナーは何がやりたんだろう?という疑問を呈しましたが、結局よく分かりませんでしたね。どうやって「世界を私色に染め上げる」つもりだったのだろうか? さらに、彼がシュヘンベルグの”真の目的”を知っていたかどうかも、分からないままです。 結局のところ、リボンズが言う通り、道化にすぎなかったのかな。CBと国連を戦わせるための捨て駒であり、彼自身の計画は底が浅かったと。
あと、前回のレビューで、「GNバリアーを展開しながら移動や攻撃ができるモビルアーマーは厄介だが、刹那はどう攻略するのだろうか」と書きましたが、これについては明快に答えてくれました。 「剣で物理攻撃する」ですね。ナルホドと思いましたよ。
アレルヤとハレルヤの二重人格の秘密が、ここへきて明かされました。普通の超兵は「超人的な反射神経」はあるけれど、それに思考が付いていかず、反射だけで動いているので読まれやすい欠点があるのですね。 アレルヤたちは、反射と思考を併せ持つ、「完璧な超兵」としてデザインされたのでしょう。思考のアレルヤと反射のハレルヤ。 でもそれにより、二重人格(解離性同一性障害)という病を持つことになり、出来損ない呼ばわりされるようになったのでしょう。 これもナルホドと思いました。
ここからは、1期全体、および今後についての考察です。
物語の発端では、世界は3つの大国と、その他の貧しい国々からなり、争いが絶えませんでした。 いまや世界は「地球連邦」としてまとまり、平和への道を歩んでいるように見えます。ではこれで、イオリア・シュヘンベルグの計画は達成されたのでしょうか?
そうではないみたいですね。なにしろ”Misson Incomplete”ですから。 リボンズも、「始まるよ、イノベイター。人類の未来が」 と言ってました。ここからが始まりのようです。
4年後のソレスタルビーイングの面々も、何かと戦うつもりのようです。
「1機目はロールアウトした。今は実戦に向けてのテストに出払ってる。」
一体、誰との実戦なんでしょうか。考えられるのは4つ。
- 地球連邦
- 地域紛争 (テロなど)
- リボンズ陣営(イノベイター?)
- 上記以外の陣営
1 は、ありそうには思えます。なにしろガンダム的には、「地球連邦」という体制は、決してバラ色ではありません。 ファーストガンダムの世界でも、「地球連邦」は官僚主義のお化けのような、老朽化した民主主義国家として描かれています。(富野由悠季による小説版で、より顕著なのですが)
2 だと、1期とやってることが変わらないですし、地球連邦の平和維持軍に任せておけば良いと思えるので、無いかなと思えます。
普通に考えると 3 が一番ありそうなわけですが(いかにも悪役だし)、リボンズに関する情報がほとんど与えられていないので、現時点ではなんとも言えません。分かってるのは、コーナーに拾われたことと、ヴェーダにアクセスできること、あと声優がアムロだということくらいです。
敵の可能性もありますが、むしろシュヘンベルグの正当な後継者という可能性もありかと。
4は、さらになんとも言えないですね。伏線があったとすれば、エイフマン教授の言っていた「120年前にあった、有人木星探査計画」ですが… 以前に予想した”宇宙人との戦い”という展開も、一応ここに含まれます。
最終回のサブタイトルは「刹那」でした。つまり、刹那の手紙の内容が、制作者が托したメッセージだと思えます。長いですけど引用します。
俺は知りたかった。なぜ、世界はこうも歪んでいるのか。その歪みはどこから来ているのか。
なぜ、人には無意識の悪意というものがあるのか。なぜ、その悪意に気づこうとしないのか。なぜ、人生すら狂わせる存在があるのか。なぜ、人は支配し支配されるのか。なぜ、傷つけあうのか。なのになぜ、人はこうも生きようとするのか。
俺は求めていた。あなたに会えば、答えてくれると考えた。俺と違う道で、同じものを求めるあなたなら。人と人がわかりあえる道を。その答えを。
俺は、求めつづけていたんだ。ガンダムと共に。
短く言えば、「世界はなぜ歪んでいるのか。人と人が分かり合える道はあるのか。」 です。まぁ、深遠なテーマだと言えます。
人類が発祥して以来、平和な時代など無かったのです。昔は資源や市場の奪い合いで戦争し、次にイデオロギー対立の時代があり、今は民族主義やテロとの戦い。世界は常に戦争のネタを探しているようにさえ見えます。それはなぜなのか? 何か根本的な原因があるのか? それとも人はそういうものなのか? この物語で、それについての答えを示そうとしているのでしょうか。
あるいは、イオリア・シュヘンベルグ(と後継者のリボンズ?)の”真の目的”とは、それなのかもしれませんね。世界の歪を無くすこと。 真に「人と人がわかりあえる道」を示すこと。 なにか、人類補完計画みたいな話になってきましたが。
最終回はいつも、総評として(僭越ながら)点数をつけているのですが、今回はやらないことにします。話があまりに途中で、評価できないからです。
先が気になる展開だとは言えます。エンディング以降、思わせぶりな映像がワラワラ出てきましたからね。思ったよりも人は死んでなさそうですが、だいぶ人間関係が変わったようで。特に、沙慈とルイスがどうなるのか、非常に気になります。 もちろん、シュヘンベルグの”真の目的”が本命ですが。 2期を楽しみに待ちたいと思います。
ひとまず区切りということで、これまで読んで頂いた方々、コメント頂いた方々、TB頂いた方々に感謝を。2期もよろしくおねがいします!
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今回は色々と突っ込む所が多かったです、特に後半、コーナーの百式もどき、あれどこに仕舞ってあったんでしょう?刹那結構大掛かりに掻っ捌いてましたよね。
GNフラッグに乗って登場ハムさん、この人常識人かと思えば結構アリー寄りの人でした。そう言えばハムさん戦闘中に吐血してましたね、って事は慣性中和はGNドライブの仕様では無い、とすると何か別の装置があるんでしょうか?
そしてコーラ、お前GNXの上半身吹っ飛ばされて何故生きている!!あれか、不可能を可能にする男なのかお前は!!!
あとOガンダム!!頭部が思いっきりMk-Ⅱじゃねえか!!!
ハァ、ハァ、ハァ………
失礼、では今回の考察についてですが。
私が気になったのは”イノベイター”についてです。
そもそも”イノベイター”とは何なのか?
1、リボンズのようにヴェーダにアクセスできる人間
2、人為的に生み出された新しい人類
3、宇宙人
4、その他
1については…なんとも言えませんね、リボンズ自身、イノベイターだとはっきり明言されてませんし。
2は若干ありそうかな。となるとトリニティの三人もイノベイターである可能性が出てきます。
3、これはまだ情報不足につき保留。
どうでもいい事ですが、これ書いていてふと思い浮かんだのがFFⅦのストーリーです。
知っている人は判ると思いますが、この世界では異星人?、及びその異星人の因子と人類を人為的に融合させた人種が出てきます。
もしかしてヴェーダって異星人の細胞を利用した有機コンピューターでティエリア達はその因子を持っているからヴェーダにアクセスできるんじゃ………。
流石に考えすぎですかね(笑)
長文誠に失礼いたしましたm(_ _)m
最近このブログを知りました。科学的な考察がすばらしく、楽しく読ませていただきました。
2期も楽しみにしておりますので、よろしくおねがいします。
さて、第1話から最終話まで欠かさず見ましたが、いろいろと疑問が残っています。
1. GN粒子のGNって何の略?
私は、GN粒子とは、「電気エネルギーの正体が電子であるように、ガンダムのエネルギー源となる特殊粒子。」と解釈しているのですが、これでいいんでしょうか?
だとすれば、GNって何の略なんでしょう? まさかGuNdamの略だったりして (^_^;
2. エクシアの実体剣がジンクスのビームサーベルを受け止められるのはなぜ?
実体剣が単なる金属などの物質であれば、ビームサーベルに当たれば、腕や足と同じように切り裂かれてしまうと思うんですよ。
そうならない理由は、「実体剣の表面にはGN粒子がコーティングされているため、同じGN粒子からできているビームサーベルと反発するから」と解釈しているのですが、これでいいんでしょうか?
あるいは、ガンダムシリーズ共通のツッコミ禁止のお約束とか (^_^;
他にもたくさんあるのですが、以上、科学的 (?) なところの疑問について、お答えいただければ幸いです。
今回は前回よりもさらに死人が出たと思いましたけどエンディング見ると、死んだのアレハンドロとハレルヤ(?)だけっぽいですね。
何かちょっとホッとしてしまいました。
一応二人(一人?)死んでるんですけど。
しかし、ここに来て更に分からない事が増えてきましたねぇ。
リボンズの目的、イノベイター、アレはホントにコーラなのか、ネーナ性格変わりすぎで無いのか、アレルヤとキュリオスはどうなったのか、ティエリア(?)は何でルイス(?)と一緒にいてほくそ笑んでいるのか、ルイスが二年も手紙を出さないのは何故か、そして00ガンダム。
太陽炉との相性のせいで動かないらしいですけど。(と言うか太陽炉って一個一個違うんでしょうか?)
まあ、一応ここは折り返しと言う事になっているので妥当な展開なのかも知れませんけど、半年も先送りなのは正直勘弁して欲しかったり・・・
関係ないですけど今回ハムが乗ってたGNフラッグ(仮称)はトランザム直後のエクシアと互角なんてちょっと弱すぎじゃぁないでしょうか。
それとも刹那がトランザムを時間切れ前にオフにしたのか、あるいはただのご都合主義なのか。
それはそれとしてGNフィールドって反発力を上回る出力で実体のある物を押し込むと突破できちゃうんですね。
何か身も蓋もない解決方法ですけど得して世の中そんなモンなんでしょうか。
あとアルバトーレの装甲ですがあれ何で出来てるんでしょうか。
尋常じゃない硬さでした。
GN複合装甲にしては微妙に変だった気もするし・・・、うーん謎だ。
※GN複合装甲とは多重構造の装甲の隙間にGN粒子を充満させGNフィールドを形成し、装甲の強度を上げる技術。GNフィールド開発初期段階では外部展開するとフィールドが不安定になるため、その代替技術としてこんな方法が取られたらしい。知ってたらゴメン
パイロットたちは、あれだけのダメージを受けてよく生きてるよなぁとは毎度思いますね。実は、あのパイロットスーツが凄い優れものだったりして。アクティブに衝撃を吸収とか、自動的に止血したり人工心肺になったりとか。そういう研究はリアルにされてるようです。
イノベイターは謎ですねー。というか、それがこの物語の謎の核心かもしれません。僕としては、エイフマン教授の言っていた「木星」が、とても気になっています。なので、
5.地球には秘密で、木星周辺に繁栄した社会を建設した、木星探査隊の末裔
どっかで聞いたような話だ・・・
トリニティ=イノベイター説は面白いと思いました。ティエリアは同類の可能性が高そうですね。
異星人説は、僕もまだ捨てていません。未知の敵として、ある意味無理が無いからです。無理すぎて一周してるのかもしれませんが。
■123さん、コメントありがとうございます!■
褒めて頂いてありがとうございます! 毎回駄文を書き散らしていますが、評価してくださる方が一人でもいれば、書いた甲斐があります。
GN粒子は何かと。実際、凄い性能ですよね。分かっている性質だけでも、 1)ステルス効果を得る 2)推力を発生する 3)防御フィールドを形成する 4)ビーム兵器になる など。
1番はともかくとして、2~4は同じ性質の異なる使い方なのだろうと思っています。つまり、GN粒子とは「自由自在に制御できる高速&高質量粒子」 なのかなと。
普通は、高速と高質量は両立せず、たとえばニュートリノは高速だけれど質量がほとんどありません。 仮に両立できる粒子があって、その方向や形を自由に制御できたとしたらどうでしょうか。 後ろに噴射すれば高速移動できるでしょうし、収束して撃てばビーム兵器になるし、形を制御してビームサーベルにするとか、バリアにするとかも可能でしょう。
そういう非常識な粒子を作る(あるいは制御する)ために、以前に書いた慣性制御が使われている可能性もありますね。
「ビームサーベルを受け止める」件は、ファーストガンダムからのテーマですね。以下のサイトなど面白いと思います。
http://www.ogaki-tv.ne.jp/~spooky/Damy_B.htm
■パシオさん、コメントありがとうございます!■
2期は人間関係が一変するようで、楽しみなような怖いような感があります。主役は刹那でいいのかな?ネーナだったりしないよな?とか。
GNフラッグは、そもそもGNドライブ対応ではない機体を魔改造したものなので、性能が劣るのは仕方ないのでしょう。トランザム後のエクシアの相手としては、ちょうどよかったと思えます。ただ、あれがラスボスと思うとショボイですが。
エクシアの剣は、GNフィールドを突破するための性能を特別に与えられているのでしょう。対ガンダム用兵器として最初から作られたようなので、まぁ説得力あるかなと思いました。
アルバトーレの手?は、GNバリアの外に出ているにしては丈夫でしたね。エクシアの剣のように、なにか特殊な加工があるのでしょうか…
だから、ヴァーチェですらノーマル仕様のイナクトやフラッグよりも軽いらしいです。
ますます凄いですね、GN粒子・・・
ヴァーチェの重量低減ですが、重量というよりは、以前に予想したように”慣性制御”なのかなと思っています。はっきりとは描かれていませんが、GN粒子には慣性中和の働きがあるのは間違いなさそうですね。まったくすごい粒子です・・・
とはいえ、素粒子の位相欠陥を操るような超物理学があるならば、出来るのかもねと思います。
アレヴァスさん、詳しくは公式待ちですが、GNフラッグは本体の左肩?にΤをつけて、ビームサーベルをケーブルで繋いだだけっぽいです。Τの位置を途中で変えている描写があったので、推進にも使われているかも知れませんが。
もしかすると慣性制御機能は「GNドライヴ」ではなく「GNドライヴ搭載機」の基本機能なのかもですよ。
とりあえず、マリナさんが三十路になる前に最終目的を達成するんだ、CB!!!
恋愛はしなくてもいいけど、もう少し出番がほしいと思うのは、僕だけではないはず。
駄文散文失礼しました。
たしかに、Τ(擬似GNドライブ)を付け替えているような描写がありますね。かなり突貫工事で対応させたようで。
慣性中和の機能がΤにあったとしても、フラッグがそれに対応できていないというのはありそうです。そんな機体にハムを乗せるなんて、ビリーさんは鬼だな…
刹那が主人公でマリナがヒロインだとすれば、この二人の描きこみはまだまだですね。黒田さんは男女の機微を描くのは得意のはずなので、2期に期待してます。
「ビームサーベルを受け止める」件で、メルクマールさんご紹介のページを見ました。なるほど、ミノフスキー粒子と原子炉を、GN粒子とGNドライブに置き換えれば、ほぼそのまま当てはまりそうですね。
メルクマールさんの説、GN粒子とは「自由自在に制御できる高速&高質量粒子」、なるほど、さすがです! それならいろいろと説明がつきそうですね。
さて、私の疑問、「GN粒子のGNって何の略?」ですが、みなさんのコメントを読んだ上で、いくつか考えてみました。
(1) Great Nuclear : 超原子力
(2) Great Newton : 超ニュートン力学(物理学)
(3) Great abNormal : 超変則的
(4) GuNdam : 説明不要 (^_^;
このくらいしか思いつかん... いかがでしょうか。みなさんのご意見をいただければ幸いです。
これといったのは思いつかないですね。普通に4番な気が・・・
ガンダムという名前からGN粒子なのか、GN粒子だからガンダムなのか、が問題ですが。