メルクマール

新キャラの川尻崇子が登場です。　僕はクルマ好きなので、彼女の珍しいクルマに注目してしまうのですが、ミツオカの”卑弥呼”を忠実に再現してますね。エンドロールにも、光岡自動車が協力とありました。　

これ、クラッシックカー風ですが、あくまで”風”であって、マツダ・ロードスターに、それっぽくフェンダーやグリルを付けたものです。　こちらの写真を見るとわかりますが、ドアのあたりや室内はマツダそのまんまで、雰囲気だけのクラシックカーなのでした。　

崇子の”コンサルタント”は、見た目だけ変えて客を呼ぼうとするもので、まさにあのクルマと同じ、、とか言うとオーナーの方に怒られてしまいそうですけど。　いや、見た目も大事ですよね！

崇子が提案したコスチュームは、キャバクラかよというもので、お客様もドン引きでした。　でも方向性は間違ってないと、なぜか確信した緒花は、和服にフリフリエプロンという、”カフェの女給風ファッション”に挑戦して、これは好感触でした。　でもそれも、実は似たようなものだったりします。

というのも、大正時代～昭和初期のカフェというのは、女性が隣に座って酒の相手をする、今で言うキャバクラ的なもので、つまりカフェの女給はキャバクラ嬢なのです。　水商売の女性のことを「夜の蝶」と言いますが、それは女給のエプロンの蝶結びのことを指しているとか。

この女給ファッションは、実は女将が始めたもので、そのことで旦那さんに怒られたそうですが、それも仕方ないでしょう。　老舗旅館にはあまり、ふさわしくないでしょうから。　でも若い頃の女将はやっちまったわけで、今の緒花と同じ思考回路です。　だから女将は、緒花を見ていると、昔の未熟だった自分を見るようで嫌になったり、愛おしかったりするのでしょう。

それにしても、相変わらず映像が素晴らしいですね。　緒花たちの服装に、みんなが感心するのですが、確かに可愛く着こなして、動作も綺麗で、それが映像でちゃんと表現されているので説得力がありました。　

傾いた喜翠荘を立て直す道のりは、まだ長いのでしょうけれど、緒花たちならば、働くことを楽しみながら乗り超えるのだろうなと、明るい気持ちになったエピソードでした。

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