メルクマール

このところ、ララはヒロインというよりはトリックスター（トラブルメーカー）としての役割でした。でも今回は、3本立ての3本とも、ララがヒロインと言える内容です。ここへきてララをプッシュするのは、どんな意図があるでしょうか。

ララは正ヒロインですが、そのわりに人気度は他のキャラに負けている気がします。あくまで、他のブログさんなどを見た印象ですけれど。人気が高くない理由は、「何を考えているのかわからない」からではないでしょうか。

他の女の子とリトが仲良くしていても、全く嫉妬しないので、リトのことが本当に好きなのかわからない。すぐスッポンポンになり、恥じらいが無い。リトが酷い目に合うと分かっているのに、妙な発明でトラブルを起こす。「何考えているんだこの子は」と思ってしまうことが多いのです。

でも今回のエピソードは、ララのことを理解するキッカケになりました。まず海水浴のエピソードでは、自分を守ってくれたリトに頬を染めるララが描かれて、「ああ、ララも恋する乙女なんだな」とわかりました。単にじゃれているとか、お気に入りのおもちゃとかではなく、ちゃんとリトのことが好きなんですね。

試験勉強のエピソードでは、ララが相当に頭がいいことがわかりました。むしろ全宇宙クラスの天才だそうで。

世の中には、知能は高いのに、「空気を読む」などの社会的技能が生理的に欠落している人がいて、『広汎性発達障害』などと診断されます。　ララは宇宙人なのでそれは当てはまらないだろうけれど、似たところがあるかもしれません。生理的というよりは、文明レベルでの違いで。

そして放課後デートのエピソードでは、ララはリトと恋人らしくなるために奮闘して、それが失敗したと感じたときに、涙を流しました。本人は涙の理由がわからないようですが、心の底で、恋をするということや、リトと自分の間にギャップがあること、が分かり始めているのでしょう。

つまり、ララは成長しているのですね。異文明の姫君ということで、リトとは何もかも違っていて、恋人らしくなるためのギャップは深いけれども、ララが成長し、リトが歩み寄ることによって、やがて文明を超えた恋人同士になるという、そういうお話なのでしょう。ある種、壮大なテーマです。

正直、闇や美柑さえ見られれば、ララはどうでもいいやと思っていましたが、今後はララのストーリーにも注目しようと思います。

ポチっとして頂けると励みになります！↓