メルクマール

なぜ親孝行かと言えば、12月31日の23時45分生まれというのが絶妙だから。子供の扶養控除は、1月1日の0時時点で子どもがいる場合にもらえるので、生まれるのが15分遅れて1月1日になってしまうと、扶養控除が付くのが丸々1年遅くなるのです。

知人は子供が1月1日の0時過ぎに生まれたのですが、生まれた赤ん坊を「この親不孝ものが！」と罵ったとか。その点、爽子はさすがであります。3000グラムというのは大きめで、母親のお腹にわりと長くいたと思われますが、「お父さんの扶養控除のために、もう生まれなきゃ」と気を遣ったのでしょう。

今回は、最初はぎこちなかった二人が、徐々に「カップルさん」になっていく様子が描かれていました。爽子は、カップルと見られるのがおこがましいと思いつつも、「みんなの知らない風早君を知りたい」と思うのは独占欲であり、風早と特別な関係になりたいということを、心の奥では期待しているのでしょう。

腹巻を装備の風早君。あったかそうだな。　「だってそれ、お父さんの…」という爽子に対して、「あ、言うな。もう俺のもんだから」という言葉は、父親への対抗心もあるのでしょう。そう、彼は”お父さん”から爽子を奪わなければならないのだから。

爽子はまもなく16歳になるわけで、15歳と16歳には違いがありますね。法的には結婚できる年齢になり、「子供」から「大人の入り口」に立つ歳だから。その瞬間に、風早と一緒にいられるというのは象徴的なことです。

来週が最終回か。風早君は、まだ本領発揮していなくて、黙っているか、爽子にしゃべらせてばかりです。次回に決めてくれることでしょう。

ポチっとして頂けると励みになります！↓