記事対象:TOEIC 730点~900点をめざす方、問題の解き方や勉強法に悩んでいる方
TOEIC満点講師・HUMMER(ハマー)さん は独学でTOEICを勉強され、英語やTOEICに関する本を100冊以上トライし、満点を10回以上取得され、講師活動をしながら、今でも毎回TOEICを受け続けておられる、最も信頼できるTOEICの専門家のお一人です。
僕はTOEIC 910点を取得するまでに、HUMMERさんのブログ「独学でTOEIC990点を目指す!」を最初から最後まで通読し、勉強法、おすすめ参考書、問題の解き方など、あらゆることを学ばせていただきました。ですので、この本のレビューはHUMMER教信者補正がかかっている割合が高いです。
また、この本はHUMMERさんからの献本ですが、献本だから紹介しているというわけではないです。お世話になったHUMMERさんとは言え、僕もブログで飯を食わせていただいている以上は、プロ意識を持つ必要があると考えてまして、「自分が本当にいいと思ったものを紹介する」という理念でやっています。
勉強法・参考書まとめブログの性質上、お薦めでない本や、注意がいる本を紹介する場合もありますが、その場合は必ず注釈を付けています。
というわけで「全力特急」の特長と使い方を"全力"で書いてみました。購入を検討されている方の参考になれば幸いです★彡
1.「全力特急」は最強の"TOEICの問題の解き方指南書"
新TOEIC TEST
全力特急 絶対ハイスコア
著:濱崎潤之輔 , 他 出版社:朝日新聞出版
発売日:2013/03/07
価格:¥935 中古:- より
(2013/03/11現在の価格)
Amazon.co.jpで詳細を見る
種 別 | 730点~900点対策 問題の解き方指南書 |
特 徴 | ●満点講師による問題の解き方の極意、勉強法が学べる ●英文・問題の質が高い ●音声は出版社サイトからMP3形式でダウンロード可 ●特典「Part 5の問題400問」もPDF形式でダウンロード可 |
特に、TOEIC 730点~900点をめざす方が苦手なPart 3・4・7の問題の解き方に多くのページが割かれてあります。ここまで詳しく問題の解き方を説明してくれているTOEIC対策本はまずないです。
「そりゃ言い過ぎやろ~」と思われる方は、ぜひ書店でチェックしてみて下さい。マジで詳細ですから。分厚いTOEIC対策本は概して、問題量が多いわりに解説が薄いというものが多い気がしますが、この「全力特急」が新書サイズのわりに比較的分厚めなのは、説明や解説の詳しさです。
また、TOEIC高得点をめざす上での心構えであったり、コラムにある各種勉強法も、悩んでおられる方には非常に有益だと思います。
2.「全力特急」の4つのハンパじゃないこと
1) 問題の解き方の"流れ"の説明がハンパない
この小見出しは「釣り」じゃないですよ。マジですよ。僕は600点台~800点台の頃、問題の解き方がイマイチよく分かってませんでした。
TOEIC勉強法指南書やいろんなサイトは、漠然とした解き方しか記載されておらず、問題文を見たときの視線の動かし方とか、問題の解き方の流れを詳細に説明してくれてあるものってあんまりないんですよ。
また、テクニック本(問題の解き方・勉強のやり方のハウツー本)は、基本的に広く浅くになりがちなので、そういった細かい部分は編集でカットされてしまうんです。
しかしこの「全力特急」は、その問題の解き方の”流れ”がかなり細かく記載されてあります。問題の解き方の”流れ”がかなり細かく記載されてあります。打ち間違いじゃないです。強調したいがために、2回言いました(笑)。
ですので、特に、
「Part 3・4の先読みの仕方がイマイチよく分からない」
「Part 7は、問題文から読むべきか、設問から読むべきか…」
などで悩んでおられる方は、ぜひとも本屋さんでチェックしてみて下さい。おそらく「なるほど!」と思われるテクニックが見つかるはずです。
2) 勉強法や復習のノウハウがハンパない
TOEIC中級者(600点台~800点台)になると、いろんな壁にぶつかります。その際、先人であるTOEIC講師の洗練された最新の勉強法を知ることは、TOEICの目標点に最短で到達するにおいて非常に重要だと思います。この「全力特急」は、HUMMERさんの勉強法、復習・トレーニングのやり方、勉強の進め方などが、たくさん・具体的に記載されてあります。
僕みたいにHUMMERさんのブログ全記事通読をせずとも、この本一冊読めば、HUMMERさんのTOEIC対策ノウハウは吸収できると思います。
3) 英文・問題の質、TOEIC愛がハンパない
正直申し上げると、最近のTOEIC対策本は、著者や編集者が毎回TOEICを受け続けているものが増えてきているので、ひと昔前に比べると、全体的に英文・問題の質が高くなってきていると思います。※とは言え、そうでない本もいっぱいあるので要注意。
ですので、わざわざ言うべきことではないのかもしれないですが、この「全力特急」は、韓国でナンバーワンと言われるTOEIC講師のキム・デギュン氏が問題を作成されておられるので、間違いないです。
※当然、キム・デギュン氏も毎回TOEICを受け続けておられます。
加えて、著者のHUMMERさんはもちろんですが、編集に協力されておられるTeam Terakoyaのお二人(細田雅也さん、HBKさん)も満点で毎回TOEICを受け続けておられます。
皆さん、TOEIC愛がハンパないです。
僕なんか足元にも及ばないくらい、皆さんTOEICに精通されておられます。社交辞令じゃなくて。「全力特急」は、そのような方々によって、全力で作成されている本です。
また、僕のTOEICの先輩であるYutaさんの「全力特急」のレビュー記事「Uncharted Territory『全力特急』はこんなところも全力」は、「全力特急」のこだわりが分かります。興味を持たれた方は、ぜひ読んでみて下さい。
4) 特典がハンパない
出版社サイトで、無料でダウンロードできるPDF形式のPart 5の練習問題400問(40問✕10回セット)は素晴らしいなと。さすがに解説はないものの、「Part 5 形式の問題を解き進めながら、本書のリーディングパートの内容を復習できる(PDFより引用)」ように作成されてあります。
最近のTOEIC対策本は、「著者や編集者がTOEICを今でも受け続けている」「解説が詳しい」はもう必須条件で、今後は「勉強しやすい」「復習・トレーニングがしやすい」などで差別化されていくのではないかと個人的には考えています。
3.「全力特急」の4通りの使い方
「全力特急」の使い方を、時間のある人用、忙しい人用に分けて考えてみました(・∀・)b1) 全力投球型
「全力特急」を全力投球で取り組みます。上述したように、「全力特急」の英文・問題の質は非常に高い(=本試験に近い)ので、音読・シャドウイングなどのトレーニングをやりながら10周もすれば、解答力、TOEIC的英語力は確実に向上します。
2) 辞書的活用型(忙しい人用)
例えば、土曜日に1周、翌日日曜日にさらに1周して、問題の解き方の流れ、勉強のやり方のノウハウをインストールし、メイントレーニングは模試や公式問題集などで実践。その後「全力特急」は手元に置いて、問題の解き方に困ったとき、勉強のやり方に悩んだときに辞書的に活用する、といった使い方。
3) スキマ時間活用型(忙しい人用)
「全力特急」を含め、特急シリーズの最も大きな特長の一つは、「新書サイズでコンパクトなので、通勤時間や仕事の休憩時間などのスキマ時間に勉強しやすい」ことだと思います。「全力特急欲しいけど、すでに参考書や問題集はたくさん持っていて、今以上に本をやる時間なんて作れないッス」という方は多いと思います。
そういった方は、例えば「全力特急」を土日にザッと1~3周した後、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間に、この「全力特急」の質の高い英文(=本試験によく出る語彙・表現で構成された英文)の音声を何度も聴いて、英文を何度も読んで、TOEIC的英語力を高める、という使い方もあると思います。
4) 悩んだときに読み返す自己啓発本的活用型
「全力特急」は、「はじめに」から「おわりに」まで随所に、熱い言葉や勇気づけられることが書かれてあります。ですので、本屋さんで立ち読みしてみて、著者とのシンクロ率が200%を超えられた方は、悩んだときに読み返す、自己啓発本のような位置づけで購入されてもいいかなと思います。
僕は「問題を解く余裕はなさそうだけど、非常に有益な勉強法、問題の解き方、熱いコラムが書かれてある」というだけで、本を購入する場合があります。
※詳しくは、英語・TOEICで新刊が出るとついつい買ってしまうあなたに味方する5つのアイデア 参照。
熱い言葉や、今悩んでいる壁をブレイクスルーできる名言が記載された本は、問題集をたくさん解くことよりも、スコアアップ・実力向上につながる場合があるからです。
僕の考える主な使い方は以上になります。もちろん、全部をミックスして使うやり方もあると思います。
また、当ブログを熟読していただいている方が「全力特急」を読まれた場合、僕とHUMMERさんで勉強法や問題の解き方に違う部分があると気づかれる方もおられると思います。
それはとても大切な気づきで、これらはどちらが正しいというものでもなく、それぞれの好みであったり、各レベルに合った勉強法・解き方があったりするということです。
勉強のやり方、問題の解き方は、それこそ十人十色なので、「全力特急」や当ブログを参考に、ご自身に合ったやり方を追求してみて下さい(*'-^*)-☆
4.「全力特急」を200%活用するための関連リンク
朝日新聞出版:新TOEIC TEST 全力特急 絶対ハイスコア出版社サイト。問題音声や特典のPart 5練習ドリルのダウンロードができます。
独学でTOEIC990点を目指す! 全力じゃなきゃ、意味がない。
著者・HUMMERさんの記事。TOEICブロガーの方々の「全力特急」レビュー記事一覧も。
20130309 全力特急 【修正情報】
「全力特急」の修正情報まとめ(PDF形式)。購入された方はチェックしておきましょう。
Uncharted Territory『全力特急』はこんなところも全力
「全力特急」購入予定者必読。こんな鋭い視点のレビューはYutaさんにしか書けないです。
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