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公開:2016-06/24
「TOEIC 最新おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方」から分離
IPテストが新形式に移行するのは、2017年度以降の導入を予定(公式サイト)ということなので、それまで旧形式になります。
新形式で受験される方(会社などの団体受験ではない方)は、「TOEIC 最新おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方」の記事をお読み下さい。
公式問題集
『公式問題集 Vol.6』
『Vol.6』は『Vol.5』よりは難易度は上がってる気がしますが、それでも2015~2016年4月までのTOEIC本試験に比べると、少し易しい印象を受けます。最近のTOEICは、リスニングパートのナレーターの読み上げが速くなっていて、Part 2・Part 5では難易度の高い問題の割合が増えています。また、公式問題集のPart 7は選択肢のヒッカケの難易度が低く、正解の選択肢を選びやすいんですよね。本試験のPart 7では「2択で迷う」ことが多いです。
『公式問題集 Vol.5』
2012年に発売された公式問題集で、公式問題集の中では若干易しい部類に入ります。
リスニングパートは、本試験で必ず出てくる早口で訛りのあるオーストラリア人男性が出てこない分、易しいと言えるかなと。
※『Vol.4』『Vol.3』には出てくる
「『Vol.5』のPart 7は英文が短いのでやさしい」と言われていますが、選択肢照合問題が多い=解くのに時間がかかることになるので、そういった意味では最近のTOEICに近いです。
※「選択肢照合問題」については「TOEIC リーディング Part 7 攻略法&おすすめ問題集まとめ」参照。
ただ、やはりPart 5・6・7も、本試験には必ず出る難易度の高い問題が収録されていないので、易しめの部類に入ります。
『公式問題集 Vol.4』
2009年に発売された公式問題集。
ただし、問題の質(雰囲気)などは、『Vol.5』のほうが近いものもあったりするので、公式問題集の中で『Vol.4』がベストというわけでもなかったりします。
まぁ、あまりにも本番に近いレベルの問題を出し過ぎると、最近の優秀なTOEIC本著者に精巧な問題を作られてしまう可能性があるのを懸念してたりするのかなとか。
模試
『究極の模試 600問』
対 象 | TOEICトータル500点以上 |
音 声 | ●CD付き ●ナレーターは全員聞き取りやすい ●TEST1→2→3ごとに読み上げスピードが速くなる |
特 徴 | ●本試験に非常に近い ●不正解の選択肢が不正解になる理由が分かる ●TEST 3は音声が速くて高地トレーニングになる ●本試験の冊子と同じ大きさなのでリハに最適 ▲その分、通勤電車などのスキマ時間には勉強しにくいかも |
試し読み | × (アルクの書籍紹介ページで、 ヒロ前田先生による書籍の解説動画が見られます) |
おすすめ度 | ★★★★★ |
毎回TOEICを受けておられる、TOEIC講師・著者のヒロ前田先生、渾身の一冊。個人的には、1冊目の模試は、これが一番オススメです。
まず、復習・トレーニングのやり方が記載されてあるというのがいいと思います。
※別冊①解答・解説編の最後のページや、随所に書かれてあります。
次に、独学しているTOEIC初心者~中級者にとって一番厄介なのは、「なぜこの選択肢は不正解になるんやろう?その説明が欲しいなぁ。」だと思うのです。
この模試は、ヒッカケ問題の不正解選択肢がなぜ不正解になるのかを説明してある割合が、類書よりも圧倒的に多いので、不正解になる選択肢の感覚がつかめるようになると思います。
また、TOEICによく出る問題・文書のパターンの説明など、あらゆる情報が詰まっているので、これ1冊をひたすらやり込めば、TOEICに必要な知識はかなり身につきます。
ネット上では、「公式問題集Vol.5のほうが質が高い」と言われていますが、初めて模試を解くのであれば、公式問題集よりも「究極の模試」のほうが、「解説の丁寧さ」「TOEIC学習の進め方の記載」という点で上だと、個人的には考えています。
アルク(出版社)のサイトで、この本の特長と前田先生のインタビュー動画があり、模試を解き終わった後の復習用音声レクチャーのダウンロードもできます!
『超リアル模試 600問』
対 象 | TOEICトータル500点以上 |
音 声 | ●CD付き(ファイルはMP3形式) ●ナレーターは全員聞き取りやすい ●音声は本試験のものより若干ゆっくりめ |
特 徴 | ●本試験に非常に近い ●コンパクトでリーズナブルな模試 ▲音声が若干ゆっくりめ |
試し読み | × |
おすすめ度 | ★★★★★ |
TOEIC特化型の塾「花田塾」を経営されている花田徹也先生の著書。TOEIC対策本業界で鬼のように売れている、文法特急シリーズの著者でもあります。
2012年の4月に、僕はわざわざ大阪から東京まで、花田先生(とHUMMER先生)のTOEICセミナーを受けに行ったことがあるくらい、信頼しているTOEIC講師です。
この模試も、英文や問題の質が非常に高いです。ナレーターも英米ともにクセがなく聞き取りやすいです。
コンパクトなので持ち運びやすく、解答・解説冊子も勉強しやすく考慮されています。ただ、「リスニングパートのナレーターの読み上げ速度が、本試験よりも少し遅め」「コンパクトな分、文字が小さくて少し見にくく、中年の方には少し読みづらい」という欠点があります。
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