はてなキーワード: 梨子とは
オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか、みたいな話の調べもののメモを書きましょうね。
1862年(文久2年)に堀達之助が編集した辞書であり、日本における最初の英和辞書といわれている『英和対訳袖珍辞書』で「Orange」をひいてみる。
Orange, adj. 橙ノ
Orange-peel, s. 橙ノ皮
Orangery, s. 橙ヲ育テル園
Citrine, adj. 佛手柑又橙色ノ
Citron, s. 佛手柑ノ類
Lemon, s. 橙ノ類
Slacked lime. 消サレタル石灰.柑ノ類.菩提樹石灰ニテ肥シタル
Pomeron, s. 香リ良キ橙ノ類
Shaddock, s. 橙ノ類
なお余談だが、
という見出し語もあったが誤訳だろうか?ベルガモットは梨ではなく柑橘という認識だけれど……。wikipediaによるとBergamotの語源は「トルコ語で「梨の王」を意味するBeg armudiが語源とする説が有る」らしいからそれが原因かもしれない。
さて、これを見ると「橙」と「柑」がはっきり区別して書かれているように感じる。
時代は後になるが1900年に書かれた『果樹と蔬菜』には著者の私見ではあるが当時の柑橘類の分類が書かれていて興味深い。
皮が分厚く酸っぱい橙と、皮を手で向けて甘い柑は区別されていたのだろう。
オレンジ色に注目していく。この辞書ではOrangeではなくCitrineが「橙色の」と訳されている。
現代人の感覚だとCitrineはほとんど黄色に感じる。江戸末期~明治の人々の感覚でも同じだったのだろうか?
少なくとも『英和対訳袖珍辞書』が書かれた1862年前後では、ほとんど黄のような色も橙色と表現していたかもしれない。
一つ目の根拠がCitrineのもう一つの意味、佛手柑(ブッシュカン)の色が黄色~濃い黄色ということ。
二つ目の根拠が1860年に書かれた『Familiar method for those who begin to learn the English language』という資料だ。
これは英蘭対訳のための参考書で、OrangeはGreenやyellowなどの他の色と並べられて書かれている。
この参考書の単語の部を抜粋して対応する和訳を付記したのが1870年に書かれた『英吉利単語篇』になるのだが、そこでorangeという項は「orange」と「orange-yellow」という二つの項に分けて書かれている。
単なるorangeはpeachなどと並べて書かれ、色名の側にはorange-yellowが列挙されている。
このことから、当時のorange colour、橙色はかなり黄色味が強かった可能性がある。
では、橙色が#f39800のようないわゆるオレンジ色になったのはいつなのだろうか?
いったんここまで。
・しかし「orange-yellow」の訳を橙色として、ふりがなに「カバイロ」(樺色、だいたい#C5591Aみたいな色)と書いてある資料(1887年『通俗英吉利単語篇』)もある。前述の論の反証だよね。
・明治とかの輸入オレンジはしわしわになっていて、皮の色はほとんど赤茶色だったらしいという未確認情報もある。これも反証になる。
・橙色概念が生まれた最初期は黄色っぽくて、概念が普及するにつれて茶色みが強まったんじゃない?知らんけど。
・↑ありえなくはない。学術の文脈以外で細かな色名が必要になるシーンは着物の色と絵画の色くらいしかない。当時の着物は茶色灰色ばっかりだし
・明治時代の理科教育で分光を取り扱う際にorangeを橙色と訳したのが定着したようだ。
・↑「橙色が#f39800のようないわゆるオレンジ色になったのはいつなのだろうか?」のアンサーはほぼこれでしょ、推測でしかないけど
・明治後期には小学校の図工の時間でカラーサークルの概念を学んでいたらしい。その際に教科書には「だいだいいろ」と書かれている。
・明治初期に数年だけ色彩教育を行っていたらしいのだが、そこではカラーサークルの赤と黄色の間の色は「柑色」「樺色」と記載された教科書もある(1875年『色図解 : 改正掛図』) 柑色には「だいだいいろ」とルビがあるようにもみえる 崩し字よめない……調べる事
・英和辞書の見出し語のorangeは橙色と訳されるが、和英辞書の見出し語に橙色が登場するのはかなり後の時代
・「樺茶色」「鳶色」「柿色」「柑子色」「蜜柑色」「山吹色」「銅色」「飴色」「海老色」「渋色」などの見出し語はあるのだが…… 現代の感覚だと茶色味が強いものが多い
・染色業界では「orange」を「樺色」と訳しているところもあったようだ(1895『染料乃栞』)(cf. 四十八茶百鼠)
・大正4年(1915)と大正13年(1924)にオレンジ色が流行色となった。おそらく化学染料の発展が影響 樺色、樺茶色はおそらくこれが決定打となり使用されなくなる
・冒頭に書いた「オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか」について言及してなくない?
・↑「オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか」のアンサーは江戸末期~明治の人はちゃんと「橙」と「柑(みかん)」を区別していて、orange……いわゆるsweet orangeは皮が分厚く手で向けないから柑でなく橙の訳語をあてたからでファイナルアンサーじゃない?
・↑日本における果物類、柑橘類の歴史をちゃんと調べていないから、一応それを見てからじゃないとファイナルアンサーしたくない
・↑「オレンジ色はなぜ古い時代から存在する柑子色という訳語があてられなかったのか」のほうが問としてはいいかもしれん
・児童向けクレヨンとかだと「オレンジ」でなく「だいだい」と表記されている率が高い
・図書館に行って『日本の色彩百科 明治・大正・昭和・平成』と『色の名前はどこからきたか―その意味と文化』を読むこと。
・この調べものは「現代においてだいだい色は外来語由来のオレンジ色と呼ぶことの方が多いのは何故?歴史をつぶさに追っていくぞ」の一環なのでまだ先は長い
・未調査:お坊さんの袈裟の色、あれは鮮やかなオレンジ色のイメージがあるが色名、和名はついていたんだったか
・未調査:サフランイエロー(インド国旗のオレンジ色)は江戸末期~明治ごろの日本にないのかしら
・未調査:当時のにんじん、かぼちゃの色をなんと表現していたか(京野菜のにんじんは赤色でかぼちゃは黄色な気がするけれど)
Twitterとかでイラストを描く人はWIPと称して描きかけイラストをアップロードするが、調べもの日記においてもWIPと称して書きかけ日記をアップロードしてよい。自由だ。
ライムが柑扱いされているのが腑に落ちなくなってきた、ライムって手で皮をむけないし酸っぱいよな……
実のサイズで呼び分けていた?うーん、当時の橙柑橘の呼び分けがどのようになっていたかを調べないといけない
「橙 柑 区别」でgoogle検索すると中国語圏のサイトが沢山引っ掛かる 何かヒントがありそうな気配を感じる
『近現代英和対訳辞書における訳語変遷に関する研究─ ‘Giraffe’ 訳語の問題を中心に ─』という論文を見つけた
狭義のorangeはスイートオレンジ、アマダイダイ(←未調査:この和名はいつ出来たんだ?)を指す
広義のorangeは橙柑橘類を指す(citrusよりも狭い範囲←この認識は正確?ちょっと怪しい)
その一方で日本語で「オレンジ」というと狭義のスイートオレンジ(甘橙)のみを指すことが多い
色名のorangeの訳語で「橙の色」となるか「橙柑橘類の色」「(橙以外の例えば)蜜柑色、柑子色」となるかどっちに転んでもよさそうな時期が江戸末期~明治期にあったような気配を感じている
もうすぐ誕生日を迎えて33歳が終わるので、いい機会だと思って平成初期生まれである自分のロマンス観の奥底に眠る作品について、水面まで引っ張り上げて雑語りしてみた。なお性別は男。
BL:これ
男なのだが、BLについては、実はかなり小さい頃から存在・概念自体には触れていた。
ひとつ前で話題に出した図書館には、ティーンガール向けの(おそらく少女漫画を卒業した近所のお姉さんたちからの)寄付所蔵があり、その中には白泉社系の漫画が数多く存在していた。当時の自分は、文字と絵があるなら何でも噛まずに飲み込む悪食だったので、男が少女漫画を読むとか特に何も考えずに頭を空っぽにしていろんな作品を乱読していた。そのお姉様方が残した漫画では……まあ割と頻繁に男と男がベッド・インする描写がございまして。たぶん清水玲子さんの作品だと思うのだけど、フツーに女が男と、男が男となんやかんやベッドで一緒に寝ていた。
当時は臥所をともにする意味を知らなかったので、ふーんで流していたけど、たぶんこれが原因でボーイ同士のラブにはじめから拒否感が無かったような気がする。長じて、そこそこの男オタクがBLを〇〇という蔑称で呼んで弄ぶおもちゃにしたり嫌ったりしている(た)のを見て、そんなに嫌う?と思ったこともあった。
あと、漫画の中にラッキーなことに「ぼくの地球を守って」もあって、それを血とし肉とし、年の差カップルやらTSやらやおいやらを学習していった。当時は倫くんに精神年齢が近かったから、亜梨子のことをすっげー年上のお姉さんとしか思ってなかったけど、今思えば……いや、今思っても流石に年の差はあるわ。(ぼくたまは面白かったなあ……【懐古】。好きなキャラはキャーおよびJrです)。
しかしながら、BLにハマる、つまり男と男のカップリングに熱を上げることはなかった。あくまでも、そういう価値観もあるという認識を持った程度。そんな自分のカチコチに固まった頭をぶっとばしたのが、数年前の自分の誕生日近くに発売された某ゲームに出てくるLくんというキャラクターだった。ここまでが前置き。
| タイトル | ? |
| ジャンル | SRPG |
(とくにBのLを主題にした作品ではないし、勝手に自分が思っているだけなので作品名はぼかす)
このゲームは、とある学校の先生となって選んだクラスの生徒たちを戦乱の時代に生き残れるように育て導いてゆくというもので、作り込まれた世界観に加えて、複数ある学級にそれぞれ個性豊かなキャラクターが何人もいる(しかも完全フルボイス!?)ことで、いろんな育成を試したり、生徒との恋愛シムを楽しんだり、生徒間でカップリングを作ったりと、様々に遊べて大きくヒットしたのだ。例に漏れず自分のオキニのキャラがおり、それがLくんだった。
いや、はじめはまっとうに可愛い女子陣(LとかMとか)にエへエヘしていたんだけど、なんか気が付いたらLくんのことがすげー気になる存在になっていたのよ。そのゲームにはいわゆるコミュ的な、キャラ同士が交流するイベントがあるんだけど、Lくんは初っ端からエンジン全開で仲間に対して自分のことを「容姿端麗にして才気煥発」とナルシ発言カマして、空気の読めない高慢ちきナルシスト変な髪型貴族として高笑いしながら自分のフルネーム(しかもミドルネームあるから長い)を連呼していたんだ。それでおもしれーやつ〈ルビ:コメディリリーフ〉的にLくんが気に入っていたんだけど、ゲームが終盤に近づくにつれて、なんかLくんが覚醒して、おかっぱナルシストからアシメ耽美長髪美人ノブレスオブリージュグレート薔薇大貴族に大変身したのね。おもしれーやつだと思っていた可愛い生徒が、ウルトラスーパーデラックス紳士になってしまって困惑3割感動7割で、まあ端的に言うと「り゛っば゛に゛な゛っ゛た゛ね゛ぇ(泣)」だった。
それで一周目をクリアする頃にはLくんを含めた学級の全員を超大好きになっていたのだが……話はここから。そう「一周目をクリア」が意味するのは二周目があるということ。実はこのゲームは学級の数だけ、正確にはさらに隠し的なルート一つがあり、何周もしないとストーリーの全容が分からないという恐ろしい作品だったのだ。
そこで、ゲームをクリアして二周目を違う学級ではじめたのだけど……完全に元の学級ロスになっていた。新しいルートを進める傍ら、最初のルート(ファンの通称は「実家」)の思い出を反芻する日々。新ルートで元の学級の子達と交流すると、現学級のライバルなのにいい働きをしたら「うちの子立派!」と思わず叫んで親バカの如く他学級を褒めるというしまつ。ついには、日々彼らのファンアートやらキャラ語りを探し回るゾンビになっていた。
このゲームは発売当時にそこそこ話題になった作品だったので、ネットを検索すると、それはもうファンアートや感想の海……いや大海原の如く豊穣な熱情(しばしば劣情)にありつけた。そうすると、次は二次創作というグランドラインに正面から向き合うことになるのは必然だった。名支援と呼ばれるLくんとMちゃんを描いた漫画作品、平民と貴族の組み合わせのLくんとLちゃんの小説、声デカ貴族組のLくんとFくんファンアート、そして学級長のCとLくん、LくんとC、またCとLくん、LくんとC……そう、実はLくんは異性とのカップリングよりも、学級長であるC(男)とのカップリングが、多分最も人気があったのだ。
CというキャラはLくんの真逆とも言えるキャラクターであった。級長のくせして腹黒軍師系だし、すぐに策を弄してハメようとするし。だが、内心にとんでもなく大きな野望を抱えているという複雑なキャラクターでもあった。やや高慢だが優等生のLくんと人当たりはいいが腹の底を見せないC。二人はストーリーでもコミュでも犬猿の仲というべきであった。
二次創作という大海原には様々な島が浮かんでいた。デフォルメされた姿でうさ耳が生えて赤面しているLくんがいたと思えば、リアル等身でどシリアスな殺して殺されての戦場で汚泥に塗れている姿があり、Cを言葉攻めしていたり逆にされていたり、現代パロ、学パロ、性転換、敵対シチュ、モブ、死ネタ、etc... ニュービーだった自分には直接的な官能的な絡み合いこそ刺激が強かったが、ネットの海に放流される彼・彼女たちの漫画・イラスト・小説・イメソン・etc……そこには確かにキャラクターへの愛があった。
そんな調子で元の学級への未練(飢え)を同志達の供給で癒やしつつ、数百時間かけて全ルートを回りきり、ついに念願の最初のルートに戻って最高難易度でもう一度やり直すことに。そこにはかつてと変わらぬ愛すべき学級の生徒たちの姿があった。Lくんも相変わらずCに突っかかって、Cはそんな彼のことを面倒臭がって、変わらぬ犬猿の仲……いや、なにかおかしい。
それは衝撃が固体になった瞬間だった。
初見プレイ時にはまだBL筋が十分に発達していたかったため見逃していたのだが、チャクラが開かれた今となって見ると、それはもうコッテリとした男と男のクソデカ感情がこれでもかと描かれていたのだ。
先に少し述べたように、Lくんはナルシストの傾向があれど、基本的には名門貴族の跡取り息子としての教育を受けている礼節を持った男であった。先に紹介した他のキャラとの珍妙なコミュにしても、彼は彼なりに真面目に誠実な態度を取っていた、ただ空回りしていただけで。しかしどうだこれは! Cとのやりとりに彼がこれまで受けてきた教養のある態度は認められない。そう、それは嫉妬。内側に秘めていた激情。むき出しの激重感情がそこにあった。
名門貴族の跡取りとして生まれた彼は、諸侯が己が利益を優先し団結をしようとしないこの諸侯連盟の現状を憂え、この国を正しく導くのは自分の責務であると自負していた。学問を修め、領主としての振る舞いを学び、着々と目標に邁進していた。そんな彼の前に現れたのが出自不明でありながらも突如として諸侯長の跡取りとなったCだった。全く貴族らしさを感じさせず、あまつさえ貴族の位なんて屁とも思っていない異物。それがLくんにとってCだった。
自分が欲しくてたまらなかった立場にありながらも、それを歯牙にもかけず、貴族の責務にも無関心で、それでいて何かを企んでいるのに見せようとしない見通せない。だから「君など現れなければ……」と本心が溢れてしまう。悔しそうな声。それは俺先生や他のクラスメイトには見せない、彼の心からの嫉妬だった。しかし、その心は、先生とCの隣で彼が望む未来の片鱗に触れていくにつれて変わっていった。領内の、国内ことだけしか考えていなかった彼は、この世界の人種差別や身分のことまでも変えていこうとするCの考えに触れ、彼こそが皆を率いていく器だと内心は認めるようになる。そして、二人きりのとき「君のいない世界など味気ない」と告げ、自らにとって彼が大切な存在であると言外と認める。
このやりとりを再見した時、なぜ、自分はこの感情のドッヂボールに気が付けなかったのか、と唖然となった。「お前さえいなければ」からの「お前がいない世界など」という完璧な回収。こ、これがブロマンスなのか……と濡れた泥を投げつけられたような衝撃だった。これで完全にチャクラが開いた感覚があった。
なんなんだこれは。
シリアスな人間模様を描きたいのか、ノリと勢いの舞台やりたいのか、はっきりしろや。どっち付かずのぐっちゃぐちゃじゃねーか。
だいたい、やたらメタとオマージュを入れ込むから、Aqoursの話なのに「お前はμ'sのことなんだと思ってるんだ?」「矢澤にこと高坂穂乃果を何だと思っているんだ?」という話になってしまうんだよ。いらねーだろそれ。なんで作ってる人間たちはいつまでもAqoursとμ's重ねてんだよ。作中ではそんなことないだろ。
たとえば梨子ちゃんに当たり散らすシーンはなに?「それ本気で言ってる? 本気だったら軽蔑する」じゃあないんだよ、それ本気で言ってる? そんなこと言うほど本気でスクールアイドルやってるキャラだった? 一期の最後になんて言ってたよお前。どの口が言ってるんだ。μ'sのオマージュありきでやってんじゃねーよ。いい加減にしろ。製作者の身勝手で千歌ちゃんがクズみたいになってんじゃん。
ていうかセリフ回しとかカメラワークとか丸パクリしてんのはオマージュですらねぇよ。なんだよこのパッチワーク。二次創作でもこんなひどいのそうそうねーよ。中学生の処女作か?
話変わるけど、あのシーンのあのカメラのレンズフレアなに? ああいうの入れとけばオシャレだと思ってんの? 光源どこなんだよ。太陽どこにあんの? 太陽は瞬間移動しねーんだよ。とりあえずユーフォ見てこいよ。
穂乃果ちゃんがウブな彼氏を責める内容で散々抜いた。
その頃、友人が地元で遅れて放送されているアニメ1期を見ているということなので、
俺も穂乃果ちゃん目当てでチェックすることにした。
1期を見終わった時点での感想は、
「特につまらないわけでもないけどキャラが可愛いだけのアニメだな」
当然のように穂乃果ちゃんを見限り、にこ推しに移行した俺は相変わらず同人で抜いた。
たまたまアニメを見終わった時期が映画公開目前だったので映画も見た。
その後、なんとなくスクフェスに課金しつつ同人で抜いていたが、
それでも無印のことがあるのであまり期待せずにアニメを見始めた。
アニメ放送からしばらくして、俺は梨子ちゃんと一緒に千歌ちゃんの名前を絶叫していた。
無印にはなかった強烈な百合描写。俺が求めていたのはこれだった。
手元に同人はないが俺は愚息を握りしめていた。BDも全巻予約した。
最終話で若干愚息も萎びたが、俺のサンシャインに対する愛は衰えていない。
(あと決めたよHand in Handは2016年のアニソンで一番好きな曲)
1話 … 75点:導入だしこんなもんか。曜ちゃんがいい子。
2話 … 70点:あんまり盛り上がらないけどまあ無印1期も2話までは準備期間だったし…。
3話 … 60点:時間間違えたはない。ダイヤと千歌の問答はまあまあだが、無印が神回だっただけに落差が大きい。
4話 … 85点:花丸と本の世界をうまく絡めた。ただ大きい流れは無印と一緒なので新鮮味はない。
5話 … 75点:ノリノリで中二→でも実は発作なので常識人になりたい→でも実はアイデンティティだし堕天使が好き、と無駄にひねって分かりにくくなった感。
6話 … 55点:面白いところが何一つない。せっかくのPVもランタンしか印象に残らないテイタラァク。
7話 … 75点:繋ぎ回だが犬ネタがない、梨子がまともなだけで評価が上がる。
8話 … 90点:曜の「やめる?」の使い方、千歌の細やかな心情描写と終盤の台詞が素晴らしい。
9話 … 75点:果南の独善的なお節介にしか見えないのがきつい。ダイヤ言うところの鞠莉の立場とやらにもう少し描写があれば。
10話 … 70点:ギャグがあんまり面白くないが、曜ちゃんの負けレズネタで盛り上がる。
11話 … 100点:神回。百合でなく普通に友情とみてもいい話。千歌が曜の想いを理解してないという批判もあるが、そこまでやると完全にレズアニメだからこれくらいでいい。
12話 … 70点:μ'sの後追いをやめること自体は歓迎するが、そこに至るのが千歌のよく分からない自己完結なのがちょっと…。
13話 … 70点:モブ不参加の下りと寸劇が長すぎるのはアレだがそれ以外は無難な最終回かなーと思ったらめっちゃ叩かれてて驚いた。
平均 75点
2期は85点。映画は90点。
※無印3話の客がいないパターン、デレマス3話の成功するパターンは外す。かといって単に失敗するパターンは後味悪いので不可。とすればこれしかないぜ。あと善子誕生日おめでと。
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曲ができたので、果南と花丸に名前だけ借りて5人として申請書を提出する千歌たち。
「そんなの横暴です!」
「そうだよダイヤ。生徒会長が規則を守らなくてどうするの」と休学明けの果南。
「ぐぬぬ…では一週間後にライブをなさい! そこで生徒の心を動かせれば認めなくもないですわ」
「その挑戦、受けて立ちます!」
「そんな高級なものうちの学校にはないよぅ。東京の学校はいいなあ」
「ないものねだりしないの。体育館のステージでいいんじゃない?」
「そうだねー」
そこへ花丸が様子を見に来る。ルビィもくっついてくる。
「名前貸した手前、裏方くらいなら手伝うずら」
「助かるよ~。あ、ちょっと通しでやってみるから見てくれる?」
初めて見るライブに感動して拍手する花丸。しかしその後ろでルビィがジト目で考えこんでいる。
(う~んいくら初心者とはいえ、このレベルじゃ今のスクールアイドル界では通用しないよぉ。それに体育館でやるって聞こえたけど、ステージの狭さをちゃんと考慮に入れてるのかな?)
「ルビィちゃん、何か気になる?」
「ピギィ! なな何でもないですぅ!」
一方ルビィも家でこっそり踊っていた。
(ここは私ならこうするかなぁ…)
「ルビィ? 何してますの?」
「ひっお姉ちゃん、何でもないよ」
そして花丸は善子にメール。
登校のきっかけが欲しかった善子は、そこまで誘われたら仕方ないわねーとか言いながら制服の準備をする。
ライブ当日。衣装に着替えてステージの幕から恐る恐る首を出すと、体育館は満員だった。
「え…こんなに…?」
「あ、あの、ここまで大勢集めなくても…」
「ハァ!? お客が多くて文句を言うとはどういう了見ですの!」
「い、いえ文句とかじゃなくて、もちろん嬉しいんですけどっ」
と過去への伏線を張るダイヤに、近くで聞いていた果南も複雑な顔。その向こうには謎の金髪が。
「わ、私もこの衣装恥ずかしくなってきたよ~。やっぱり迷彩服の方がよかった…」
「だだ大丈夫! 何とかなるよ!」
そしてとうとう始まったライブ。
しかし案の定、緊張により動きは鈍く、さらに舞台の狭さから互いに激突し、千歌が舞台下に転げ落ちてしまった。
(一瞬でも期待した私が愚かでしたわ…)
善子も呆れ顔である。
「あ、あはは…」
苦笑する花丸の隣で、ルビィがぶるぶると震えている。
(こんな…こんなんじゃ…。
キレたルビィが壇上に駆け上がりマイクを奪い取る。
「エヘッ、みんなビックリした? ここまではちょっとした演出です!
ピンチから逆転するのが真のエンターテインメント! ライブの本番はここからだよぉー!」
「ル、ルビィちゃん!?」
何の取り柄もないと思われていたルビィは、実はステージ上で豹変するタイプだったのだ。
「は、はいずら」
ルビィ+2年生のライブが開始。ルビィのスクールアイドル知識を生かした的確なリードにより、何とか最後までやり遂げたのだった。
「ピギャアアアアア!」
我に返り真っ赤になったルビィは一目散に逃げていった。
「はー、何とか助かったよ。後でルビィちゃんにお礼言わなきゃ」
と、3年生のモブがライブの感想を言いながら歩いてきたので、思わず隠れてしまう。
「あのルビィって子、ほんと可愛かったわね」
「水泳部の渡辺さんもさすがの運動神経よね。ナショナル級だもんね」
「あの曲、転校生の子が作ったんでしょう? さすが東京の人は違うわね」
仲間が誉められていることを嬉しがる千歌だが、千歌自身の名前は出てこない。
「あと一人誰かいなかったっけ?」
「そういえばそんな子もいたわね」
千歌の目から光が失われていく。
それを拾い上げたのは別の3年生だった。
「諦めちゃう?」
「え…?」
「スクーゥアイドォルをやりさえすれば輝けるなんて、そんな甘い話があるわけないわよねぇ。やっぱり普通は普通、μ'sにはなれないって諦めちゃう?」
千歌は涙目になりながらキッと睨み付ける。
「あ、諦めません! 今は無理でも、もっともっと頑張れば、私だって輝ける時が…」
「シャイニー! その気持ちはGoodよ。でも気持ちだけじゃ無理無理。タクティクス、戦術がないとね」
「せ、戦術?」
ぽかんとする千歌の頬に、冷たい缶が押しつけられる。
「ひゃあ!」
「私は3年の小原鞠莉」
「あなたの身柄、私のビジネスセンスに任せてみない? 悪いようにはしないわよぉ~?」
怪しく笑う鞠莉で次回に続く。