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Landscapes by the roadside

路傍学会


青面金剛のLandscape 264

板橋区大原町 長徳寺
  長徳寺①
 板橋区大原町の路傍、長徳寺の山門である。
  長徳寺②
 山門をくぐると、左手に石塔が並んでいる。
  長徳寺③
 一番左手の馬頭観音である。台石には大きく前野村講中と刻まれている。頭上に馬を載せ、三眼忿怒相の馬頭観音は馬口印を結ぶ八臂像である。彫りは丁寧で美しい。天保年間の作。
  長徳寺④
 六臂の合掌像である。三猿は菱形パターン。
  長徳寺⑤
 青面金剛だろうと思っていたが、よく見ると頭上に馬がいるではないか。さらに光背の右側には「奉造立馬頭明王庚申講中」とある。馬頭観音を主尊とする庚申塔であった。宝永年間の作。
  長徳寺⑥
 上の庚申塔の奥にも一回り小さな庚申塔が祀られている。光背の上部が欠けているが、右側に庚申、講二世安樂などの文字が刻まれている。天明年間の作。
  長徳寺⑦
 山門から本堂に向かう参道沿いにも石塔が並んでいる。
  長徳寺⑧
 六十六部行者に結縁したことを記念する供養塔の台石には盃状穴が穿たれている。
  長徳寺⑨
 この六十六部供養塔の手前には力石が置かれている。
  長徳寺⑩
 重量を印された力石が並ぶ中、この石は寿命石と名付けられていた。どのような意味があるのだろう。
  長徳寺⑪
 文化年間に奉納された弁財天像である。琵琶を奏でている。
  長徳寺⑫
 長徳寺の参詣を終えて、本蓮沼駅に向かって歩いていると、ブロック塀に気になるものを見つけた。町名がほとんど読み取れないが、琺瑯の町名看板である。ここは板橋区泉町である。何故か町名だけが消えてしまった。この看板の寄贈者は見覚えがある。
  長徳寺⑬
 2017318日号で報告した北区上十条の路傍で発見した琺瑯看板である。寄贈者は同一である。この寄贈者の看板が2枚とも文字が薄くなっているのは、それだけ古い看板ということなのだろうか。
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