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Landscapes by the roadside

路傍学会


門のLandscape 63

桜川市本木 雨引観音 仁王門
  230903-14 石船神社

 これは、202393日号で報告した、小美玉市小岩戸の石船神社で見た観音菩薩である。雨引山の文字が見える。安産を願って造立されたものだと思うが、他の場所でも同様の石仏を見たこともあり、安産子育ての信仰を集める雨引山楽法寺が気になっていた。そこで出かけてみた。

  241228-2 岩瀬駅

 水戸線岩瀬駅で下車し、バスで雨引山楽法寺へ向かった。楽法寺は広く「雨引観音」と呼ばれている。

  241228-3 雨引観音

 参道入口に建つ門は、真壁城の城門として造られたものを、廃城に伴い雨引観音の表門として移転したもので、黒門と呼ばれている。

  241228-4 雨引観音

 黒門の上に続く145段の石段は、「厄除けの石段」といい、 一段登るごとに「南無観世音菩薩」と唱えて登れば、厄が落ちるとされている。

  241228-5 雨引観音 

 石段を上ると左手に城郭を思わせる石垣が聳えている。この石段の上に雨引観音の諸堂が建っている。

  241228-6 雨引観音

 石垣の手前に立つ仁王門である。現在の建物は、天和2(1628)十四世堯長が再建したものであり、茨城県指定文化財となっている。

  241228-7 雨引観音

 石垣の上に建つ本堂である。仁王門と同じく 現在の本堂は天和2年に建立されたものである。本尊は平安前期の作といわれる延命観世音菩薩立像である。

  241228-8 雨引観音

 本堂には観音堂の扁額が掛けられている。

  241228-9 雨引観音

 本堂には4枚の地獄極楽図の彫刻がある。これは正面右側胴羽目の閻魔の裁きである。脱衣婆は亡者の服をはぎ取り、その服を木の枝にかけて、垂れ具合で生前の罪の軽重を測る。閻魔は死者を生前のあらゆる悪行が映し出される鏡の前に立たせ、嘘をつくと舌を抜く。

  241228-10 雨引観音

 この日は、お宮参りの家族を幾組も見た。良い日なのだろう。

  241228-11 雨引観音

 「お休み処・おみやげ処」となっている建物はかつての絵馬堂で、今も絵馬が飾られている。中央の絵馬に描かれているのは産湯の情景だろう。

  241228-12 筑波山

 御供所近くから筑波山が望める。1222日号では筑波山の南側にある筑波神社を参拝したが、これは北側から見た筑波山となる。

  241228-13 雨引観音 錦鯉

 山の上にもかかわらず池があり、錦鯉が泳いでいた。

  241228-14 雨引観音 ヤギ

 横の石段を下りるとこんな看板があった。

  241228-15 雨引観音 ヤギ

 斜面でヤギが草を食んでいた。ヤギに除草させているのだ。

  241228-16 雨引観音 子安地蔵堂

 ヤギを眺めた先、仁王門の手前に子安地蔵堂がある。説明板には、八代将軍吉宗の台命により堂宇を造建したとある。

  241228-17 雨引観音 子安地蔵堂

 欄間には遊ぶ子供の姿が彫刻されている。

  241228-18 雨引観音

 この後、バスに乗り次の訪問先へ向かった。

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