2023年11月09日

【優勝争い】苛烈な2023年のJ1【残留争い】

J1も残り3試合になりました。上の争いは落ち着いてきましたけど、舌の争いはまだまだヒートアップ中。それでも例年に比べて苛烈だったと思う部分がありました。そこで、優勝争いと残留争いをかいつまんで見ていきましょう。


まず、優勝争いですが、こちらはヴィッセル神戸、横浜・F・マリノス、浦和レッズの3チームに絞られました。
1位の神戸が勝ち点62、2位の横浜FMが同じく60、3位の浦和が同じく54とやや浦和が不利で、事実上悲願の初優勝を狙う神戸と連覇を狙う横浜FMとの一騎打ちになったかなと思います。
神戸はイニエスタ選手が途中退団したものの、選手層の厚さと総合力で押し切った格好ですかね。横浜FMも選手層は厚いですけど、一歩及んでいなかったのかなとも。それでも実力は伯仲だったかも。


一方で、例年以上にアツかったのが、残留争い。というのも、来年からJ1のチームが18から20になるため、2チーム増えることになるからですね。そのため、例年なら降格枠は2.5だったのが、今年だけは1になったんですね。実質降格枠が2つ減るから、これは大きいんですよ。
普段なら落ちてもおかしくないチームが残留になるため、かなり激しい試合が終盤まで続いています。早速見ていきましょう(左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差になります)。


14位 G大阪(34)-18
15位 京 都(33)-8
16位  柏 (30)-14
17位 湘 南(28)-17
=== 降 格 ラ イ ン ===
18位 横FC(26)-27


一応、最下位の横浜FCの現状勝ち点から残り3試合全勝した場合の勝ち点35よりも下になるチームをリストアップしていますけど、ガンバ大阪と京都サンガF.C.に関しては、余程のことが無い限り残留でしょう。問題は柏レイソル・湘南ベルマーレ・横浜FCの3球団です。
なかなか勝ち切れない。相手チームからボーナスステージのような扱いになってしまっていましたね。特に、最下位の横浜FCは、昨年の昇格劇を生かせないまま選手だけが取られていった感が。
今後は、湘南と横浜FCとの直接対決が第33節(11/25)に控えているので、ここで雌雄が決する可能性が高いかなと思っていますけど、その前の試合で横浜FCが勝つと、わからなくなるでしょうね・・・。


残り3試合、どんな戦い方をするのか、気に掛けながら見ていきましょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:46Comments(0)

2023年08月04日

愚行・蛮行・奇行

こちらもサッカー天皇杯4回戦(ラウンド16)の話。
CS港アセットサッカー場(名古屋市港サッカー場)で行われた名古屋グランパス×浦和レッズの試合。試合そのものは、名古屋が3-0で浦和に完勝し、準々決勝(ラウンド8)に進出したのですけど、試合後に後味の悪い出来事が起こるのでした。
名古屋側から帰れコールやまたねコールを煽りと受け取った一部の浦和のサポーター(たいていコアサポ)が激高し、緩衝帯の破壊・フィールドへの侵入・名古屋側への移動と威嚇・名古屋の横断幕の破損行為・名古屋サポーターだけでなく双方チームのスタッフや警備員へ暴行を振るったのです。
この一件で、会場がパニック状態になり、観客が出口に殺到したことに加え、過呼吸を訴える観客もいたそうです。最終的には、パトカーが20台ほど会場に集結し、沈静化が図られたとのこと。

名古屋側が煽ったのが悪いという一部意見もありますけど、これに関しては、浦和サポーターが激高したのが、実はマテウス選手の退団セレモニーの直後だったこともあって、マテウス選手が退場する際に名古屋サポーターが掛けた言葉を聞き間違えたのではないかと思われます。例えば、「またね」が「マテウス」と呼んでいたのが、そう聞こえたのではないかと。また、帰れコールも試合直後に居残りをしていた浦和サポーターに対して、早く帰りなさいの意味合いで述べている可能性もあり、煽りにしては不十分なのに、居残りでヒートアップしていたせいで沸点が低くなっていたのではとも。


理由はともあれ、やってはいけないことをやってしまっている。日本のサッカー観戦の安全神話を完全に崩壊させたと言っても過言ではない。日本のサッカーは家族で行っても安心安全な場所だったのが、今回の行為で全てフイになりかねない。ヨーロッパと変わらないくらい治安レベルが低いと判断されれば、今後の観客動員だけでなく、外国人選手の獲得にまで影響が出るのではないかと心配になります。

そして、今回の浦和の件への制裁は、きちんと行うべきです。
運営側が行った対象サポーターへの処罰は、対象試合の入場禁止と厳重注意で終わったようです。罰金とか永久追放とか一切ない時点で、運営側の自浄作用が働いていないとしか思えない。
来週に日本サッカー協会が浦和に対しての処罰を行うそうですが、天皇杯でやらかした事象はJリーグで裁けないから暴れたというふうならば、今回の浦和サポーターは、かなり悪質です。それ以前にFC東京のサポーターが天皇杯の試合で行ったことも、Jリーグで処罰されないからとやっている節もあるので、この例を持ち出されないことを願うばかりです。
で、今回の一件はJリーグも連名で処罰を出すべきです。天皇杯はJリーグも主催に名を連ねているので、今回の処罰をリーグ戦に持ち込んでも構わないと思います。それだけ今回の行為が酷いものであるということを(特に運営に)わからせるべきです。

天皇杯に対しては、少なくとも来年の参加禁止、状況によっては数年以上の参加禁止ないしは県予選からの参加の処分は下すべきでしょう。罰金は当然です。
Jリーグとしては、罰金・勝ち点没収・無観客試合(アウェイの来場禁止含む)をセットで行っても足りるかどうか。仮にもライセンスはく奪の強制降格ないしはJリーグ追放もアリと言えばアリですが、数年で戻って来られる可能性もあるため、罪として重いのかどうかわかりかねるので、何とも言えないですね・・・。


全ては、来週発表される日本サッカー協会の処分を待つとしましょう。ここでも大甘な処分が下されるようなことがあろうものなら、他のチームのサポーターから非難轟々になるのは間違いないでしょうし、リーグ戦にも影響を与える(観戦ボイコットなどが起こる)かもしれないですね。そんなことにならなければいいのですが・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:39Comments(0)

2022年05月22日

何か、さいたま市でヤバいヤツらが・・・

昨日と今日とで何とも言えない出来事が・・・。


5/21に行われた浦和レッズ×鹿島アントラーズ(埼玉スタジアム)の試合で、浦和の球団認定でバス待ちを行った際、出迎え時にチャントを歌っていたとのこと。スタッフの制止も聞かなかったことから、確信犯(自分の行いが正しいという信念に基づいて行わる犯罪行為)的な物があったのではないかと思ってなりません。それかACLはいいのにJリーグは何でダメなんだよという反発から来ているのかもしれないとも。

翌日(5/22)には、大宮アルディージャ×ベガルタ仙台(NACK5スタジアム)の試合で、終了後に緩衝帯を乗り越えた大宮サポーターの一部が仙台サポーターに暴力を働いたとのこと。こちらは首位に立つ仙台に対し、昨年同様に下位に低迷している中で、うっ憤の溜まった大宮サポーターが腹いせに行ったのではないかと思われます。


どちらも、さいたま市の球団が起こした愚行と呼ぶのがふさわしい行為対象者には厳罰を加えないとダメです。特に浦和の一件は厳重注意で大丈夫なサポーターじゃないでしょう。過去にいろんな問題行動を起こして、その都度厳罰を処しても直らない。
今回も厳罰で挑んでしかるべきでしょう。新型コロナウイルスのガイドラインに十二分に違反しているのですし。このまま問題行為を続ければ、Jリーグも球団に対しての処分を検討した方がいいと思う。球団に処罰(特にチームの順位等に絡む処罰)が下れば、大人しくなるんじゃないかなとも・・・。
大宮もここまでひどい行動に至ったのは、成績面での問題しかないでしょう。このままだとJ3行きになりかねないだけに、チームがJ3に行かないために全力でてこ入れをするしかないでしょう。ただ、ここまで来たら、落ちるところまで落ちて、腐った部分を削ぎ落すでもいいんじゃないかとも。一度J3で自らを省みるのも悪くないでしょう。ただ、それですぐにJ2復帰できるほどJ3は甘くありませんが・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:52Comments(0)

2021年03月06日

【嘘か】とんでもねぇヤツが来るかもよ!【真か】

2020年~2021年のサッカー・シーズンオフは、大物選手の移籍(話も含む)や退団・引退などが相次ぎましたね。そんな中でオフシーズンに騒がせたあの選手の去就について、意外なところに決まるやもしれないという話題がスポーツ紙によってぶっこまれました
その人は、浦和レッズに所属している柏木陽介選手2019年から出場機会が減っているとはいえ、長年J1(J2を経験したのは、わずか1年)でスタメンを張ってきた大物ですよ。


柏木選手は、2003年にユース所属という形でサンフレッチェ広島に入団。2005年にユース所属でありながら1種(プロ)登録されたということでしょう。
プロとして活躍したのは2006年から。当時監督だったミハイロ・ペトロヴィッチさんの若手を積極的に活用するという方針でブレイクし、以降日本代表の合宿に呼ばれるなど大活躍を見せています。実際U-20や北京オリンピックのサッカー予選に出場して活躍しているのですから、経歴としてはホントにすごい人なんですよね・・・。
その後は、J2に落ちた広島に残留し、J1復帰に貢献復帰した2009年には4位にまで押し上げる原動力にもなりました。

2010年には浦和に移籍。当初こそ戦術の違いからスタメン落ちも経験したものの、徐々に戦績を上げ、後にアシスト王2回、アジアカップ代表に何度も選ばれるなどボランチやトップ下での活躍を随所に見せていました
しかし昨年、新型コロナウイルスが蔓延している中で女優との外食スキャンダルをフライデーにスッパ抜かれ、今年に入ってからも後輩である杉本健勇選手と貸し切りながらもキャンプ先の沖縄にある飲食店で外食していたことがわかり、クラブ側から厳重注意・罰金・トレーニングへの参加禁止処分を受けていました。さらにクラブ側は、期限付き移籍でもいいので移籍が決定した場合、浦和を退団することも決まっていました
その移籍先が難航し、当初考えられていたタイのクラブのオファーは得られず、国内を模索したものの、J2の2クラブから来ていたオファーも、J2が開幕したことで難航していると言われていました。
そんな中、J3から手を挙げたチームがありました。それが何とFC岐阜だというのです。おい、ホンマかいな!?


どういうツテがあったんだ・・・といぶかしがっていたのですけど、そういえばと思う部分がありました。
今年3月、岐阜の事実上の親会社とも言えるJトラストから小松裕志さんが社長室ゼネラルマネージャーとして派遣されました(同時に派遣元であるJトラストの執行役員・社長室室長にも就任)。何とも難解な役職ですが、恐らく今の社長の代わりを将来務めるつもりなのだろうと思われます。恩田聖敬さんもJトラストから社長として派遣された経緯があるので、さもありなんかなと。
その小松さんは、かつて浦和のユースチームに所属していたのだそうです。そこで柏木選手との縁があったとも考えられるのです。同年齢で対戦相手ですし。

小松さん自身はゴールドマンサックスからJトラストにやって来ており、サッカー業とも柏木さんとも接点の面では薄いんだけども、先述の通り、縁というのがあれば、やって来る可能性があるわけですよ。


ただ、度重なる規律違反を犯していることから、スポンサー受けが大丈夫かとか、他の選手との軋轢や堕落を生まないかという不安もあります。
もちろん、上手くいけば戦力としては十分過ぎるくらいJ2復帰への原動力になるのは間違いないでしょう。チームとしての厚みも増しますし、中軸が恐ろしいことになります。
逆に大きな副反応もあるわけで。先述の規律面での心配やスポンサーへの対応を間違えたら・・・と考えると胃が痛くなる(汗)。そして歯車が噛み合わなければ、チームがバラバラになるのは序の口で、最悪有力な選手がいなくなるほどの選手総入れ替えが待っているかもしれません。それこそJ3で下位に沈むくらいになってもおかしくないくらいに


ある意味劇薬な選手を受け入れるのか否か本人は前向きとのことなので、サッカーができる喜びを全身に受け止め、真面目にサッカーと向き合ってくれるならば、鬼に金棒だとも思っているので、是非とも来てほしい・活躍してほしいです。それこそ1年だけになってもいいです。
今後の動向が気掛かりです。岐阜のサポーターとしてだけでなく、彼が自分の力で禊を祓(はら)えるかどうかという意味でも。それができれば、今後『事故物件』と言われる選手を受け入れやすくなりますからね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)

2020年09月19日

何でや!浦和関係ないやろ!

今日(9/20)、ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズ×阪神タイガースの試合
今日から、NPB(日本プロ野球機構)は観客動員の上限を最大収容人数の半分までというふうに緩和された初戦となりました(観客動員数は9,732人)
そんな中で、懸念される事態が起こったそうな。しかも全く関係ないことを宣ったんだって。

8回の攻撃中、丁度与田剛監督が選手の交代を審判に告げていた時に、恐らく内野席の正面近くで観戦していた客が、浦和レッズを連呼していたという謎の行動に・・・(汗)。その客と思しき人を捉えた動画も挙がっているのですが、どうやら酒を飲んでいたら泥酔してしまったようで。ろれつがあまり回ってないんですね・・・。
その後、ナゴヤドームの運営にしょっ引かれたとのことらしいですが、いわゆる出禁になるのかは不明です。


しかし、何で浦和なんだ(苦笑)?中日でも阪神でもない、サッカーチームの名前を連呼するなんて、何を思ってそういう展開になったのか皆目見当が付かない。正直浦和は一部サポーターのマナーが悪いことで知られてしまった部分があるので、マナーの悪いどちらかの球団を揶揄した・・・とかじゃないとそんなこと言わないよねぇ。でも明らかにそんなふうでもないその前にヤジが何かが飛んでいたのを快く思わなくて、浦和の名を挙げたのか?まぁ、こればっかりは本人に聞かないとわからんわ(汗)。


現状、プロ野球に関しては、Jリーグよりも制約が少ないと思います。ビジターチームが来てもお咎め無しで、お酒の販売も認められていることから、ベロベロになっても迷惑さえ掛けなければ基本的に問題無しメガホンを使っての応援(ただメガホン同士や一方の手を叩くだけだが)も認められ、Jリーグのがんじがらめの制約を見てしまった者としては、実にうらやましいとも。
ただ、それだけ個人のモラルが問われる事態も多いので、自分達で行動を律することができなければ、当分は観戦に行かない方がいいんじゃないのと嫌味の一つも言いたくなる(ニヤニヤ)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:57Comments(0)

2019年09月25日

【やっちまった】浦和、アマチュアに惨敗【ここですCar】

まぁ、浦和レッズの名誉のために言っておこう。相手はアマチュアだけど、最強のアマチュアだったんだよ。


天皇杯4回戦、AFCチャンピオンズリーグ出場のため、この日までずれ込んだ試合、埼玉スタジアム2002で浦和×Honda FCが戦うことになりました。
この試合の後もAFCチャンピオンズリーグが控えていることもあって、スタメンをユースの選手など10人(つまりゴールキーパー以外全て)入れ替えて臨んだ浦和。しかし、この策が裏目に出てしまいます連携が上手くいかず、逆にHonda FCの攻めを受けることになったようです。
それでも前半は0-0でしのぎ、後半にチャンスを窺おうと思っていたものの、終盤に相次いでHonda FCにゴールを決められてしまい、0-2で敗戦という結果になったのです。延長に持ち込めなかったんですよ、あのJ1チームが。


まぁ、アマチュアとはいえ、相手がHonda FCならスタメンクラスを何人か入れておくべきだったかなと。何せ相手は最強のアマチュアJFLで3連覇していて、今年も春先調子が悪かったものの、その後立て直して首位をひた走っているチーム天皇杯でもJリーグのチームをカテゴリー関係なく破ってきたところなんですよ。いくらAFCチャンピオンズリーグが優先とはいえ、舐められたものですね、Honda FCにとっては。
不運だったといえば、出ると言っていたであろう槙野智章選手を不適切発言で出場停止という形で欠いたことかな。彼がいれば少しは展開が変わっていたかもしれません。
いずれにせよ、最強のアマチュアという冠を頂いたHonda FCは伊達じゃなかったということです。


これにより、準々決勝に残ったのは、ヴィッセル神戸、大分トリニータ、サガン鳥栖、清水エスパルス、V・ファーレン長崎、ヴァンフォーレ甲府、鹿島アントラーズ、Honda FCとなりました。このうち、Honda FCのみがアマチュアで、長崎と甲府はJ2になります。
組み合わせは、ヴィッセル神戸×大分トリニータ、サガン鳥栖×清水エスパルス、鹿島アントラーズ×Honda FC、V・ファーレン長崎×ヴァンフォーレ甲府となります。Honda FCの快進撃がどこまで進むのかがポイントになるでしょうね。ちなみに、Honda FCは鹿島に勝つとJ2のチームとの対戦になるので、恐らくこの鹿島戦が大きなヤマになるかと思います。もちろん、その後がJ2だからと気を抜けば負けてしまうのは、Honda FCだから勝てると思ったチームと同じこと。気を抜かずに最後まで戦い抜いてほしいものですし、新しくなった国立競技場のピッチにアマチュアチームがいたら最高じゃありませんか。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)

2019年02月07日

浦和(さいたま)にあるのに鹿島って

さいたま市にある銭湯が、サッカーファン(特にさいたま市の旧浦和市を本拠に置く浦和レッズのサポーター)の間で話題になっています。その銭湯の名は、鹿島湯
うわーやっちまったなー・・・と言うのは、実に早計。鹿島湯の『鹿島』は同じJ1に所属する鹿島アントラーズからではなく、鹿島湯のある地名(通称)の鹿島台から来ているのです。銭湯開業を思い立った時、初代だった3代目の祖父(故人)が、鹿島台と呼ばれていた地名から採ってこの名前にしたのだそうです。ただし、実際の地名は違う(現在の地名は別所)とのことで、その名前になっていたら、今日のようなことにならなかったのか、あるいはここまで愛される銭湯になっていなかったのかもしれないわけで・・・。
そんなわけで、付けちゃいけない相手チームの名前の名が付いた銭湯、Jリーグが開幕した1993年からにわかに色めき立っちゃったんでしょうねぇ。一時は、この名前のせいで旧浦和市のメンツからそっぽを向かれたという話もあったそうで。それでも改名もせず、「この地で一番名乗ってはいけない名前で、私たちは営業を続けてきました」と胸を張って言っているのだから、素晴らしい。


そんな鹿島湯の3代目が遂にはっちゃけちゃった(笑)。ある種自虐的なポスターで宣伝をし始めたのです。先述の「この地で一番名乗ってはいけない名前で、私たちは営業を続けてきました」も、そのポスターの(文言の)一つ
別のポスターでは、自虐のオンパレード。中でも、「肩身はせまいですが、湯船はひろいです」・「名前のせいで経営難」・「ほら、ジャイアンツファンの人だってヤクルト飲むじゃないですか」・「埼スタを建てたのだって、鹿島建設さんじゃないですか」は、個人的に見てもなかなか言えたもんじゃない。しまいには、「レッズファンのみなさん、鹿島『湯』のファンにもなってくれませんか?」とまで。愛らしい銭湯じゃないのよ。


全国的に銭湯が無くなっている今、このような個性的な宣伝で活路を見い出そうとする動きもあります。最近では、銭湯の緩さと敷居の低さがクローズアップされ、再注目されているという動きもあります。そうはいっても、人が来ないだけじゃなくて、後継者がいないとか施設の老朽化とか原材料(大概の場合は灯油などの石油で火を起こしているが、鹿島湯のように薪で火を起こしているところもある)の高騰など複合的な原因があるからねぇ・・・。


ちなみに、3代目は浦和レッズの大ファン。だから、「鹿島湯は、浦和レッズを応援しています」と宣言しています。こんな素晴らしいサポーターはいないよ。行ってあげようよ、浦和レッズのファン・サポーターの皆さん。


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Posted by alexey_calvanov at 23:44Comments(0)

2016年06月09日

赤き血のイレブンはJの世界に生き残れるか

サッカーJ1に所属する浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)。設立当初からプロチームになるまで三菱自動車の影響を受けていたチームでもあります。ここ数年は三菱自動車の影響は薄くなったとは言われているものの、まだまだ三菱自動車の傘下にあるチームではあります。
しかしながら、今年発生した燃費データ不正問題により、三菱自動車の運営が悪化同業者である日産自動車と業務提携を結ぶ事態になりました。


普通なら、ああ大手自動車メーカーの合併に繋がるのかね・・・で終わるところ。ところが、サッカーファンから見ると、やべぇうちのチーム無くなるんじゃないのという危機感をもって見られているのです。
実はJリーグの規約では、公平性を期すために同一人物(団体)が、複数のクラブを保有または影響力を持って支配することを禁止する条項があるのです。
つまり、今回日産自動車の傘下に入ることになった三菱自動車は、資本関係などの精査次第ではその条項に触れかねないということなのです。単純に傘下に入っただけならば、浦和も日産自動車の関係が深い横浜F・マリノス(以降横浜FM)も双方存続できると言えるわけです。


ちなみに、Jリーグのチームが無くなったという事態は過去に1度だけあるのですが、それも横浜FMが絡んでいます
かつてJリーグには横浜フリューゲルスというチームがあったものの、スポンサーの撤退などにより経営が悪化1998年に消滅することになりました。ただし、公式上は横浜FMへの合併による消滅とされているのです。
なお、横浜フリューゲルスのサポーター達がチーム存続のために動いてできたチームが今日J2に所属している横浜FCです(ただし、横浜フリューゲルスとの連続性はないことにされている)。


今回の危機は、横浜フリューゲルスのそれに近いものがあり、状況によっては浦和か横浜FMかの選択を迫られることになるかもしれません。その時、浦和のサポーターは埼玉県の企業を動かせる市民クラブに脱皮できるのか、横浜FMのサポーターも浦和のような覚悟が持てるのか、いやいや双方存続できるから楽観視しているというふうなのか、正直まだこれからの部分もあるのでわからないところもあります。
しかし、過去存続の危機に立たされたクラブはたくさんありますそこから得た教訓は地域との密着と郷土愛にあふれた実業家の招へいに掛かっていると思います。どちらも大企業の庇護を受けているチームなので、そこからの脱皮は大変ですが、より進化・深化するためのいい機会になるのではと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)

2014年03月14日

次はもうない

サッカーJ1の浦和レッズが3/8の試合時にホーム裏で「JAPANESE ONLY」という横断幕を掲げたことが大きな波紋をもたらしました。
これは、3/8の鳥栖戦において、試合前にこの横断幕を掲げ、試合中に観客から差別的ではないかという指摘が挙がっていたのにもかかわらず、試合が終わるまで掲載を許し、かつ経営陣への報告が試合終了後約5時間まで成されていなかったのです。


この問題で、浦和はけん責処分に加え、1試合(3/23の清水戦)の無観客試合というJリーグ史上初の処分が下されました。
これまでは制裁金(罰金)というのが重い処罰でしたが、今回の一件ではさらに一歩踏み込んだことになります実は制裁金と無観客試合の間には中立地での試合というのもありましたが、今回はサポーターが起こした問題ということを旨においた処罰だったので、この処置になったのでしょう。
ちなみに、無観客試合の上の処分はというと、処罰の軽い順から重い順に、試合没収(試合を没収し、0-3でアウェイの勝ち扱いにする処分)・勝ち点減(最大15点まで減少)・次年度のカップ出場権はく奪・下位ディビジョンへの降格(J1の場合はJ2へ、J2の場合はJ3へ、J3の場合は恐らくJFLへ)・クラブ除名(いわゆるお取り潰し。総会で3/4以上の賛成が必要)となっています。


さて、今回の件に至った背景なのですが、浦和というチームが過去にサポーター絡みで様々な問題を起こしていることに端を発していますホームグラウンドでアウェイのサポーターとの小競り合いを起こしたかと思えば、アウェイでもホームチームのバスに爆竹を投げつけたり、今回のような差別発言を投げかけたりと、とかくJリーグのサポーターの中では一番印象が悪いと言ってもいいでしょう。その時に浦和は再三再四警告を受けており、主な処分だけでも4度制裁金を支払っています。ゆえに、今回の一件は「仏の顔も三度」どころの騒ぎではなかったとも言えます。やっとJリーグサイドが重い腰を上げたとも言えるのです。


で、今回の一件への処分、私は妥当だと思っています。むしろ今シーズンの主催試合は無観客たるべきとも思っていたくらいでしたから。少なくとも1億円で済んでよかったと浦和の経営陣は思っていいくらいです。
また、この一件に対し、即座に他チームのサポーター、中でも岐阜サポーターの「Say NO to Racism」や札幌サポーターの「応援好きONLY」などのような強烈なメッセージ(「JAPANESE ONLY」を掲げた浦和サポーターへのアンチテーゼ)を打ち出せたことは大きいです。人種差別撤廃がきちんと日本のサッカーでは生き残っていると思えましたよ。


しかし、これで浦和は次がないことは確信を持って言えます今度同じような事態が露呈すれば、確実に浦和レッズは無くなるでしょう。いや、むしろそうしなければ他のチームやサポーターが黙ってないでしょう。


これ以上「浦和はJリーグの面汚し」といった不名誉なことを言われない・言わせないためにも、経営陣やサポーターの面々は今回の一件を猛省すべきです。


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Posted by alexey_calvanov at 22:45Comments(0)TrackBack(0)
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