富士通が携帯電話事業を手掛ける子会社の売却を検討していることが8/22付の日本経済新聞で明らかになりました。富士通サイドは否定しているものの、過去パソコン事業で中国・香港にあるレノボ(聯想集団)との連携を図ろうとしているために、可能性は無いとは言い切れないでしょうね。なお、株式の一部は持ち続けるため、関与は持ち続けるとのことです。
富士通は、日本国内では5位のシェアで、主にNTTドコモへ端末を供給しており、「arrows」や「らくらくホン」・「キッズケータイ」が有名です。ケータイ時代には、東芝と共同で端末を作っていたことでも話題になりました。その東芝は既にケータイ事業からは撤退しております。
独自性を持つ端末が多かったと思います。先述の「らくらくホン」・「キッズケータイ」もさることながら、指紋認証や虹彩認証などセキュリティ面で強化された機種が目立ってましたね(虹彩認証は後にGalaxyにも導入され、一気に世界標準になった感も)。
その売却先と言われているのが、投資ファンド以外にもHuawei(華為技術)、ホンハイ(鴻海精密工業)、そしてパソコン事業で富士通と連携しているレノボが挙がっております。恐らく連携でお互いを知っているレノボが獲得するんでしょうね。
これで、日本のケータイ会社は、実質ソニーモバイル・シャープ・京セラの3社だけになったかと。段々寂しくなるし、選択の幅が広がらないですわね。それだけ海外メーカーが安さで攻勢を掛けてくるのでしょうから、端末の信頼度が上がってくると、さらに日本メーカーは苦戦を強いられるのかもしれません。その警鐘になるのかねぇ、今回の売却(の可能性)劇は・・・。