現在、ハンガリーのブダペストで開催されている世界陸上。暑い中でも熱戦は衰えることを知らず、日本人選手も活躍しているのもあって、眠れない日々を過ごしている人もいらっしゃるのではないのでしょうか。
そんな中で行われた男子200mの予選第7組、驚きの事態が起こったのです。
8人走ることになった中で、フランスのリアン・ゼゼ選手が失格になりました。
陸上のトラック競技は、リアクションタイムが0.1秒を切ると一発で失格になるというルールがあります(0.1秒を切らないでフライングになった場合は、一度警告を出した後、再びフライングを行った場合に失格となる)。そのルールに従って、ゼゼ選手は失格になったのです。当然猛抗議をしていますが、ビデオで見てもNGだったようです。
ところが、ゼゼ選手はトラックのレーンに残って走ろうとしているではありませんか。そして、何食わぬ顔でスタートし、3位でフィニッシュ。普通なら予選通過になるのですが、もちろん失格。
どうやら、抗議は認めなかったものの、走ることだけは認めたようです。元々失格後に走ることは問題ではないとのことで、恐らく気が済むまでやれという意味なのでしょうか。でも、真剣勝負で挑む他の選手にはいい迷惑なんじゃないのかなと。隣のレーンが開いてると気になって仕方ない選手もいるそうですけど、判定の時にも困るでしょうし、個人的には失格になった選手は走らせるべきじゃないよなぁ・・・と思った次第。
ちなみに、他の日にも起こっていたらしく、女子100m予選5組でイギリスのイマニ・ランシコト選手も同様の事態を起こしたようです。彼女も3位に入って普通なら予選通過なのですが、やはり失格になりました。
やはり、フライング(して予選通過)ゲットとはいかんわけだね!<上手くも何ともないぞ。