Jリーグより少し遅い3/10に開幕するのが、アマチュアリーグの最高峰になるJFL(日本フットボールリーグ)です。去年は開幕前に1チームが資格停止処分になり、15チームでの戦いとなりましたが、今年は例年通り16チームでの戦いになります。去年はJ3と同じく混戦模様になりましたが、最終的にはHonda FCの優勝で終わり、2位は最後までもつれた結果、Jライセンスの持たなかったブリオベッカ浦安となりました。
今年も混戦模様になるのではないかというJFL事務局の期待がこもったスローガン「熱気の帯から翔け!」を掲げ、試合日程もJリーグとは違い、最終節までほぼほぼ決まった中、また驚くべき事態が発生しました。
その事態が発生したのは、昨年まで鈴鹿ポイントゲッターズと名乗っていたアトレチコ鈴鹿。どうも2020年から契約をしていたポイントサイトとの契約が終了したようで、今年の1月にはポイントサポータークラブが終了となっていたため、1/10よりクラブ名の変更となったようです。既に自動車部品メーカー・工業系商社の株式会社協同が運営会社として活動しているので、クラブ名の変更は既定路線だったのかもしれません。
しかし、驚くべき事態はクラブ名の変更だけではなかった。今日、2/17付で三浦泰年監督が辞任したことを発表したのです。
三浦泰年監督は、2021年に退任したミラグロス・マルティネス・ドミンゲス元監督の後に就いた小澤司コーチ兼テクニカルディレクターに替わって就任。同時にGM(ゼネラルマネージャー)にも就任する異例の事態になっていました。
(三浦監督兼GMには直接係わりは無いものの)この時に発生したのが、いわゆる八百長問題。クラブ運営会社の元執行役員の暴露で発覚した疑惑で、2020年最終節にわざと負けるように監督・選手らに指示したことなどがそれにあたります。
この事態は、結構複雑かつうやむやなところがあり、私自身もよく事情を掴めていないのですけど、暴露した側にクラブがお金を支払ってしまっている点や負けろというふうではなく必ず勝たなければならない試合ではない・仮に負けていて残り時間が少ない場合には無理に追いつこうとしなくていいという趣旨の文言を発していることから、限りなくクロに近いものと思われます。結果的に対象試合は没収試合となり、制裁金やJリーグライセンスはく奪も発生しています。
その後も三浦監督自身にもパワーハラスメントがあったということも明らかになり、2023年にはベンチ入りできない事態も発生しています。そんな中でも2025年まで監督の契約をしていたわけですから、今回の辞任劇は意外にも思えましたね。
なお、成績面では2021年に4位、2022年と2023年には9位とそこそこではあるものの、Jリーグ参入を目指すチームとしては、少々くすぶっている感じにも見えます。
ただ、この時期での監督辞任、一身上の都合とはいえ、何か臭うものを感じるのは私だけなんでしょうか。今のオーナーは三浦監督とは旧知の仲である方だそうなので、今後チームの改革をするうえで三浦監督が邪魔だから・・・ということで辞任させるような人ではないと思うんですね。実際あるネットのインタビューで三浦監督と一緒に改革に臨みたいような主旨の話をしているだけに、今後は彼の意識変革を促しながら進めていくものと思っていましたから。
実は、明日(2/22)には鈴鹿のキックオフパーティー(新体制報告会)が行われることが決まっています。そこで新監督を発表することができるのか。あるいは三浦監督辞任の詳細な説明ができるのか。開幕まで半月を切っているので、早いこと後任が決められないと、チームのスタートダッシュにも大きな影響を与えるように思えてなりません。