主にミッドフィルダーの中でもボランチ(守備的ミッドフィルダー)として活躍し、『心臓』とも『ダイナモ(発電機)』とも称された庄司悦大選手が、先日引退を表明しました。
庄司選手は静岡県沼津市出身で、専修大学からFC町田ゼルビアに入団。当時町田はJリーグ参入を控えており、彼がJ参入後第1号の補強になりました。
町田では、J2時代からJFLへの降格を経て、J3加入時までの3年間在籍し、その間に後の彼の象徴となる背番号10を与えられており、キャプテンシーを買われて副主将(副キャプテン)に就任しています。しかしながら、チーム事情や自身のチャレンジが仇となり調子を崩してしまい、遂には自由契約になってしまいます。
その時獲得に大きく動いたのが、J3に参入したばかりのレノファ山口。町田の元同僚の推薦もあって、完全移籍を果たし、J2昇格のキーパーソンになりました。これまた彼の代名詞になるパスワークの多さと上手さで評判となり、2年間活躍しました。
その後、当時監督だった大木武さんのサッカーに魅力を感じ、2017年にFC岐阜へ移籍。チームに大きな変化をもたらし、なくてはならない選手となったものの、わずか1年で当時J1に所属していたベガルタ仙台へ移籍してしまいます。この時は、もう二度と彼のような選手は帰って来ないと思っていましたよ・・・。
しかし、仙台ではフィットせず、わずか半年で当時J2に所属していた京都サンガF.C.に期限付き移籍(2019年に完全移籍)。すると、すぐにチームの核となりました。しかし、曺貴裁(チョウ・キジェ)監督になってからはスタメンを外れる日が多くなり、契約満了となります。
すると、2022年から活動したのは、2017年に在籍していた岐阜でした。彼が抜けた間にJ3に降格したのもあり、その状況から脱却するためにやって来てくれたのかもしれません。2023年と今年はキャプテンを務め、チームの中心選手となってくれましたが、今年は監督交代後にケガもあり、活躍を若手に譲る時期も多くなったこともあって、引退を決意したのではないかと思われます。思えば、8/25のY.S.C.C.横浜戦で、プレゼントパスをもらって入れた得点が、現状の最後の得点になるのですけど、同じ状況で引退していった難波宏明アンバサダーとオーバーラップしてしまうんですね・・・。もしかしたらが、ホントになってしまった。
13年間お疲れ様でした。サンクスセレモニーで引退会見を行うことになるのでしょうけど、何を語ってくれるのでしょうか。厳しいことを言われたりもした中でも岐阜のために尽くしてくれたことを忘れません。