JR九州は、3月より九州新幹線で切符料金のダイナミックプライジング(変動制)を試験導入すると発表しました。インターネットでの販売(一部の割引切符)が対象で、最大で1割引きになるとのこと。実施期間は3/1~6/30までで、JRグループで新幹線のダイナミックプライジングを導入するのは初めてのことだそうです。
例えば、博多~熊本の「九州ネット早特7」(乗車の7日前まで販売している割引切符)をネットで購入する場合、一般販売が大人5230円のところ、通常割引で3800円になりますが、これを3400~4200円に変動(子供料金は表示額の半額)するようになります。上手く買えば、通常割引よりも安く買えるものの、繁忙期になると一般販売よりかは安いけど、今までの割引価格より割高になってしまうケースも出るようです。
イメージ映像で見ると、日時で変動するのではなく運行便によって価格が変動していることがわかります。例えば、10時27分発のつばめ319号は3400円なのに対し、10時42分のさくら545号は3800円になっています。さくら545号は、乗車数が多いことが推測されますね。
九州新幹線で導入することになった理由は、在来線特急との需要を分散させるため。また乗客数の少ない平日にたくさんの乗客を引き込むために打ったとも言えます。この場合は、格安の高速バス対策になるでしょうね。
最近では、野球やサッカーの入場券でダイナミックプライジングが導入されていますけど、遂に新幹線でも試験的とはいえ導入されることになりました。繁忙期ののぞみの全席指定席化と同様にトレンドとなっていくのでしょうか。下手に値上げすると、繁忙期は高速バスに逃げる人が増えて、高速バスの値段も上がっていくのかな・・・。