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WIND OF MOON

アニメ、漫画(たまにドラマや音楽)の感想・雑感を気の向くままに綴っています。
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No  261

アニメ【NARUTO】感想

■338話「結成!」2009年7月23日放送
脚本/吉田伸 絵コンテ・演出/福田きよむ 作画監督/Eum Ik-hyun

すごくいい出来の回でした!

洞窟の中には鬼が棲んでいる。
その鬼とは“天秤の重吾”。
重吾の棲むところからは生きて帰った者はいない。
その重吾の住処へ村人が制止するのもお構いなしに、冷静に足を進める者がいた。
その名は、かぐや一族の君麻呂。

≪君麻呂と重吾考≫
338-3


何故、重吾が君麻呂に、組織の中で唯一気を許せたのか。
どうやって重吾の暴走を君麻呂が止められたのか。
原作では香燐の説明でさらりと語られた重吾と君麻呂の関係が、この回ではかなり補ってくれて、すんなりと受け入れられました。

そして原作ではなんとなく分るような、分らないような、そんな感覚的な理解(^^;)を、重吾にとっては親友だった君麻呂と、その「生まれ代わりの様な男」サスケとの“感覚的な類似点”を描いていている様な気がしました。

サスケの誘いに「君麻呂がいないなら外へは出ない!」と拒否する重吾。
重吾の暴走を傷を付けずに止められたのは君麻呂だけだというのですが、どうやって止めたのかは原作では描かれていません。

暴走の止め方は下の図を参照になさってネ!
338-1


そしてこちらが原作でもあった、サスケの止め方。
338-2


重吾の体に巻き付けさせて止めさせる方法 ― 片や骨、片や蛇(^^;)ですが― 似ています。


呪印のオリジナルなんてのがあるなんて、少年編の頃は思いもよらなかったです(^^;)。そのうえ、君麻呂への酵素(呪印)の施術が病の治療の一環だったなんて\(◎o◎)/! まぁ、治療の一環というのは大蛇丸かカブトの口車に乗せられたのかもしれないですけれどね(^^;)。いずれにせよ君麻呂は大蛇丸に心酔しているので言われるがままだったと思います(/_;) ちなみに、重吾と出会った当初、君麻呂の胸に印がなかったところを見ると、胸に呪印を施されたのでね(^^;)。

重吾は殺人衝動を更生する為に自らやって来たという原作での説明を、きっかけは君麻呂が迎えに来たからとアニメで補填。
そこから想像してまとめると、呪印を魅力的な能力と思った大蛇丸は、君麻呂に重吾を迎えにやらせ、人体実験場である北アジトに収容し、酵素を取り出すことに成功した。
元々大蛇丸の次の器になるはずだった君麻呂は大蛇丸のお気に入りだった事と、重吾の暴走を唯一制止できるのとで、二人はかなり接触が多かったと想像できます。

君麻呂「孤独なんだろう?」「僕が傍に居る限り、君の魂は自由だ」

見たところ、君麻呂が迎えに行った時独りだった重吾。しかも牢に入れられているところなんか君麻呂と同じです。重吾の場合、衝動に駆られる前に自ら入った様ですけれど。
殺人衝動を抑えられない彼は、正気に戻ったとき、自分に恐怖しているとも感じます。しかし自ら命を絶つという勇気はない。
彼は動物と心を通わす能力を持っている事を考えると、本当は心優しい男なのかもしれません。でも中毒の様な殺人衝動に苛まれていました。

そんな中、君麻呂は唯一、救いだったに違いありません。

君麻呂「君と僕は親友だ」

もし大蛇丸が重吾に優しい言葉をかけても、本音は“ただの検体”として見ているのでしょうが、君麻呂の重吾に対する言葉には偽りはなかったでしょう。何故なら君麻呂は大蛇丸に心酔しているから、その言葉に偽りを感じる事はないでしょうから。
かぐや一族の唯一の生き残りの君麻呂と重吾は、“お互いの孤独が繋いだ絆で結ばれている”と言えるのではないでしょうか。

重吾「どうして置いて行った」

唯一無二の親友が死んだ。
病気を患っていた君麻呂が命を賭けた任務。それは君麻呂が叶わなかった次なる器・うちはサスケを連れ帰る事。
隔離された扉ごしに会ったのが、重吾にとって君麻呂との最期の別れとなりました。
そして次にその扉から現れたのがサスケでした。
原作に「そういうことか…君麻呂」とあるのですが、重吾と君麻呂の最後の別れのシーンを深く考えるとその辺がよく分ります。

君麻呂「僕が檻になってあげる」
サスケ「オレがお前の檻になってやる。オレがお前を止めてやる」


言い回しは違いますが、同じセリフを君麻呂の生まれ変わりであるサスケに言われ、重吾は「そういうことか」と理解した様です。
サスケと居れば、外に出る事も叶うと。


●ちょっと突っ込み

1.「お前ら…俺に殺されたいのか」
のサスケが写輪眼じゃないのは何か意味があるンデスかーー?

2.水月が重吾に首斬り包丁を当てるシーンまで、サスケと重吾は外で戦っている筈なのに、また重吾の檻の前に戻って来ている。



【NARUTO】は普段CP視点で見ていないんですが、今回は妄想のしドコロてんこ盛りでした!
原作にないカット満載で、重吾と君麻呂の組み合わせが好きな人には「この回だけでもゴハン何杯でもイケる!」ってくらいのサービスぶり!!!
いくつかそのショットをアップしておきます!
338-8
336-8


こんなにやってくれるんだから、おいろけ・男の子どうしの術を何故カットしたか分らないんだよなぁ(まだ言っている)。

あ、でもでも!

女の子どうしの術とのタイムラグを考えたらまだ望みはアリ、って事ですか?!

てかアニメでもやって!!!

いよいよ次回 『戦場のBL』です(って、頭文字で表すなよ;)
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