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WIND OF MOON

アニメ、漫画(たまにドラマや音楽)の感想・雑感を気の向くままに綴っています。
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No  377

アニメ【NARUTO】440話感想

■第440話「大ガマ仙人の予言」2011年7月21日放送
脚本/鈴木やすゆき 絵コンテ/浪速勉 演出/岸川良寛 作画監督/容洪 石崎裕子

原作、バンク、アニメ・オリジナルとが上手く調和された回。

前回ほどではないにせよ、シリアスだけの展開にならない様、でも全体の調和を崩さない様にナルトと木ノ葉丸らの追いかけっこを入れ、閑話休題でナルトに大ガマ仙人の予言を聞かせるシーンに持って行ったのは上手いと思いました。


意識不明だった綱手が回復し火影の任務に復帰。
忍連合結成に伴って戦争の準備をする忍。
里は少しずつ復興しつつあります。

でも一難去ってまた一難。
ナルトにとってはペインの次はサスケ、そしてカブトと暁が待っています。

次の戦いは、残る人柱力のナルトとビーを守る戦いでもあるのですが、尾獣を上手くコントロール出来るビーはともかく、ナルトは九尾をコントロール出来ていません。
色々な意味でナルトの力になっていた自来也はもう居ないし、九尾を抑える綱手の首飾りももうありません。

ゲロ寅(『ガマ寅』じゃなかったか?鍵を持つ蛙)は、以前自来也が封印術をちょっと解いただけで大怪我を負った事を知っているので、人柱力であるナルトに九尾を解放しかねない術式そのものを渡すのを危惧している。
でも自来也は、怪我を負わされた時すでにナルト自身が九尾をコントロールする必要性がある事を分かっていたからしたと思うのです。
自来也に自分が居なくなったら…という思いがあったかなかったかはともかく。

自来也の言っていたという『あの術』というものの説明があったかは記憶がないのですが、おそらく四代目がナルトの為にと残した九尾の『陽』のチャクラを上手く使った術なのだと思いますが…
それをナルトが使いこなせない限り、マダラとカブトの連合には勝てない気がします。

そして、大ガマ仙人が予言したナルトのもう一つの戦い、サスケとの戦い。
イタチの眼の移植手術を受け、経過良好の様なサスケ。
サスケは回復し次第、ナルトを真っ先に殺すとナルトに宣言しているので、マダラ&カブト陣より先に戦う事になるかもしれないです。

◆その時のサスケの不敵な笑みが怖い!

◆今度の戦いは要するに『マダラの野望』から『二つの尾獣を守る』戦い。
辛酸をなめて来た(と思っている)うちは(マダラ)が、いよいよ世界を支配する為に戦いを仕掛けて来た。
いわばうちはを否定した忍の世界に復讐する為に起こした戦争。
世界中の人間を支配出来る『月の眼計画』。
その為の尾獣集め。
対する里側としてはシカマルの言葉を借りれば、ナルトが九尾化したら脅威になるが、ナルトはナルトであり、九尾化したらナルトを守りながら、マダラ側に対抗するつもりだという事で、意見を固めつつある様です。

◆木ノ葉の里にはとんかつ屋がない!
取り調べと言えば差し入れはかつ丼というベタな展開。
とんかつ屋がなくても、かつ丼ならば蕎麦屋にはあるという機転は利くものの、香燐の泣き落としにはまんまと嵌るなんて、イビキは部下に恵まれていないのかも?

それにしても、香燐も被害者だったって事なんでしょうね。
取り調べを受ける彼女が、立場上は捕虜なんだろうけれど何だか嬉しそうなのは、やはりナルトをはじめとする木ノ葉の里の人達の温かさに触れたからなんだと思います。

◆ナルトの多重影分身に対抗、木ノ葉丸の『ハーレムの術』!

◆ナルトが約束を交わした人物って誰?
木ノ葉丸「ナルト兄ちゃん、誰かに告白されたってホントか、コレ?」
ナルト「眼が治ったら真っ先に会いに行くよって、サスケに言われているってばよ」(違


大ガマ仙人の予言に、ナルトとサスケの勝敗や生死まで出ているのかはっきりしない描写でしたが、忍の世界で波乱を巻き起こして来たうちはの末裔がサスケであり、長きに渡る因縁と憎しみの連鎖を断ち切る為に、ナルトはサスケと心中する覚悟も出来ている。

『 闇から救い出す事 心中する事 』
だと思うけれど、現世で無理ならばあの世で共に分かり合えるとまで言い切ったナルトなら、サスケの憎しみの解放場所を現世(穢土)にこだわってはいないのかもしれません。

要するに、ナルトの友を救いたい気持ちと平和への願いは半端じゃなく、強い覚悟と決心の上であり、彼の決して曲げない忍道は皆の希望になりつつある。
その希望の光・光明を消さぬ様、皆ナルトを信じて守ろうとする。
『ナルトを守る戦い』たるゆえんだと思う。

そして次回!!!
ほぼ異形になりつつある『カブチ丸(^^;)の力量披露ショー』!

     ううっ、兄さん
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No  376

アニメ【NARUTO】439話感想

■第439話「火影はたけカカシ」2011年7月7日放送
脚本/千葉克彦 絵コンテ・演出/菅井嘉浩 作画監督/甲田正行

軽く劇場版同時上映分位の充実した内容!
しかも『シリアス』と『お笑い』を上手く混ぜ入れた今回は、アニメ・傑作オリジナルと言っていい♪

◆カカシとガイの熱血勝負、今どっちが優勢なんだっけ?
432gai 432kakashi
(カカシ先生のマスクの下もガイ先生みたくなっていたら…;)

この熱血勝負は一方的にガイがふっかけたものだけれど、引き受けるカカシは、これも付き合いってヤツですか?
でも、里の相談役が『腹心の必要性』を説いていたので、単なる付き合いとも言い切れない。もう絶体絶命の大ピンチ(かも)!?って時にガイはナイスな働きをしてくれるので、もしカカシが火影になった時ガイが腹心となれば心強い。


◆里の復興中で綱手が意識不明の中でのライバル勝負、カカシが火影となったら簡単には出来ないだけにやるのなら今、というガイの心の内を分かっていたネジは、ある意味リーより理解している生徒かも(^_-)-☆

◆ゴールまで全力疾走する二人。
今回の舞台はまだ整備中の里。そこでの『障害物レース』!
でもって二人の障害物の除け方も個性が出ていて、ガイはリヤ・カーの下をスライディング、カカシは建物の壁を走る。

◆私も知りたい!次の火影は『六代目』なのか『七代目』なのか。
ダンゾウは正式就任前だったので火影の地位をはく奪されるのかな?

◆カカシ先生の石膏像欲しい!
絶対デス・マスクにはしたくない(縁起でも無ェ;)。

◆花束を用意していたガイ先生、意外と気配りあるんだね。

◆今回一番大変な思いをしたのは、顔岩彫り師のおっちゃん。
「このおっちゃん、格闘家の佐々木健介に似ていない?」とは長男の弁(^^;)。

かなりはっちゃけていましたが、楽しめました!もう家中でゲラゲラ大爆笑の嵐!!!
『回転すし勝負』、是非おまけコーナーでいいからやって欲しい!



さてシリアスな方にも…
ナルトとサクラが帰還して、ナルトがサスケと直接やりあってどうなったのか知りたい同期。
五影会談、ダンゾウとたて続けにやりあって弱っていたサスケを、何故一気に始末しなかったのかというネジの疑問は同期全員の疑問だった筈。
ナルトは庇いたくて見逃した訳ではないのですが、肩透かしを喰らった形となった同期には疑惑が残ります。
ナルトとサスケ、十二分に力を付けた二人が戦うとなれば、どちらもただでは済まない。
恐らく二人とも死ぬだろうとナルトは予想している。

キバがナルトはペインを倒せた程強いのだから、サスケも倒せない筈がないと言うけれど、キバ達が目にしたのはペイン六道を倒したところ。
本体であるペイン長門はナルトが武力で倒した訳ではない。
長門は方法は違うけれど平和を望み、ナルトを信じて未来を託すという信頼関係を築けたからもう里への攻撃を止めたのだ。

長門にしろ、サスケにしろ襲撃の根底に復讐があるのには変わらないけれど、復讐を止めるにはどこかで連鎖を止めなくてはならない。

今のサスケは闇の中に居るままで、闇から救われた我愛羅の様には行かない。

例えサスケを倒せたとしても、『復讐の根源』はなくならないから解決はしない。
だから力ずく(武力行使)だけでは駄目なんだと。

サスケを救い出すのには、
心の痛みを分かった上で、寄り沿おうとするナルトを、サスケが受け入れられなければ』解決出来ない、そう思います。
今はまだ差し伸べられたナルトの手を、サスケが拒否している段階。
サスケがナルトに共感出来るときこそサスケが救われる時だと思うし、ナルトにはサスケを絶対に闇から救って欲しいと願ってやみません。



さてさて新ED!
今まで長い間、黒津&鈴木コンビだったのが、ここへ来て
          
若 林 厚 史 氏 キターーーーーーー!!!


絵コンテ、演出、作画に背景全部一人じゃん!(スゲー)
最後にナルトから巨大芋虫みたいなのが三体位出たのが(@@;)ですが…

過去、氏が手掛けた死の森のシーンや三代目と大蛇丸との師弟対決とか終末の谷での数珠繋ぎナルト(^^;)とかペイン天道の顔崩れとか、【NARUTO】では一味違った演出で大注目なのに【グイン・サーガ】ではそつなく、【BLEACH】ではその個性が発揮されていないので残念だったのですよ。
で今回【NARUTO】で思い切りやっちゃったって事でしょうか。

でも願わくば本編で疾走感溢れる、他の誰も真似の出来ない ネ申 作 画 で 又魅了していただきたいものです!!!
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No  375

【GOSICK】を見終わって

ヨーロッパの聖マルグリッド学園に日本から留学した久城一弥は、図書館塔の最上階で金髪・碧眼の小さなお人形の様な少女・ヴィクトリカと出会う。

ホラーなのか、ミステリーなのか。
まぁどちらも正解なんだろう。

困難だと思われた殺人事件の犯人探しや謎ときを、ヘンな髪型(ヴィクトリカが要求したんだけれど)で異母兄のグレヴィール・ブロワ警部より明快に導き出していく様が、ヴィクトリカのお人形の様な容姿から想像しにくくて、そのミスマッチさも魅力だった。
あと甘い物が大好きなところも。

でも、回が進むにつれ、彼女の推理が単なる暇つぶしではなくなっていく。

本来ヴィクトリカが何の為に存在するのか。
彼女の出自そのものがミステリーとなって来る。

そして戦争が、久城とヴィクトリカを引き離してしまう。
アニメでは最終回で二人は日本で再会するのだが、
ヨーロッパで東洋人が目立った様に、日本ではヴィクトリカは目立つだろうな。

まだまだ異国の情報が少ない時代。

ヴィクトリカと母・コルデリアはヴィクトリカの父・ブロア侯爵に翻弄されたが、傲慢で悪しき野望から解放されるのなら、異国での苦労の方がマシなのかもしれない。
ヴィクトリカと久城、二人一緒ならば。

美しかった長い金髪が一晩で一気に銀髪に変わってしまうくらい、自国からの逃亡は心労を極めたものだったのだと思う。
髪は女の命と例えるのならば、ものすごく大きな代償だったとも受け取れる。

でも、遠い異国の地で新たな人生を送る為なら、その代償も受け入れられるのかもしれない。
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No  374

アニメ【NARUTO】438話感想

■第438話「動き出す大国」2011年6月30日放送
脚本/宮田由佳 絵コンテ/鷹橋若人 演出/北川正人 作画監督/洪範錫 嵩本樹

前回に引き続きある程度バンクを使いながらも、原作を補う内容で良かったです。
心理描写が秀逸な宮田由佳さんの脚本の回は好きです。
我愛羅の心理描写が特に良かったですが、今まで仲が良くなかった岩(土)や霧(水)が手を組まなくてはならなくなって、その不満の様子もバッチリでしたし。

◆サスケの始末に出たサクラの首尾を知りたがるいのですが…
やきもきしても仕方がない、キバやリーも一緒だから…って、まんまとサクラに毒(眠り薬)を盛られてしまったんですケド;

◆相変わらず怒りを買っている青
浮かない顔の長十郎に喝を入れようとトンカツをおごろうとする青。
「トンカツ」が「婚活」に、そして「失敗」すると変換する水影。
ちょっと見ナヨナヨ君の長十郎より青の方が頼り甲斐ありそうなんだけれど、何でしょう、青の言動って水影の地雷を踏みまくりなんですかね?
それから、影付きのお供なので長十郎ってそれなりに強いと思うのですが、実は母性本能をくすぐるタイプだから水影のお供なのかしら?
口答えしなさそうだし、青と違って女性への配慮が出来そうではあります。

◆風影に対して頭が高いバキ。
我愛羅が長になっても、態度を崩さないバキ。
風影よりも立場が上なんですか?裏番ならぬ『裏影』だったりして…(^^;)。

◆土影よりも立場が上なんですか?黒ツチ
長を「ジジイ」呼ばわりする黒ツチ。まぁ、木ノ葉丸も三代目を「ジジイ呼ばわり」していましたが…
このくノ一、結構ズケズケと言いたい事を言いますが、土影の右腕なんですね。言動を慎むように窘められてもいない事から、岩隠れでは権力あるんでしょうね。

ガンリュウって誰だっけ?

◆『木ノ葉英雄新聞』の発行はいつ?
以前、アニメ・オリジナル『過去編 木ノ葉の軌跡』でネジが木ノ葉丸らに取材を受けていましたが、まだ完成していなかったのか…
何、これ夏休みの宿題?(笑)

◆当人はいたって真面目
『おいろけの術対決』はナルトと木ノ葉丸二人の真剣勝負。
「不潔~~~!」と叫ぶモエギはまだまだ純情ネ。
彼らには『おとこの子どうしの術』を是非やっていただきたいものです!!!(いい加減、アニメでやって欲しい!)



今回の会談で暁の実力を身をもって知った影達。
大名達も事の重大さに過去のこだわりを引きずってもいられない様です。
何せ霧隠れは暁発祥の地とされ(前水影やぐらをマダラが操っていた)、岩隠れは暁を利用してきたという事もあり、水と土は他の三国とくらべて牽制する感じが強い。
でもマダラの『月の眼計画』の阻止の為にはそうも言っていられなくなってしまった。
ニ体を残すのみとなってしまった尾獣がすべて揃ったら、マダラは自分が十尾の器となって『無限月読』をすべての人間にかけてコントロールすると言う。
争いのない世界を目指すと言うが、それはうわべの平和で実態はマダラの世界征服。

尾獣を各国へ配分して取ってきたパワー・バランスは最早崩れている。

尾獣を互いの牽制目的に出来ない今、各国が一丸となって暁に対抗するのは間違ってはいないと思う。



◆闇から救い出そうとする者
サスケを落ちるところまで落ちたと言うカンクロウ。
自分を闇の中から救い出してくれたナルトを守ると言う我愛羅。
我愛羅もサスケと直接話をしてサスケの状況を知っているのですが、我愛羅はカンクロウに同調していません。
心を閉ざしていた我愛羅が助けられた様に、ナルトは決してサスケを救い出す事を諦めてはいないと思っている。
ナルトに「友としてサスケに何をしてやれるのかを考えろ」と言った我愛羅自身は、「ナルトの友としてナルトを信じ、守る事」が自分のしてやれる事だと思っている。

若くて経験が少ないと理想論ばかりが一人歩きしそうだけれど、我愛羅はナルトとの友情を築いた事で成長し、行動力もあり冷静な判断力のある若きリーダーとなった。
古狸ばかりのコチコチに凝り固まって融通の利かない考えに風穴を開ける存在になりつつあるのは良い傾向だと思います。
彼が真のリーダーとして評価されるにはこれからの実績にかかっているのだけれど、多分期待は裏切らないでしょうし、そうあって欲しい。


次回、現段階で幻となっているカカシが火影となる(!?)お話

ガイ先生の登場で、楽しい展開となる事に期待!つか、二人の勝負は決着がついたのかね?(^^;)
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