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WIND OF MOON

アニメ、漫画(たまにドラマや音楽)の感想・雑感を気の向くままに綴っています。
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No  298

アニメ【NARUTO】372、373話感想

「ナルトの涙!再起の誓い」スペシャル 2010年3月25日放送
■372話「悲報」
脚本/宮田由佳 絵コンテ/にいどめとしや 演出/堀内直樹
■373話「師の影を追って」
脚本/宮田由佳 絵コンテ・演出/熊谷雅晃 

作画監督/青鉢芳信 徳田夢之介 河合滋樹 田中ちゆき 金塚泰彦


これで本編に戻り、363話の続きになりました。
アニメ・オリジナル・ストーリーである六尾の章を入れた為、八尾の捕獲が原作と前後したのですが、アニメだけ見ていればさほど気になる構成じゃありません。
それよりもバンクの使い回しの方が気になりますが、六尾の章を入れた為にその前の話が少し記憶から薄れてしまったので仕方ないのかな、とは思いますが、スペシャルの為2話連続で見られる地域の視聴者にはちょっと…という使われ方でした(特に373話の冒頭部は372話と重複)。

前回までの話(師匠と弟子の絆の話)を単なる時間稼ぎにはせず、原作に戻ってナルトが自来也を失った悲しみに繋げるのには関連性があってよかったと思います。

私はどうしても自己犠牲の描写に重点を置いて見てしまうのですが、今回テレビ東京のNARUTO公式サイトのストーリーにあったところを一部引用して気になった所を抜き出しました。

>既に死んだとされるイタチが何を言いたかったのか(公式より)

原作でもまだ明かされていない、ナルトに授けたイタチの力。
写輪眼にまつわる瞳力は同族間でないと発動しないのですが(でもカカシの神威の開眼が謎!!!)、修行という形を取らないで能力を第三者に分け与える事ができるのは、授ける者がイタチだからなのか、それともNARUTOの世界ではよくある事なのか…謎です。

>木ノ葉に向かうと宣言するサスケの背に、トビはサスケと交わしたある会話を思い出していた(公式より)

トビじゃねーよ、マダラだろ!?(この時はチキンなトビじゃねぇ)

や、ツッコミはさておき。
イタチの自己犠牲を知ったサスケが、イタチの遺志を継いで里へつくか、暁へつくかは賭だったとマダラは言っていますが、真実をサスケに伝えれば、サスケはまだ純粋なので十中八九は暁につくと踏んでいた筈。
イタチはサスケには表の道を歩んで欲しいから、汚い部分の一切を引き受け死んでいったのに。
しかし、マダラがサスケの能力欲しさにイタチの真実を伝えて引き入れてしまった。心の闇の部分を上手く利用して引き入れるマダラの作戦。
さすがだてに長生きしている訳ではありません(^^;)。


●一瞬ですが、ウタカタが出て来たのはアニメと原作を繋げる為にもナイスな演出(ですが、ウタカタファンの胸中は複雑でしょうね)

●自来也が命を落としたのは綱手が無理をさせたからだと非難するナルト。
悲しいのは分かります。
でも、里長という立場上、仕方がなかった。
ナルトの様に形振り構わず悲しみをおおっぴらにぶちまけられない綱手の心中、お察しします。大人はツライんだよ!!!

●出番が少ないながらもここぞ!という時に美味しい場面で登場するイルカ先生。
人気の程が分かります。

●妊娠してお腹が大きいのと太って出バラになったのとを間違えるか?フツー。

●呆然自失のナルトに喝を入れたシカマルは漢だ!
やっぱり頭のいい奴の説得力は違う。



サスケと対峙する前にナルトと最後の話をしたイタチ。
抜け忍のサスケにどうしてこだわるのかナルトに問うと、
「少なくともお前なんかよりアイツの事を兄弟だと思っているからだ!!」
との答え。
これはキツい…

それでも、イタチは口の端だけですが笑みを零し、万が一に備えナルトに力を授けたのですね。
サスケに授けた天照はサスケに掛けた保険だった訳ですが、ナルトに授けた力もまたイタチが掛けた保険。

サスケの命を守る為、二重に保険を掛けた所が流石です。ま、マダラを信用していなかったし。
ナルトは、イタチが自分を狙っていた筈なのに戦わずに力を授けて消えてしまった事が腑に落ちない様ですが、イタチの真実が分かれば納得行くんです。
でもって、
サスケが里を攻撃したらどうするか、というイタチの問いに里もサスケも守るとナルトは即答。
それに対して、イタチは子どもだと言います。
忍は時に厳しい選択を迫られることだってあると。

これってそのまんま、イタチ自身の事じゃないですか!!!!!!

でも己の忍道は曲げないときっぱりと言い切ったナルトに一縷の希望を見出して、微笑を浮かべるイタチ。
自分の命と引き換えにサスケに力を授けた後は、ナルトに託すという事なんでしょうね。

自来也の訃報にショックを隠せないナルト。
人格者の自来也が亡くなったのだから、ナルトの喪失感を丁寧に描く事で辛さが伝わって来るのですが、
サスケの経験した一族惨殺だって相当のものだし、
自分の意志ではなく、任務として一族の殲滅を言い渡されたイタチの辛さも相当だった筈。
ナルトは主役だからスポットを当てて描写されていたけれど、ナルトの喪失感を見ながらサスケやイタチの苦しみが透けて見える、そんな回でした。
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No  297

アニメ【NARUTO】371話感想

■371話「禁術発動」2010年3月11日放送
脚本/鈴木やすゆき 絵コンテ/にいどめとしや 演出/小野田雄亮 作画監督/堀越久美子 ウクレレ善似郎

一族の復興を願い、自らすすんで禁術の器となったホタルですが、里ひとつ吹き飛ばしてしまう脅威が彼女を里から遠ざけてしまったという何とも皮肉な話。

◎自己犠牲とは何か。
◎利己的な欲望がある限り、争いは無くならない。

疾風伝になって、【NARUTO】はこれが基盤になった気がします。


一族の復興と役行者の思い、大人達の身勝手な押し付けにキレて、ホタルの中の禁術が暴走したのだと言うシラナミ。
いや、暴走したのはホタルの意に反してウタカタとナルトを傷付けてしまった事から、猛烈な自己嫌悪に陥ってパニックを起したからなんですけれどね。

仲間や師弟などの繋がり(信頼関係を築く事)を持つ事で人を信じる事が出来、前向きに進んだナルト。
師匠の言葉が怒りで耳に届かず、自己の殻に閉じこもってしまったウタカタ。
祖父・役行者の思いを受け入れ自ら犠牲となり、ウタカタと出会って繋がりを持とうとしたホタル。
禁術の為に同族で殺し合う事も厭わない土蜘蛛一族のやり方で自己防衛本能が強くなり、繋がりを断ち切り、生き残る為に他を踏み台にする事を選んだシラナミ。

ナルト、ウタカタ、ホタルそしてシラナミはそれぞれ共通点があったのに、ベクトルの方向が違ってしまった。

犠牲となる事が忍。
禁術の為なら弟子も親子もためらいなく犠牲にする。それが生き残る道なのだと主張するシラナミ。悲しいです。

器であるホタルの意志など関係なく暴走する禁術を止めるべく、ウタカタは封印していた六尾の力を使って弟子のホタルを救った結果、禁術は完全になくなってしまいました。
結局禁術の所為で彼女は疎われ苦しいだけだったので、なくなってしまって良かったし、ただの人間に戻った事で里の中に彼女の居場所ができ、幸せに生きる事ができるのなら、役行者も怒らないでしょう。
彼女は晴れてウタカタの弟子だと認められたので、修行の旅に出るといって里に腰を下ろす訳ではないんですけれど。

     これでめでたし、めでたし。

と、単なるオリジナル・ストーリーならここで「ハッピーエンドでいい終わりだった!」ですむのでしょうが、どっこい今度も三尾に続き、油揚げをさらうトンビ(トビ?)よろしく、最後にペインが六尾をかっさらってしまった訳です。

ハナから最終的に暁が人柱力を殺す事は分かっているのに、
今回全編乙女モード全開だった所為か、その事を忘れかけていましたよ(^^;)。

●霧隠れの追忍ツルギを襲った猛獣、そういえばペインの口寄せだった…

●着流しのウタカタ、肌色比率高くて艶っぽくて毎回くぎ付けだったんですが、着物の下にズボンを穿かせるな!

●「私なんか禁術と一緒に消えてしまえばいい」
と言いつつ、ウタカタは全て許しホタルを守ってくれるという前提のもとの乙女描写がイヤ。

●師匠といっても、ホタルが見るウタカタへの視線は恋する乙女の視線じゃん。

●やっぱなめくじは嫌~~~~!という乙女の叫びが届いたのか、完全に尾獣化した描写はなくチャクラのみでしたね。


全体的な感想としては、
三尾の章と比べて、より原作の思想に沿ったストーリーで良かったです。
特に師弟関係で、ナルトが自来也と離れていても気持ちは繋がっている、といったくだり。
次回、衝撃的な事をナルトは聞かされるんですね(号泣)。

ウタカタの章(^^;)、もとい六尾の章は放映期間2カ月ですか…
三尾の章と比べると短かったですね。
三尾が長すぎたせいもあって、六尾は短くしたのでしょうか。


一応、ここで叫んでおきます、

もうちょっと見たかったですね、ウタカタを!!!

あと同じ人柱力同士、ナルトとウタカタがもっと語り合うシーンがあっても良かったと思います。

次週こちらはお休み。
アニメも本編へ戻る様です。
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No  296

【デュラララ!!】雑感

やっと面白くなって来た!
前番組の【黒の契約者 流星の双子】を見ていたので、そのまま視聴。
最初こそ点と点で、しかも毎回語り手が変わる為、よく分からなかったのですがやっと点と点が線でつながってきた感じ。

「池袋って怖い街だなぁ~~!」
なんて言って観ている(笑)。
いやさ、アキバが男子の萌えの街なら、
ブクロは腐女子の萌えな街なんですがvv

実はOP『裏切りの夕焼け』/THEATRE BROOK がお気に入り!
ED 『Trust Me』の松下優也さんは人気高いみたいですね。確かテニミュ出身???

一応キャステングが豪華なので表記

セルティ・ストゥルルソン 沢城みゆき(ラグ・シーイング‼)
竜ヶ峰帝人 豊永利行(すみません、他何の役を?)
紀田正臣 宮野真守 (ウィリー・ウォンカ!!! 夜神月)
園原杏里 花澤香菜
折原臨也 神谷浩史 (説明不要でしょう)
平和島静雄 小野大輔 (イケメンですよねvv)
岸谷新羅 福山 潤 (同じく説明不要)
門田京平 中村悠一
遊馬崎ウォーカー 梶 裕貴
狩沢絵理華 高垣彩陽
矢霧誠二 堀江一眞
矢霧波江 小林沙苗 (アキラさん
サイモン 黒田崇矢
ほか

主人公、影薄い!!!
毎回語り手が変わるせいでしょうけれど。

首を他人に挿げ替えられた女。

姉と弟の歪んだ愛(ここでも【魍魎の匣】ですか!?)

火事場の馬鹿力の平和島が、何故あんなにも怪力なのか納得いったし。

にしても、帝人っていまどき♪神田川♪みたいなアパートに住んでいるのに驚き!!!
1話で帝人の母(姿は出て来ない)の、都内の私立高校受験に対して疎くて唖然となったのですが。

池袋という実際にある場所が舞台なので、想像しながら見るとリアリティありそうですが、家族関係を想像すると、やっぱりこれはフィクションなんだと痛感しますです。
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No  295

アニメ【NARUTO】370話感想

■370話「禁術発動」2010年3月4日放送
脚本/鈴木やすゆき 絵コンテ・演出/福田きよむ 作画監督/Eum Ik-Hyun

一族復興をエサにまんまと術中に嵌ってしまったヒロインホタルを助けるべく、艶キャラウタカタと熱血主人公ナルトの、Wナイトの救出劇に乙女ファンはドキドキ!なんだろうなvvvv

結局は驚異の破壊力を盾に、忍の世界に君臨したいだけのシラナミ。
今まで土蜘蛛の里から虐げられていた事を恨んだりなどしていないホタルは、シラナミの言う様な「一族をおとしめた連中にひと泡吹かせてやろう」なんて思っちゃいない。

禁術を扱える最後の生き残りで、英雄と呼ばれた父すら凌ぐ才能の持ち主というだけに、シラナミはなかなか多彩な術をお持ちで。

ホタルから禁術を剥離してしまったら永遠に失われてしまうから、ホタルは器として生かしておくそうで、彼女から術を抜き出す事はしない(できない)様です。
ホタルやナルト、ウタカタに付けた字縛術は動きを止めるもので、思考までは縛れない様ですが、ホタルを意のままに操る為に催眠術の類もシラナミは使える様です。
まぁ字縛術もナルトやウタカタ、尾獣のチャクラを持つ二人には破られてしまったのですが!(ハンパ無いチャクラ量だしね)


    つか、早くウタカタが尾獣化したところが見たい!!!(ナメクジ化はお嫌?)


シラナミが自分の優位を信じて疑わず、ナルトとウタカタを殺り合わせるか、
それともホタルの警護役として使うか気分次第だと思っているところが嫌。
どちらにしても殺すつもりのくせに。

里一つ吹っ飛ばせる程の禁術ですが、持っているだけでは発動しない。
術を発動させるには、術者が発動できるレベルに達していなければならず、今のホタルはただ自然エネルギーを貯めて置くだけの『貯水タンク』みたいなものらしい。
その術を解放できる能力を持ち、野心があるシラナミから見ればそれは『宝の持ち腐れ』。
自分が頂点に立つ為の手段として禁術を捉えているシラナミと、
『一族の名を守り、禁術で命を落とした者への罪滅ぼし』というホタルの祖父・役行者の願いが交わる事はない。

ホタルの願いは祖父の思いを受け継ぐ事。
その為には修行をしてそれなりの能力を身につけなくてはならず、尊敬するウタカタに教えを乞いたいと願ったのですが(恋心もあるしv)、ウタカタは師と呼ぶ事を許さず、師弟関係を結ばなかった。
伝書鳩に託した手紙はウタカタに対する少女(子ども)っぽい反発だったのでしょう。
シラナミに意に染まない禁術利用をされかけても字縛術で身動きできないホタルは、駆け付けてくれたウタカタに「浅はかだった」と涙ぐむ事しかできない。
こういうところ、乙女ファンにはぐっとくるんでしょうね~~~

●土蜘蛛流禁制解放術は『天地開闢』って言うんですね。
天地開闢:世界の初め
天地はもと混沌として一つであったのが分離したものとする中国古代の思想から(『広辞苑』より)

自然エネルギーを集わせる⇒器であるホタルに集める

●そのチャクラの流れをウタカタは見る(感じる)事ができる○ が、ナルトはできない×

●土蜘蛛の里の人のゾンビ化!?
【最遊記RELOAD】でもあったよね!同じぴえろ作品だから!?(^^;)

●里の人たちを集め囲ったのは木遁『四柱牢の術』。
もっと凄い術に名前が付いていないのに…やっぱヤマトは原作キャラだからオリジナルの術の名は付けられないのかな。


禁術で五大国以上のものを手に入れる為に父を殺したシラナミは、師匠を殺したウタカタも同類だと言うのですが、恋心もあってホタルは、ウタカタはシラナミとは違うと肩を持ちます。

そりゃそーだ、ウタカタはシラナミの様な野望はないもん。
ただ信じていた師匠に裏切られて傷心の艶キャラってだけなんだもん。

『怒髪天』(ぷッ!)を発動させ、貯め込んだ自然エネルギーを爆発させたシラナミですが、そのエネルギー、一体どこにぶつけるつもりなんでしょ?
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