No 88
Date 2006・07・26・Wed
アニメ【NARUTO】感想■195話「第三の超獣 最大のライバル」7月26日放送
脚本/武上純希 絵コンテ/サトウシンジ 演出/木村寛 作画監督/森田実 やはり映画第3弾を意識しての(?)リーの話。 ガイとリーのコンビのお話はやはり熱血になってしまうのですが(193話「ビバ道場破り!青春はバクハツだ」なんか特にそうですし)、でもその裏には、体術のみでここまで来たリーの涙ぐましい努力があった事抜きには語れないのですよ(よよよ;;)。 努力の天才とリーを励まし続けた師ガイと、その思いを素直に受け止める弟子リー今再び(TT)。 術を上手くお話の中に取り入れながらアニメオリジナルストーリーは続いていて、大きく脱線して全く別の話を作るよりも、原作を壊さない様注意をはらった所為でしょうか、やや保守的になった感じがしましたが、今回の話、掴みはOKでした! ま、リーファンにとっては何でこんなにもリーばかり痛めつけられなければならないんだ、と言いたくなるでしょうけれどね。 あ、まだリーの道場は存続していたんですね(笑)。 ヤグラという謎の少年(つうか、誰が変化しているのかが謎なわけですが)の登場によって、リーのガイへの信頼を揺るがそうっていう心理作戦がうかがえます。 ライバル心よりも嫉妬させる作戦。 奮い立たせるよりも不安がらせる寸法。 忍として生きて行くのは無理だと言っていたのに、リーをあそこまで復帰させた綱手の医療忍術はすごい。 火影としての任務の他にも医療忍者としての仕事もこなさねばならないなんて、大好きな賭け事に興じる暇なんかなさそうだし、隠れて、いや火影の部屋で堂々と綱手に酒くらい飲ませたって、私個人的には許してあげたいvv あ、ヤグラには久々にトキメきました(笑)。 そっかー、声とギャップがあるのは、変化しているヤツがイケメンじゃない、って事かしら? それから、ヤグラは天才とか言われていたけれど、偽者に変化されたというのなら案外大した事ないのかな。それよりも変化した奴の方が上って事になりますよね。 ラスト、『やぐら』に閉じ込められたガイ、って ダジャレかよ?! |
No 87
Date 2006・07・22・Sat
アニメ【NARUTO】感想■第194話「怪奇 呪われた幽霊城」 7月19日放送
脚本/鈴木やすゆき 絵コンテ/十文字景 演出/清水明 作画監督/金塚泰彦 作監補佐/ウクレレ善似郎 夏だから怖い話? それもあるでしょうが、切ない話でもありました。 30分でまとめるのには勿体無い題材だ。 今は亡き契約者が、口寄せ動物を本来の世界に戻したい、 そして口寄せされた動物は、契約者が亡くなっても任務を続行する。 大蝦蟇の胃袋の口寄せは原作にもあったのでピンと来ました。それは今回でも作中で語っていましたね。アニメオリジナルストーリーには、原作と全く別物にしないよう工夫されているのが分かります。 でも、やはり蜜の国の奥方の乗る駕籠や、城の外観が江戸時代っぽいんですよね。首崎は大名だしね。 その割には中は西洋の城っぽかったり、皿にスープが入っていたりして、つくづく【NARUTO】は設定を自由にできるんだと感じました。 今回の口寄せ動物は何となくカメレオンっぽい外見。 契約者一覧の最後から二番目のところに原作者岸本斉史氏の名前が!? や、以前原作で、サスケの部屋の掛軸には『伊達カントク!!』と描いてあり、アニメでは『岸本先生(センセイだったかもしれない)』と描かれていた事があって、今回もそんな遊びココロがうかがえたのでした(微笑)。 193話「ビバ道場破り!青春はバクハツだ」、第192話「いの絶叫! ポッチャリ♥パラダイス 」があまりにもギャグ一辺倒だったので、今回のお話、良かったです。 |
No 86
Date 2006・07・18・Tue
アニメ【NARUTO】感想■193話 「ビバ道場破り!青春はバクハツだ」7月12日放送
脚本/西園悟 絵コンテ/にいどめとしや 演出/剛田隼人 作画監督/岡野秀彦 津熊健徳 今度の映画第3弾でもリーをフューチャーですよね!それに関係しているのか、木ノ葉の街中の看板が劇場版の封切が間近いとさりげなくアピールですね! リーの修行には涙なくしては語れないけれど、今回は「ハンカチ不要!ただ笑え!!!」なお話でした♪ 道場破りを待ち構える、という設定がリーの性格を活かしていてグー!・・・ん、待てよ? でもリーの性格を考えると道場破りの方が性に合っている気がする。忙しくて修行もままならない、って言うけれど、待っていたって人が来るとは限らないし。 自分以上に強い者は居ない、とは思っていないだろうけれど・・・あっ! 「ボクの初めての人になって下さい」ってセリフからしてリーって受身?(違うだろ) それはさておき(おいていいのか?)自分の変装が変装になっていない事を自覚しろよ、ガイ; ルフィがアフロになったりジャぱんの店長松代とか、少し前アニメでアフロはブームじゃなかったか?遅れているぞ(^^;)。 「ガイ先生が相手してくれなくちゃ、オレがゲジマユの相手をしなくちゃならないってばよ!」 でもねー、ナルトの性格からして修行を断る理由が分からない。シカマルみたく面倒くせー訳でもあるまいに。結局谷の国のナナフシが不甲斐ないばかりにガイ到着までの繋ぎで相手させられているんだしね。 サクラに多重影分身したりして、以前ギャルナルトに多重影分身した時も思ったけれど、女性に影分身するひらめきはバカじゃないってばよ、サクラちゃん(つうか、あんまナルトをバカ呼ばわりすんなYO!)。 それと愛弟子リーと別人の変化の区別くらいつけろ、ガイ!偽者には技にキレがないでしょ!(笑) ダイナミックエントリーで道場の壁を蹴破って入室するガイを見て、自来也を鬼鮫と間違えて一発食らわしたシーンを思い出して笑いが込み上げました。 ナナフシやナルトの変化に気づかないリーだから、ガイの変装にもならない変装を見破れなかったのだけれど、当のガイだけが正体がバレていないと思っているのが大いに笑える! 茶の国限定のポテチ『抹茶ポーク味』、食べてみたいなぁ。カテキンを全面に打ち出せば健康ブーム効果でただのハイカロリースナックではなくなるかも(笑)。 気の毒なスパイのナナフシ、彼の気絶直前のセリフ「ダメだぁ」の後に「こりゃ」は入れられなかったのか(チョーさん風味で)。 一番大ウケしたのは、ガイに変化したナルトの「影分身の術!」の一声でしたね~~~ リーとガイのコンビ、やっぱサイコー!!! |
No 85
Date 2006・07・06・Thu
映画【DEATH NOTE 前編】感想映画【DEATH NOTE 前編】感想
楽しめました! この映画は封切りされるずっと前からネットでも話題沸騰だった様です。「様」というのも、ネットに繋ぐとリアルタイムの検索キーワードの上位10位まで私のPCでは分かり、何度もこの題名を目にしたのでかなり注目されている、というのが分かっていました。 名前と顔が一致していれば、ノートに書き込むとその人物は死ぬ。 これがこの作品の特長であり、私に非常に醒めた目で見させる要素でした。 と同時にとても気になる題材でもありました。 私的な見所の焦点は、 オリジナルキャラクター秋野詩織がどう絡むのか、 人の命を操作して奪う、という内容をどう実写で表現するか、 という二点でした。 秋野詩織は月の幼馴染で恋人という設定ですが、前編で命を落とすとはいえフィーチャリングされたキャラクターだったのですね。原作ではかなり目立っていた弥海砂が、第二のキラとしてノートを拾うまでで前編終了なのでミサはさほどスポットライトを浴びていません。 私は月はダークヒーローでもなく単なる隠れオレ様ナルシスト(^^;)なんじゃないか、と思っています。 詩織が死ぬまで、もしかしたら原作との差別化の為にあえて月の性格を変えたかな、と思っていました。恋人の死はやはり悲しいのだという人間味を持たせたのかな、と。でも月の自己を守る為ならば恋人だって駒として使うのは原作と同じでした。恋人と思っていたのは詩織だけだったのかもしれません(涙)。原作を振り返ってみればミサにしろ清楚(笑)高田にせよ、月は全く恋愛感情なんか抱いていなかったので、ここで原作と性格を大きく変えてしまうのは原作ファンは解せないでしょうしね。余談ですが、映画を観終わった後、同じ回を見た女性(知らない人)が「原作と違っていて、あれはないよね」と言っていたのですがどこの部分を指していたのか気になりました~ 恋人を月に亡き者にされた気の毒な女性南空ナオミが、前編のクライマックスで月がLと直接顔を会わせるきっかけを作る程の重要キャラとして描かれているのが興味深かったです。原作ではもっともっと沢山キャラクターが出ているし、私はヨツバグループや出目川などもっと濃い(?)キャラが出てきた時のエピソードの方がインパクトがあったので、今回オリキャラの詩織だの南空ナオミやミサなど女性キャラばかりの起用で、男性視聴者を意識しているとしか思えないのが残念でしたねぇ・・・ま、バスの運転手役に田中要次氏起用で良しとするか・・・(いや~、7月3日にドラマ【HERO】見たばかりだったのでインパクト強いわvv このデスノでもチョイ役なんですけれどね) 前編は月とLとの初のご対面、というところで終了。 鋭意後編作成中でしょうが、原作では月の最期は人格崩壊と命乞いの情けなさ全開なので、藤原竜也クンがどう演じるのか興味がある反面そんな姿見たくねぇ!ってのが多少ありますね; 藤原クンは月よりむしろLを演じたかったという事ですが、藤原クンのL、これは興味あるなぁ。 でも後半は演技力が問われると思うので、やはり月役で正解なんだと思います。 私が最近とてもサブカルで気になっている残酷表現ですが、 監督の金子修介氏が中学生のお子さんを持つ親ということで、、映画化には逡巡があった事が記されていました。でも倫理的な部分のためらいを捨ててとことんやろう!という結果がこの映画だったのですが、それでも配慮を感じました。少なくとも【バトルロワイヤル】を観た時の印象とは違っていました(奇しくも、バトロワもこのデスノも主演は藤原クンなんですよね)。R指定かどうかの差はありますけれどね。 印象に残った演出としては、 何と言っても序盤で月が六法全書をゴミの山に投げ捨てたシーン。現実に幻滅し理想に決別した、とでも言いましょうか。 そしてラスト、月とLとの初めての対峙。 今迄Lは甘いモノ一辺倒だったのが、月が監視下で操作した時に食べていたコンソメ味のポテトチップスを食べています。まるでLが無言で月に挑戦状を叩きつけているかの様な演出でした。まぁ月にとっては初めて会うのにスナックなんて食いやがってと、フツーにLの態度はムカツクものでしたでしょうけれどvv 後半も楽しみにしたいと思います。 |
No 84
Date 2006・07・05・Wed
アニメ【NARUTO】感想■第192話「いの絶叫! ポッチャリ♥パラダイス 」7月5日放送
脚本/宮田由佳 絵コンテ/影山楙倫 演出/福田きよむ 作画監督/Eum Ik Hyun ははは、お見合い代行とは、ますます何でも屋っぽいですね; 久々にアニメでいの登場。ナルトに対する接し方はサクラと大差ないな;; 【NARUTO】の世界は時代不詳、国も不詳だから自由度高いけれど、プラチナ・ブロンドのお姫様の着物姿がなんとなくしっくり来ない上に、若殿のロカビリー(?)コスが何とも(^^;)。 まぁ殿も姫もデブもといポッチャリ系がお好みだったとみえて、蓼喰う虫も好き好き、ちゅーかアバタもエクボというか、好みは皆違って皆良い、というか(苦笑)。 お色気の術を使ったのがグー! でもウシやゾウじゃあるまいし、ナルトの膀胱ってどれだけ大きいのよ? でもってお姫様、忍者であるナルトを追って屋根まで登れるとはいやはや・・・姫さまっておしとやかだとばかり思っていたのでおみそれいたしましたッm(_ _)m ラスト、いのがまたダイエットを誓ったシーンで、以前シカマルが、女性が思っているほど痩せぎすな女はモテない、って言っていたのを思い出しました。 |
No 83
Date 2006・07・02・Sun
アニメ【NARUTO】感想■第191話 「死の宣告 『くもり時々晴れ』」 6月28日放送
脚本/吉田伸 絵コンテ/奥田誠治 演出/濁川敦 作画監督/Kim Sang Yeob ふーん、邪忍って兄弟だったのね~ にしてもレンガの「この世には2種類の人間がいる。利用する者とされる者」ってよく聞くセリフですね。 どうもアニメオリジナルの【NARUTO】は勧善懲悪ものの傾向が強い気がします。そこが「子どもに向けて発信」していると言えるけれど(そこはすごく良いのですが)、【NARUTO】本来の、対立する者にもそれなりの理由がある、という傾向からは外れますね。原作を大切にして壊さない様にするには仕方ない事ですし、アニメオリジナルが暴走しすぎて悪い意味で別物にされるよりはいいのですが。 ま、前置きはそれくらいにしておいて、 レンガの忍術ってスゲーーー! アニメオリジナルはどうのこうのと、ともすれば否定的に取られかねないので一応肯定もしておきますが、ヒナタの守護八卦六十四掌やこのレンガの忍術はすごい発想ですよ~~♪ 空気中の水分で作ったレンズを使って、強力な光線攻撃を放てるのが科学的に可能かどうかは別として、見ごたえはあります。 ナルトの必殺技である螺旋丸で倒さなかったのが意外でもあり、額あてで反射させて跳ね返し、反射させたナルトは平気なのに攻撃を受けたレンガは心臓に当てられた訳でもないのに立っていられなくなるほどのダメージを受けている、というのが何だかよく分からないのですが・・・ お話の焦点はこんな所にある訳ではなく(^^;)、 幼い頃から人質として他国へ預けられた所為で、ただ領主として血を絶やさない事を前提としての物事の捉え方しかできなかったハルナ姫が、ナルトの曲げない真っ直ぐな心(ナルトの忍道ですね)と、父の死の真実を知り、任務の内容が違ってからも尚、命懸けで自分を守ってくれたナルトに心を動かされた、って所にあるのですから。 まぁ『拳を交えなくとも』『ナルトには接した人の心を動かす不思議な力がある』って事なのです。 アニメでは色々な国が出てくるところが原作とは違い興味深いです。 何だか軍事的に弱い国が多い様ですが、裏を返せば火の国に依頼するという事は自国で解消しきれない、と解釈できます。 今回のハルナの父の考えである力の弱い国だから民一人一人が大切であり国の力となりえる。だから家族の様に大切なのだ、というのが印象に残りました。民は皆家族という考えは亡き三代目火影の言葉とも重なり、アニメスタッフはオリジナルストーリーだからといって大きく逸脱せずにきちんと考えていて、そういう点が大いに好感が持てるのです。 |
| WIND OF MOON |
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