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WIND OF MOON

アニメ、漫画(たまにドラマや音楽)の感想・雑感を気の向くままに綴っています。
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No  286

アニメ【NARUTO】365話感想

■365話「禁術の継承者」2010年1月28日放送
脚本/吉田伸 絵コンテ・演出/高橋滋春 作画監督/小林ゆかり 総作画監督/金塚泰彦

ふうーん、役の行者の禁術を欲しがっているのは、賞金稼ぎのマガキ衆と頭領のシラナミっていうんですね(あにてれ公式サイトより)。
その禁術は彼らにとっては『宝』でも、一般人にとっては『やっかいな存在』。
今の現実世界に相当する核兵器みたいなものなのでしょうね。それを売っても保有するにしても、マガキ衆にとっては価値のあるものとなるらしい。
一方、里へ帰ったというのに、人々のホタルに対する視線は冷たい。
今の土蜘蛛一族の頭領はホタルのおじ、という事ですが、そのおじにもホタルがなついている感じはしない。
里の人の反応を知っているので、ナルトの去り際に別れ難い反応を見せたホタルなのに、
初めの方のナルトらの護衛を要らないと言ったあれは何だ?ウタカタに来てもらいたかったからだとしても、ちょっと矛盾を感じる…

さて、話を六尾のウタカタに移します。

前回、師匠と呼ばれる事に拒否反応を起したウタカタの過去に何かあると思っていたのですが、その理由が少し分かりました。
師弟関係はNARUTOの世界に於いて信頼がないと築けない、そんな気がします。
ナルトも自来也に対して、エロ仙人なんて言ってはいても、その人柄と忍術を尊敬していました。
多分ウタカタも師匠を信じていたのでしょう。
それが体の自由を奪われ、無理やり術式を埋め込まれた様で、その時の記憶が夢に出るほど、師匠の事がトラウマになっている。
そこにどんな『裏切り』があったのか!?

ホタルは祖父が遺した術を使いこなせれば、一族を再興できると言っていましたが、彼女の思いはまだ一族にはきちんと伝わっていない様です。

それにしても、
●まだ小さいと言われているホタルですが、なかなかの巨乳ではありませんか\(◎o◎)/!
そしてなかなかの努力家。
どうせ直ぐには会得できないだろうとタカを括っていたウタカタの課題、水面に立つ事と水遁水乱波も努力で会得。
また、ウタカタが術を教えてくれないのなら遁兵衛に言うように指示された嫌味もちゃんと分かっていますから、見た目よりも子どもではないのでは(てか巨乳だし)。

●ウタカタも人が悪い;
水属性がなくてはできない術と分かっていて課題を出すなんて…
それなのに会得したホタルって一体どうなっているの?得意の根性か?

●遁兵衛爺さんはなかなかの策士!!!
「無銭飲食許しません!」と、蔭では言ったんだよ、きっと(^^;)
一宿一飯の恩義がホタルの護衛とは、高い飯代だと思います(^^;)

●あんなに大きなヒルに吸血されたらミイラになります(^^;)
それにあの半端ない量は何!?

●里の人が出てこないから半鐘を鳴らすってやりすぎ(^^;)。

ヒルをお手玉(?)したり、サイの勘違いぷりやら、なんかもう無理やり笑いを入れている気がする…

ウタカタはナルトに何やら同じ尾獣のニオイをチャクラで感じている様です。
里の人たちのホタルへの冷たい視線に、ナルトはかつての自分が受けたものとと同じものを感じた様です。
お話の展開上、ウタカタが元の根なし草に戻る事は難しそうで、次回以降どんな展開が待っているのか楽しみです。
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No  285

アニメ【NARUTO】364話感想

■364話「因縁」2010年1月21日放送
脚本/武上純希 絵コンテ/松田道仄 演出/熊谷雅晃 作画監督/堀越久美子

うちは兄弟の因縁の対決現場に一足遅れて到着した木ノ葉の忍。手を尽くすも、引き上げざるをえない状況に。
一応ここで原作はストップ。
でもって、何やるのかな~って思ったら、何と六尾の話!\(◎o◎)/(ナゼ???)

連載10周年記念の【NARUTO】イラスト集で、原作者岸本さんのコメントによると六尾は、
『フルフルした感じです。でも雷とかは吐きません。
(人柱力である)ウタカタはしゃぼん玉(バブル系)の忍術を使うツヤ系のキャラです』

とあります。
確かに、着流しで、肌の露出度高し(笑)。
WJ2008年46号の『Tails』と題された、九人の人柱力が勢揃いしたポスターで、一番興味を持ったのはやはり六尾の人柱力。あのアンニュイな感じがたまりません(笑)。
そのポスターを見た感じ、六尾はなめくじの様なのですが、中国のファンサイトの画像によると六尾は雷を操る様です。でも【NARUTO】では雷ではないのかもしれません。

ちなみに人柱力のウタカタは霧隠れの里の者になっています。

久々に出たヤマトの『恐怖による支配』。ナルトでなくともしつこいと思ってしまうけれど、カカシだけ里へ呼び戻されて別行動になったのは、この話の後で展開される原作へ繋げる為なのでしょう。
ま、ヤマトが居たお陰で、落とされてしまった橋が再び架かって砦へ救助へ行く事ができたのだけれど、ヤマトが単なる『便利屋』としてインプットされないように願うばかりです(笑)。

土蜘蛛一族の役の行者の禁術とは、里を丸ごとひとつふっ飛ばすくらいの大技との事で、なるほど、こんなアブない術をのさばらしておくわけにはいきませんね。で、術を禁ずる代わりに何かあったら木ノ葉が助けるという密約を、第三次忍界対戦時に三代目火影と交わした、と言っていました。
里一つ潰した、って事は、一国一里制であるから、どこかの国がなくなった、って事ですね。

役の行者の孫娘は襲われていたところをウタカタに助けられて、自分もウタカタの様に強くなりたいと願っている様なのですが、ウタカタは自分が襲われたのだと否定していました。
それは彼が尾獣だからだと想像するからなんですが、
孫娘のホタルは、亡き祖父から託された禁術を守る為に「強くなりたい、強くならねばならない」と思っているのだと想像できます。
それに対してウタカタは「強ければいいのか」とホタルに問い返します。
どこの里でも人柱力はナルトと似たような扱いだったらしいので、尾獣が体の中に居るウタカタに修行を付けてもらった事を後悔しないのか、という事が言いたいのでしょうね。
『師匠』という言葉がウタカタにとって禁句の様なので、どうして『師匠』と呼ばれるとああも激昂するのか、その辺りがストーリーの重要ポイントになりそうです。
「師匠と呼ばれるほどバカじゃない」の真相とは?

にしても、これも『三尾編』と同じ位の期間を費やすんでしょうか(^^;)。
でもって、まだ語られていない五尾、七尾もやるのかね?

●話を遮られたり、陰が薄かったりと、シノって不憫だ…

●シャボン玉用ストロー、あれって武器?

●ウタカタの去り方。風船おじさんならぬシャボン玉青年?
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No  284

アニメ【NARUTO】363話感想

■363話「八尾」対「サスケ」2010年1月14日放送
脚本/吉田伸 絵コンテ・演出/濁川敦 作画監督/拙者五郎

前半息をも吐かせぬキラービーとサスケの術の応酬。
ビーのラッパーとしての評価、「ラップの才能ない」と言う香燐と同意です(^^;)。
勝手に仕掛けられた戦いとはいえ、戦いの途中でおツバで鉛筆舐め舐めはいただけません。
でもってひらめいた『ライム集』(プッ)には、

この胸の痛みは ベイビー!
きっとオマエ にけら れた からYO!
だからオマエ にげられねー カモン!
このケリは きっちりつけるゼ
オレ様の ケリうなりあげる時まで YEAH!


…ビーさんの「最高のライム」だそうです(^^;)。

やはり、相性はあるもんです。
幻術の解き方を知っているビーは、やはり強い。
ひとりでも、体内に八尾を持ち、コントロールする術を既に持っているのがナルトとは違う。

それにしても香燐は、感知能力だけでなく、治癒能力も持っているとは便利だ。
サクラやいのの様に掌から医療チャクラを出すのではなく、噛みつかせて治癒させるとは。
その痕が、腕だけでなく、胸元にもあったので、これは想像するとかなりアレだ(^^)。
香燐の性格を考えたら、多分重吾や水月には噛みつかせないだろうから、あの痣は全てサスケが付けたものなのだろう。どれだけ負傷したんだ、サスケ!

「ウィ~」という八尾の叫び声、実は【ワンピース】のイワちゃんと同じ位楽しみにしていたんです♪
カルいラッパー♪

ここらでちょっと真面目に。

絆が薄いと思っていた『鷹』。
しかし、第七班の頃の友情が芽生えたのか!?
重吾がサスケを『君麻呂の形見』だから死なせられないと、自分の体を分け与えたのには感動!
でもこれをやると、子どもの様に体が小さくなっちゃうのね。ギア・サード後のルフィ???
でもって、香燐を救おうと手を伸ばす重吾に思わず「ゴムゴムのぉ~~~~~」とアフレコしちまった(^^;)。
香燐、重吾ときたら残るは水月です。
彼がサスケに従うのは単に大刀が欲しいが為、と思っていたのですが、
【者の書】の言葉を借りれば『サスケの絶対的な支配力に対する畏敬の念』から、サスケを守ったって事なんでしょうね。

天照が左目から発動されるのなら(イタチは右目)、右目は黒煙を消滅させる事が判明。
相当なリスクがありそうです。

イタチの眼を移植しなかったサスケ、使いすぎに注意です、なれの果ては失明ですから。

つか、誰かイタチの眼を取ったかな。
ダンゾウには渡っていないと思うけれど(これ切望)。
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No  283

アニメ【NARUTO】362話感想

■362話「雲雷峡の闘い」2010年1月7日放送
脚本/鈴木やすゆき 絵コンテ・演出/福田きよむ 作画監督/Eum、Ik‐Hyun

トビ(マダラ)の阻止により、またもやサスケ奪還に失敗したナルト(この作品も久しぶりに主人公を見た気が(^^;)主人公不在、どっちが多いの【NARUTO】VS【BLEACH】???

奪還なんて書いてはみたものの、サスケはイタチの真実を知ったので、木ノ葉に帰る事は今のところナシ。そもそも抜け忍が里へ帰る事なんかできるのか。それこそナルトが火影にならなくては無理な様な気がする。
イタチの真実が単に自分の器を量る為だったら、イタチをサスケが討った段階でサスケの目的は達成された筈だったのに。

慈しむエネルギーが優しく内包するものならば、恨みや憎しみはエネルギーを外へ爆発させるもの。
どちらがより強い力を発揮するのかは分かり切っている。
イタチは弟を守るために、自分を憎ませる事でサスケに強いエネルギーを授けた。
自分と対峙する前に弟の命が尽きない様に。

サスケは一族殲滅の夜を機に優しかった兄を封印。
そうでもしなければサスケは自分を保つ事ができなかっただろうから。

結局イタチの真実はイタチの意志を無視し、意図的にマダラからサスケへ伝わってしまった。
またそうすることでサスケを手懐ける事に成功。
『何色にも染まる』サスケはまんまとマダラの思惑通り、暁に加担する事となってしまった。ただしサスケはあくまでも自分が力を得る為に暁を利用すると主張している。
この勝負、どっちに軍配が上がるのか(って、サスケに上がんなくっちゃ気がおさまらないケドね)。

抜け忍となったイタチは、里にとっての脅威の暁に潜入し、中から組織を見張っていたということだけれど、イタチ一人にすべてを押しつけた里にイタチはどこまで尽くすのだろう。
もうドMの境地なんだろうか(^^;)。
抜け忍を受け入れてくれる国なんてないから(いや、大蛇丸の音ならアリだったかも。イタチの体、欲しがっていたし)、やっぱり抜け忍が集まる組織に行くしかなかったのかもしれない。ま、どちらにしてもイタチは暁にちゃんと目的意識を持って入ったのですけれどね。

木ノ葉襲撃の抑止力となっていたイタチが死んだ事により、マダラはその制約から解放され、イタチの真実をサスケに伝える事によって、イタチに代わる万華鏡写輪眼保持者となったサスケを手懐ける事が出来た。
サソリ、デイダラ、角都、飛段とメンバーが決して多いとはいえない暁でこの数は多いけれど、それでもサスケを手に入れた事はその犠牲を補える位大きな収穫だった様だ(どんだけ~~~?)。

今ではイタチを討った事で更なる瞳力を得たサスケは、水月曰く『さらに便利な眼になりますます面倒くさい奴』となっている。
香燐は元々サスケに恋するオトメだし、重吾は君麻呂に代わる者としてサスケについていく事に決めたしで、『鷹』の内部で均衡を保てない恐れがあるのは水月だけ。コイツは大刀コレクターなのでサスケについて行けば刀が手に入る位のモチベーションの低さ。しかも喧嘩早いしで油断ならない。
八尾捕獲も『マダラのおつかい』程度にしか認識していない(^^;)。

イタチ亡き後は木ノ葉を潰す事をサスケは次なる目標と定め、暁と利害が一致との事だけれど、木ノ葉と違って結束力があまり感じられないのが欠点。

そうそう、最後に演出について。
鷹が雲雷峡を縫って飛んで行くシーン。鳥瞰図よろしく効果音を立てて飛んでいく様は映画の様でした!

ああこれで兄様追悼は終わりなのか?!
『変な韻を踏むダジャレ野郎』の出現で追悼気分台無シ!(^^;)
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No  282

アニメ【NARUTO】361話感想

■361話「因縁」2009年12月24日放送
脚本/宮田由佳 絵コンテ/久城りおん 演出/渡部周 作画監督/堀越久美子
(久城さん担当の回なのに、珍しく大坪さんとのコンビじゃない)

イタチ亡き後語られる真実(2010年WJ05・06合併号でイタチが出て来て何だかアニメと微妙にリンク?!)。

イタチが死んでから、イタチにとってとにかくサスケが第一だったと聞かされても、サスケが直ぐには信じられないというのは分かる。
何故なら自分の幸せは過去にあると言い聞かせ、優しかった兄もそこに封印し生きて来たのだから。
そう思い込まなくては自分を保てなかっただろうし。
悲願であった兄を倒したが、それもすべてイタチによって仕組まれたものだと知るサスケの心中はどんなものだったのか。

マダラから語られるイタチの真実に反論するも、投げかける言葉は、マダラに対してというよりむしろ自分を肯定する為の単なるいいきかせに過ぎない。というのもそこに表情(目)はなく、ただマダラから伝えられる真実を打ち消そうとする手段(口元のアップ)の様にしか見えないから。

                   ― 閑話休題 ―

                  キミの為なら死ねる
                              
                                                 とか
                   キミを守る
                              
                                                 とか。

常々、私はこんなセリフを吐く登場人物の出るお話はチープだと思っている(『君の為なら死ねる』と言っていいのは石清水弘だけだ!)。
そんなセリフを吐かれて盾になられて挙句の果て死んでしまったら、守られた側はどうなるのか。
自分の為に死なれて悲しいだけじゃないのか。
恨みが残るだけなんじゃないのか。
敵に挑む前にこんなセリフ吐いて盾になるなんて、そんなの一種の自己陶酔じゃないか。
真の自己犠牲とは、守りたい相手に『オレは(私は)あなたを守って死ぬことは本望だ』なんて、相手に悟られずにするものじゃないのか。

何が言いたいのかというと、
生前イタチは憎まれる者としてその一切を引き受け、弟の為に騙し続けて真実を告げずに死んでいった。
盾となる事をその人を思えばこそ伝えない英断。なかなかできることではないけれど。
結局はマダラによって真実はサスケに伝えられてしまったけれど。

サスケがイタチを討った事で得たものは、
1.一族の仇討

イタチがサスケに討たれた事でイタチが授けたものは、
1.一族の仇を討ったヒーロー → 里へ帰れる
1.大蛇丸からの解放
1.呪印からの解放
1.万華鏡写輪眼開眼
1.天照

殺そうと思えばとっくに殺していたというくらい、イタチはサスケがどう出てくるか計算済みだったというが、確かに天照を発動した時もサスケ本体ではなく羽(掌)を狙っていた。
「出るものが出た」とは大蛇丸を指していたしで納得が行く。

イタチが暗部に配属になってから二人の時間は殆どなくなり、常に「また今度」と言ってサスケをかわしてきたけれど、最後の最期で「これで最後だ」と笑うイタチが悲しくも切ない。もう自分の命が燃え尽きるというのに、それでも最愛の弟を思い遣って笑って死んで行くなんて…

その思い込みが正しいなんて、
現実と思っていたものが実は幻だったなんて、
何が正しくて何が幻なのか、
実際、『本当の思い』なんてその人しか分からない事なんか多々あるし、真実が闇に葬られたり、心の中にそっとしまって墓場まで持って行く人だっているのだ。

波打ち際に立って、優しかったイタチを思うサスケ。
思い起こせばイタチはサスケにずっと前から自分の存在理由を語っていた。
イタチとサスケは唯一無二の兄弟で、憎まれようと疎まれようと越えるべき壁としてイタチは存在する。それが兄貴というものだと。

声を殺して涙を流し、唇を震わせるサスケ。
寄せる波が岩礁に砕け散る様はまるでサスケの悲しみを表しているかの様。
多分、サスケが涙を流すのを見るのは、一族惨殺の夜以来の様な気がします。
あの夜から感情を殺してきたのでしょう。
自分が何ひとつ兄を見抜けなかった事への悔しさや兄を悼む悲しさ。
ひとしきり泣いた後、彼の今後を象徴するかの様に鷹が空高く飛び立ちます。

決心したサスケの顔から涙は消え、代わりに新たな目が海原の先を見据えていました。
大蛇丸のしがらみから解き放たれ、これからは大空へ羽ばたく鷹になるかの如く。
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