No 231
Date 2008・11・26・Wed
アニメ【NARUTO】感想■305話 「恐るべき秘密」2008年11月20日放送 脚本/黒津安明 絵コンテ/黒津安明 演出/黒津安明 作画監督/鈴木博文 飛段じゃないけれど(笑)、「ヒャッホウ~~~」 302話 「第十班」(2008年10月27日放送)の黒津&鈴木ゴールデン・コンビ再び!!!(てか、ローテーション早ッ;) 前回のシカマル・フィーチャーを静の回とすると、今回は動。 バトル部分にかなりオリジナル・シーンを入れているんですよ!!! ワタクシ、アニメ【NARUTO】では若林厚史さんを “ ネ申 作 画” と崇拝しておりますが、黒津&鈴木さんも“ゴールデン・コンビ”として応援させていただきます!! 正直、若林さんのは萌え度は二の次ですので(劇場版仕様の構図と動きが絶品!!!)、キャラも綺麗、動き、演出も素晴らしいゴールデン・コンビは言うことありません(平伏)。 前回のゴールデン・コンビの回は脚本にオリジナル部分を入れていて、大いに感動したのですが、今回は動き。これは動いて魅せるアニメならではの手法だと思うので、アニメ屋(って言うのかな?)さんの腕の見せどころを余すことなく発揮されていて見ていてワクワクしました 以下、気付いた事をポツリ、ポツリと。 で、正直言って私、画像に関する知識は乏しいので、専門用語を知りませんのでお許しをm(__)m ☆OPが始まるまでのカカシと飛段の戦い。すごくよく動いていて、特に飛段の武器にカカシが乗るシーン、ほんの一瞬ですが描き込んでいるなぁ、って印象。 ☆OPが終わってから、立ち枯が角都の火遁・頭刻苦で燃えるシーン。 まるでガラスか何かの硬質な破片が飛び散る様は破壊力の鋭さを表しています。 ↑でも木だよねぇ?全焼はしないのね?(^^;) ●角都が初代・火影と戦った、ということからもかなりの老人(!)だと分かりますが、ロケット・パンチや波動砲、レーザービーム…術が懐かしい(って、知っている私も何ですが ^^;)。 ●不老不死ではないという角都。ふーん、心臓さえ換えれば肉体も生きながら得られるのか。 ●数からして劣勢のアスマ班。一体はカカシが倒したとはいえ、バケモノも含めて4対5です(^^;)。 ●いつになく饒舌な角都。頭の回転の鈍い飛段といつも居るからか、敵といえども頭の回転の速いシカマルやカカシと戦えて嬉しいのかも。 ●嬉しいと言えば、飛段もカカシが相手で嬉しいみたいです(笑)。ふざけた言動がいつにも増してハイテンション。 ●今更だけれど、飛段って武器までおめでたいよね、赤だもん。 ☆戦うまでの間合い(説明とか)など、何も行動しない時のほぼ静止状態と、 戦闘中のスピードと術を発動し炸裂した際のスローモーション、 静と動、技の効果を表現した緩急のある表現。 見ていて飽きさせない。 ☆始まってすぐのカカシと飛段の後ずさりと、少し間を置いて立ち上る砂埃は、二人の戦いの速さを表現しています。 ☆大木にて。カカシと飛段が駆け上って行くまではあまりの速さを表現してか少しピントが甘いのに、頂上で武器を交えるシーンではバッチリとピントを合わせています。画面が上って行くのと同時に見ているこちらも気分が高揚します。 ☆飛段がシカマルの影縫いを避けて大木に後ずさりしながらよじ登るシーンのスピード感。 ☆影真似の術にかかった飛段がシカマルに吐き捨てる「この野郎」は一句一句丁寧に表現。ちゃんと「コ ノ ヤ ロ ウ」って読唇できた! 何にしても冷静さを欠いたら負け。そういう点で安い挑発に乗ったチョウジは危なかった。これはアニメ・オリジナル演出。デブと言われたくないのなら、そろそろダイエットしようよチョウジ。アスマ先生の遺言でもあるしね。 その飛段の挑発。 「ところで木ノ葉って土葬?」 質問内容が唐突すぎて間抜けに見えるのですが、実はアスマ班のメンバーを引き寄せ大鎌で傷付ける為の挑発。案外バカとも言い切れないのかも。 やはりシカマルは賢いって言うか、脚本(いや演出?)が良く練れているんだけれど。 角都がチョウジといの首を締め上げている所へ水の巻物を使って発動させたシカマル。 そこへ角都の操作する雷遁の化物の雷が発動。チョウジといのは足が浮いていた所為で、水から電撃が伝わったのは角都だけ。 ●それにしても手刀で殺そうとする角都が嫌。 ●飛段って実はハゲ? ヅラが取れた飛段(嘘)。 表情も細かい。 ●カカシ先生パクリ疑惑(笑)。カカシの『表蓮華』!!! いや~~~、今回も楽しめました。 毎度こんなにクオリティが高かったら楽しいのにね。 |
No 230
Date 2008・11・14・Fri
アニメ【NARUTO】感想■304話 「角都の能力」2008年11月13日放送 脚本/宮田由佳 絵コンテ/福田きよむ 演出/福田きよむ 作画監督/Eum,Ik-Hyun ああ、角都の背中ハウリングがキモイ; 角都には血液はないんですか?つーか、体液もなさそう; 涙や鼻水、唾液も何もかもなさそう。もうカラカラに乾き切っている感じ。目の感じからして、既に人間じゃない気がする。傀儡のヒルコ・サソリだってここまで人間離れしちゃいなかったのに。 大体、 体から何か出た! と思ったら、裂け目(!)を自動で糸で縫っちゃうし。針も使わずに。 考えたくもないけれど、 きっと二人の珍(?)道中で露天風呂に寄る、なんて事絶対なかっただろうなぁ。 だって背中に立体的な面が4つも付いているなんて、もし子どもが何かの間違いで入って来て、 「ねー、あのおじちゃんの背中変だよ。何でお面が4つもくっついているの?」 と、お母さんが質問されたら、 「見るんじゃありませんッ!」 の一言でさっさと子どもの手を引っ張って離れるのでしょうが、どっこい母親は混浴には入らないだろうから、父親は上手い言葉も見つからずにただ滝汗をかくしかないだろうなぁ…でもって、怖いもの知らずで、子どもが角都に向かって、 「ねー、おじちゃん、何で背中にお面がついているの?」 なんて質問されたひにゃ、子どもよりも父親の命の方が危ない、なんて思っちゃう。 家族で見ていて、 「何で飛段が出て来るとおかしいんだろうねぇ???」 …答え出ず。 どなたが教えてたも。 もう一丁。 原作でカカシ先生、ピーンチ!!! でもって又一言、 「ヤマト隊長は死んで欲しくないよ」 オイオイ、カカシ先生はまだ死ぬと決まったわけではないだろう、チミ(^^;)。 もしカカシが死んだりしたら、私、暴れますとも(-_-メ) ジャシン教は内臓を差し出すんですか?(^^;) どれだけ信者がいるんだろ? ジャシン教はカルト宗教に違いない。 馬鹿だと言われつつ、飛段は熱心な信者なのだろう(あくまでジャシン教の)。 彼にとっては木ノ葉の里の人間は何も信仰していない様に映るのでしょうが、一応角都が言っている様に、木ノ葉の里の人たちは火影というか、その教えを信仰しているんですよ。 ≪今週のサイ 画像付き≫ み、見たくなかった、何でしょうか、あのダサさ! いやさ、リーやガイ先生は似合っていると思いますよ。これはもう、ダサいから似合うとかそういうモンではないですね、多分『熱血で濃ユイ奴』しか、このスーツは サイの白い歯キラ~~~ン!なんて、見たくないっつーの!!!(とか言いつつ、画像撮っちゃってるし、私 ^^;)。 |
No 229
Date 2008・11・11・Tue
アニメ【NARUTO】感想■303話 「標的補足(ターゲット・ロックオン)」2008年11月6日放送
脚本/宮田由佳 絵コンテ/伊達勇登 演出/小野隆宏 作画監督/武内啓 岡野秀彦 原作では1頁あまりのものをおまけコーナーに持って来ました。 森乃イビキの口を割らせる方法ってそんなに怖いの?筆舌尽くしがたい、ってのを感じ取らせるのってこういう手法だよね(^^;)。 絵コンテの福田きよむさんを除けば本編と同じメンバー。 ●角都の口癖が分かった!「(飛段に)バカか、お前は」と「黙れ、飛段」。 ●重箱の隅突き(^^;)、第十班を原作では「第じっ班」、アニメでは「第じゅっ班」。 ●重箱の隅突きその② 二尾を封印した後、暁のリーダーが「(尾獣は)残り4匹」と言いましたが、原作では3匹となっています。 という事は、原作とアニメとはタイムラグがあるって事ですか。 ●24時間以内に新術を完成させなくてはならなくなったナルトが出た行動は、味よりも効果を重視した超不味い兵糧丸の大量食い&流し込みだった。 ●↑の兵糧丸。 兵糧丸に手を出すナルトに向かって「それは食べない方が」と言うサクラ。 じゃ、何で差し入れしたの??? ●シカマルは里では勿論の事、敵の角都にも高くその能力が評価されている。 ●絶対角都はシカマルの様に賢いパートナーが欲しい筈だ。 つうか、パートナーが飛段だから、シカマルの頭の良さを痛感するんだろう(^^;)。 ●癒えていない傷を隠すように言われ、額当てを角都から渡された飛段。 「結構俺の事好きだろ?」と喜ぶ飛段。いつも馬鹿呼ばわりされているのは実は裏腹なのかも?と考えたに違いない。こういうところが憎めないんだよ、この人。 原作ではいつの間にか傷を隠している飛段。上記の様なやりとりがあった方が自然な気がします。 脚本の宮田由佳さんは女性だから、こういう女性の視点(母性をくすぐる、って言うんですか?)で書けるんだろうなぁ、って思うのは考えすぎですか。 作戦をカカシやいの、チョウジに伝え終わった後にシカマルがカチリとジッポー・ライターの蓋を開け閉めするシーン。 原作の、ただ煙草を吹かすだけのシカマルよりも、「さぁ、行くぞ!」という気合が感じられて、アニメのこの演出の方が私は好きです。 また、いのの心転身の術を解くシーンも、角都に補足されそうになって慌てて解いたアニメのシーンは緊張感があって良かった。 今回絵コンテ、伊達カントクなんだよなぁ。 同じく伊達監督が手掛けた今のオープニングと比べると(特に影縫いの発動)、今回の動きはイマイチなんだよなぁ(あわわ;)。 あっと、これを言っておかなくては! 私、飛段って甘えん坊だと思うのですわ。 一々噛みついたりして反応するでしょ、あれすべて「構って、構って」って聞こえるのですわ。 なので、ドMな性格を隠す為、行動はいたってドSなんですわ。天の邪鬼ではなくて、照れ隠し、無意識の。ある意味、天然系。 ん、もう照れ屋サンなんだから! でもって、角都にバカ呼ばわりされて怒りながらも、案外嬉しいんですわ。 そして、角都も本当に嫌いなら相手にしないで無視するでしょうから、バカとか黙れとか言いつつ、案外「バカだけれど、俺の連れはこいつしか務まらないから仕方ない」的に思っているんじゃないかしら。あきらめつつもまぁ受け入れてしまっているんですわ、きっと。 敵ながらシカマルの出来の良さを認める角都。 チャクラ刀で動きを止められていたのにも関わらず、角都なら何とか切り抜けられると信じている感のある飛段。 そこには強い信頼があるの! そっか、デイダラに噛み付いたのも、忠告なんて角都ちゃんには無用、って訳だったんだな。どこまで角都を好きなんだ、飛段(笑)。 そんでもって、 術を解いた角都を誇らしげに見る飛段。 「どうだ、俺の連れはスゲーだろ」とばかりに得意気です、飛段が! なので、バカにされているのに気付くのに間があいてしまった飛段。 挙句の果てには敵のシカマルにさえ「バカだろ、お前」と言われてしまった飛段。 皆にバカにされようと、がんばれ、飛段!!!(笑) |
No 228
Date 2008・11・05・Wed
アニメ【NARUTO】感想■302話 「第十班」2008年10月27日放送
脚本/黒津安明 絵コンテ/黒津安明 演出/黒津安明 作画監督/鈴木博文 シカマル疾風伝(嘘)。 シカマルを中心に丁寧に作られた回で、あまりの良さに何度も見てしまいました。 教会の鐘の音ともお寺の鐘のそれとも違う、少し高くて乾いた様な鐘の音が、アスマの埋葬される墓地に響く。墓地の入り口には大鳥居があったので、神式なんでしょうか? 皆とは一緒に葬式に出ずに一人屋根に上るシカマル。 雲が高い夏の空、いつもと変わらない日常がシカマルの眼下では展開されています。。 しかし行きつけの焼肉Qのおばちゃんがアスマの訃報を知って悲しむ姿に、アスマはもう居ないという事実が、見ているこちらにも涙を誘う。 原作漫画では、シカマルの父はシカマルをそっと見守る程度の描写しか出てきませんでしたが、アニメではがっつりと掘り下げています。それも相当いい感じで。 特に父子で将棋をさすシーン、すごくよく演出されています。 シカマルの父シカクがシカマルの打ち筋を見て「今日はヤケに雑だ」と言ったのは、シカマルの散々に乱れた心を見透かしていたからです。 将棋をさしながら、シカクは父の『本心』を息子に話します。 頭が良く、木ノ葉の将来を担える器であるシカマルを誇りにしている事も、親より先に子どもが死ぬのはたまらない、という事も。 いくら頭が切れても、それでもアスマは死んだ。 シカクのどの言葉も、傍に居ながらアスマを失ったばかりのシカマルには重く、胸をえぐったに違いありません。ただでさえ思春期の多感な年頃ならば、親の言う事一つひとつが気に食わないと感じる筈です。 でもシカクはシカマルをなじったり説教する為、将棋をダシにした訳ではありません。まぁ、単に「話がある」と言ってもシカマルが聞く耳を持ったか、と聞かれれば、果たして素直に耳を傾けたかは疑問ですが。 シカクが冷静で素晴らしいのは、この後どうしたいのかをシカマル自身に決めさせようとした事でした。 シカクはまず、今シカマルがどんな心理状態なのか把握し、アスマの死を悲しみたい、自分の無能さ(とシカマルは思っている)を苛みたい、強い相手に立ち向かう事に対し最悪死ぬかもしれないという家族への配慮、敵への恐怖、その他胸につかえて整理し切れていない思いをとにかく泣く事で落ち着かせたい、と考えた様です。パンパンになった心を静めさせたいと。(と同時に、上忍のアスマでさえ命を落とした相手に、たとえ弔い合戦だとはいえ、親ならば子どもを亡くす可能性が高い戦いを促す様なマネ、なかなかできない、と思いました)。 とはいえ、人前で、しかも親の前で泣くなんて、思春期の男の子は絶対嫌でしょう。 「悲しみも恐れも憤りも何もかも曝け出してしまえ」 こうシカクが告げ、シカマルはシカクが襖を閉めて部屋を出た後、号泣します。 ひとしきり泣いた後、ふと気づくとシカマルの視線の先には王将の駒があります。 乱れ散った将棋の駒も演出がベタなくらいなされていて、ポロリと落ちた駒はシカマルを表す桂馬。 どこまで将棋とリンクし計算してつけられたのか分かりませんが、角行は角都、飛車は飛段。 角行は2つの歩兵(イズモとコテツ)の先の銀将(棒銀となったアスマ)を狙う。そして飛車は桂馬の後ろの銀将を狙う。 泣いて落ち着いたシカマルは一人将棋を始めます。勿論単なる将棋ではなく、駒を敵味方に見立てた戦いのシミュレーションの為。 夜通し打ち続け、シカマルはある作戦を導き出した様です。 翌朝、チョウジの家に向かうシカマルは何か吹っ切れ、強い決心を抱いている、そんな感じでした。 とまぁここまでで前半なんですが、前半が特に良かったです。 その他、冒頭の赤いポピーと作中のシロツメ草の白との対比。 葬儀に出なかったシカマルが、他の人は既に着替えていても、一晩喪服で過ごした事。 特に関わりが深かったとも思えない里の子どもたちがお墓を掃除したり花を手向けていたところ。 蝉の声と鳩や梟、その他の鳥の鳴き声の趣の違い… 今回の、今までと一味違う! と思って脚本の『黒津安明』さんをググってみました。そしたら、『都留稔幸』さんの別名、ということで、都留稔幸名でも【NARUTO】にはかかわっていたから、何で別名で参戦なのかよく分からないですが、最近では221話で脚本・黒津&作画・鈴木で仕事をしていて、この二人はウィキによればなんでも『ゴールデン・コンビ』なんだとかで、だから一味違ったのか、と納得してしまいました。ちなみに絵の鈴木さんのアニメ版のカレンダーを私は持っていて、【NARUTO】の絵のスタッフとしては鈴木さんは筆頭あるいは上位に名を連ねる方。 原作を補ったとても良い回だと思いました。秀作です! |
| WIND OF MOON |
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