この物語のキーワードである『黙示録』の位置付けが、少し見えてきたと思います。BLASSREITER ブラスレイター 第15話 「神を讃える千年の騎士」 のレビューです。
黒幕として見え隠れしていた組織が、『ツヴェルフ』として姿を現しました。ドイツ語で『12』の意味ですね。テンプル騎士団を起源とする宗教団体なのだそうで。
テンプル騎士団は、そもそもは十字軍遠征のために結成された修道騎士団ですが、絶大な軍事力と経済力を持つようになり、ヨーロッパをまたにかけてブイブイ言わせていました。国際的な為替システムを初めて作り上げ、その財力で各国政府に金を貸していたくらいです。しかしそのおかげで、借金を踏み倒したいフランス王の裏切りにあい、異端の汚名を着せられて解散させられてしまいました。
でも、「実はテンプル騎士団は滅びていなくて、秘密結社として大きな力を保っており、歴史を裏側から操っているのだ」 という陰謀論は根強くあります。このストーリーもその一種と言えますね。
ツヴェルフは、来るべき『黙示録』のために準備をしており、その準備計画全体が『プロジェクトアポカリプス』であり、そのうちの一つが『第4の封印 ペイルホース・セクション』なのでしょう。 ジョセフやザーギンのような、デモニアックを生み出した計画です。
ペイルホースとは『青ざめた馬』のことで、ヨハネ黙示録にある『黙示録の4騎士』の一人を表します。残りの3騎士は誰かというのが謎だったのですが、どうやら メイフォン、サーシャ、シドウ、の3人なのでしょう。『アポカリプスナイツ(黙示録の騎士)』と名乗ってるくらいなので。
彼らは生身の人間ではないようですが、つまりはプロジェクトアポカリプスの、第1~第3の封印の産物なのでしょうね。デモニアック化とは違う、何らかの人体改造を受けているようです。
ツヴェルフの当面の目的は、ザーギンを滅ぼすことで、それはジョセフとアマンダの目的とも一致するので、二人は協力することになりました。しかし、そもそもザーギンがあんなことになったのはツヴェルフのせいであり、ザーギンを滅ぼせばハッピーなのかというのは疑問です。 ザーギンも、やはり『来るべき黙示録』に備えていて、ツヴェルフとは違ったやりかたで黙示録を迎えようとしているようです。
というわけで、『黙示録』の位置づけは見えてきたのですが、それが何なのかは謎のままです。それが物語の核心なのでしょう。
アポカリプスナイツのメカは、異常に強いですね。パラディンまではそれなりにリアル志向だったと思いますが、急にスーパーロボットっぽくなってきました。でもカッコはいいし、変形などのアクションはさすが板野さんです。
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新OPは誰が主役か分りませんね。
初めて見た人はアポカリプスナイツが主役に思えるんじゃないでしょうか・・・
もっともジョセフ自体も主役ぽくないですが。
来るべき黙示録っていうのが分からないですよね。
よくよく考えてみれば、ヴィクターが世界を正すという”崇高な目的”でツヴェルフを率いて軍備を増強していたり、ザーギンを被験体にしたのだと思いますし、自分達の教義や価値観にそぐわない世界そのものに対して黙示録を仕掛けようとしているように思いました。
とすると、宗教テロリストと根本的に変わりないような気もします。
規模が国家レベルなだけで。
でもメイフォンてだんだんやな女に見えてきます。
誰のせいでヘルマンは死んだんだよ(たぶん蘇るでしょうが・・・)
誰が主役かわからないのは以前からですねー。最近やっと、ジョセフ君が主役の自覚に目覚めたようですが。
ツヴェルフは、テロリストと呼んでかまわないのでしょうね。もっとも、国家レベルのテロは戦争と呼ぶようですが。ツヴェルフとザーギン、どっちもどっちであって、ジョセフとアマンダが第三の道を選べるのかどうかが見所だと思います。