メルクマール

この作品、感想を書くつもりでいながら、ずっとサボっていました。　土日が何かと忙しかったのと、見たまんまで、感想・考察を書く余地があまり無かったということもあります。

当初は、国家間の戦争をスポーツ感覚で行うという設定が面白く、ルールも練られているので、これに則った戦術や団体戦が描かれるのかなと思っていました。　でも実際には、そういう要素はあまり無くて、要人同士の一騎打ちで戦闘は進行して、戦術や一般兵の存在感は薄かったですね。

フロニャルドは、見た目ほどは平和な世界では無く、土地神や魔物との戦いなど、ハードな歴史もあるようです。　そのあたりも、触りが語られただけでした。

おそらく、この世界観を使ったゲームか何かを作る予定があり、このアニメはそのプロローグ的なものではないでしょうか。　戦争の設定も、そのゲームで生きるのだと思えます。

プロローグとしてのキャラクタ紹介だと思えば、うまく機能しているでしょう。　かなり多くのキャラクタを効率的に紹介しました。　現実世界側の、レベッカやイズミの出番が少なかったのは残念ですけど。　レベッカとミルヒとの絡みを楽しみにしていたので。

そんなわけで、『本編』であるゲームが出るのであれば、ぜひプレイしたいと思います。　世界観やキャラクタは魅力的で、やっぱミルヒがいいですね。　僕は犬好きの犬派なので、忠実な犬そのものの姫様は可愛いと思えます。　猫派全盛の昨今、犬をフィーチャーした作品であるというだけでも、僕はこの作品を評価しますよ。

ところで、犬といえば帰巣本能ではないでしょうか。　飼い主と離れ離れになった犬が、長い距離を旅して再開するというのは、『名犬ラッシー』など、犬作品のプロットとしては定番です。　個人的にも、親戚の旅行中に預かっていた犬が、目を離した隙に逃げ出して、20キロ離れた自宅まで一人で帰ってしまったということがあり、犬の帰巣本能は凄いなと実感したことがあります。　

なので、シンクとミルヒが離れ離れになり、それが耐えられないミルヒが旅をするという話かと思ってたら、そうはならず、意外とあっさりと解決しました。　まぁ、どう考えても尺が足りないですからね。　そういう部分も、ゲームか何かで補完されることを勝手に期待しています。

ポチッとして頂けると励みになります！↓