メルクマール

前回、主人公の5番目の人格の存在が明らかになったのですが、今回は名前が分かりました。　キャストに「少年ヨージ」とあったので、羽田ヨージと言うのですね。　なぜカタカナなんだろう。

オリジナルの人格であるヨージを表に引っ張り出して、多重人格を解消するのが最終目的なのだろうと、前回は考えました。　でも、必ずしもそうでは無いのかな。　隼人や鷲介は、ヨージのことを知らなかったようで、知ったとしてもヨージのために何かするつもりはなく、あくまで鷹志のために行動しています。

そう、彼らの行動は、すべて鷹志のためだったのですね。　鷹志のために経験を積み、金を貯め、その上で、自分たちは消えるのが正しいと思っている。　なんという、無私の行動か。

いや、無私とはちょっと違うのかもしれないな。　そもそも同じ人なのだし。　それにしても、自分の人格が消えるのは死ぬのと同じことで、そうまでして、鷹志に尽くすのは何故でしょうか。　「いちばん辛い部分を引き受けてくれた」と言っていたので、人格が分裂する際に、一番ダメなところを集めたのが鷹志なのかもしれませんね。　それに引け目を感じていると。

一方で、小鳩はヨージに戻って来て欲しいと考えており、伽楼羅もそれを望んでいます。　鷹志とヨージ、どちらが優先されるのでしょうか。

鷹志は他の人格の存在を知らないようで、全てを知っているヨージとは対照的な存在です。　また、ヨージと苗字が同じということもあり、他の3人とも違う、特別な存在には違いないのでしょう。　

メインヒロインの渡来さんが、いよいよストーリーに絡んできました。　彼女は何か目的を持って鷹志に接近したことが、前から仄めかされていましたが、鷹志が多重人格だと薄々気付いていたのでしょうか。　渡来さんと鷲介が、始めて出会ったわけで、どういう会話をするのか興味があります。　協力して鷹志を救おうという話になるのかな。　発散してきた物語が、ここから収束の方向に向かうようです。

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