メルクマール

古代銀河文明は南十字島にサイバディを残し、同時に『四方の巫女』で封印するシステムを作りました。　綺羅星十字団は、巫女のサイバディを1体づつ破壊して、サイバディのフェイズを上げ、能力を向上させてきましたが、それは古代銀河文明が設定したゲームのルールに則っていたと言えます。

しかし今回、『オーバーフェイズ装置』なるものをつくり、巫女の封印を解かずに、サイバディのフェイズを上げることに成功しました。でもこれは、ゲームのルールから外れたチート（いんちき）行為ではないでしょうか。

オンラインのゲームで、チート行為はしばしば問題になります。ゲームのプログラムにパッチ（つぎはぎ）を当てて、不正なプログラムを動かし、弾数を無制限にしたり、瞬間移動できるようにしたりなどの改造をするわけです。これはゲームバランスを崩壊させるので、とうぜん他のプレイヤーは管理者に苦情を言います。管理者はその不正プログラムが動かないようにゲームをアップデートしたり、不正をしたプレイヤーをBAN（追放）したりします。

ワコは巫女であり、つまり古代銀河文明の守護者なので、管理者としての権限があるのでしょう。　『オーバーフェイズ装置』は不正なものだと判断して、管理者権限でシステムの穴をふさぎ、オーバーフェイズ装置を無効にしたのが、今回ワコが行ったことだと思えます。

『オーバーフェーズ・ヘーゲント』は、第3.5フェイズ相当ということでした。あの様子からして、第4フェイズが何なのかわかりますね。第2フェイズはサイバディを遠隔操縦できることで、第3フェイズはサイバディに直接乗り込んで操縦できることでした。第4フェイズは、ドライバーとサイバディが一体化することなのでしょう。

タウバーンは、巫女の封印の影響を受けていません。綺羅星十字団が第2フェイズの時から、第3フェイズでしたから。そして、『タウ・ミサイル』はドライバーとサイバディが一体化しているので、既に第4フェイズでもあるように見えます。なので、オーバーフェーズ・ヘーゲントとも互角に戦えそうなのですが、第4フェイズでガチに戦うと殺し合いになるので、躊躇しているのかもしれません。彼のそういうところが弱点になりそうです。

久しぶりに、おとな銀行の面子にスポットが当たっていました。バニシングエイジの台頭により、それ以外の隊は脇に押しやられていましたが、これから見せ場があるのでしょうか。カナコやシモーヌは好きなので、楽しみにしておきます。

ワコが、キスシーンの相手役に名乗り出たのはなぜでしょうか。一つには、タクトがモテモテなことの嫉妬心もあるでしょう。でもそれだけではなく、彼女なりに、綺羅星十字団と戦う決意だとも思えます。巫女やドライバーの力はリビドーに比例するそうなので、タクトとキスしたとき、何かが起こるという予感があるのではないでしょうか。

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