メルクマール

同じ原作者の『黒神』は、お色気要素はほとんど無く、真面目なファンタジーだったのですが。あれがあまり売れなかったので（少なくともアニメは）、エロ路線にシフトしたのでしょうか。

バトルものなので、格闘シーンのアクションをしっかり見たいところですが、もっぱら宙を舞うパンツの映像でした。音楽はかっこ良いので、映像との対比でシュールです。

渡部高志監督の『いちばんうしろの大魔王』 もパンツ多めでしたが、これほどでは無かったのと、あれはコメディなので、パンツが舞っても笑って見られました。この作品は、エヴァみたいなダークな世界観のアクションものだと思っていたので、パンツ乱舞は違和感がバリバリあります。

いや、僕が間違っているのかもしれません。これを「硬派なアクションもの」だと捉えるのが、そもそも間違いなのか…

ストーリーに目を向けると、主人公のカズヤは、線の細い可愛い外見とは違って、性格はわりと強引で、向こう見ずなところがあります。あれだけ忠告されたのに、サテラの手を何度も掴んで引き止めていました。このギャップには留意するべきでしょう。 ラブコメ主人公として、見所があります。

一方で、サテラは「接触禁止の女王」と恐れられていながら、カズヤにはさっそくデレています。これまた、ラブコメヒロインらしい、良いギャップです。

パンドラは、リミッターから「姉さん」と呼ばれています。『ガンスリンガーガール』で、担当官が義体（少女）を「妹」と呼んでいたのと逆の立場ですね。　つまり、立場的にはパンドラ（女性）が上で、リミッター（男性）が下に見られているのでしょう。でもその立場は表向きのもので、実態はパンドラがリミッターにデレデレ…みたいな展開になりそう。

つまり、ラブコメとしては面白くなりそうな気がします。期待していたものとは少し違いましたが、お色気ラブコメとして気楽に見ればいいのかもしれません。１クールなので、あまり凝ったストーリーには出来ないでしょうし、これもアリなのかも。でも『黒神』みたいな、2クールのしっかりしたストーリーの作品が、また観たいものです。

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