メルクマール

サーシャの言動はよく「中二病ぽい」と言われますが、どのあたりが中二かといえば、自分の心情を、多少大げさな言葉ではっきりと言うところでしょう。もう少し成長すると、心境をストレートに口にするのが恥ずかしくなるものです。

でも男女間では、ストレートな言葉で表現することは時に必要でしょう。「態度でわかるだろう」とか思っていても、確かな言葉が欲しいもので。だから女性に対して、ここぞという時に中二的な台詞は多いにアリで、サーシャの「当然だ、まふゆには指一本触れさせない」という言葉は、まふゆに響いたのではないでしょうか。ナイス中二。

弼はネオジウムのクェイサーか。磁力を操ることは前回から想像できていましたが、あのパイプにネオジウムが含まれているのかな？　磁石の主成分は鉄ですが、希土類などを混ぜることで強化され、ネオジウムはその代表的なものです。日本人の発明なんですよね。

あのパイプも、主成分は鉄でしょうから、サーシャはその温度を上げて、磁力を失わせることができました。サーシャとはそもそも相性が悪いな。

彼らはアトスでもアデプトでも無く、しかも敵対するというよりは、監視するのが目的らしい。中立的な立場なのでしょうか。

彼らが追っていた”剣のマリア”のサーキットは、まふゆに宿りました。”エレメンタル・サーキット”とは、公式サイトによれば”元素回路”とあり、”電子回路”みたいなものと考えていいのかな。電子回路は、硬い基版だけでなく、薄いフィルムの上に作ることもできます。印刷技術を使うのですが、”エレメンタル・サーキット”もそんな感じで、人間の肌などの上に回路を作るのでしょう。

後半は、「秘密の花園」でのアデプト側の話でした。これまでアデプトは、マグネシウムだの塩素だの、快楽殺人者的ないかにもな敵キャラが多かったのですが、ここへきて「いい人」が増えてきました。アスタルテがその象徴ですね。燈が、アデプトに取り込まれる展開になるのかな。

アスタルテとは、オリエントの神話の女神の名前です。女神（地母神）崇拝は宗教の原始的な形ですね。キリスト教としてはそれが邪魔だったので、アスタルテに”悪魔”のレッテルを貼りました。そういう歴史が、関係あるのかもしれません。宗教戦争になると、どちらが正義とも言えなくなってしまいますが。

ポチッとして頂けると励みになります！↓