メルクマール

鳳はリジーのことを女性として愛しているらしい。”紫の上”作戦ですねわかります。平安プレイボーイの光源氏は、紫の上を9才くらいのころに見初めて、自分の理想の女性になるように育成し、13才くらいで手をつけたのでした。年齢はともかくとして、自分好みのパートナーを自分で育てるというのは、究極の恋愛かもしれません。

なので、鳳はクールに装いながらも、リジーにかなり執着していると思われ、彼の弱点になりえるのでしょう。彼の抱えている使命とリジーと、どちらが大切なのか。

鳳は、精神を操ることもできるのか。前回書いたように、ナトリウムイオンは神経電位を作るための”電源”の役割をするので、それを制御することで神経、ひいては精神に介入できるということなのでしょう。それにしても、凄い能力です。

ラストは衝撃の展開でしたが、気になるのは、燈は黄金のクェイサーに寄生されているのか、あるいは黄金のクェイサーそのものなのか、ということです。それによって全然違いますから。前者ならば黄金のクェイサーを切り離して、燈を救うことが可能ですが、後者ならば燈を倒すしかありません。

サーシャの回想では、黄金のクェイサーは男の姿でした。あれはせいぜい１０年前、おそらく７，８年前ではないでしょうか。
まふゆが雄大の元に引き取られて、燈と知り合ったのは何年前だろう？　もしサーシャが黄金のクェイサーに会った後だとすれば、時系列的に、

サーシャが黄金のクェイサーに会う　→　黄金のクェイサーが燈の姿になる　→　まふゆと燈が出会う

ということになり、「燈が黄金のクェイサーそのもの」である可能性が出てきます。そもそも、山辺雄大には娘はいなかった、とか。　そう考えたほうが、鳳の言動に納得が行く気がするのですが、どうでしょうか。

でも山辺雄大は、鳳には”燈を殺せ”と頼んだ一方で、まふゆには”燈を守れ”と頼んだことになりますね？　この矛盾は何を意味するのか…

残り話数からして、まだクライマックスではないと思えるので、この対決はいったんブレイクとなるでしょう。その後、各陣営がどのように色分けされるのか、次回を楽しみに待つことにします。

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