メルクマール

『RSPK症候群』は、重要なワードなのでしょう。RSPK症候群とは、能力者が無自覚に、自らの能力を暴走させること。それが同時多発的に起きると、暴走した能力が融合して、ポルターガイスト現象になるらしい。

”無自覚に”とか”暴走した能力が融合”というあたりが、レベルアッパーと、その結果生じたAIMバーストを想起させます。あれも、本人の意思と関係なく能力が暴走し、それが融合して起こる現象でした。

固法先輩が引っかかっていたのは、きっとそのあたりなのでしょう。独自に調査して、AIM拡散力場と関連するという情報を掴み、やはりと思ったようです。

ラストに、木山らしい人が登場していましたね。あれだけのことをやって、タダで釈放されるとは思えないので、「研究に協力する」という取引をしたのでは。木山のレベルアッパーの実験は非合法なものだけれど、あの研究成果そのものは画期的なもののはずで。

AIMバーストとの類似性から考えて、ポルダーガイスト現象に木山の研究成果が使われている可能性はあるでしょう。だとすれば、ポルダーガイストを”人為的に”起こしている人々は、木山を釈放させるだけの権力を持つ存在、ということになりますか。

テレスティーナの組織は、『MAR（精神状況救助隊？）』と言っていました。よく分からないけれど、アンチスキルのような、自警組織の一つなのでしょうか。あのパワードスーツは、12話のラストでも出ていました。原子力実験施設の中で働いていたので、放射能防護服のようなものかと思っていたのですが、普通に街中でも使われるらしい。

名前からして、暴走した能力者を”救助する”ようなことが仕事に見えるので、あのスーツは『超能力防護服』なのかもしれません。今回、MARがあのスーツを着て配備されていたのは、ポルダーガイスト現象から「自分たちを守るため」という気がしますね…

ラストのポルダーガイスト現象は特に大きくて、地形が変わるほどでしたが、あれは高レベル者の美琴や黒子がいたからでは？　彼女たちも、RSPK症候群で”無自覚に”能力を暴走させていたとしたら、当然、高レベル者のほうが強く現れるでしょう。

で、この状況に、転校生の衿衣がどう関わってくるのかですね。なぜ転校しきたのか。あのロケットがなぜそんなに重要なのか。ポルターガイスト現象の直前に様子がおかしかったのはなぜか、など謎は多い。

衿衣が加わったことで、初春がめんどうを見るために頑張り、それを佐天が姉のように見守っている、という構図がいいですね。衿衣との友情物語でもあるのだろうな、と思えます。ハッピーエンドになるのかは、予断を許しませんが。

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