iPhone 4S
Appleが10月4日に発表した、新しいiPhone4S、日本でも2社体制にはいってこれからもっと利用者が増えるんでしょうね。私もBlackBerryからの乗り換えで予約を入れました。今使っているBlackBerry、パーツがとれてきているし、、、。AppleのSteve Jobsがその翌日に亡くなったとのNewsをみて、改めて彼と彼に率いられた集団が提供してきた作品がユニークなものなんだなあ、ということを実感しました。
私が初めて触ったMacintosh製品は、一体型筐体のMacintosh SE/30でした。白黒表示のなんとも可愛いやつでした。機能をひとつにまとめ上げようとした、一つの形だったのでしょうね。その後、大学生の夏休み、まるまる1ヶ月以上をH君らと共に大阪南部の山奥でのキャンプ場のアルバイトで過ごし、そのバイト代すべてをつぎ込んで大学生協で買ったMacintosh Quadra 660AV。この頃、Steve JobsはApple社にはなく、基本的な設計思想であるはずの「シンプル」であることが難しくなり、各機能で進化をしたもののその進化系の先に行き詰まりそこで断絶する、ということを繰り返していたような気がします。勿論、彼が居たとしても、進化系に行き詰まったら、そこで断絶させるという判断を採ったのだと思いますが。
当時、大学でMacintosh製品が多かった(今も多いのかな?)のは、「猿教授でも使えるコンピューター」という面が大きかったのではないかと思います。Graphical user interfaceの最先端を走ったのが当時のMacintoshでしたからね。その後のWindows機種でも同様に使いやすくなりました。やはりより「シンプル」にすること、というのは、設計思想としては極めて重要なのだと思います。
iPhoneもこれからが勝負になるでしょう。複数の情報機能をひとつに統合し、新しい情報端末を創り上げ、これらの端末を我々が利用する。その我々の欲求というのが膨大であるがゆえに、またSimplicityを失っていきかねない。世代を重ねるごとにSimplicityを保持するのは恐ろしいほどのスピードで難しくなっていきます。どこかで、またこのiPhoneもその進化の終焉を迎える時が来ます。
その時、何を創造するのか。何をSimplifyするのか。