名前の由来 - 2024.04.11 Thu
昨日「マミチャジナイ」を見つけて喜ぶ私。
旅鳥・・・つまり、渡りの途中で立ち寄ったってことかな?・・・ということなので、
日本で見ることができる期間は限られているはず。
越冬するものもあるらしいが、それは西日本以南で少数らしい。
どちらであれ、私的には珍しい鳥に出会えた。
名前を調べている時、「はて?《マミチャジナイ》って面白い名前だが、果たして日本語なのだろうか?」という疑問が湧いた。
鳥の名前は和名だとは思うのだが、東南アジアなど南方に渡る鳥でもあるし、言葉の感じが何となくインドネシアとかカンボジアとかの現地語っぽく響くのである。
そこでネットで名前の由来を調べてみたら、れっきとした日本語だった。
マミ・・・眉の古語。目の上下に眉のような白い線が入っている。
チャ・・・茶色。身体が全体的に茶褐色である。
ジナイ・・「ツグミ」の古語「シナイ」が音便化したもの。
つまり、「眉のある茶色いツグミ」という意味になるようだ。
あー。
昔々の平安時代とかの人が付けた名前が今に伝わっているんだなー。
昔の人々も同じ鳥ちゃんを見ていたんだなー。
いにしえに思いを馳せちゃうなー。
そんな感慨を覚えた。
次に調べたのが「ツリスガラ」。
この鳥の名前がなかなか覚えられなかったので、
名前の意味が分かれば覚えやすいと思ったのである。
この名前を漢字で表すと「吊巣雀」。
枝にぶら下がった巣を作ることからついた名前だそうだ。
画像を見たが、まるで赤ちゃんのゆりかごかブランコのようで可愛い巣であった。
ちなみに、アフリカには巣の出入り口2つ作って一つは空の部屋にして外敵に襲われないようにするツリスガラがいるらしい。
自分が見たことのある鳥の中から、いくつか名前の由来を調べてみた。
【ウソ】
嘘みたいな名前である。この鳥、嘘ばっかりついて他の鳥に嫌われているに違いない、と思いがちだが(思わん思わん)、本当の名前の由来は口笛を表す「うそ」という古語だそうだ。美しい鳴き声は古くから愛されていた。なのに「ウソ」、だ。
【サギ】
「美しい」「清々しい」という意味の「さやけし」が語源。純白で綺麗だもんね。現代人もその姿を見ると誰でも「美しい」と思うはずである。なのに「詐欺」だなんて・・・
【ツミ】
日本最古の漢和辞典に「豆美(ツミ)はススタカとも呼ばれ、よくスズメを捕らえてひっさげている鷹」という説明があるという。「豆」は小さいという意味で、「美」はそのことを明示する接続語で、小さい鷹という意味。「ちっちゃいヤツ」ぐらいの意味かな?別に「罪深いヤツ」っていう意味ではない。
野鳥の名前、
なかなか面白いものである。
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● COMMENT ●
Tow-Penさん
タイ語のイメージですね!確かに!
今の人は「ウソ」と聞くといいイメージを湧かさないと思いますが、
平安時代の人はこの言葉で美しいイメージを描いていたんでしょうね。
同じ日本語でも時代によって意味が変わると鳥のイメージも変わるのでしょうね。
サギというと、サギの仲間を総称して「サギ科」の鳥と言うことになり、
厳密には「サギ」と言う鳥はいないのですが、
「◯◯サギ」という言い方をするのでまだ救われています。
でも、ダイサギやアオサギ、コサギなど、
色々なサギが集まっていると、
「詐欺の集団」「集団詐欺」って言われるかな?
・・・ちなみに「白鷺」というサギもいません・・・たけ
| 2024-04-12 | たけ | URL | 編集 |
今の人は「ウソ」と聞くといいイメージを湧かさないと思いますが、
平安時代の人はこの言葉で美しいイメージを描いていたんでしょうね。
同じ日本語でも時代によって意味が変わると鳥のイメージも変わるのでしょうね。
サギというと、サギの仲間を総称して「サギ科」の鳥と言うことになり、
厳密には「サギ」と言う鳥はいないのですが、
「◯◯サギ」という言い方をするのでまだ救われています。
でも、ダイサギやアオサギ、コサギなど、
色々なサギが集まっていると、
「詐欺の集団」「集団詐欺」って言われるかな?
・・・ちなみに「白鷺」というサギもいません・・・たけ
| 2024-04-12 | たけ | URL | 編集 |
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おはよう御座います。
イラストが良くかけていて面白いです。
特にサギなんて最高です。
マミチャジナイは私もタイ語なのではないかと
思っていました。
Two-Pen