謹賀新年
謹んで新春のお慶びを申し上げます
墨田区千歳一丁目、江島杉山神社が鎮座している。
江島杉山神社は、盲目の鍼灸師杉山検校が元禄6年(1693)当地に屋敷地を拝領し、高齢になっても月参りを欠かさなかった江ノ島弁財天を屋敷内に勧請して創建された。
境内には検校が江ノ島で修行した岩窟を模した岩屋が作られている。
寛政5年(1793)に一部補修された岩屋の突当りには杉山検校像が祀られている。
検校像の前を左に進むと人頭蛇尾の姿をした宇賀神像が祀られている。
宇賀神の前には弁才天の使いとされる白蛇が置かれている。
肉眼では見えない暗い中に安置されている宇賀神だが、カメラの感度を上げてみるとその姿がぼんやり見えてきた。
神橋の近くに力石がある。93貫と刻されているが、墨田区内にある力石で最も重いものという。
路傍学会では、これまで蛇にまつわる事物を報告してきた。
これは荒川区西日暮里一丁目にある蛇塚である。昨年2月12日に報告した塚だが、「蛇塚」という字名を後世に残すために設けられた石碑で、干支との直接的な関係はなさそうだ。
2020年10月に報告した、港区の芝公園内にあるもみじ谷の上流部である。右の擁壁の上の階段の先に石仏が並んでいる。
割った楔跡が並ぶ石の間に建つ地蔵菩薩の後ろに何かありそうである。
覗き込んでみると、蛇が祀られていた。ここは蛇塚とよばれる都内屈しの金運パワースポットであった。
巳年を迎えるに当たり、日本三大白蛇聖地の一つを訪ねた。
浅草線の中延駅で下車した。
歩くこと数分、品川区二葉四丁目の路傍に神社が鎮座している。
鳥居に扁額が架かっている。その名は蛇窪神社である。
蛇窪神社の拝殿である。説明板によると、かつてこの界隈は蛇窪村と呼ばれていて、鎌倉時代、この地に生息していた白蛇が地元の人の夢枕に現れ、お告げにより弁天社を建立したとのこと。立身出世の御神徳があるという。
蛇窪神社の社殿の右奥に蛇窪弁財天がある。その社殿の前では一対の白蛇が迎えてくれる。
これは撫で白蛇である。脱皮する蛇のように再生・気力の復活、開運を願って撫でさせてもらった。この後、白蛇の置物をいただき帰途に就いた。
この新しい年がさらに良い年でありますように
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- 2025/01/02(木) 04:43:17 |
- URL |
- 雨宮清子(ちから姫)
本年もよろしくお願いいたします。
江島杉山神社の力石は、神田明神下の酒問屋「内田屋」の金蔵が持った石です。でも93貫目って348・75㎏なんですよね。仰向けに寝て足の上に乗せてもらう「足差し」なら可能ですが、普通の方法では無理だったと思います。
- [ 編集 ]
- 2025/01/02(木) 09:28:15 |
- URL |
- kame-naoki
蛇窪神社、初めて知りました。古墳の石室かと思ってしまいました。
機会をみて、訪れてみたいと思います。
本年も宜しくお願い致します。
Re: タイトルなし
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- 2025/01/02(木) 22:04:09 |
- URL |
- 路傍学会長
明けましておめでとうございます。
昨年もブログからたくさんのことを学ばせていただきました。
本年もよろしくお願いいたします。
次号では、葛飾区奥戸で見かけた力石を報告する予定です。
ご覧いただけたら幸いです。
路傍学会長拝
Re: タイトルなし
- [ 編集 ]
- 2025/01/02(木) 22:09:53 |
- URL |
- 路傍学会長
明けましておめでとうございます。
昨年もブログを楽しく拝見させていただきました。
拙ブログの参考にさせていただいております。
本年もよろしくお願いいたします。
路傍学会長拝
あけましておめでとうございます
- [ 編集 ]
- 2025/01/03(金) 23:21:23 |
- URL |
- kozoh55
大変おめでたい記事をアップして下さりありがとうございます。
1枚目の写真から可愛いし、蛇窪神社の存在も知りませんでしたし、
ええ、江島杉山神社は行ってますが、あの蛇の存在は完全に忘れてましたよ~
そう、戸越公園駅は『蛇窪駅』でしたからね。
また私も負けず嫌いで蛇関連記事をアップしたくてしょうがなくなっております。(笑)
まずは、蛇窪神社訪問ですね。
Re: あけましておめでとうございます
- [ 編集 ]
- 2025/01/04(土) 12:56:35 |
- URL |
- 路傍学会長
明けましておめでとうございます。
今年も素敵な刺激、情報をいただきながら、
ヘビのように、くねくねとあちらこちらを徘徊したいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
路傍学会長拝
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