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Landscapes by the roadside

路傍学会


神社のLandscape 333

日立市入四間町 御岩神社
 青春18きっぷを使って日立駅にやってきた。
  240814-1 日立駅

 日立駅は美しいガラス張りの橋上駅舎で、グッドデザイン賞を受賞している。太平洋の眺めが素晴らしい。

  240814-2 御岩神社入口

 日立駅から車に揺られて御岩神社前までやってきた。看板に常陸最古の霊山、旧水戸藩祈願所とある。

  240814-3 御岩神社

 鳥居が見える。この近くでは熱中症対策のためのミストシャワーが出ていた。鳥居を潜ると背の高い樹木が立ち並び、凛とした空気に包まれる。

  240814-4 神木三本杉

 鳥居の先に御神木の三本杉が聳えている。地上3m位から3本に幹が分かれている樹高50mに及ぶ巨樹で、茨城県の天然記念物に指定されている。

  240814-5 楼門

 楼門である。廃仏毀釈によって取り壊されたが、その後再建されたものである。両脇の仁王が睨んでいる。

  240814-6 日天図

 楼門の天井画、日天図である。門を潜ると月天図がある。

  240814-7 観音堂跡

 境内に百観音堂、常念仏堂があったことを示す石碑である。御岩神社は中世より神仏混淆の霊場であったが、神仏分離令により諸堂が取り払われている。

  240814-8 斎神社周り

 斎神社回向殿の近くには石仏が並んでいる。

  240814-9 斎神社周り

 猫の石像もあった。

  240814-10 斎神社 雲龍図

 回向殿の天井には大迫力の雲龍図が描かれている。回向殿には阿弥陀如来像が安置されていて、神仏習合色が残っている。

  240814-11 御岩神社

 回向殿の先にある石段を上ると御岩神社の社殿がある。国常立尊、伊邪那美命、大國主命など26柱が祀られており、御岩山全体では188柱の神々が祀られているという。

  240814-12 姥神

 社殿の横にある祠の中におわすのは姥神である。元御岩山結界石像と記されている。子育て、安産の神様である。

  240814-13 表参道

 社殿の裏手に賀毗礼神宮へ至る参道がある。賀毗礼は「かびれ」と読む。

  240814-14 白亜紀 カンブリア紀

 参道を上り始めて間もなく、左に「ここまで 白亜紀 一億年前の地層」とあり、右に「これより カンブリア紀 日本最古の地層五億年前」とある。参道を挟んで地質時代が大きく異なるのは面白い。

  240814-15 賀毗礼神宮

 汗をかきながら急勾配の山道を上ると賀毗礼神宮にたどり着く。社殿前の石段も急で上るのがつらい。天照大神、邇邇藝命、立速日男命が祀られている。

  240814-16 賀毗礼神宮

 社殿は背の高い杉に囲まれ清々しい空気が流れていた。

 この社殿の上に御岩山の山頂があるのだが、帰りのバスの時刻も気になり山頂は次の機会に登ることにして、裏参道を下った。

  240814-17 薩都神社

 裏参道の途中に薩都神社中宮がある。常陸太田市里野宮町にある薩都神社の奥宮で、立速日男命を祀っている。参拝者が多くいるのだろう、参道では樹木の根が露出してしまっている。

  240814-18 御岩神社

 御岩神社に戻ると狛犬が笑顔で迎えてくれた。

  240814-19 タマアジサイ

 枯木の株の上、タマアジサイが花を咲かせていた。境内は苔に覆われ庭園のような美しさである。

 この後、御岩神社前からバスに乗り日立駅へ向かった。

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