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Landscapes by the roadside

路傍学会


青面金剛のLandscape 483

取手市小文間 大日堂 春日神社

 取手市東部に青面金剛を訪ねた。

  250108 東京藝術大学 取手キャンパス

 取手市小文間、東京藝術大学の取手キャンパスである。丘の上の建物は、東京藝術大学大学美術館の分館で、大学所蔵品の収蔵庫を兼ねているという。

  250108-2 大日堂手前

 芸大キャンパス前の県道を西へ歩くと、大日堂へ至る脇道がある。

  250108-3 大日堂入口

 大日堂の参道に沿って石塔が並んでいる。

  250108-4 大日堂

 石塔列の手前に二体の青面金剛が祀られている。左の青面金剛は剣、ショケラを持つ六臂像である。享保12年(1727)の造立。

  250108-5 大日堂

 右側の青面金剛は右手の剣は折れてしまっているが、左手に持っているのは何だろう。羂索? 宝永6年(1709)の造立である。

  250108-6 大日堂

 石塔列を奥から見たところである。文字庚申塔10基毎に青面金剛が建っている。

  250108-7 大日堂

 これは文字庚申塔の中の一体で、合掌する六臂像である。

  250108-8 大日堂

 左は庚申塔列の端に建つ青面金剛である。右は長い槍を持つ、四臂像である。珍しい像ではないか。文久3年(1863)の造立。

  250108-9 大日堂

 参道の右側にも庚申塔が隙間なく並んでいる。奥に見える堂宇は大日堂である。

  250108-10 大日如来坐像

 堂内には大日如来像が安置されている。左には地蔵菩薩、右の厨子の中には文殊菩薩が祀られているという。

  250108-11 春日神社

 大日堂の東、畑の中に春日神社へ至る道がある。

  250108-12 春日神社

 緩い坂道を下ると春日神社境内に入る。鳥居の手前の左右に石塔がある。

  250108-13 春日神社

 参道の左側に祀られている青面金剛である。樹木の影がかかってしまい、見づらいのだが、剣、ショケラを持つ六臂の青面金剛である。

  250108-14 春日神社

 イケメンの青面金剛である。

  250108-15 春日神社

 邪鬼の左右では童子が手を合せている。享保12年の造立である。

  250108-16 春日神社

 参道の右側の青面金剛である。こちらも剣、ショケラ持ちの六臂の青面金剛である。

  250108-17 春日神社

 邪鬼は頭を踏み付けられて困った表情である。三猿もどこか愛らしい。安永9年(1780)に造立されたものである。

  250108-18 春日神社

 春日神社の社殿である。スダジイの大木が聳え、日中でも境内はほの暗く、荘重な空気が流れていた。

 春日神社の参拝を済ませ、次の訪問先へ向かった。

  1. [ edit ]
  2. 青面金剛
  3. / trackback:0
  4. / comment:2

  1. [ 編集 ]
  2. 2025/01/08(水) 23:13:25 |
  3. URL |
  4. torikera
こんばんは。

大日堂参道に並ぶものは、とてもユニークで素敵な庚申塔たちですね。
おかげさまで、いつも各地の庚申塔をご紹介いただいて、楽しませてもらっていますが、
今回のものも、デザインの好み(私のです!)では上位に入ってきますね(笑)

四臂で鑓を持つ姿も貴重です。(*^^*)!

Re: タイトルなし

  1. [ 編集 ]
  2. 2025/01/09(木) 08:20:02 |
  3. URL |
  4. 路傍学会長
torikera 様
コメントありがとうございます。
取手市小文間は、今回初めて訪れた地域でしたが、
かなり高密度に青面金剛を見ることができました。
また、槍持ち四臂像など独特なデザインのものも多いように感じました。
小文間の青面金剛は、これからも報告しますので、ご覧いただけたら幸いです。
 路傍学会長拝

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