2016年05月05日
舳倉島の一等三角点
黄金週間の前半ですが、再び能登半島へ行ってきました。
目的地は舳倉島。
輪島から北に50km。
島の外周わずか6kmほどで、島民約160人。
島に車は医療用と消防用の軽自動車が2台だけ。
なんとも不思議な島なんです。
3月末に子供たちを連れてミステリーツアーに出たときに行こうとしていた本当の目的地はココでした。
しかし、船が出ずに予定変更したのでした。
と言う事で、リベンジ舳倉島です。
今回は東京から妹夫婦が能登周遊に来ていたので、それに合わせて一緒に島へ渡る事にしました。
それでは行きましょう。
4月30日
前日、輪島市の袖ヶ浜キャンプ場でキャンプをしていたので、既に輪島入りしていました。
朝7:30にへぐら航路に電話をして、船が出ることを確認したので荷物をまとめます。
島にはお店も無く、自販機は一つだけと聞いているので、コンビニで水分と昼食を確保してからへぐら航路へ向かいます。
こちらが受付です。
ここでチケットを買いましたが、なんとチケット購入後にすぐに船はいっぱいに。
遅れてきたら乗れませんでした。
こちらが舳倉島へ渡る定期船、ニューへぐらです。
100トン級の船で、大きくも無く小さくもなく。。。
と言う船です。
9:00、定刻どおりに船が出ました。
舳倉島まで1時間半の船旅ですが、外海に出た瞬間、かなりの波でした。
コレは来る、絶対来る。
船での壮絶な戦いは割愛します。
ただ言えるのは皆がグロッキーになっている中、ただ息子1人だけが大波に立ち向かい
「もっと揺れろ~!」
とご機嫌でいたのは、きっと三半規管が鈍いな、と思いました。
テンションダダ下がりの中、舳倉島に到着。
大地って素晴らしい(笑
意外とダメージの少なかった私と息子以外は既に満身創痍ですが、島の散策に入ります。
とりあえず北へ歩きましょう。
島には2件の民宿があります。
今日船を降りた人は半分ぐらい宿へ向かって行きました。
この島は野鳥の楽園なので、バードウォッチャーの方が沢山いらっしゃいます。
島を歩く犬。
引綱も無くなんともフリーダムです。
歩いて10分ほどで、あっと言う間に島の最北端です。
岬の岩場へ渡ります。
この大きな波が恨めしいです。
そして何かの石柱です。
もうこんな石が気になって気になって仕方ない息子です。
「漁場基準標」
なんでしょうそれ?
また新たな石を発見してしまいました。
島には七つの神社があります。
そして島にはケルンがいっぱい。
このケルンは、島に伝わる龍神伝説の供養の為に建てられたとか。
また、島の海女さんが漁場の目印に使っているとか。
この小さな島に70ほどのケルンがあるそうです。
島の西側は風が吹き込む側なので、人は住んでいません。
とても不思議な景色が広がります。
なんとも言えない幻想的な空間が広がります。
晴天だったらかなり綺麗な景色でしょうね~。
再び岩場に入り込んでみます。
海が荒れてますね。
プール発見。
ここは綺麗ですね。
夏に飛び込んで遊んだら気持ち良さそうです。
写真では分かりにくいですが、深さも2~3mほどありそうです。
こちらが龍神池。
詳細はググって下さい。
小さな島にある淡水の池。
なのにこの池は枯れる事が無いそうです。
少し上から見るとこんな感じです。
島の西側には入り江上の湾がいくつかありますが、これは噴火口の跡だそうです。
もともと舳倉島は火山だったらしく、その山頂部が海の上に出ているのだそうです。
ですので、岩場は全て溶岩石です。
2万年前は能登半島と陸続きだったとか。
おんぶ大好きの娘。
もう小1なんだから歩こうね。
島の中心にある、「へぐら愛ランドタワー」
5階建ての資料館です。
島の資料が少し展示されてます。
そしてここへ来た目的の一つ、5階の展望テラスからの景色です。
写真はあえて載せませんが、爽快です。
これが見たかった。。。
360度の水平線です。
日本は各地海が近い国なので、水平線は珍しくありません。
それでも今まで一番感動したのは、北海道の地球岬かな?
地球の丸さが実感できる岬です。
ですが、舳倉島はその比ではありません。
だって見える景色が360度方向水平線ですから。
快晴だったら、もっと凄かっただろうな~。
東側に日本列島が見えますが、それでも少し下がった水平線の向こうです。
なんとも、凄いものを見させてもらいました。
そして、その展望デッキから下を見ると・・・
空き地の中に何かの石がある。。。
あれ?三角点かな?
でも地図と位置が違う。。。
タワーを降りて見に行ってみると。
「逓信省用地」
なんともまたマニアックな石です。
逓信省って、戦前の省庁ですよね?
長い事、ここの空き地にたたずんでいたんですね~。
石の上には区画を現す線が引いてあったので、この先の草むらの中にはまだいくつかあるんじゃないかと思います。
でも荒らしてはいけないので奥には踏み込みません。
島には野鳥がいっぱいです。
島を歩いていると、双眼鏡を持った方や、バズーカのようなカメラを持った方々とすれ違います。
小さなしまなので何度も同じ方とすれ違ったり(^^;
さて、島にある灯台。
今回の渡島の最大の目的地はここです。
東大が目的では無いのですが、敷地内をウロウロすると・・・
あった!
三角点!
一等三角点
点名「舳倉島」
そう、一等三角点なんです。
一等三角点なのに・・・
写真では分かりにくいですが、なぜか置いてある石は「三等」なんです。
しっかり三等と書いてありますね。
もちろん、国土地理院の地図でも一等です。
何故こうなったのかはわかりませんが、紛れも無く一等三角点なのに石は三等の三角点です。
世にも珍しい三角点の一つです。
コレが見たかった。
三角点タッチ。
点の記があるはずなので、それを見れば何故こうなったか書いてあるのかな?
そして丁度お昼時なのでここで昼食です。
だーれも来ないので、三角点かぶりつきでシートを広げます。
山では出来ないですね(笑
息子、見た目三等の一等三角点を目の前にお昼御飯でなんとも幸せらしいです♪
充分堪能した後、再び島散策に出かけました。
さて、島の小中学校です。
少し覗いてみましたが、時が止まっています。
子供が居ると学校が開校されるそうですが・・・
今は居ないのでしょうか?
展示された習字が、なんともシュールです。
敷地内には電子基準点。
さて、今度は島の南側を歩きます。
ケルン!
義弟と娘とケルン。
そして丁度良い岩場があったので、岩登りです。
舳倉島ボルダー?
息子も
娘も
「シラスナ遺跡」
出土したものから推測すると、この島には平安時代から人がいたらしいです。
島の最南端に来ました。
息子はいける所まで行きたいらしいです。
そしてそこにも何かの石。
あれも漁場基準点かな?
波が荒く、あそこまで近づけませんでした。
さて、あとは港に帰るだけです。
島の東側を歩きます。
島の東側には人の居住区があります。
島の方のメイン足は自転車。
しかも三輪自転車が圧倒的に多いです。
やっぱり荷物を乗せて走れるからでしょうか。
かもめがいっぱいいます。
島唯一の自動販売機です。
夏季シーズン中は売り切れていることもあるらしく、島へ来る時は水分も持参したほうが良いとの事でした。
さて、15:00
島から帰ります。
帰りもまた試練の時間です。
ありがとう舳倉島。
とても不思議な空間でした。
また・・・来るかな?
でも、天気が良ければ来たいですね。
帰りの船は空いてて、私以外の全員は座ることが出来ました。
座ったみんなは程よい波に揺られ、すぐに寝落ち。
ところが帰りもまた揺れは激しく。。。
私は1時間半戦っていました。
楽しかった♪
途中、船から見える無人島群「七ツ島」
ここにも一等三角点が二つほどあるのですが、さすがに行けませんね。
戦いも終わり、ようやく帰港。
スッキリした顔をする子供達カミさん。
私1人が青い顔でした。
ニューへぐら。
球状船首では無いのですが、これもバルバスバウの一種なのでしょうか・・・?
んー、行きたかった舳倉島、楽しかったです♪
不思議な空間の島でした♪
目的地は舳倉島。
輪島から北に50km。
島の外周わずか6kmほどで、島民約160人。
島に車は医療用と消防用の軽自動車が2台だけ。
なんとも不思議な島なんです。
3月末に子供たちを連れてミステリーツアーに出たときに行こうとしていた本当の目的地はココでした。
しかし、船が出ずに予定変更したのでした。
と言う事で、リベンジ舳倉島です。
今回は東京から妹夫婦が能登周遊に来ていたので、それに合わせて一緒に島へ渡る事にしました。
それでは行きましょう。
4月30日
前日、輪島市の袖ヶ浜キャンプ場でキャンプをしていたので、既に輪島入りしていました。
朝7:30にへぐら航路に電話をして、船が出ることを確認したので荷物をまとめます。
島にはお店も無く、自販機は一つだけと聞いているので、コンビニで水分と昼食を確保してからへぐら航路へ向かいます。
こちらが受付です。
ここでチケットを買いましたが、なんとチケット購入後にすぐに船はいっぱいに。
遅れてきたら乗れませんでした。
こちらが舳倉島へ渡る定期船、ニューへぐらです。
100トン級の船で、大きくも無く小さくもなく。。。
と言う船です。
9:00、定刻どおりに船が出ました。
舳倉島まで1時間半の船旅ですが、外海に出た瞬間、かなりの波でした。
コレは来る、絶対来る。
船での壮絶な戦いは割愛します。
ただ言えるのは皆がグロッキーになっている中、ただ息子1人だけが大波に立ち向かい
「もっと揺れろ~!」
とご機嫌でいたのは、きっと三半規管が鈍いな、と思いました。
テンションダダ下がりの中、舳倉島に到着。
大地って素晴らしい(笑
意外とダメージの少なかった私と息子以外は既に満身創痍ですが、島の散策に入ります。
とりあえず北へ歩きましょう。
島には2件の民宿があります。
今日船を降りた人は半分ぐらい宿へ向かって行きました。
この島は野鳥の楽園なので、バードウォッチャーの方が沢山いらっしゃいます。
島を歩く犬。
引綱も無くなんともフリーダムです。
歩いて10分ほどで、あっと言う間に島の最北端です。
岬の岩場へ渡ります。
この大きな波が恨めしいです。
そして何かの石柱です。
もうこんな石が気になって気になって仕方ない息子です。
「漁場基準標」
なんでしょうそれ?
また新たな石を発見してしまいました。
島には七つの神社があります。
そして島にはケルンがいっぱい。
このケルンは、島に伝わる龍神伝説の供養の為に建てられたとか。
また、島の海女さんが漁場の目印に使っているとか。
この小さな島に70ほどのケルンがあるそうです。
島の西側は風が吹き込む側なので、人は住んでいません。
とても不思議な景色が広がります。
なんとも言えない幻想的な空間が広がります。
晴天だったらかなり綺麗な景色でしょうね~。
再び岩場に入り込んでみます。
海が荒れてますね。
プール発見。
ここは綺麗ですね。
夏に飛び込んで遊んだら気持ち良さそうです。
写真では分かりにくいですが、深さも2~3mほどありそうです。
こちらが龍神池。
詳細はググって下さい。
小さな島にある淡水の池。
なのにこの池は枯れる事が無いそうです。
少し上から見るとこんな感じです。
島の西側には入り江上の湾がいくつかありますが、これは噴火口の跡だそうです。
もともと舳倉島は火山だったらしく、その山頂部が海の上に出ているのだそうです。
ですので、岩場は全て溶岩石です。
2万年前は能登半島と陸続きだったとか。
おんぶ大好きの娘。
もう小1なんだから歩こうね。
島の中心にある、「へぐら愛ランドタワー」
5階建ての資料館です。
島の資料が少し展示されてます。
そしてここへ来た目的の一つ、5階の展望テラスからの景色です。
写真はあえて載せませんが、爽快です。
これが見たかった。。。
360度の水平線です。
日本は各地海が近い国なので、水平線は珍しくありません。
それでも今まで一番感動したのは、北海道の地球岬かな?
地球の丸さが実感できる岬です。
ですが、舳倉島はその比ではありません。
だって見える景色が360度方向水平線ですから。
快晴だったら、もっと凄かっただろうな~。
東側に日本列島が見えますが、それでも少し下がった水平線の向こうです。
なんとも、凄いものを見させてもらいました。
そして、その展望デッキから下を見ると・・・
空き地の中に何かの石がある。。。
あれ?三角点かな?
でも地図と位置が違う。。。
タワーを降りて見に行ってみると。
「逓信省用地」
なんともまたマニアックな石です。
逓信省って、戦前の省庁ですよね?
長い事、ここの空き地にたたずんでいたんですね~。
石の上には区画を現す線が引いてあったので、この先の草むらの中にはまだいくつかあるんじゃないかと思います。
でも荒らしてはいけないので奥には踏み込みません。
島には野鳥がいっぱいです。
島を歩いていると、双眼鏡を持った方や、バズーカのようなカメラを持った方々とすれ違います。
小さなしまなので何度も同じ方とすれ違ったり(^^;
さて、島にある灯台。
今回の渡島の最大の目的地はここです。
東大が目的では無いのですが、敷地内をウロウロすると・・・
あった!
三角点!
一等三角点
点名「舳倉島」
そう、一等三角点なんです。
一等三角点なのに・・・
写真では分かりにくいですが、なぜか置いてある石は「三等」なんです。
しっかり三等と書いてありますね。
もちろん、国土地理院の地図でも一等です。
何故こうなったのかはわかりませんが、紛れも無く一等三角点なのに石は三等の三角点です。
世にも珍しい三角点の一つです。
コレが見たかった。
三角点タッチ。
点の記があるはずなので、それを見れば何故こうなったか書いてあるのかな?
そして丁度お昼時なのでここで昼食です。
だーれも来ないので、三角点かぶりつきでシートを広げます。
山では出来ないですね(笑
息子、見た目三等の一等三角点を目の前にお昼御飯でなんとも幸せらしいです♪
充分堪能した後、再び島散策に出かけました。
さて、島の小中学校です。
少し覗いてみましたが、時が止まっています。
子供が居ると学校が開校されるそうですが・・・
今は居ないのでしょうか?
展示された習字が、なんともシュールです。
敷地内には電子基準点。
さて、今度は島の南側を歩きます。
ケルン!
義弟と娘とケルン。
そして丁度良い岩場があったので、岩登りです。
舳倉島ボルダー?
息子も
娘も
「シラスナ遺跡」
出土したものから推測すると、この島には平安時代から人がいたらしいです。
島の最南端に来ました。
息子はいける所まで行きたいらしいです。
そしてそこにも何かの石。
あれも漁場基準点かな?
波が荒く、あそこまで近づけませんでした。
さて、あとは港に帰るだけです。
島の東側を歩きます。
島の東側には人の居住区があります。
島の方のメイン足は自転車。
しかも三輪自転車が圧倒的に多いです。
やっぱり荷物を乗せて走れるからでしょうか。
かもめがいっぱいいます。
島唯一の自動販売機です。
夏季シーズン中は売り切れていることもあるらしく、島へ来る時は水分も持参したほうが良いとの事でした。
さて、15:00
島から帰ります。
帰りもまた試練の時間です。
ありがとう舳倉島。
とても不思議な空間でした。
また・・・来るかな?
でも、天気が良ければ来たいですね。
帰りの船は空いてて、私以外の全員は座ることが出来ました。
座ったみんなは程よい波に揺られ、すぐに寝落ち。
ところが帰りもまた揺れは激しく。。。
私は1時間半戦っていました。
楽しかった♪
途中、船から見える無人島群「七ツ島」
ここにも一等三角点が二つほどあるのですが、さすがに行けませんね。
戦いも終わり、ようやく帰港。
スッキリした顔をする子供達カミさん。
私1人が青い顔でした。
ニューへぐら。
球状船首では無いのですが、これもバルバスバウの一種なのでしょうか・・・?
んー、行きたかった舳倉島、楽しかったです♪
不思議な空間の島でした♪
Posted by PENTAGON at 14:00│Comments(0)
│散策