かねてから出る出ると言われていたPSPの後継機が遂にベールを脱ぎました。
既にリークされていた情報通り、タッチパネル・NTTドコモの通信網(3G)を利用したデータ通信が利用可能になっています。
で、その次世代PSPの名前はNGP(Next Generation Portable)。恐らく仮の名前になるとは思いますけれども、次世代の携帯ゲーム機をそのまま打ち出しています。
それでは、詳細を見ていきましょう。
液晶は5インチのタッチパネル。有機EL液晶を搭載したことで、PSPの4倍の解像度を持つことができるようになったとのこと。タッチパネルではあるものの、ニンテンドーDS(以下DS)のようにタッチペンを使わなくても反応しやすいようになっているようです。そのため、指でタッチする(触る)、叩くという基本動作以外にも摘まむ・弾くといったトリッキーな操作も可能になっているとのこと。このことからかなりDSを意識したものになっています。また先述の通り解像度の高い画面を搭載することで、叩いた時の波紋やパチンコのしなり具合もきれいに再現されているようです。
さらにPS3のコントローラー(DUAL SHOCK)と同じく3軸のジャイロ・3軸の加速度を合わせた6軸検出のセンサーと3軸の電子コンパスセンサー、そしてソニーの携帯ゲーム機では初になる左右両方にアナログスティックが搭載されています。
もしかすると、PS3のコントローラー代わりに利用可能になることを想定して制作されている可能性があります。
例えば、マージャンゲームをやる際には、手牌をNGPの画面に表示させ、捨てる牌をタッチすると、テレビ画面に捨てられる牌が表示される・・・というふうになるでしょう。これがあれば、仲間うちで簡単なパーティーゲームが楽しめるようにもなるのではないかと。もちろんオンラインゲームとの連携や画面を上手く調整できればNGPのみでも可能です。
なお、ボタン配置はこれまでと同じでボタンも6つ。
本体そのものの形はこれまでと同じ上下をカットした円形(スーパー・オーバル・デザイン)。PSPと違うのは、本体背面に凹みがあり、手のグリップ感を感じやすくなっています。
そして、リア部分にはカメラが搭載されています(画素数は不明)。恐らく顔を取り込み、アバターとして楽しめるゲームを楽しめるのかもしれません。
通信機能は、これまでのアドホック(ワイヤレス通信)・インフラストラクチャー(無線LAN通信)の他に3Gを介した通信も用意されました。インフラストラクチャーと3Gでは、最新ゲームの情報を入手できる「LiveArea(ライブエリア)」や近所で遊んでいるユーザーの情報を知ることのできる「Near(ニア)」が利用できます。もちろんウェブ・メッセージ(メール)・PSストアの利用も可能です。
なお、Android端末利用者にも朗報があり、同機種であれば、PSなどの作品をダウンロードできる「PlayStation Suite(プレイステーション・スイート)」が利用できるとのことだそうです。
PSP・PS3では発売の停滞に陥った時期が長引いたことを反省してか、かなり積極的な攻めを見せています。特にPSの立ち上げ以来になるグループ間のコラボが実現しているのは大きいですね。
ゲームに関する部分はSCEが担い、ケータイ通信に関する部分はソニーエリクソンが担うという互いの長所を上手く引き出せたのではないかなと思います。
そして大きく水を開けられたDSを徹底的に研究していますね。DSは3D機能に特化させていますけど、NGPに関しては2Dに特化し、最高の映像が出せるようになっているなと感じています。
気になるのは価格と発売時期ですけれども、どちらも未発表。発売時期は年末になるとのことだそうですが、恐らく2012年までかかるんじゃないかと思います。価格も3万弱とにらんでいます。
ともあれ、今年のゲームショウ最大の目玉が今年の初めに出てくるとは誰も予想してなかったでしょうね・・・。先の話ですけど、ゲームショウのある9月が待ち遠しいです。