北海道日本ハムファイターズが北海道北広島市にできたエスコンフィールド北海道に移転してしまい、恒常的なスポーツイベントはJリーグの北海道コンサドーレ札幌だけというふうになってしまった札幌ドーム。それ以外でもライブ会場として利用されることはあるものの、野球の試合という核の抜けた札幌ドームは大丈夫なのかという声も多数上がっておりました。
そこで、札幌ドームを運営する札幌市は、奇策を思い付きました。何と布製の暗幕をドーム内にカーテンのように引いて、4万の観客動員を半分の2万でも稼働できるようにしたのです。まぁ、理論上は可能なんだろうけど、あのバカデカい空間をただの布で仕切っただけ。上の空間をどうするかなんて何にも考えてない。音響関係がバカになる(無駄に空間があるのでそこに音が拡散してしまいかねない)から、音が死んじゃわないか不安です。フルオープンの状態なら死ぬ音も少なくなると思うんですよね。
そもそも2万の中規模開催のライブが開けるのかも不安。今のところ予約無しがそれを物語っています。それは、興味がないというよりもやる価値が無いということをアーティストの方々もわかってるのではないかなと穿ちな見方もしてしまいそうです。ましてや冬は雪深くなる北海道。そんな時期にライブをやるのかという不安もあるわけですよ。
もっといえば、アクセス面も悪い。唯一直行で行けるのは、新千歳空港から出ている札幌駅行きの高速バスだけ。メインになる地下鉄の場合だと、地下鉄東豊線の福住駅ですが、歩いて15分ほど掛かる便の悪さ。2回行ったことがありますけど、何で札幌ドームまで路線を敷かなかったんでしょうねぇ・・・。
北海道日本ハムファイターズが去ったことで、広告もごっそり抜けてしまった札幌ドーム。本当に黒字運営ができるのかと思ってたけど、今回の奇策を見て、遅かれ早かれあの巨大建築物が更地になる悪夢しか見えないと思いましたとさ。ネーミングライツ?寝言は寝てから言え。